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News in Brief(2003年)

国連ニュースセンターがお届けする日々の記事を英語で読んでみませんか。
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» News in Brief

また1999年1月~2021年6月の記事は日本語要約をアーカイブにしています

2003年12月31日

*シエラレオネ/事務総長報告
*シエラレオネ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同国の軍隊および警察の能力の早期向上をはかり、信頼できる抑止を発揮できるよう、加盟国に対し、援助資金拠出を求めた。

2003年12月29日

*安保理、イラク討議
*IAEA事務局長、リビア入り
*国連諸機関、イランに援助物資
*ブルンジでローマ教皇使節殺害
*アフガン:ロヤジルガに修正憲法草案
*安保理、イラク情勢を討議。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、外国人やイラク人、そして国際職員や占領軍要員への相次ぐ襲撃を最も強い調子で非難した。

*土曜日、エルバラダイIAEA事務局長が核査察団を引き連れて、リビア入り。査察活動を開始した。同事務局長は本日、同国の核プログラムが開発の初期段階にあった旨述べた。

*国連人道援助諸機関は現在、大地震に見舞われたイランの犠牲者を救うべく、大規模な援助物資搬入を行っている。暫定報告によれば、同地震により、3万人近くが死亡、2万人が負傷し、7万人が家を失った。

*ブルンジの首都ブジュンブラの南50キロに位置するブルリ州において、ローマ教皇使節のモンセニョルMichael Courtneyが何者かに襲われ、殺害された。アナン事務総長は衝撃と悲しみを表明するとともに、犯人を逮捕し、裁きにかけるよう訴えた。

*UNAMAによれば、今朝、アフガニスタンのロヤ・ジルガの本会議において、修正された憲法草案が代議員たちに配布された。

2003年12月28日

*ユニセフ、イランに緊急援助
*イランのバムで大地震が発生。ユニセフは本日、医療・収容施設関連物資(約5トン相当)を同地に緊急搬送した。

2003年12月27日

*ベナンで平和維持兵墜落
*今週、べナンのコトヌー近くを飛行していた旅客機が墜落し、同機に搭乗していたUNMILおよびUNAMSILに従事するバングデデシュ兵が死亡した。アナン事務総長は声明を発表し、遺族に哀悼の意を表明した。

2003年12月26日

*イランで大地震
*アフガン:国連施設で爆弾事件
*UNMIL兵力、予定の半分に近づく
*イラン南西部のバムで大地震。同国政府が多数の犠牲者がでた旨を報告したことに応じ、国連は本日、救済援助を拡大すべく、資金提供と専門家派遣を行った。

*アフガニスタンの首都カブールで、国連職員6人が住居とする国連施設で爆弾破裂事件。UNAMAによれば、負傷者はいなかった。
*国連リベリア・ミッション(UNMIL)の兵力数が、予定の1万5000人の半分に近づく中、同ミッションは今後数日間で、反政府勢力拠点3箇所に部隊を派兵、来年1月末までには、同国のほとんどへの兵力展開を完了する予定。

2003年12月24日

*イラク統治評議会議長、事務総長と会談へ
*コモロ/インド洋3島、和解合意
*事務総長、新年メッセージ
*コロンビア:人権活動家に相次ぐ襲撃
*総会、2004-05予算採択
*イラク統治評議会のパチャチ議長は来月19日、ニューヨークを訪問、アナン事務総長と会談し、イラクにおける国連の役割について話し合うことに合意した。

*コモロ連合大統領と、インド洋の3島(Anjouan、Mwali、Ngazidja)がこのたび、分離独立をめぐる紛争解決に向けた暫定和解合意に署名。アナン事務総長は声明を発し、歓迎する旨述べた。

*アナン事務総長は新年のメッセージにおいて、2003年を振り返り、イラク戦争によって、貧困、飢え、不清潔な飲料水、環境悪化、感染症など、百万単位の人々の命を奪う脅威への対処努力が疎かになったとして、世界の指導者に対し、2004年には潮流を変え、これら社会的問題への対策をはかるよう訴えた。

*コロンビアにおいて人権団体や活動家に対する襲撃が相次いで起こっている事態に鑑み、UNHCRはこのたび、声明をだし、事件を非難するとももに、その調査解明を求めた。

*総会は昨夜、決議をコンセンサス採択、2004-2005年の2年間予算として、31億6000万ドルを承認採択した。この予算は前期予算に比べて実質ゼロ成長、特徴としては、人道活動等を重視した配分となっている。

2003年12月23日

*リビア大量破壊兵器破棄へ
*イスラエル、ガザに軍事侵攻
*スーダンからチャドへ難民
*2004年、奴隷廃止国際年
*国連/統治評議会/CPA、会合遅れ
*安保理、UNDOF任期延長
*リビアがこのたび大量破壊兵器破棄を決定したことについて、安保理は賞賛の念を表し、同国政府に対し、その実施の検証において、国連と協力するよう求めた。

*イスラエル、ガザのラファ難民キャンプに軍事侵攻。少なくとも8人のパレスチナ人が死亡した。アナン事務総長は、事件を強く非難した。

*今年に入ってから、スーダンから10万人近い難民がチャドに流入している事態に応じ、UNHCRではまず、これら難民のうち1万人を内陸の安全な地域に移送することを決めた。

*2004年は、奴隷制との闘争とその廃止を記念する国際年。松浦ユネスコ事務局長は本日、メッセージを発し、人種主義、人種差別、不寛容に対する闘いを新たにするよう促した。

*国連、イラク統治評議会、米国主導のCPAの3者会合は、当初予定した1月15日より多少遅れて開催される見込み。エッカード国連報道官が本日、記者団の質問に応える形で、明らかにした。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を2004年6月30日まで、半年間延長した。

2003年12月19日

*安保理、ギニアビサウ情勢討議
*ミャンマー、前向きの兆し
*ECOSOC、事務総長メッセージ
*イスラエル分離壁:ICJ、2月審理
*総会、活性化に向け決議
*安保理、ギニアビサウ情勢を協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、経済低迷のなかで、来年5月の議会選挙実施に向けて準備を進めるギニアビサウに対し、緊急支援を行うよう訴えた。

*ミャンマー国民和解プロセスに関して、最近、同国政府に勇気付けられる動きの兆しがみられることについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明するとともに、全当事者の参加促進を助けるため、イズマイリ特使の同国への早期訪問を可能とする必要を強調した。

