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国際刑事裁判所(ICC)出典「国連の基礎知識」

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ICC judges, May 2015 © ICC-CPI/Max Koot

国際刑事裁判所(International Criminal Court: ICC)(www.icc-cpi.int)は独立した、常設の裁判所で、国際社会全体の関心事であるもっとも重大な犯罪、すなわち集団殺害犯罪、人道に対する罪、戦争犯罪を犯した個人を訴追する。また、「侵略犯罪」の定義について合意が得られれば、侵略犯罪に対しても管轄権を持つことになる。刑事裁判所は、1998年7月17日、ローマで開かれた全権大使会議で採択された「国際刑事裁判所ローマ規程」(www.un.org/law/icc)によって設立された。ローマ規程は2002年7月1日に発効した。2013年6月現在、締約国は122カ国である。

刑事裁判所は法律的にも機能的にも国際連合から独立しており、国連システムの一部でもない。国連と刑事裁判所との協力は「交渉による関係協定」に規定されている。安全保障理事会はICCで訴訟手続きを開始することができ、またICCが管轄権を持たないような事態でもICCに付託することができる。裁判官は18人で、締約国が9年に限定された任期で選出する。ただし、裁判もしくは上訴がすでに始まっている場合は、それが終了するまでその任に就く。いかなる場合でも同じ国から2人の裁判官を選出することはできない。

これまでローマ規程の4締約国――ウガンダ、コンゴ民主共和国、中央アフリカ共和国、マリ――が、自国領土内で起こっている事態を裁判所に付託した。さらに、安全保障理事会は締約国ではないスーダン、リビアが関係するスーダンのダルフール情勢について裁判所に付託した。ICC検察官は入手した情報を十分に分析して開廷、これらの事態について捜査を進めている。2010年と2011年、刑事裁判所の予審裁判部IIおよびIIIは、それぞれケニアとコートジボアールの事態について自身のイニシアチブに基づいて公開捜査を開始する権限を検察官に与えた。これまで18件の事件が裁判所に付託された。