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平和維持活動に携わる女性

平和維持が進化し、さらに広範な人道的アプローチを取り込む中で、女性の平和維持要員の重要性は増す一方となっています。

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警察軍事、そして文民要員として、女性の平和維持要員は、あらゆる領域に展開されている女性は、平和構築で女性が果たす役割の支援と、女性の権利保護の両面において、平和維持環境にプラスの効果をもたらしています。

あらゆる平和維持の現場で、女性平和維持要員は男性の要員と同じ役割を同じ基準で、しかも同じ困難な条件の下で遂行できることを証明しています。女性平和維持要員を採用、維持することは活動上の必須要素となっています。

1993年の時点で、展開中の制服要員に女性が占める割合は1%にすぎませんでした。2012年に国連平和維持ミッションで展開中の要員約12万5,000人のうち、女性は軍事要員の3%、警察要員の10%を占めるに至っています。国連は制服要員としての女性の展開を奨励、提唱していますが、女性を警察官や兵員として展開する責任は加盟国にあります。国連警察部は、より多くの女性警察官を採用し、これを各国の警察活動、および全世界の国連警察活動に展開するよう各国に呼びかける「グローバルな取り組み」に着手しました。2014年までに女性警察要員の割合を20%に引き上げることが目標です。

国連職員の男女比を1:1に近づけることは、国連事務総長にとっての優先課題です。2012年の時点で、国連本部職員の構成は女性が48%、男性が52%となっていますが、最も大きな格差は中堅・上級職員のレベルで見られます。平和維持活動や特別政治ミッションでの格差はさらに大きく、女性の割合は国際職員の29%、現地職員の17%にとどまっています。

こうした数字は過去数年間、ほとんど変わっていません。フィールド支援局、平和維持活動局および政治局は2013年、フィールドでの女性職員の採用、維持、昇進に対する障壁への理解を深めることを目的にプロジェクト “Bridging the Civilian Gap in Peace Operation” (平和活動における文民格差の縮小)を実施しました。このプロジェクトについては報告書が発表され、2014年以降実施に移すべき提言も策定されているところです。フィールドの文民職員は国連事務局全職員の53%と、大きな割合を占めることから、平和活動に参加する文民女性の数が増えれば、国連に勤務する女性職員全体の数を押し上げる効果が期待できます。

さらに詳しくは、ジェンダー統計のセクションをご覧になるか、2005~2010年の国連PKOにおける女性軍事・警察要員に関する総合統計情報をダウンロードしてください。

平和維持活動局(DPKO)は引き続き、女性と平和、安全に関する任務遂行の一環として、より多くの女性の展開を主張することにより、平和維持に携わる女性の増大に努めています。しかし、平和維持軍により多くの女性を参加させる最終的な責任は、兵員や警察官を提供する各国にあります。

女性の平和維持要員はなぜ重要なのですか。

女性の平和維持要員は、現地で模範となる役割を果たすことで、男性に支配されることが多い社会の中でも、女性や女児が自らの権利を主張し、和平プロセスに参加するきっかけを作っています。

女性要員の採用を増やすことは、次のような意味でも不可欠です。

  • 受け入れコミュニティでの女性のエンパワーメントを図ること
  • 動員解除と社会復帰のプロセスで、女性の元戦闘員に特有のニーズに取り組むこと
  • 現地コミュニティの女性にとって、平和維持部隊を近づきやすい存在にすること
  • 性的暴力の被害者から聴取を行うこと
  • 警察・士官学校の女性訓練生を指導すること
  • 女性が男性に話すことを禁じられている社会で、女性との関係を保つこと

平和維持要員に女性がいることで、次のようなことも可能になります。

  • 紛争や対立の緩和を助けること
  • 現地女性へのアクセスと支援を改善すること
  • 現地コミュニティの女性にとってロール・モデルを提供すること
  • 女性と子どもをはじめとする現地住民の安心感を高めること
  • 平和維持ミッションが活用できるスキルの幅を広げること