*アナン事務総長はECOWASサミットに対するメッセージにおいて、憲法的基準に違反し、良い統治の諸原則を蔑ろにする同地域の政府が生み出す紛争に対して、予防的に対処する諸策を考案するよう訴えた。

*国際司法裁判所は本日、イスラエルが占領下に置くパレスチナ地域における分離壁建設の法的影響について、来年2月に審理入りすることを決めた。

*総会は決議を全会一致で採択し、総会の活性化/権威の向上に向けた諸措置を講じることを決定した。決議は2部構成。総会議長と、安保理や経社理の議長が関係を密接化することや、安保理の総会に対する年次報告の質を高めることなどを求めた。

2003年12月16日

*イラク:総長、安保理演説
*ソマリア武器禁輸:パネル設置
*エチオピア西部:スーダン難民衝突
*南南協力ハイレベル会議
*統計ハンドブック2003刊行
*アナン事務総長は安保理で演説し、国連の役割に関する明確な指示を求めるとともに、イラクにおける国連活動の再構成プランの概略を示した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、ソマリアを通じた武器の流れの継続を断ち切るべく、同国に対する武器禁輸強化に関する諸勧告を行う専門家グループの設置を要請した。

*週末、エチオピア西部において、スーダン難民の間で衝突事件が起こり、エチオピア政府職員3人を含めて、数十人が死亡した。UNHCRによれば、同地では依然、高い緊張状態が続いている。

*南南協力に関するハイレベル会議、モロッコで開催。チョウドリー事務次長は演説し、G77に対し、後発開発/陸封/島嶼/途上諸国への支援を拡大するよう訴えた。

*UNCTAD、「統計ハンドブック2003」を刊行。同ハンドブックは世界各国の経済格差を明確に示す。

2003年12月15日

*フセイン裁判:総長、国際基準求める
*ブルンジ、事務総長報告
*武力紛争文民保護:安保理、議長声明
*シエラレオネ:UNAMSIL警備強化
*ギニアビサウ、事務総長報告
*アナン事務総長、サダム・フセインの拘束を前向きな動きであるとして評価するとともに、フセイン裁判について、公開性および、国際人道法などの国際司法基準の適用を求めた。本日、英国のイラク担当特使を務めるジェレミー・グリーンストック氏との協議に先立ち、報道陣に対しコメント、その中で述べた。

*ブルンジ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、民主的な国家に向けた希望が芽生えてきたとしたうえで、同国の貧しい生活状況が脆弱な歩みの障害となっているとの旨指摘した。

*安保理、武力紛争における文民保護に関する公開会合。議長声明を採択し、武力紛争下で狙われる無辜の市民を保護すべく、声明の付属文書である覚書において、女性、子ども、難民などを守る手段のリストを更新した。

*UNAMSILはこのたび、シエラレオネとギニア、リベリアとの国境沿いの空域、陸地、河川地帯の常時警備活動を強化した。リベリアにおいて、元兵士の武装解除が進む結果、生じる武器や装備の不法移転の防止をめざす。

*ギニアビサウ情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同国の短命の軍事クーデターについて、容認し難い状況の蓄積の結果であるとし、国際社会に対し、紛争後に民主的に選ばれた政府がガバナンスの基本慣行軽視に走らないようにするための諸策を提案するよう求めた。

2003年12月14日

*イラク:フセイン元大統領拘束
*リベリア:元兵士武装解除、中断
*イラクのフセイン元大統領が拘束されたとのニュースに対し、アナン事務総長は、それが重要な出来事であり、同国の和平と安定化の模索に新たな弾みとなるものであるとの旨述べた。

*国連リベリア・ミッション(UNMIL)は本日、リベリア元兵士の武装解除促進をめざし、同プロセスを一時中断する旨発表した。

2003年12月12日

*ロードマップ、唯一の解決方法
*世界情報社会サミット、終了
*事務総長、ドイツの大学で講演
*ラーセン中東和平特別調整官は安保理で中東情勢についてブリーフィングし、和平プロセス再開に向けた小さな機会の窓が開いたが、その状況は壊れやすいとし、「ロードマップ」が唯一の解決方法であると訴えた。

*世界情報社会サミットは本日、原則宣言および行動計画を全会一致で採択し、終了した。宣言は報道の自由の保護、技術発展への普遍的アクセスへの努力、多言語多種の内容尊重をうたい、行動計画は政府、民間セクター、市民セクターの協力を強調した。

*アナン事務総長はドイツのツービンゲン大学で講演し、平和、自由、社会発展、平等な権利、人間としての尊厳など、50年前、国連憲章や世界人権宣言がうたった普遍的価値が現在、グローバリゼーションに対する反動において、攻撃に晒されるなか、より一層重要性を増しているとの旨訴えた。

2003年12月11日

*事務総長、独首相と共同記者会見
*アフガン:ブラヒミ氏、市民保護訴え
*安保理、コンゴと近隣諸国関係改善歓迎
*北朝鮮に対する食糧援助アピール
*ユニセフ、「世界子ども白書」刊行
*アナン事務総長はベルリンで、シュレーダー独首相と共同記者会見。中東ロードマップ和平案は多少の困難にあるが、死んではいないとし、地域の新しい雰囲気がイスラエル、パレスチナ双方の指導者を鼓舞し、交渉のテーブルに戻すことができると旨述べた。

*アフガニスタンのパクティア州において、米主導連合軍の2回の空爆の巻き添えになり、15人の子どもが死亡したことから、ブラヒミ事務総長特別代表は、このことに教訓を得て、市民保護義務を遵守するよう訴えた。

*安保理は議長声明を発し、紛争後のコンゴ民主共和国と、ルワンダ、ウガンダとの2国間関係改善を歓迎するとともに、同国に対し、国内人権の促進、不正規軍の国軍・一般社会への統合加速に関心の対象を向けるよう求めた。

*国連諸機関は本日、国際社会に対し、朝鮮民主主義人民共和国に対する食糧援助のため、1億7500万ドル近くの拠出を求め、アピールを発した。同国においては、資金の欠如によって、650万の人々が飢えに直面しており、また、その大半が子どもである。

