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世界の国々の開発促進出典「国連の基礎知識」

国連開発計画(United Nations Development Programme: UNDP)(www.undp.org)は、2015年までに世界の貧困を半減させることにきわめて重要な貢献をすべく全力を傾けている。UNDPは健全な政策助言を行い、公平な経済成長を生み出すような組織能力の育成に努める。

UNDPは、177カ国以上の国々で人々が自立できるように助けている。力を入れていることは、これらの国々が各種の挑戦に応えて自分自身でその解決を見出せるようにすることである。たとえば、貧困削減やミレニアム開発目標の達成、エイズ対策も含めた民主的なガバナンス、危機防止と復興、環境と持続可能な開発のような課題である。UNDPはそれぞれの領域において、人権の擁護と女性のエンパワーメントを主張する。

UNDPのコア活動資金のほとんどが、世界のもっとも貧しい人々を抱える国々へ振り向けられる。世界的に見て、国際貧困ライン以下で生活する人々の数は1990年の19億人から2010年の12億人にまで減少した。開発途上国の人口の20.6パーセントである。しかし、進歩の度合いは地域によって異なる。2010年、1日当たり1.25ドルから2ドルで生活する人々の数は11億8000万人で、中所得国の水準によっても多くの人々は脆弱かつ貧しかった。2010-2012年の期間で、8億7000万近くの人々が慢性的に栄養不良で、その大半は開発途上国に住む人々であった。

2011年、UNDPの開発活動のための支出はおよそ47億ドルであった。UNDPへの拠出は任意で、世界のほとんどすべての国の政府から拠出を受ける。UNDP管理の支援を受ける国も人員、施設、設備、備品などの提供によってUNDPプロジェクトの費用を負担する。

グローバルな開発援助資源から最大の効果を得るために、UNDPは、国連の他の機関や世界銀行、国際通貨基金などの国際金融機関の活動を調整する。さらにそれに加え、UNDPはその国別や地域別の援助計画を進めるにあたっては、開発途上国の人々や非政府組織の人々の専門知識を活用する。UNDP支援プロジェクトの75パーセントは現地の機関によって実施される。

国のレベルでは、UNDPは国連の開発援助に対して統合されたアプローチを行う。いくつかの開発途上国では、UNDPの国連開発援助枠組み(United Nations Development Assistance Framework: UNDAF)が設けられている。これは、UNDPの現地駐在代表が兼任する国連現地常駐調整官のリーダーシップのもとにおかれる各種国連チームで構成される。援助枠組みは、政府が国連に提示する開発課題に対して調整の取れた対応を取れるようにするためのものである。現地常駐調整官は、人為災害、自然災害、複雑な緊急事態に際しては人道援助の調整官も務める。

UNDPは、正規の活動に加え、各種の特別の目的を持つ基金も管理する。国連資本開発基金(UN Capital Development Fund: UNCDF)は、後発開発途上国で小口融資や現地の開発を進めるために投資資本、能力育成、技術諮問サービスの組み合わせを提供する。国連ボランティア計画(United Nations Volunteers: UNV)(www.unv.org)は、効果的な開発のためにボランティア活動を促進し、利用するための国連の中心的な機関である。2011年、159カ国以上の国々の6,800人を超すボランティアが世界の各地へ派遣された。

UNDPは、世界銀行と国連環境計画(UNEP)とともに地球環境ファシリティ(Global Environment Facility)の管理パートナー機関の1つである。また国連合同エイズ計画(United Nations Programme on HIV/AIDS: UNAIDS)のスポンサー機関の1つでもある。