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紛争予防出典「国連の基礎知識」

somalia

争いが紛争へと拡大するのを防ぎ、かつ紛争の再発を防ぐための主要な戦略が予防外交と予防軍縮である。

「予防外交(preventive diplomacy)」とは、争いの発生を防ぐとともに、現に存在する争いが紛争へと発展する前にその解決を図り、もしくは紛争が発生した場合はその拡大を制限する行動である。それは仲介、調停もしくは交渉の形をとって行われる。早期警報は予防のために不可欠な要因で、国連は国際の平和と安全への脅威を探知するために世界の政治的発展やその他の発展を慎重に見守り、安全保障理事会と事務総長が共に予防行動をとれるようにしている。事務総長の特使や特別代表は世界の各地で仲介や予防外交に従事している。ある紛争地域では、有能な特別代表がそこにいるというだけで緊張の拡大を防ぐことができる。こうした作業はしばしば地域機関との緊密な協力のもとに進められる。

予防外交を補完するのが「予防軍縮(preventive disarmament)」で、紛争の可能性のある地域で小型武器の数を削減する。エルサルバドル、リベリア、シエラレオネ、東ティモール、その他で、総合的な和平合意の一環として戦闘員の動員解除や彼らの武器回収と廃棄が行われた。昨日使われた武器を廃棄することは、明日の戦争で使われるのを未然に防ぐことである。

事務総長は個人として、また交渉や事実調査など特定の任務を持った特使や使節を派遣することによって平和創造において中心的な役割を果たす。国連憲章の規定のもとに、事務総長は国際の平和と安全を脅かす恐れのある事項について安全保障理事会の注意を喚起することができる。