*ユニセフ、「世界子ども白書」を刊行。世界の開発目標の達成のいずれも女児教育の進展なくしては不可能であるとし、国際開発努力の改革を早急に求めた。

2003年12月10日

*世界情報社会サミット、開幕
*人権デー
*マウンテン氏、イラク特別代表に
*イラク:事務総長報告、発表
*ECE、ヨーロッパ経済報告
*世界情報社会サミット、ジュネーブで開幕。アナン事務総長は演説し、世界の首脳たちに対し、情報技術の恩恵を開発途上諸国と分かち合うとともに、非識字や貧困などの問題解決のための有効活用を図るよう求めた。

*人権デー。アナン事務総長はメッセージを発して、人権擁護の最前線で活躍する人々の功績を称えるとともに、これら人権擁護活動家たちの保護の必要を訴えた。国連本部では、総会本会議が開かれ、今年の人権賞の授与が執り行われた。

*アナン事務総長はこのたび、今年8月のイラク国連事務所テロ襲撃で死亡したセルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏の代行として、ロス・マウンテンをイラク担当特別代表に任命した。なお、事務総長は来年に入ってから、恒久的なイラク特別代表を任命する意向。

*イラクに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、基礎的な人権状況は改善しているとすると同時に、イラクの現状解決は軍事行動のみでは不可能であり、より内包的な統治機関の政治対応を必要とする旨訴えた。

*ヨーロッパ経済報告、刊行。世界経済は今年、強い回復基調の兆しを見せ、2004年は、すべての主要地域のさらなる成長が予想される、と報告は指摘する。

2003年12月9日

*モスクワで自爆テロ
*スーダン難民、チャドへ流出
*安保理、武力紛争下の文民保護を討議
*世界電子メディアフォーラム
*2300年に世界人口90億へ
*モスクワ中心部のクレムリン近くのナショナル・ホテル前で自爆テロが発生、少なくとも5人が死亡し、13人が負傷した。アナン事務総長は声明をだし、いかなる状況においてもテロの正当化はできないとして、非難した。

*人道活動家たちが発表したところによると、スーダンのDarfur地域から、1万人近くが殺害、レイプなどを逃れ、隣国チャドに流出した。

*安保理、武力紛争下の文民保護に関する公開討議。エーゲラン人道問題担当事務次長はブリーフィングし、国連システムは武力紛争において市民ツールや専門性、兵站能力を有しているが、世界の政治/経済/軍事面の指導者たちが人道原則を現実のものとしないのだ、との旨訴えた。

*世界電子メディアフォーラム(WEMF)、ジュネーブで開催。アナン事務総長は冒頭演説し、世界の主要なラジオ/テレビ放送会社に対し、開放的かつ内包的な情報社会の創出を支援するよう求めた。

*国連経済社会局人口部、世界人口2300を刊行。同報告は2300年までの人口を推計した初の公式報告。同報告によれば、2300年に、世界人口は約90億人となり、高齢化は継続して進んでいく。

2003年12月8日

*アフガン情勢、事務総長報告
*イラク:安保理、相次ぐテロ非難
*中東:分離壁問題にICJ意見求める
*コンゴ:特別報告者、一時拘束
*都市サミット開催
*国連職員の安全:年次サミット開催へ
*アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、アフガニスタンの治安状況悪化および国連職員らへの襲撃激化を指摘、国際社会に対し、同国への関与を拡大するか、あるいは放置して破綻を招くか、いずれの選択肢をとるかを決めなければならないとの旨訴えた。

*安保理は議長声明を発し、イラクで相次ぐテロ襲撃を最も強い調子で非難し、犠牲者や遺族に哀悼の意を表明した。

*第10回緊急特別総会は再開審議において、決議を採択し、国際司法裁判所に対し、イスラエルの分離壁建設に関する勧告的意見をだすよう求めた。同決議の投票行動は、賛成90、反対8(オーストラリア、エチオピア、イスラエル、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラウ、米国)、日本を含む74カ国が棄権した。

*日曜日、コンゴ民主共和国訪問中の人権特別報告者Iulia Motoc氏はカタンガ州の刑務所を視察していたところ、60人の囚人が3時間にわたり、釈放を要求し、同氏を拘束した。この事態は収束し、同氏は同国の視察訪問を継続している。

*世界都市地方自治体サミットが12月4日-5日、フランスで開かれた。同サミットは世界社会情報サミットの序章として国連が主催したもので、参加各国代表たちは先進国と開発途上国のデジタル・デバイド問題を解決するうえで、地方自治体が重要な役割を果たすことができるとの旨指摘した。

*国連職員の安全に関する第6回年次サミットが火曜日、ニューヨーク国連本部で開催。今会合テーマは、「バグダッド以後:銃口を向けられながら働く国連職員」。

2003年12月7日

*アフガン:米空爆で子ども犠牲
*リベリア:武装解除開始
*アフガニスタンのガズニ州において、9人の子どもの遺体が発見された。タリバン指導者を狙った連合軍の空爆が原因と思われる。アナン事務総長は深い悲しみを表明し、事件の調査と情報公開を求めた。

*国連はリベリアにおいて、武装解除を開始。同国兵士が本日、数百人単位でUNMILに対し、武器を引き渡した。

2003年12月6日

*コソボ:騒乱で国連バス損壊

*総長、ジュネーブ合意作成者と会談
*コソボにおいて、ある国際機関代表とコソボ首相が偶然レストランで居合わせたところ、このレストランに投石が行われ、窓ガラスが割られた。コソボ首相は負傷することなく、立ち去ることができた。しかし、国際機関代表を乗せて、その場を立ち去ろうとした国連バスや車両が襲撃を受けて損壊し、一人が軽傷を負った。

*先週金曜日、アナン事務総長は、中東和平代替案のジュネーブ合意作成者と会談。会談後、声明を発し、同合意がイスラエル、パレスチナ双方の人々に対し、将来の和解と平和の希望を示すものであり、同会談に勇気付けられた旨を表明した。

2003年12月5日

*ロシアで自爆テロ
*イラク:IAMB初会合
*ハイレベルパネル、討議開始へ
*報道によれば、今朝、ロシア連邦において、通勤電車に対する自爆テロが発生し、少なくとも40人が死亡。アナン事務総長は声明を発し、テロ行為を非難した。

*国際諮問監視委員会(IAMB)、初会合。アナン事務総長も出席。同委員会は、CPAが設置したイラク開発基金(DFI)がイラクの人々の人道的ニーズ、経済再建などに透明な方法で対応しているかを監督することを任務とする。

