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国際原子力機関出典「国連の基礎知識」

International Atomic Energy Agency(IAEA)

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国際原子力機関は、原子力分野での協力を進める世界の中心的機関である。核兵器の拡散を防ぎ、すべての国、とくに開発途上国が原子力科学と技術を平和目的に、安全に、安心して利用できるようにする。また、原子力の安全を強化するためのグローバルなプラットフォームとなる。IAEAは国家が拡散防止の義務を順守しているかを検証する。2015年にはIAEA査察官は、181カ国の1,200カ所以上の施設を訪れ、2,118回の現場検証を行い、核物質が平和利用の目的から転用されないように検証した。IAEAはその知識や専門知識を168加盟国へ提供し、それによって加盟国がエネルギーへのアクセスをさらに容易にし、人間の健康を改善し、食糧を増産し、きれいな水を容易に入手し、環境を保護できるように支援している。IAEAは、国連の後援のもとに、1957年に自治機関として設立された。

IAEAの管理機関は、毎年開かれ、全加盟国で構成される「総会」と35カ国から構成される「理事会」である。理事会は年に4回開かれ、主な政策決定を行う。事務局長が2,500人以上の職員からなる事務局を監督する。本部はオーストリアのウィーンにある。