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世界観光機関出典「国連の基礎知識」

World Tourism Organization(UNWTO)

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世界観光機関は、持続可能な、普遍的に受け入れられる観光を促進する。1975年に設立され、2003年に国連の専門機関となった。観光の分野における主要な国際機関で、経済成長、包摂的発展、環境の持続性を達成する推進力として観光を促進し、知識や観光政策を進める部門を指導、支援している。2001年に国連総会が承認した「世界観光倫理規範」の実施を奨励する。倫理規範は、観光の社会経済的恩恵を最大にし、環境や文化遺産に対する観光のマイナス影響を最低限にとどめることを目的としたものである。UNWTOは「持続可能な開発目標」を達成する手段として観光産業の促進に努める。UNWTOは、市場についての知識を作り出し、競争力のある、持続可能な観光産業の政策と手段を促進し、観光教育と訓練を実施し、かつ世界の100カ国以上の国々における技術援助プロジェクトを通して観光が開発の効果的手段となるように努めている。163カ国の加盟国と準加盟国、2永久オブザーバー、それに地方自治体や教育機関、観光団体、民間セクターの企業など、500人以上の賛助加盟員をもつ。2015年、国連総会は「開発のための持続可能な観光の国際年」(2017年)を宣言し、その実施を可能にするようにUNWTOに要請した。

UNWTOの「総会」は加盟国、準加盟国、賛助加盟員で構成される最高機関で、予算と事業計画を承認する。また、観光に関する主要問題について審議する。「執行理事会」はその管理機関で、総会が選ぶ32カ国と常任理事国であるスペイン(本部のホスト国)で構成される。