*「脅威、諸課題、改革に関するハイレベルパネル」のメンバーは週末、ニュージャージーでの討議開始を前に、本日、事務総長と会談した。

2003年12月4日

*事務総長、ジュネーブへ
*安保理、対リベリア制裁継続
*コートジボワール:武装勢力停戦ライン越え
*ユニセフ、映画俳優らとの協力50年
*安保理、ブルンジ討議
*国際家族デー10周年
*ハイレベルパネル初会合、平和と安全討議
*アナン事務総長、ジュネーブへ。10日、同市で開催される世界情報社会サミットで演説する。翌11日にはドイツを公式訪問し、シュレーダー首相やフィッシャー外相と会談する予定。

*安保理はこのたび、協議の結果、対リベリア制裁を当面、維持することに合意。安保理議長が報道声明を発表し、明らかにした。

*安保理は議長声明を発し、コートジボワールの武装勢力による停戦ライン越えの試みに深刻な憂慮を表明し、ECOWAS諸国およびフランスの平和維持部隊による阻止行動を歓迎した。

*ユニセフがハリウッド・スターら芸能人と協力事業を開始してから50年。1953年、ユニセフ初代事務局長Maurice Pate氏が同じ飛行機に搭乗したダニー・ケイ氏を親善大使としたのが両者の協力関係のはじまり。

*安保理公開会合、ブルンジ情勢を討議。同国和平プロセスのファシリテーターを務めた南アのズマ副大統領は情勢を説明し、同国が昨年、和平と安定に向け大きな歩みを進めたが、現在、武装解除および兵士再統合、難民帰還の課題に直面しているとの旨述べた。

*国際家族デー10周年。アナン事務総長はメッセージを発し、各国政府および地方政府に対し、諸政策/プログラムを通じて、家族の福祉を支援するよう訴えた。

*脅威/諸課題/改革に関する国連ハイレベルパネルは明日、初会合を開き、世界の平和と安全保障について広範な検討を行う。

2003年12月3日

*地雷対策に2億8800万ドル必要
*事務総長、ディズニー・ホールで演説
*中東/パレスチナ:総会、決議6本採択
*多国籍企業7社、貧困国エイズ対策拡充へ
*ロサンジェルス市議会、MDG支援決議
*国際障害者デー
*対人地雷条約、署名開放6周年を迎える。国連地雷除去サービス、ユニセフ、UNDPはこのたび、"Portfolio of Mine Action Projects 2004"を共同制作し、国連諸機関およびNGOが来年、地雷除去、啓発教育、被害者支援を行うためには、2億8800万ドルが必要であると訴えた。

*アナン事務総長はウォルト・ディズニー・ホール(ロサンジェルス)で演説し、Diane Disney Miller氏およびHeidi Kuhn氏の地雷除去関連活動支援の功績を称え、謝意を表明した。

*総会は本日、パレスチナ/中東問題に関する計6本の決議を採択、中東に永続的平和をもたらすためにはパレスチナ問題の平和的解決が不可欠であるとの信念を表した。

*開発途上諸国で活動する多国籍企業7社は今後、開発途上諸国でのエイズ予防・治療活動を拡充していくプランを発表した。アングロ-アメリカン、シェブロンテクサコ、ダイムラークライスラー、エスコム、ハイネケン、ラファージ、タタ製鉄の7社。これら7社はすべて、「HIV/エイズ・グローバル・ビジネス・コアリション」のメンバー。今後、国連および地域住民との協力の下、それぞれの社員および施設を利用し、各コミュニティーにおけるプログラムを拡充していく。

*ロサンジェルス市議会、ミレニアム開発目標(MDGs)を支援する決議を採択。アナン事務総長はこの承認決議を歓迎する意を表明した。

*アナン事務総長はロサンジェルスで催されたワールド・アフェアーズ・カウンシルの50周年式典に出席、演説し、ポスト9.11の世界において、米国のリーダーシップは多国間の枠組みで発揮されたときに最も有効であるとの旨を訴えた。

*国際障害者デー。アナン事務総長はメッセージを発し、この国際デーを良い機会として、障害者たちの声に耳を傾けるよう訴えた。

2003年12月1日

*世界エイズ・デー
*パレスチナ人民連帯国際デー
*エイズ:「3x5戦略」
*イラク:総長、諮問グループと初会合
*NY国連警護官が死体で発見
*シエラレオネ特別代表任命
*世界エイズ・デー。アナン事務総長はメッセージを発し、エイズとの闘いを進めるための行動が不足しており、このペースでは、2001年エイズ特別総会の設定した諸目標の到達が不可能である旨指摘した。

*パレスチナ人民連帯国際デー。アナン事務総長はパレスチナ権利委員会で演説、最近のパレスチナ、イスラエル双方の市民社会指導者による和平イニシアチブは紛争解決が可能であることを示しているとの旨述べた。

*WHOとUNAIDSは本日、2005年までにエイズ感染者300万人を治療すべく、開発途上諸国および経済移行諸国において、数万人のコミュニティ・ワーカーを訓練する「3 x 5戦略」の詳細を明らかにした。

*アナン事務総長は、イラク問題諮問グループと初会合。会合の終わりに、ネグロポンテ米大使は記者団に対し、事務総長が近く、イラク特別代表代行を任命する意向である旨を明らかにした。

*本日正午前、ニューヨーク国連本部総会ビル3階ラウンジにおいて、国連警護官マイケル・ハルトン(41)の死体が発見された。頭部に銃弾による負傷あり。正確な死因については現在、調査中。

*アナン事務総長は本日、Daudi Ngelautwa Mwakawago氏をシエラレオネ担当事務総長特別代表に任命した。前任者はナイジェリア外相に就任したOluyemi Adeniji氏。

2003年11月30日

*コソボ:警察官、殺害
*先週、コソボで、警察官が殺害される。ホルケリ事務総長特別代表は哀悼の意を表するとともに、同州の人々に対し、暴力を拒否し、平和を追求するよう求めた。

2003年11月29日

*飢餓啓発:FAO、2人を表彰
*FAOはこのたび、ブラジルのドキュメンタリー映画製作者Marcelo Canellas氏、およびロイター通信記者David Brough氏の世界の飢餓に関する啓発活動に対する功績を称えて、両氏に対し、2003年のA.H.Boerma賞を授与した。

