• プリント

投資と開発出典「国連の基礎知識」

外国からの直接投資(FDI)が劇的な拡大を続けていることから、開発途上国はますます自国経済を海外からの投資に開放するようになった。同時に他の開発途上国へもより多く投資するようになった。国連食糧農業機関(FAO)、国連開発計画(UNDP)、国連工業開発機関(UNIDO)のように国連システムの各種機関がそうした発展を監視、評価し、開発途上国政府が投資を誘致できるように支援している。

世界銀行グループの2つの機関――国際金融公社と多数国間投資保証機関――が、開発途上国に対する投資を促進している。国際金融公社(IFC)はその諮問サービスを通して、政府が、国内外の民間の貯蓄および投資の流れを刺激するような環境を作れるように支援している。また、投資は収益をもたらすことを証明することによって、開発途上国に対する民間投資を動員する。2012年の会計年度に103カ国の576件のプロジェクトに対してこれまで最高の204億ドルを投資した。これには他の投資家から動員した50億ドルも含まれる。1956年の創設以来、開発途上国の民間部門の投資に対してその資金から1260億ドル以上をコミットし、また、他からも何十億ドルもの資金を動員した。

多数国間投資保証機関(MIGA)は、世界銀行に付属して投資保険を担当する機関である。その目標は、投資家に長期的な政治的危機保険を提供し、開発途上国に対する生産目的の民間投資を容易にすることである。すなわち、接収、送金、戦争、内乱の危機に対して保険を適用させる。また、諮問サービスも提供する。MIGAは啓発活動を行い、投資の機会に関する情報を流し、途上国の投資促進能力を高める技術援助も行う。2012年会計年度において、開発途上国の50件のプロジェクトに対して27億ドルの投資保証(保険)を発行した。1988年の事業開始以来、MIGAは105カ国の701件のプロジェクトに対して272億ドルに達する1,096件の保証を発行した。