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国際連合アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)

United Nations Asia and Far East Institute for the Prevention of Crime and the Treatment of Offenders (UNAFEI)

UNAFEIとは

国連アジア極東犯罪防止研修所 所長
山内 由光

国連アジア極東犯罪防止研修所(「UNAFEI(ユナフェイ)」または「アジ研」)は1962年にアジア太平洋地域をはじめとする各国の刑事司法制度の健全な発展と相互協力を目的に設立されました。
UNAFEIの主要な業務は、犯罪防止を目的に刑事司法実務家を対象とした研修・セミナーの実施並びに犯罪防止及び犯罪者処遇に関する調査研究です。

UNAFEIからのメッセージ

UNAFEIは、国連の犯罪防止刑事司法プログラムネットワーク機関(PNI)の一つとして、犯罪防止及び刑事司法分野の研修、セミナー及びワークショップを実施しています。法の支配を促進するため、UNAFEIの研修プログラムは、犯罪や汚職に対する国連準則や持続可能な開発目標(SDGs)も取り扱っています。研修プログラムの実施に際しては、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)や他のPNIと積極的に連携を図っており、同機関の専門家を研修・セミナーの外部講師として招いています。

UNAFEIの主な活動は、日本で行うそれぞれ約4週間にわたる国際研修(2回)と国際高官セミナー(1回)です。春の国際研修では主に犯罪防止や捜査・公判を、秋の国際研修では主に犯罪者の処遇を研修テーマとしています。また、国際高官セミナーでは、各国の刑事司法の高官を対象として、広く刑事司法に関する問題を取り上げています。更に、2000年以降は、汚職犯罪の現状及びこれに対する刑事司法の対応と課題を検討するために、「汚職防止刑事司法支援研修」を毎年実施しています。

上記の国際研修・セミナーのほかにも、UNAFEIは、被援助国及び国連の要請に応じた研修・セミナーの実施など様々な技術支援も行っています。このような技術支援には、ケニヤの非行少年処遇制度の設立への協力など特定の国を対象にしたものと、東南アジアや仏語圏アフリカ諸国など複数の国を対象とした地域プログラムがあります。

さらに、2018年からは、UNODC東南アジア・太平洋地域事務所と共同して、東南アジアにおける国別研修を実施しています。東ティモールにおける刑務所運営改善のためのセミナー、フィリピンにおける犯罪者処遇担当職員を対象とした技術支援及びカンボジアにおける社会内処遇についての技術支援を行い、犯罪者処遇分野の人材育成や職員の能力強化に貢献しています。

UNAFEIの研修への参加国数は144の国及び地域に達し、参加者数は6,500 名を超えています。アジ研卒業生の多くは、その後、自国の刑事司法分野において指導的な役割を果たしており、強力なネットワークを構築しています。犯罪のグローバル化が著しい今日では、国境を越えた刑事司法関係者による人的ネットワークは、経験や情報を共有する上でも、国際協力を円滑にする上でも、極めて有効かつ貴重な宝です。

お問い合わせ先

国際連合アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)

〒196-8570
東京都昭島市もくせいの杜2-1-18
Tel:042-500-5100 / Fax:042-500-5195
https://www.unafei.or.jp/index.html (日本語)
https://www.unafei.or.jp/about/director_J.html (日本語・所長メッセージ)
https://www.unafei.or.jp/english/index.html (英語・English)
https://www.unafei.or.jp/english/about/director_E.html (英語・English:Director’s message)