2003年11月28日

*イスラエル分離壁継続
*国際デー:パレスチナ人民との連帯(11/29)
*世界エイズ・デー(12/1)
*アナン事務総長は総会に報告書を提出し、イスラエルが総会決議を無視し、パレスチナ占領地の分離壁建設を継続していることを指摘した。

*パレスチナ人民との連帯の国際デー。アナン事務総長はメッセージを発し、パレスチナおよびイスラエル双方の市民社会が平和促進の動きを見せていることを評価するとともに、イスラエル政府、パレスチナ自治政府がそれぞれ、相手を待つのではなく、まず自ら平和に向けた行動をとるよう訴えた。

*世界エイズ・デー(12月1日)を前に、ユネスコの松浦事務局長はメッセージを発して、「万人のための教育」など、すべての開発目標がエイズの脅威に晒されされている現状を指摘した。難民高等弁務官、WHO、UNAIDSなど、それぞれの長もメッセージを発し、エイズの脅威を訴えた。

2003年11月26日

*IAEA、イラン非難決議
*イラク:事務総長、近隣諸国と協議へ
*コンゴ:政治/平和建設進展
*エイズ禍、最悪に
*国連切手、新サービス開始
*IAEA理事会は決議を採択、イランが最近協力姿勢をみせていることを歓迎しながらも、同国の過去の安全保障協定違反を強く非難し、さらなる深刻な違反があった場合、安保理への付託など、即時にあらゆる選択肢を検討すると警告した。

*月曜日、アナン事務総長は国連本部で、イラク近隣諸国、エジプト、安保理の10理事国とイラク問題に関する協議を行う予定。

*コンゴ民主共和国に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長はコンゴ民主共和国において、政治および平和建設分野の進展がみられることを指摘したうえで、虐殺やレイプが継続するなか、人権尊重の確立が大きな課題として立ちはだかっているとの旨を訴えた。

*UNAIDSとWHOは合同で報告書を発表し、今年、HIV/エイズ死者/感染者の数がエイズ調査を開始してから最悪となったとして、警鐘を鳴らした。

*国連切手、新サービスを開始。ニューヨーク国連本部の販売所において、自らの写真を撮影し、そのデジタル画像をシートに貼り付けた国連切手を購入することができる。価格は14.95ドル。

2003年11月24日

*パキスタン、カシミール停戦宣言
*コートジボワール:調査団派遣へ
*事務次長補、ECCWAS報告書提出
*イラク:安保理、資産追跡委を新設
*女性に対する暴力根絶国際デー
*パキスタン、カシミール地方での一方的停戦を宣言。この宣言に対し、インドは歓迎の姿勢を示した。アナン事務総長はこの動きを「暖かく」歓迎する旨を述べた。

*アナン事務総長は安保理で演説、コートジボワールが紛争状態に再び戻る可能性があるとし、同国に調査団を早急に派遣し、MINUCI活動改善に関する勧告を用意する旨を示唆した。

*国連事務次長補Tuliameni Kalomoh氏は安保理に中央アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)に関する報告書を提出し、同理事会に対し、地域の安定化と平和・民主主義の構築を支援するよう求めた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、サダム・フセインとつながりのある人々によってイラクから運び出された資産の追跡を継続する委員会を創設した。

*11月25日は、女性に対する暴力根絶のための国際デー。アナン事務総長はメッセージを寄せて、男女の平等と女性に対する暴力根絶に向けて、男性の態度や行動の大胆な変革を求めた。

2003年11月20日

*イスタンブールで自爆テロ
*大湖地域:国際会議への進展
*イラン:IAEA理事会
*安保理、イスタンブール自爆テロ非難
*イラク統治評議会、事務総長に書簡
*イスタンブールで英国総領事館/HSBC銀行を狙った自爆テロが発生し、26人が死亡した。アナン事務総長はこのテロ行為を非難するとともに、同国政府および犠牲者に哀悼の意を表明した。

*安保理は議長声明を発表し、アフリカ大湖地域に関する国際会議(国連/AU主催)開催に向けて、準備プロセスのスタートなど、進展がみられることに満足の意を表明した。

*IAEA理事会、ウィーンで開催。エルバラダイ事務局長は演説し、イランが安全保障協定義務の違反を犯したが、その後、協力姿勢を見せているとの旨述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、イスタンブールのユダヤ教寺院、英国総領事館、HSBC銀行を狙った最近の自爆テロを非難した。

*アナン事務総長は、イラク統治評議会から書簡を受け取る。書簡は新しい政治取り決めを示唆するとともに、国連の支援を求めている。安保理メンバーとの月例昼食会後、記者団に語った。

2003年11月18日

*事務総長、人道援助アピール
*アフガン帰還難民援助活動停止
*ギニアビサウ大統領、安保理演説
*スーダン和平合意成立見込み高まる
*西サハラ特別代表、アルジェリア入り
*アナン事務総長はこのたび、人道諸機関を代表し、21カ国の4500万人を援助するため、総額30億ドルの資金拠出を求める2004年度年次統合アピールを発した。

*UNHCRはこのたび、アフガニスタンにおける仏職員殺害事件に対応して、パキスタンから帰還したアフガン難民に対する援助を一時停止、国境地域から国際職員30人の撤退を図るとともに、難民収容施設を閉鎖した。

*ギニアビサウ大統領は安保理非公開会合で演説し、同理事会が同国公務員に対する給与支払いを支援するよう訴えた。

*スーダン政府/反政府勢力の和平合意成立の見込みが高まるなかで、同国に対する諸外国からの支援がより一層重要性を増している。国連スポークスマンが本日、語った。

*デソト事務総長特別代表はアルジェリアにおいて、同国外相と会談し、西サハラ問題について話し合った。

2003年11月17日

*事務総長、人道援助アピール
*アフガン帰還難民援助活動停止
*ギニアビサウ大統領、安保理演説
*スーダン和平合意成立見込み高まる
*西サハラ特別代表、アルジェリア入り
*アナン事務総長はこのたび、人道諸機関を代表し、21カ国の4500万人を援助するため、総額30億ドルの資金拠出を求める2004年度年次統合アピールを発した。

*UNHCRはこのたび、アフガニスタンにおける仏職員殺害事件に対応して、パキスタンから帰還したアフガン難民に対する援助を一時停止、国境地域から国際職員30人の撤退を図るとともに、難民収容施設を閉鎖した。

