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人道問題

46.難民に対する援助

1951年以来、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、しばしば他機関との協力による取り組みを続け、迫害や暴力、戦争を逃れた難民5,000万人以上に援助を提供してきました。UNHCRは、条件が整った場合の難民の帰国援助や、その庇護国への統合または第三国への定住に対する援助を通じ、長期的または「持続的」な解決策を模索しています。全世界で2,600万人を越える難民や亡命希望者、国内避難民が国連から食糧、避難所、医療援助、教育、帰還支援を受けていますが、そのほとんどは女性と子どもです。

47.パレスチナ難民への援助

国際社会がイスラエル・パレスチナ間の恒久的和平の実現に努める中で、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は救援と人間開発を担当する機関として、パレスチナ難民に対し4世代にわたり、教育、保健医療、社会サービス、少額融資、緊急援助を提供してきました。今日では、UNRWAは中東の470万人のパレスチナ登録難民に援助、保護、擁護を提供しています。

48.被災者への援助

自然災害や緊急事態が発生した場合、国連は被災者に対する援助の調整と動員に当たります。各国政府や赤十字・赤新月社運動、主な援助機関およびドナーとの連携により、国連は緊急に必要とされる人道援助を提供します。国連のアピールにより毎年、数十億ドルの緊急援助資金が調達されています。

49.自然災害の影響削減

世界気象機関(WMO)は天災、人災の破壊的影響から数百万人を救うことに貢献しています。数千カ所の地上観測所と衛星を擁する早期警報システムにより、気象関連の災害をより正確に予測できるようになったほか、原油や化学物質、核物質の漏出状況に関する情報の提供や長期的干ばつの予測も可能になっています。また、干ばつ被災地域への食糧援助配給の効率も上がりました。

50.津波被害の救済

2004年12月26日にインド洋を襲った津波では、その発生から24時間以内に、国連の災害評価・調整専門家が派遣されました。国連は生存者への援助、170万人以上に対する食糧の配給、家を失った110万人以上に対する避難所の提供、100万人以上に対する飲み水の提供、120万人を越える子どもへのはしか予防接種を実施しています。このような迅速で効果的な人道援助の提供により、窮乏による二次的な人命損失と、病気のまん延を食い止めることができたのです。

51.困窮者への食糧援助

世界最大の人道援助機関である世界食糧計画(WFP)は毎年、80カ国で飢餓に苦しむ約9,000万人の人々に援助の手を差し伸べていますが、その中には、全世界の難民と国内避難民のほとんどが含まれています。WFPによる食糧援助は、飢餓に襲われることが最も多い女性と子どもをはじめ、飢餓に陥った人々の特殊なニーズに応えることを目的としています。学校給食プロジェクトでは、ほぼ2,000万人の学童に無料の昼食や持ち帰り用の食事が配られていますが、その費用は1食あたりわずか25米セントです。スタッフの90%以上がフィールドで活動を展開するWFPは、航空機や船舶、ヘリコプター、トラックのグローバル・ネットワークだけでなく、必要に応じてロバやラクダ、ゾウを用いて、最も困窮した人々に援助を届けています。