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コミュニケーションと情報出典「国連の基礎知識」

ユネスコは、報道の自由とメディアの多元性と独立を推進する。情報の自由な流れを促進し、開発途上国のコミュニケーション能力を強化するとともに、情報と知識にアクセスできるようにする。加盟国のメディアに関する法律が民主主義の基準に合うようにし、公共および民間のメディアを問わず編集の独立性が保たれるように支援する。報道の自由が侵害されたときは、ユネスコ事務局長は外交チャンネルもしくは公的声明を通してそれに介入する。

ユネスコのイニシアチブによって、5月3日は「世界報道の自由の日(World Press Freedom Day)」として記念される。そして、5月17日は「世界電気通信・情報社会デー(World Telecommunication and Information Society Day)に指定され、ITU のイニシアチブのもとに、人間中心の、包括的な、開発指向の情報社会のビジョンを促進する。

開発途上国のコミュニケーションのインフラ整備と人材育成を強化するために、ユネスコは研修と技術的専門知識を提供し、また「国際コミュニケーション開発計画(International Programme for the Development of Communication: IPDC)」を通して、国内および地域のメディア・プロジェクトの開発を支援する。

新しい情報通信技術(ICTs)は、これまでにない規模で情報を生産し、発信し、受信する可能性を広げ、「考えの自由な流れ」の原則を拡大した。ユネスコは、できるだけ多くの人がこれらの技術がもたらす機会から恩恵を受けられるように努める。ユネスコが現在取り組んでいる問題には、ICTsが社会や文化に与える影響やサイバースペースに関連した法律的、倫理的問題に対する政策アプローチである。

2006年4月、国連は「世界情報通信技術開発同盟(Global Alliance forInformation and Communication Technologies and Development)」(www.un-gaid.org)を発足させた。政府、民間部門、市民社会、技術・インターネット社会、アカデミアのネットワークとして、国際的に合意された開発目標、すなわち貧困の削減のためにICTを利用することに関する部門横断の政策対話を進め、そのためのグローバルなフォーラムやプラットフォームを提供する。

世界同盟の目的は以下のとおりである。グローバルなICT課題をより幅広い国連の開発課題のなかに採り入れる;開発のためのICT(ICT4D)に参加する主要団体を1つにまとめて協力と効果を向上させる;ICT4D政策問題に関して政策決定者の認識を高める;特定の開発目標と適切なパートナーシップのための技術的解決を明らかにするのを容易にする;貧しい人々を対象にした投資や成長、貧しい生活を送る人々の地位向上のために役立つ環境と革新的なビジネス・モデルを策定する;ICD4D関連の問題の「シンクタンク」となり、事務総長に対する諮問グループとなる。

インターネット統治フォーラム(Internet Governance Forum)(www.intgovforum.org)は、政府、民間部門、NGOs、技術・学術共同体を1つにまとめ、インターネット統治の問題について審議する。