*ギニアビサウ大統領は安保理非公開会合で演説し、同理事会が同国公務員に対する給与支払いを支援するよう訴えた。

*スーダン政府/反政府勢力の和平合意成立の見込みが高まるなかで、同国に対する諸外国からの支援がより一層重要性を増している。国連スポークスマンが本日、語った。

*デソト事務総長特別代表はアルジェリアにおいて、同国外相と会談し、西サハラ問題について話し合った。

2003年11月16日

*アフガン:UNHCR職員殺害
*事務総長/イタリア大統領会談
*アフガニスタンのガズニ市中心街において、UNHCR職員のフランス人女性職員が乗用車を運転していたところ、オートバイに乗った2人組みの男に銃で撃たれ、死亡した。犯人たちは逮捕され、現在、取調べを受けている。アナン事務総長はこの冷酷な殺害事件に憤りを表明し、同国の治安対策強化を訴えた。

*アナン事務総長はイタリアのチャンピ大統領と会談し、中東地域、特に、イラクの静穏回復の重要性について話し合った。

2003年11月15日

*トルコ:ユダヤ教礼拝堂テロ
*事務総長/人権高等弁務官、非難声明
*トルコのイスタンブールにおいて、2つのユダヤ教礼拝堂がテロ襲撃を受けて、多数の死傷者がでた。アナン事務総長はこのテロ行為を非難し、犯人を逮捕し裁きにかけるため、あらゆる措置を講じるよう訴えた。

*トルコのテロ襲撃事件について、ラムチャラン人権高等弁務官代行は声明を発し、礼拝施設がテロ襲撃の対象になったことに憂慮を表明し、犯人を裁きにかけるよう訴えた。

2003年11月14日

*イベリア/アメリカ首脳会議
*事務総長、イラン議定書署名決定を歓迎
*UNFICYP事務総長報告、発表
*アナン事務総長はボリビアで開かれた第13回イベリア・アメリカ首脳会議で演説、会議に参加する地域首脳に対し、公共支出の貧困解決への割り当てを一層拡充し、腐敗防止に努める必要を訴えた。

*アナン事務総長は、イランがこのたびIAEA議定書署名を決めたことに対し、歓迎の意を表明した。

*国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は停戦ライン沿いの落ち着いた状況を指摘しながらも、包括的解決のみが40年に及ぶ問題の終結をもたらすことができるとし、UNFICPY任期の半年間延長を勧告した。

2003年11月13日

*コートジボワール:MINUCI任期延長
*人権擁護活動家の保護:総会第3委に報告
*地雷除去、平和維持活動の効率性
*西サハラ:特別代表、ラバト訪問
*スーダンのエリトリア難民、祖国帰還
*安保理は決議を全会一致で採択、コートジボワール情勢が引き続き、国際の平和と安全に脅威を与えているとして、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)の任期を来年2月4日まで3ヶ月間延長した。

*担当事務総長特別代表(人権活動擁護活動家問題)のヒナ・ジラニ氏は総会第3委員会に報告書を提出、対テロ法制や緊急事態が人権遵守義務放棄や人権擁護活動家の迫害を許す隠れ蓑として使われているとの旨指摘した。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長、安保理で公開ブリーフィング。地雷除去活動が平和維持活動の重要な構成要素であるとし、地雷除去専門家による早期計画が平和維持活動を効率的に遂行するうえで不可欠であるとの旨訴えた。

*西サハラ地域を初訪問中のデソト事務総長特別代表がラバトを訪ね、モロッコ政府高官と会談、西サハラ問題について協議した

*アフリカ4カ国を歴訪中のルベルス難民高等弁務官は本日、スーダンのエリトリア難民900人近くを先導し、祖国へと帰還させた。2001年5月以降、10万3000人を超えるエリトリア難民が祖国に帰還、うち5万人はUNHCRの支援を得て帰還した。

2003年11月12日

*ミャンマー人権状況、後退
*パレスチナ人子供、栄養不良
*イラク:ナシリアで自爆テロ
*ネパール:秘密裏の拘束、人権侵害
*情報サミット、参加首脳50人超
*ピンヘイロ人権特別報告者は総会(第3委)に報告書を提示し、ミャンマーの人権状況が後退している旨指摘した。

*食糧に対する権利に関する特別報告者Jean Ziegler氏はこのたび、西岸/ガザを今年7月に視察訪問した内容について、報告書を発表。同氏は本日、記者会見し、イスラエル占領がパレスチナの子どもたちの栄養状況を悪い影響を及ぼしていると指摘した。

*イラク南部ナシリアにおいて、車を使った自爆テロがあり、多数のイタリア人とイラク人が死傷した。アナン事務総長は憂慮を表明、犠牲者に哀悼の意を示した。

*拷問、意見表明の自由、恣意的拘束をそれぞれ担当する3人の人権報告者は本日、個別に声明を発し、ネパールで50人超の人々が秘密裏に拘束されたと伝えられることについて、深い懸念を表明した。

*世界情報サミット(12月10日-12日)への参加意向を示している首脳が50人を超える。ITUの内海事務局長は本日、サミットについて発言し、その重要性を強調した。

2003年11月11日

*アフガン視察:安保理ブリーフ
*カンダハルで車爆発
*イラク:国連、安全対策徹底検討
*ミャンマー:人権特別報告者、視察終え
*ウクライナ大飢饉70周年
*このたびアフガニスタン視察訪問から戻った安保理代表団・団長(ドイツ大使)は本日、安保理にブリーフィングし、同国が今、和平プロセスの最も重要な段階に入っているとの旨指摘した。

*アフガニスタン南部のカンダハルの国連事務所前で車が爆発し、2人が負傷した。

*イラクを先週撤退した国連職員とニューヨーク国連本部からやってきた国連職員は本日、キプロスにおいて、イラクにおける今後の活動と安全対策について、徹底的な検討を開始した。

