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ハヤ・ビント・アル・フセイン王女

Her Royal Highness Princess Haya Bint Al Hussein of Jordan

ヨルダン | 2007年に任命

ヨルダン・ハシェミット王国のハヤ・ビント・アル・フセイン王女は、人道的活動への取り組みでよく知られています。ピース・メッセンジャーとして、極度の貧困および飢餓の撲滅などを目指す国連ミレニアム開発目標(MDGs)について、グローバルな認識が高まるよう力を注いでいます。

ハヤ王女は自国のヨルダンで、地域の飢餓克服に重点的に取り組む初のアラブ圏NGO「Tikyet Um Ali (TUA)」を設立しました。TUAは、何千もの貧困世帯に食料援助と雇用機会を提供しています。TUAは2012年11月、ヨルダンの貧困を解消して2015年までに飢餓関連のMDGsを達成するために、その受益者を4倍に増やすキャンペーンの実施を発表しました。

ハヤ王女は、ドバイの「インターナショナル・ヒューマニタリアン・シティ(IHC)」の理事長も務めています。IHCは現在、緊急援助においても、長期的開発においても、世界最大の支援活動の拠点となっています。10の国連機関と40のNGOがメンバーとして加わっているIHCは、最近干ばつに見舞われた東アフリカや、2009年に洪水被害を受けたパキスタン、さらにはアフガニスタンやダルフールを含む世界各地で、救援努力を支援してきました。IHCは、緊急事態や社会的な不安に際して避難を余儀なくされる国連やNGOスタッフの受け入れも行っています。

重点分野:飢餓とミレニアム開発目標(MDGs)

貧困と飢餓の根絶は、世界が直面する最大のグローバルな課題です。世界の指導者たちは2000年9月、ニューヨークの国連本部で、極度の貧困を削減し、より安全で、より豊かで、より公平な世界をつくるための新たなグローバル・パートナーシップの結成を約束し、「ミレニアム宣言」を採択しました。この宣言には、2015年までに達成すべき8つの目標が盛り込まれていますが、これらは「ミレニアム開発目標(MDGs)」と呼ばれています。その目標1は、極度の貧困と飢餓に取り組むものであり、飢餓に苦しみ、所得が1日1ドルに満たない人々の割合を半減させることをねらいとしています。大きな前進が見られた結果、貧困半減という具体的な目標は達成されたものの、予測によれば、2015年になっても10億人近くが1日1ドル25セント未満の所得で暮らすことになります。また、所得面での貧困が減少する中でも、飢餓は依然としてグローバルな課題として残ります。2008年現在、全世界で8億5,000万人が飢餓に苦しんでいると推定されます。

    Millennium Development Goals
    The Zero Hunger Challenge
    Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)
    World Food Programme (WFP)
    United Nations Development Programme (UNDP)
    United Nations Children’s Fund (UNICEF)