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国連の予算出典「国連の基礎知識」

国連の通常予算は総会が承認する。 会計年度は2年である。予算は最初事務総長が提出し、行政予算問題諮問委員会がそれを審査する。諮問委員会は個人の資格で務める16人の専門家で構成され、それぞれの政府の指名に基づいて総会が選出する。各種の事業計画の予算は計画調整委員会の審査を受ける。委員会は、総会が選出し、自国政府の見解を代表する34人の専門家で構成される。予算は、それぞれの会計年度のための戦略的な枠組みに設定されているように、国連の主要な優先課題を反映する。2年間の会計年度においては、状況の変化を反映できるように、総会は承認された予算を調整することができる。

予算の主な財源は加盟国による分担金である。分担金は、分担金委員会の勧告に基づいて総会が承認する分担率にしたがって加盟国が支払う。分担金委員会は、行財政委員会(総会第5委員会)の勧告に基づいて総会が選出し、個人の資格で務める18人の専門家で構成される。分担率は加盟国の支払能力に基づいて決まる。全世界の国民総生産に占める加盟国の割合を出し、国民1人あたりの所得など、多くの要因を考慮に入れて調整して決定する。 委員会は、分担率を公正かつ正確なものにするために、3年ごとに最新の国民所得統計に基づいて分担率の見直しを行う。

※1974年~2019年、国連の会計年度は2年間だった。2017年の国連総会決議を経て、1年間の会計年度へと変更することになり、2020年の予算から試験実施段階に入っている。