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安全保障理事会決議 1776

2007年09月19日

2007年9月19日、安全保障理事会第5744回会合で採択

安全保障理事会は、
アフガニスタンに関する従前の安保理諸決議、とりわけ決議1386(2001)、1510(2003)、1707(2006)および1746(2007)を再確認し、

安保理諸決議1267(1999)、1368(2001)および1373(2001)もまた再確認するとともに、国際連合憲章に従い、テロ根絶を図る国際的な努力に対する支持を繰り返し表明し、

武力紛争における民間人の保護に関する安保理諸決議1265(1999)、1296(2000)、1674(2006)および1738(2006)、ならびに、女性および平和ならびに安全に関する安保理決議1325(2000)を想起し、

アフガニスタンの主権、独立、領土保全および国民統一を守る強い公約を再確認し、

国内全土で治安および法ならびに秩序をもたらす責任は、アフガニスタン当局にあることを認識し、また、アフガニスタン政府の国際治安支援部隊(ISAF)との協力を歓迎し、

アフガニスタンにおける課題の多面的かつ相互連関的性質を認識し、治安、統治および開発、ならびに、麻薬対策という部門横断的問題についての持続可能な進展が相互に補強し合うことを再確認し、また、アフガニスタン・コンパクトによって提供される包括的枠組みを通じて、一貫したやり方でこれら課題に取り組むアフガニスタン政府と国際社会の努力が続いていることを歓迎し、

アフガニスタンにおける平和と安定を促進するために国際連合が果たし続けている中心的役割を強調し、包括的アプローチとの関連において、国際連合アフガニスタン支援団(UNAMA)とISAFの目的における相乗効果に留意し、また、それぞれに与えられた責任に妥当な考慮を払い、さらに協力、調整および相互支援を持続させる必要性を強調し、

アフガニスタンの治安情勢、とりわけ、タリバン、アルカイダ、違法武装集団および麻薬取引に関与する集団による増加した暴力行為とテロ行為に対する、および、テロ行為と不正薬物とが相互に関連して、現地住民、国家治安部隊および国際軍事および文民要員に対する脅威が生じていることに対する、懸念を繰り返し表明し、

法の支配を保証し、アフガニスタン国民に基本的サービスを提供し、かつ、国民の人権と基本的自由の全面的享受を確保するアフガニスタン政府の能力にタリバン、アルカイダその他の過激派集団による暴力行為とテロ行為が及ぼす有害な影響に対する懸念もまた表明し、

アフガニスタン政府が、治安情勢を改善し、タリバン、アルカイダその他の過激派集団による脅威への対処を続けるため、ISAFおよび「不朽の自由作戦(OEF)」合同軍を含む国際社会の支援を受けて、継続中の取り組みに対する支援を繰り返し表明し、また、この関連で、ISAFおよびOEF合同軍によるものを含め、持続した国際的な努力の必要性を強調し、

民間人およびアフガニスタン軍ならびに国際部隊を標的とする簡易爆発物(IED)による攻撃、自爆攻撃および拉致を含むすべての攻撃、および、アフガニスタンにおける安定化、復興および開発への努力に対するその有害な影響を、最も強い言葉で非難し、また、タリバンおよびその他の過激派集団が人間の盾として民間人を用いていることをも非難し、

あらゆる民間人の死傷について懸念を表明し、また、民間人の生活の保護を確保し、国際人道および人権法を堅持するため、あらゆる実行可能な措置をとる呼びかけを繰り返し表明し、

民間人死傷の危険性を最低限に抑えるため、ISAFおよびその他の国際部隊が行っている本格的な努力、特に戦術と手順の継続的な見直し、および、民間人の死傷者が出たことが伝えられた場合に、アフガニスタン政府との協力によって行われている事後審査を認識し、

アフガニスタン国軍および国家警察のさらなる強化、違法武装集団の解体、司法改革および麻薬対策を含む、治安部門改革をさらに進める必要性を強調し、

この関連で、アフガニスタンの行刑施設における法の支配と人権の尊重を改善するためかかる施設の再建と改革の更なる進展の重要性を強調し、

アフガニスタン憲法の枠組みにおける平和的な政治対話および同国の社会経済開発に建設的に関与すること、および、違法武装集団が行うものを含め、暴力に訴えることを避けること、をアフガニスタンのあらゆる当事者と集団に対して呼びかけることを、繰り返し表明し、

アフガニスタンの安定に対する近隣および地域のパートナーによる貢献の重要性を認識し、また、アフガニスタンにおける治安、統治および開発を促進する効果的な手段として、地域協力を進めることの死活的重要性を強調し、

アフガニスタン全土へISAFの展開拡大が完了したこと、ISAFとOEF合同軍との調整が継続していること、およびISAFと欧州連合のアフガニスタン駐留部隊、とりわけその警察ミッション(EUPOLアフガニスタン)との協力関係が確立したことを歓迎し、

北大西洋条約機構(NATO)が発揮している指導力に対して、ならびに、ISAFおよび海上阻止行動要素を含むOEF合同軍に対する多数の国々の貢献に対して、謝意を表明し、

アフガニスタン情勢は、国際の平和と安全に対する脅威を依然として構成すると判断し、

アフガニスタン政府との調整のもと、ISAFの任務の全面的遂行を確保することを決意し、

これらの理由から、国際連合憲章第7章にもとづいて行動し、

  1. 2007年10月13日から12カ月にわたり安保理決議1386(2001)および1510(2003)に定められた国際治安支援部隊の承認期間を、延長することを決定する。
  2. ISAFに参加する加盟国が、その任務遂行に必要なあらゆる措置を講じることを認める。
  3. ISAFの活動要件の全てに充足するため、ISAFをさらに強化する必要性を認識し、また、この関連で加盟国に対して、人員、機材その他の資源をISAFに供出し、決議1386(2001)により設置された信託基金への拠出を行うよう求める。
  4. アフガニスタンにおける治安問題を長期的に解決するため、アフガニスタンの治安部門の実効的機能性、プロ意識およびアカウンタビリティを向上させることの重要性を強調し、また、ISAFその他のパートナーに対し、資源の許す限り、アフガニスタンの国家治安部隊、とりわけアフガニスタン国家警察 の養成、指導およびエンパワーメントに向けた努力を持続させるよう促す。
  5. ISAFに対し、部隊任務の遂行に際して、アフガニスタン政府および事務総長特別代表、ならびに、OEF合同軍との密接な協議を続けることを求める。
  6. ISAF指導部に対し、四半期報告の提出によるものを含め、事務総長を通じて、その任務遂行に関する情報を定期的に、安全保障理事会に報告し続けることを要請する。
  7. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

S/RES/1776 (2007)