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調査と訓練出典「国連の基礎知識」

調査と訓練の形をとる学術活動は多くの専門化された国連機関によって行われている。この活動の目的はグローバルな問題についての理解を深め、かつ経済社会開発や平和と安全の維持のより技術的な側面を担当する人材を育成することである。

国際連合大学(United Nations University: UNU)(www.unu.edu)は、調査研究と人材の育成を通して、国連や一般の人々、加盟国が関心を持つ喫緊の全地球的問題の解決に貢献する。UNU は国連と国際的なアカデミック共同体との架け橋であり、国連システムのためのシンクタンクであり、とくに開発途上国の能力育成に努める機関である。また、対話と新たな独創的なアイデアのためのプラットフォームにもなる。UNUは40以上の国連機関と世界の何百という連携研究機関と協力する。

UNUの学術活動は、持続可能性という包括的なテーマのもとに、5つの相互依存のテーマ別分野の中で行われる。人口と健康、開発ガバナンス、平和・安全保障・人権、グローバルな変化と持続可能な開発、科学・技術・社会、である。国連大学には世界の13カ国に設けられた15の調査訓練機関や計画が含まれる。グローバルなUNUシステムは東京にあるUNUセンターが調整し、以下の機関が含まれる。

  • 国連大学環境・人間の安全保障研究所(Institute for Environment and Human Security: UNU-EHS)ボン(ドイツ)
  • 国連大学地域統合比較研究所(Institute on Comparative Regional Integration Studies: UNU-CRIS)ブリュージュ(ベルギー)
  • 国連大学環境・人間安全保障研究所(Institute for Environment and Human Security: UNU-EHS)ボン(ドイツ)
  • 国連大学水産技術研修プログラム(Fisheries Training Programme: UNU-FTP)レイキャビク(アイスランド)
  • 国連大学地熱エネルギー利用技術研修プログラム(Geothermal Training Programme: UNU-GTP)レイキャビク(アイスランド)
  • 国連大学高等研究所(Institute of Advanced Studies: UNU-IAS)横浜(日本)
  • 国連大学サスティナビリティと平和研究所(Institute for Sustainability and Peace: UNU-ISP)東京(日本)
  • 国連大学グローバルヘルス研究所(International Institute for Global Health: UNU-IIGH)クアラルンプール(マレーシア)
  • 国連大学国際ソフトウェア技術研究所(International Institute for Software Technology: UNU-IIST)マカオ(中国)
  • 国連大学アフリカ自然資源研究所(Institute for Natural Resources in Africa: UNU-INRA)アクラ(ガーナ)
  • 国連大学水・環境・保健研究所(International Network on Water, Environment and Health: UNU-INWEH)オンタリオ(カナダ)
  • 国連大学土地修復研修プログラム(Land Restorationn Training Programme: UNU-LRT)レイキャビク(アイスランド)
  • 国連マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(Maastricht Economic and Social Research and Training Centre: UNU-MERIT)マーストリヒト(オランダ)
  • UNW-DPC – 国連水の10年・能力育成プログラム(UN-Water Decade Programme on Capacity Development: UN-WDPC)ボン(ドイツ)
  • 国連大学開発経済研究所(World Institute for Development Economics Research: UNU-WIDER)ヘルシンキ(フィンランド)

国連訓練調査研究所(United Nations Institute for Training and Research: UNITAR)(www.unitar.org)はジュネーブにあり、訓練や調査を通して国連の効果を高めることを目的とする。国連に派遣された外交官や国際問題の仕事に従事する国家公務員を対象に多国間外交や国際協力についての研修や能力育成プログラムを実施する。また、経済社会開発や平和と安全の維持の分野の幅広い研修プログラムも実施している。毎年、能力育成やE ラーニング、成人の研修、などを含め、研修方法や知識システムに関する研究を行っている。また、教材の開発も行っている。たとえば、遠距離学習パッケージ、ワークブック、ソフトウェア、ビデオ研修パックなどである。UNITAR の経費はすべて政府、政府間機関、各種財団を中心とした任意の拠出金によってまかなわれる

国連システム・スタッフ・カレッジ(United Nations System Staff College: UNSSC)(www.unssc.org)は、イタリアのトリノにあり、国連が直面するグローバルな課題に対応できるように国連諸機関がスタッフの技能と能力を育成できるように支援する。そのために、機関間の協力を強化し、一貫した管理の文化を推進し、継続的な学習とスタッフ開発を支援し、戦略的なリーダーシップを育成する。事業のテーマ別領域は、リーダーシップ、国レベルにおける国連の一貫性、モニタリングと評価、経済社会開発、紛争予防と平和の構築、スタッフの安全と保安、スタッフのオリエンテーション、学習方法と知識管理、実践共同体などである。

国連社会開発研究所(United Nations Research Institute for Social Development: UNRISD)(www.unrisd.org)はジュネーブにあり、現代の開発問題の社会的側面に関する学際的な研究を行う。研究者と研究機関のグローバルなネットワークを通して、開発政策やプロセスが異なる社会層にどのような影響を与えるかについて、政府や開発機関、市民社会組織、学者がよりよく理解できるようにする。最近の研究テーマは、ジェンダー平等、社会政策、貧困削減、ガバナンスと政治、企業の社会的責任などである。