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開発のための科学技術出典「国連の基礎知識」

国連は1960年代以来加盟国の開発のために科学技術を応用することを促進してきた。43カ国構成の「開発のための科学技術委員会(Commission on Science and Technology for Development)」(www.unctad.org/cstd)は1992年に設置され、科学技術の問題とそれが開発に及ぼす影響を検討するとともに、開発途上国において科学技術政策についての理解を助長し、国連システムの中にあって科学技術に関する問題について勧告する。

委員会は、世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society: WSIS)に対する国連全体のフォローアップについて、母体である「経済社会理事会」のための中心的機関となる。2016年の会期で、委員会はSDGsのいくつかの目標達成に科学、技術、イノベーション、ICTsが果たす有益な役割を強調し、二つの優先テーマを検討した。すなわち、「スマート・シティーとインフラ」と「デジタル開発の展望」である。委員会に対する実質的かつ事務局としてのサービスは、UNCTADが提供する。UNCTADはまた、技術能力の強化、革新、開発途上国への技術の流れに適切な政策を進める。また、科学技術政策についてこれらの国が見直しを行うのを支援し、南々科学ネットワークの構築を促進し、情報技術に関する技術援助を行う。

FAO、IAEA、ILO、UNDP、UNIDO、WMOもそれぞれの機関に与えられた任務の範囲内で科学技術の問題に取り組んでいる。開発のための科学はまた、ユネスコにとっても重要な活動の一つである。