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安全保障理事会決議 1681

2006年05月31日

2006年5月31日、安全保障理事会第5450回会合で採択

安全保障理事会は、
とりわけ2000年9月15日の決議1320、2002年8月14日の決議1430、2003年3月14日の決議1466、2005年11月23日の決議1640および2006年5月15日の決議1678、ならびに、2006年2月24日の議長声明(S/PRST/2006/10)を含む、エチオピア・エリトリア(以下「当事国」とする)間情勢に関する従前のすべての安保理諸決議と安保理議長諸声明、ならびに、これらに盛り込まれた要件を再確認し、

和平プロセス、および、アルジェ合意の全面的かつ迅速な履行を確保する揺るぎない公約、ならびに、当事国間の平和的・協力的関係の基礎としての、エリトリア・エチオピア国境確定委員会の決定(S/2002/423)のすみやかな履行の重要性を強調し、

2000年6月18日の敵対行為の停止に関する協定(S/2000/601)に規定された暫定安全保障地帯(TSZ)の保全を再確認するとともに、その設定の目的、および、TSZを尊重するとの当事国の公約を想起し、

両当事国間の国境の全面的画定はエチオピア・エリトリア間、および地域全体の永続的平和に最も重要であることをまた強調し、両当事国が、エリトリア・エチオピア国境画定委員会(EEBC)による境界画定および確定に関する決定を最終的で拘束力を有するものとして受け入れることに、すでに合意していることを想起し、

2006年3月10日および5月17日にロンドンでEEBC会合が招集されたことを歓迎するとともに、継続中のEEBCプロセスを支持し、

当事国がその合意に基づき、国際連合エリトリア・エチオピア・ミッション(UNMEE)に責務の遂行を許可し、これら責務の遂行に必要なアクセス、援助、支援および保護をUNMEEに提供することを確保する強い公約を再確認し、

UNMEEの役割を称賛するとともに、直面している多大な困難にもかかわらず、UNMEEの活動に貢献し献身している兵力提供諸国に深い謝意を再度表明し、

現地での展開と当事国の見解を考慮して、UNMEEの活動を子細に再検討し続け、正当化する必要が生じたならば直ちに、UNMEEの職務権限、兵力規模および活動理念をさらに調整するための適切な勧告を安保理に再提出するという、事務総長の意図を歓迎し、

2006年1月3日(S/2006/1)および2006年3月6日(S/2006/140)の事務総長報告書、ならびにそこに盛り込まれたUNMEEの将来に関する選択肢を審議し、

決議1678(2006)第4項に留意し、

  1. UNMEEの職務権限を2006年9月30日まで、4カ月間延長することを決定する。
  2. UNMEEの軍事部門の再構成を許可し、これとの関連で、決議1320(2000)に規定され、さらに決議1430(2002)で調整されたとおり、現行の任務の枠内で、230人までの軍事監視員を含む、2,300人までの武装要員をUNMEE内で展開することを承認する。
  3. 当事国が決議1640(2005)を全面的に遵守することを要求する。
  4. 両当事国に対し、国境画定プロセスを再開するため、EEBCに全面的に協力するよう求め、当事国がアルジェ合意の履行のための第1の責任を有することを強調し、当事国に対し、全面的かつこれ以上の遅滞なしにEECの決定を履行し、国境画定を迅速に進めるために必要な条件を創造するよう再度求める。
  5. 決議1430(2002)および1466(2003)に従って、境界確定決定の迅速かつ秩序ある履行について、EEBCを援助するという、その委ねられた任務を含む、その諸任務遂行に必要なアクセス、援助、支援および保護を当事国がUNMEEに提供することを要求し、何らかの制限があれば、これを直ちに解除することを要求するいかなる制限も直ちに解除されることを要求する。
  6. 加盟国に対し、国境画定プロセスを支援するために、UNMEEに継続的な支援を、および、決議1177(1998)に従って設立され、2000年12月12日にエチオピアとエリトリアの両政府が署名した包括的和平合意の第4条(17)に言及された信託基金への拠出を、提供することを求める。
  7. 事務総長に対し、本決議の履行に向けた進歩状況を子細に、かつ定期的に安保理に報告し続けることを要請する。
  8. この問題に引き続き積極的に取り組むことを決定する。

S/RES/1681 (2006)