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化学兵器禁止機関出典「国連の基礎知識」

Organisation for the Prohibition of Chemical Weapons(OPCW)

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化学兵器禁止機関は、国連と緊密な関係の下に作業を進める独立した国際機関である。「化学兵器の開発、生産、貯蔵および使用の禁止並びに廃棄に関する条約」の実施を監視する。条約は1997年に発効し、厳しい国際検証の下に、定められたスケジュールに従って、全カテゴリーの大量破壊兵器を撤廃することを規定した最初の多国間軍縮・不拡散条約である。

OPCWは188の締約国で構成される。1997年以来、締約国は、検証の下に、5万5000トンの化学剤を廃棄した。これは、7万1000トン以上に及ぶ申告済み全化学剤の78パーセント以上を占める。OPCW査察官は、これまで84カ国の軍事・産業工場で5,000回以上の査察を行った。これらの査察は、化学兵器生産施設が生産不能となって破壊され、もしくは検証可能な形で認められた目的に転用されるようにするとともに、新しい化学兵器が開発されないようにする。査察官はまた、化学兵器が破壊施設において査察官の立会いの下に破壊されることも検証する。すべてのOPCW締約国は、他の締約国が化学兵器を使用するとの威嚇を受け、または化学兵器による攻撃を受けた場合には、そうした国を支援する義務を有する。そうした事態に対応するために、OPCWは、命を守る国際的対応が迅速かつ効果的に行われるように調整し、かつ化学兵器が使用されたとの訴えを効率よく調査できるように、定期的にその能力をテストし、その向上を図っている。OPCWはまた、化学の平和利用を容易にするための幅広い国際協力計画を進めている。OPCW技術事務局はオランダのハーグにあり、およそ80カ国の国籍を持つ450人を超す職員が働いている。2012年度予算は7,000万ユーロ弱であった。