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ハイレベル政治フォーラム出典「国連の基礎知識」

2012年、「リオ+20」会議で、加盟国は持続可能な開発委員会に代わるフォーラムを設立することに合意した。同委員会は、アジェンダ21を支援するために1992年に設置された経済社会理事会の機能委員会の一つで、1992年と2002年の首脳会議の合意や成果の実施を監視することになっていた。持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(High‒level political forum on sustainable development: HLPF)(https://sustainabledevelopment.un.org/hlpf)は2013年に総会によって設置され、2030アジェンダと持続可能な開発目標のフォローアップとレビューを行う主要なプラットフォームで、総会、経済社会理事会、その他の関連機関やフォーラムと一貫して作業を進める。同フォーラムは政治的リーダーシップや指針を提供し、あらゆるレベルにおいて全体的かつ横断的に、持続可能な開発の経済、社会、環境の側面の統合を強化し、最近および新しく発生する持続可能な開発の課題に取り組む。

開発先進国および開発途上国が提出する「自発的国家レビュー(VNRs)はフォーラムの基幹ともいうべきもので、その中で成功、課題、教訓など、SDGs実施にあたって得られた経験を共有する。フォーラムは世界の指導者、国連システム、それに市民社会や民間部門などを含む「主要グループとその他のステークホルダー(MGoS)」の参加を促し、国家、地域、グローバルなレベルで持続可能な開発が達成されるように目指す(https://sustainabledevelopment.un.org/mgos)。

毎年、フォーラムは、グローバルなSDGs経過報告、科学技術およびイノベーションに関するマルチ・ステークホルダー・フォーラムの要約、開発資金フォーラムの成果、MGoSによるインプットなど、多くの重要な文書を検討する。

フォーラムは総会の主催のもとに国家元首や政府首脳のレベルで4年ごとに開かれ、また経済社会理事会の主催のもとで毎年開かれる。2017年フォーラムは「変化する世界における貧困の根絶と繁栄の促進」のテーマのもとに7月10日から19日まで開かれる。2016年11月30日現在、31カ国が2017年会合で自発的レビューを行う旨の意思を表示した。