*ピンヘイロ人権特別報告者は本日、6日にわたるミャンマー視察訪問を終えるにあたり、全政治犯に対する恩赦、政治意見表明制限の解除を訴えた。

*スターリンの強制集団農場化によるウクライナ大飢饉70周年。ニューヨーク国連本部において、記念展示が開幕した。

2003年11月10日

*イラン、IAEA議定書署名
*UNRWA資金、逼迫
*コンゴ:深刻な人権侵害
*MONUC、ブニアで民兵と交戦
*コートジボワール:事務総長報告
*イラン、IAEA追加議定書に署名。イランのサレヒ大使がエルバラダイIAEA事務局長に書簡を手渡し、同国の議定書受諾を伝えた。エルバラダイ氏はこれを前向きな動きであるとし、歓迎の意を表明した。

*パレスチナ人たちの窮状が日ごとに悪化するなか、UNRWAは緊急資金拠出アピールを発したが、調達資金総額はわずか45%であり、諸プログラムの削減を余儀なくされる。

*特別報告者Iulia Motoc氏は総会に報告書を提出、コンゴ民主共和国における深刻な人権侵害の状況を指摘した。

*週末、コンゴ民主共和国のブニア東部において、MONUC兵士と武装民兵たちとの間で数件の交戦があった。

*国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は、この3ヶ月間に、コートジボワール和平プロセスが深刻な困難に直面しているとし、プロセスを軌道からはずさないためには、政府および反対勢力の基本的対立を緊急に解決しなければならない、と訴えた。また、同報告において、事務総長はMINUCI任期の半年間延長を勧告した。

2003年11月9日

*サウジ:自爆テロ発生
*アフガン:憲法草案発表
*事務総長、ガラパゴス訪問
*WHO/FAO、果物野菜摂取呼びかけ
*日曜日、サウジアラビアの首都リアドで自爆テロが発生、10人が死亡し、多数の負傷者がでた。アナン事務総長はこのテロ行為を最も強い調子で非難、犠牲者に哀悼の意を表明した。

*アフガニスタン憲法草案、発表。UNAMAスポークスマンは、憲法草案の完成は一年を超える困難な作業の結果であり、アフガニスタンの国民統合、法の支配の強化をもたらすものであるとの旨述べた。

*アナン事務総長は、エクアドルのガラパゴス諸島を訪問。チャールズ・ダーウィン基金で演説し、自然環境の保護を強く訴えた。

*WHOとFAOはこのたび、報告書を共同発表、果物と野菜の摂取不足により、世界中で毎年270万人が死亡しているとし、果物と野菜の十分な摂取を呼びかけた。

2003年11月7日

*事務総長、チリ訪問
*カナダ、海洋法条約批准
*国連財団、6億8900万ドル提供
*対ソマリア制裁パネル、報告
*アナン事務総長、チリ訪問を終えた。訪問最終日のきょう、ECLAC本部において、国連の将来に関する円卓会議が開かれ、アナン事務総長のほか、同国やフィンランド大統領も参加した。

*カナダ、海洋法条約を批准。アナン事務総長は歓迎の意を表明した。同条約は1994年11月16日に発効。

*国連財団(UNF)はこのたび、今年の援助資金として、1億400万ドルの提供を発表した。テッド・ターナー氏率いる同財団は発足以来、これまでに、リプロダクティブ・ヘルス、子どもの健康などのプロジェクトに対し、6億8900万ドルの資金を提供してきた。

*対ソマリア制裁監視パネルは報告書を発表し、この半年間、一回の武器禁輸違反の規模は小さくなったが、その代わり、小規模の違反の頻度が増して、継続的に行われるようになったことを指摘した。

2003年11月6日

*コートジボワール:和平会合招請提案
*総会、人間クローン討議2年見合わせ
*E政府、開発課題の解決支援
*リベリア:安保理、非公式協議
*コンゴ:MONUCを武装ゲリラ襲撃
*ECOWASはこのたび、コートジボワール政府首脳、反政府/野党勢力をガーナに招請し、和平会合を開催するよう提案した。アナン事務総長はこの提案に歓迎の意を表明した。

*総会第6委において、人間クローン禁止について文言を異にする決議案2件について、審議/採決を今後2年間見合わせることが決まった。イランからの動議について採決した。採決結果は、賛成80、反対79、棄権15であった。

*第5回政府改造グローバルフォーラムは宣言を発し、E政府について、各国の開発課題の解決を支援するものであると訴えた。同フォーラムは、国連経済社会局とメキシコ政府との共催で開かれた。

*安保理、リベリア情勢に関する非公式協議。協議後、安保理議長は記者団に対し、同国の情勢は非常に脆弱であり、制裁の解除はできない旨を語った。

*昨夜、コンゴ民主共和国において、MONUCが武装ゲリラに襲撃され、国連兵士一人が軽傷を負った。

2003年11月5日

*イスラエル/パレスチナ:ジュネーブ協定
*シエラレオネ:人権遵守に進展
*安保理:11月議長国、アンゴラ
*UNV事務局長、死去
*対テロ委、報告怠る国リスト
*ソマリア代表、任期更新
*イスラエルとパレスチナが民間レベルで起草した「ジュネーブ協定」について、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、この協定が外交カルテットの提示したロードマップと軌を一にするものであると評価した。

*人権高等弁務官は総会に報告を提出し、シエラレオネが紛争終結後、人権遵守に大きな進展をみせていること、UNAMSILが2004年末の撤退に向けて準備していることについて述べる。

*11月の安保理議長国はアンゴラ。本日、同国大使は国連本部で記者会見し、11月の討議においては、特にアフリカ問題に時間を割いて扱われるであろうとの旨述べた。

*国連ボランティア計画(UNV)のアラキジャ事務局長が昨日、ドイツのボンで死去した。アナン事務総長は声明を発して、ボランティア国際年などの成果を称え、哀悼の意を表明した。

*安保理・対テロ委は安保理に書簡を提出し、テロ対策報告の期限内提出を怠った58カ国のリストを公表した。

*アナン事務総長は安保理に書簡を提出し、ソマリア事務総長代表のWinston Tubman氏の任期を来年末まで更新する意向である旨伝えた。

2003年11月4日

*安全への脅威、ハイレベルパネル創設
*国連管理職の責任調査チーム設置
*スリランカ:閣僚更迭
*情報サミット:宣言/行動計画、完成へ
*カスピ海保護条約、締結
*エリトリア/エチオピア:週末、銃撃戦
*アナン事務総長は、世界の安全に対する脅威や国際安全保障システムの改革を検討するハイレベルパネルを創設し、緒方貞子氏ら、16人のメンバーを任命したとの旨発表した。

