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国際連合訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所

United Nations Institute for Training and Research (UNITAR) Hiroshima Office

UNITARとは

国連事務次長補兼ユニタール事務局長
ニキル・セス

国連訓練調査研究所(ユニタール)は、国連システム内の独立トレーニング機関であり、世界中で年間500あまりのコース、セミナーやワークショップ提供と能力開発に関する研究活動を行っており、約40,000人にサービスを提供しています。現代の社会が直面している様々な課題を効果的に克服できるように、ユニタールは研修や能力開発機会提供を通じて、個人、政府や組織を支援します。

ユニタールの研修は、二つの重要なグループをトレーニングと能力開発の対象としています。第一のグループは国連やその他の国際機関でのグローバルな規範、政策、プログラムを設立するための政府間協定を作成する政府代表者、そして第二のグループは国連やその他の国際機関で結ばれた政府間協定を国レベルで実行に移す主要な政府職員です。ユニタールの受益者の大半は、後発開発途上国を含む発展途上国です。ユニタールは、以下の分野で様々なトレーニングや能力開発活動を提供しています: 持続可能な開発のための2030アジェンダ、多国間主義の強化、経済発展と社会的包摂の推進、環境の持続可能性と緑化に配慮した開発、持続可能な平和の推進、そして、レジリエンスと人道支援の改善。

国連ユニタールは広島という象徴的な都市に設立された中国四国地方唯一の国連機関です。国連ユニタール広島事務所は2003年に国連機関として初めて広島の地に事務所を構え、以降13年間にわたり世界平和や人間の安全保障に関する平和構築、紛争後復興、軍縮などのテーマを中心に研修を行っています。広島事務所では幅広い受益者を対象に1年間の奨学プログラムやオンライン研修等を通じてニーズベースの研修を実施しており、持続可能な開発目標(SDG)達成に貢献していきます。

UNITAR広島事務所からのメッセージ

所長
隈元 美穂子

2003年のユニタール広島事務所設立からの数年間は学びと成長でした。ユニタールの講師の一人は「教えることは学ぶための最良の方法だ」と述べており、講師陣、参加者・研修者、ユニタール・スタッフが垣根を作らず、醸成された信頼関係の中で相互に学びあう環境を創造できたことは、意義深い業績のひとつと言えるでしょう。

当事務所が広島や海外のパートナーと共に取り組む中心的なテーマは以下となります。

  • 平和構築および紛争後復興
  • 軍縮と核不拡散
  • 世界遺産の管理と保全
  • 人間の安全保障と環境

ユニタール広島事務所の活動は外務省、広島県、広島市等の政府機関や民間団体などからのご支援を受けて実施しています。また、海外および日本の大学や様々な国内外の関係団体とも連携を図り、研修の専門的かつ学術的水準を確保しています。

2003年以来、ユニタール広島事務所が行う研修事業には9,000人以上の方が参加しました。その中には、世界61カ国から招かれた専門家が多数含まれています。ユニタールはまた、学者、外交官、政治家や社会活動家を広島に招聘し、設立以来約125の短期エグゼクティブ・ワークショップや公開セッションを開催することによって、計7,000人に及ぶ広島県民とも交流を深めています。

ユニタール広島事務所のプログラムに参加する多数の専門家が日本の、特に広島の経験に感銘を受けています。彼らは、「破壊と復興」、「悲劇と希望」、「悲しい影と近代的繁栄」という鮮明な対比を持つ広島の経験によって心揺さぶられます。広島はそこを訪れる者に、彼らの心を開くことを駆り立て、思考、瞑想、祈りと行動をに焦点を当てることにより、私たち共通の博愛精神を思い出させます。広島は習得過程のための理想的な場所です。

過去71年間で、広島は社会・商業の中心地として再復興するため、また人々の平和願望の偉大なシンボルとなるべき多大な努力をしてきました。これがまさにユニタール広島事務所の研修事業活動の背景です。広島の経験にインスピレーションを受け、ユニタール広島事務所はそのすべての活動を通じて、広島の平和メッセージを伝えていきます。(2016年4月時点)。

お問い合わせ先

国際連合訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所

〒730-0011
広島市中区基町5−44 5F
Tel:082-511-2424 / Fax:082-211-0511
http://www.unitar.org/hiroshima/ja