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平和構築アーキテクチャー出典「国連の基礎知識」

国連の平和構築アーキテクチャーは、政府間諮問機関の「平和構築委員会」、ユニークな融資機構である「平和構築基金」、そして分析と調整の能力を持つ「平和構築支援事務局」から構成される。

平和構築委員会(Peacebuilding Commission)」(https://www.un.org/peacebuilding/commission)は31カ国で構成される政府間諮問機関で、国々の平和構築を支援する。平和構築に関連するあらゆる主体、すなわち国際援助国や国際金融機関、政府、部隊派遣国、市民社会代表を一堂に集め、紛争後の平和構築、復興のための統合戦略を提案し、早期復興活動のための予測されうる融資や持続可能な財政投資を確保できるように支援する。また、国際社会による支援期間を延長し、政治、軍隊、人道、開発に関係する主体間の幅広い協力を必要とする問題について最善の慣行を発展させる。

平和構築基金(Peacebuilding Fund)」(https://www.un.org/peacebuilding/fund)は、紛争終結後の平和構築のための複数年に及ぶ常設の基金で、任意の拠出金でまかなわれる。紛争後の復興を進める国々において最初の投資家として行動している。暴力的紛争となる危機のある国に対し、他の基金の提供がまだ決まっていない段階で、即刻援助を行う。その専門家は指針を示し、調整の取れた、紛争に慎重な、政治的に明敏な計画が策定されるようにする。

平和構築支援事務局(Peacebuilding Support Office)」(https://www.un.org/peacebuilding/supportoffice)は、平和構築委員会を支援し、平和構築基金を管理し、かつ事務総長が国連システム全体の平和構築政策の開発および国連諸機関の平和構築活動を調整できるように支援する。