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人種主義出典「国連の基礎知識」

1963年、総会は「あらゆる形態の人種差別撤廃に関する宣言(United Nations Declaration on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination)」を採択した。宣言は、すべての人は基本的には平等であるとのべ、人種、皮ふの色もしくは種族的出身に基づく人間間の差別は世界人権宣言に掲げる人権の侵害であり、国家間および人民間の友好的かつ平和的関係に対して障害となることを確認した。2年後、総会は「あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際条約(International Convention on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination)」を採択した。これによって、締約国は、人種差別を防止し、処罰するために立法、司法、行政、その他の措置を取ることが義務付けられた。

1993年、総会は「第3次人種主義および人種差別と闘う10年(Third Decade to Combat Racism and Racial Discrimination、1993-2003年)」を宣言し、新しい形態の人種差別主義と闘うためにとくに法律、行政措置、教育および広報による措置をとるよう加盟国に要請した。同じく1993年、人権委員会は、現代的形態の人種主義、人種差別、外国人排斥および関連する不寛容に関する特別報告者を任命した。その任務は、世界の現代的な形態の人種主義、人種差別、アラブ人・イスラム教徒・アフリカ人とアフリカ出身者に対するあらゆる形態の差別、外国人排斥、反ユダヤ主義および関連する不寛容の表明、そうした問題解決のために政府がとった措置について調査することである。

総会の決定により、第3回人種主義、人種差別、外国人排斥および関連する不寛容に関する世界会議(World conference against Racism, Racial Discrimination, Xenophobia and Related Intolerance)が2001年に南アフリカで開催された。会議ではとくに、防止、教育、保護の措置も含め、人種主義撤廃の具体的措置に焦点を合わせ、ダーバン宣言と行動計画が採択された。2009年に「ダーバン再検討会議(Durban Review Conference)が開かれ、人種主義と少数者の差別と闘う143項目の宣言が採択された。宣言は、宗教によって人々をステレオタイプ化することへ警告を発し、反ユダヤ主義、イスラム嫌悪、キリスト教嫌悪を非難した。