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若者出典「国連の基礎知識」

総会は15歳から24歳までの人々と定義される若者を対象にいくつかの決議やキャンペーンを採択し、国連事務局は関連のプログラムや広報キャンペーンを監督してきた。経済社会局(DESA)の国連若者プログラム(Programme on Youth)(www.un.org/development/desa/youth)は、国連システムの中にあって若者に関連する問題に取り組む中心的な機関で、若者のグローバルな状況についての認識を高め、彼らの権利や願望を推進し、平和と開発を達成する手段として若者が政策決定に参加するのを促進する。政府が総会やその他の国連会議への公式代表団の中に若者の代表を加えることも定期的に行われ、DESA は若者代表の参加を調整する。

事務総長は青年担当特使(Envoy on Youth)を2013年1月に任命し、「若年者失業担当特使(Special Envoy on Youth Unemployment)」を2016年9月に任命した。若者に関する特使は共に若者が国連にアクセスできるようにするとともに、開発枠組みの設定、実施、評価に若者が一層参加できるようにし、若者問題に対する国際社会の認識を高め、かつより多く注意を払うようにする。また、加盟国や民間部門、学術機関、メディア、市民社会が若者の問題に取り組み、若者の問題についてのパートナーシップを容易にし、国連諸機関の中で若者に関する活動を調整し、かつその調和を図る。

1999年、総会は毎年8月12日を「世界青少年デー」として記念すると宣言した。そして「世界青年行動計画」をよりよく認識してもらう一つの方法として、この日を支援して広報活動を行うよう勧告した。「行動計画」は1995年に採択された政策枠組みで、世界の若者の状況を改善する国内行動や国際支援の具体的なガイドラインとなるべきものである。

DESAは「世界青少年報告(World Youth Report)」を作成する。これは隔年刊行物で、青少年の育成問題に焦点を当てたものである。「経済社会理事会青少年フォーラム(ECOSOC Youth Forum)」(www.un.org/ecosoc/en/ecosoc-youth-forum)は毎年の行事で、若者が他のステークホルダー、とくに加盟国との非公式対話を通して自分たちのニーズや懸念事を表明し、かつあらゆるレベルでの青少年の健全な育成を進める方法を探るためのプラットフォームを提供するものである。フォーラムは、国連の審議に若者を参加させるもっとも制度化された場であり、「2030アジェンダ」の実施に若者の支援を動員するためのもっとも重要な手段である。