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安全保障理事会決議1604

2005年06月15日

2005年6月15日、安全保障理事会第5202回会合で採択

安全保障理事会は、
キプロスにおける国際連合の活動に関する2005年5月27日の事務総長報告書(S/2005/353)を歓迎し、

当事者に対しするその呼びかけで、妥当な緊急性と真剣度をもって行方不明者の人道問題を審査し対処することをくりかえし表明し、この関連で、2004年8月から行方不明者委員会の活動が再開されていることを歓迎し、

2004年10月22日の決議1568(2004)に基づく、事務総長の国際連合キプロス平和維持軍(UNFICYP)の再検討を歓迎し、

キプロス政府が同国の現状に鑑み、2005年6月15日以降もUNFICYPの駐留が必要である旨同意していることに留意し、

キプロスの治安情勢は引き続き安定しており、グリーンライン周辺の情勢も平静を保っているものの、ごく一部の緊張地区では問題が見られるという事務総長の評価に留意し、これとの関連で、双方が関係する事件の件数が全体としてさらに減っていることを歓迎し、

現地の動向および当事者の見解を引き続き踏まえつつ、UNFICYPの活動を逐次審査し、UNFICYP活動の新概念導入から評価し得る十分な時間が経過し、事務総長が判断する場合には、UNFICYPの職務権限、兵力および活動概念をさらに適切な調整のため、再び安全保障理事会に勧告を提出するという事務総長の意図を歓迎し、

トルコ系キプロス当局とトルコ軍がUNFICYPに対する移動の制限を解除したことに感謝しつつ留意し、かつこれとの関連で、UNFICYPが双方と良好な関係にあることに留意し、

ギリシャ系キプロス住民による北部への越境と、トルコ系キプロス住民による南部への越境が700万件を超えたことを歓迎し、さらなる越境地点の開放を促し、

停戦ラインを挟む犯罪の増加に懸念を表明し、双方に対し、この問題に対処するための協力を強化するよう促し、

特に国際連合による努力を含む、双方住民の接触と双方が参加するイベントを促進するためのあらゆる努力を歓迎し、更なる両者間の接触を促進し、かかる接触に対する障害があれば、これを除去するよう双方に対し促し、

UNFICTYPの資金にキプロス政府とギリシャ政府が自発的拠出を行ってきたことに対する事務総長の謝意、および、他の国々や機関にも一層の自発的拠出を求める事務総長の要請に同調し、

すべての平和維持活動において、HIV/エイズおよびその他感染症の予防と対策に関し、平和維持要員の啓発を行うという国際連合の努力を歓迎し、かつ、促し、

  1. キプロスに関する安全保障理事会の関連決議、とりわけ1999年6月29日の決議1251(1999)以降の決議を再確認する。
  2. UNFICYPの職務権限をさらに2005年12月15日まで延長することを決定する。
  3. トルコ系キプロス当局およびトルコ軍に対し、ストロビリアにおける軍事状況を2000年6月30日以前の状態に復帰させるよう呼びかける。
  4. 事務総長に対し、2005年12月1日までに本決議の履行に関する報告書を提出するよう要請する。
  5. 性的搾取・虐待を容赦なく取り締まるという事務総長のゼロ・トレランス政策を実施し、その要員による国際連合行動規範の完全な遵守を確保するため、UNFICYPによりなされている努力を歓迎し、事務総長に対し引き続き、これとの関連で必要なあらゆる策を講じ、安全保障理事会に情報を提供し続けることを要請し、兵力提供諸国に対して、展開前の啓発教育の実施を含む適切な事前予防策を講じ、自国の要員がかかる行為に関係した場合には、全面的なアカウンタビリティを確保するため、懲戒処分及び他の処分をとることを促す。
  6. この問題に引き続き取り組むことを決定する。

技術的理由により再発行。

S/RES/1604(2005)