*アナン事務総長は本日、イラク国連事務所爆破事件に関し、国連管理職の責任を調査するチームを設置した。

*スリランカ大統領が閣僚3人を更迭し、一時的に議会を停止したことについて、アナン事務総長はこの動きが同国の和平プロセスを損ねることがないよう希望するとの旨述べた。

*デサイ事務次長は国連本部で記者ブリーフィングし、自身が事務総長特別顧問を務める世界情報社会サミットについて、今月終わりに開かれる準備会合で、宣言/行動計画が完成するであろう、と述べた。同サミットは12月10日-12日にスイスで開催された後、さらに、第二部が2005年にチュニスで開かれることになっている。

*アゼルバイジャン、カザフスタン、ロシア連邦、トルクメニスタンの5カ国はイランでカスピ海の保護に関する条約を締結した。アナン事務総長は、地域にとって意味ある前進であるとし、歓迎の意を表明した。

*エリトリア/エチオピア暫定安全地帯で、週末に銃撃戦があったと伝えた民兵司令官報告について、UNMEEは本日、確認する旨発表した。

2003年11月3日

*国連、治安改善検討
*総会、一次産品討議
*プレトリア議定書、署名
*IAEA年次報告、提出
*ガバナンス:公的セクター、常に努力を
*アナン事務総長は、アーティサリ氏率いるパネルの勧告を受けて、国連が治安面の改善について検討しているとするとともに、いくつかの改善措置が講じられたが、世界各地において、さらなる手段を取るとの旨述べた。国連本部登庁時、記者団からの質問に応えて語った。

*総会、一次産品/原材料問題を討議。ウガンダ大統領は演説し、アフリカ諸国が付加価値をつけずに原料を先進国に輸出し、資金や雇用機会を失っていると指摘、経済制度の変革の必要性を強調した。

*ブルンジ暫定政権と反政府勢力CNDD/FDDがプレトリア議定書に合意、署名。アナン事務総長は歓迎の意を表明し、議定書の完全実施を求めた。

*IAEAのエルバラダイ事務局長は国連総会に年次報告を提出し、核不拡散検証システムを緊急に強化する必要を訴えた。

*アナン事務総長は、ガバナンスの諸課題への既存の解決策がないことから、各国政府はそれぞれの懸念や開発アジェンダに合った取り組みをし、また公的セクターは常に向上をめざし努力しなければならないとの旨述べた。メキシコで開催された、「第5回政府改造グローバルフォーラム」で演説した。

2003年10月31日

*安保理代表団、アフガン入り(11月2日)
*国連安全体制:独立チーム設置
*総会、腐敗防止条約採択
*イラン核開発:検証活動、進展
*国際コメ年、スタート
*安保理代表団、アフガニスタン入り。復興再建への国際社会の支持およびカルザイ政権への安保理の支持のメッセージを伝える(11月2日)。

*アナン事務総長は国連全職員宛てに書簡を送付し、バグダッド国連事務所爆破テロ事件に関わる主要な個人の責任を見直すべく、独立チームを任命する旨を表明した。マルティ・アーティサリ氏率いる調査パネルが先日、報告書を発表し、国連治安システムの機能不全を指摘したことに対応した。

*総会、腐敗防止国連条約を全会一致で採択。アナン事務総長は声明を発表し、同条約の採択を歓迎した。

*イランによる核開発関連書類の提出から1週間。IAEAのエルバラダイ事務局長は声明を発し、イランにおける検証活動が歩みを進めているとの旨述べた。

*FAOのディウフ事務局長は本日、2004年の「国際コメ年」のスタートを宣言した。同年は昨年、44カ国の共同提案に応じ、宣言されたもの。

2003年10月30日

*国連職員、バグダッドから一時移動
*北朝鮮/中国、6カ国協議再開合意
*開発金融:総会討議2日目
*コソボ:特別代表、安保理でブリーフ
*女性/平和/安全保障、ウェブサイト
*6主要機関の長、年次会合
*アナン事務総長はこのたび、イラクに駐在する国連職員チームに対し、他国で催す治安協議のため、暫定的にバグダッドを離れるよう指示した。なおイラク北部で活動する国連職員たちは引き続き、その場に留まることになる。

*朝鮮民主主義人民共和国と中国が6カ国協議再開に合意したと伝えられることについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明した。

*開発金融に関する総会討議、2日目。アナン事務総長は演説、開発途上諸国から先進諸国への膨大な資金移転に憂慮を示した。2002年に開発途上国から先進国に流れた資金総額は約2000億ドル。

*ホルケリ事務総長特別代表は本日、安保理でコソボ情勢を説明。コソボが引き続き深刻な諸問題に直面していることを指摘し、同州指導者に対し、民族間暴力をなくし、対話を奨励するよう訴えた。

*国連女性開発基金(UNIFEM)はこのたび、「女性、平和と安全保障」と銘打ったウェブサイトを立ち上げた。紛争、紛争予防、平和構築における女性の役割に関する情報を提供する。

*総会や安保理の両議長、事務総長など、6主要機関の長はこのたび、国連の効率性向上プロセスの一環として、第5次年次会合を開き、紛争地域の国連職員の安全を含めた諸問題について話し合った。

2003年10月29日

*女性/平和と安全保障:安保理、公開会合
*開発金融:総会、閣僚級討議
*オリンパス/UNDP、国連本部で写真展
*シエラレオネ特別法廷控訴審、初公判
*リベリア:地域で人道物資配給継続
*安保理、女性/平和と安全保障に関する公開会合開催。ゲーノ平和維持活動担当事務次長は同会合で演説し、国連平和維持活動の文民警察において、女性の占める割合がわずか4%であることを指摘し、加盟国に対し、女性の警察官や軍事要員の派遣数を増やすよう要請した。

*総会、開発金融に関する閣僚級討議をスタート。アナン事務総長は総会に報告書を提出し、世界資金システムを改革し、2001年のアルゼンチン危機のような国家債務危機事態への効果的対応、世界の税体系調整、不法な資金フロー対策を図らなければならない旨を訴えた。事務総長は明日、世銀、IMF代表らとともに、総会演説する予定。

*オリンパス株式会社はこのたび、UNDPとの共催の下、国連本部で、100人の世界的な写真家がアフリカ全土で人々の一日の生活を撮影した写真の展示会を行った。

*シエラレオネ特別法廷控訴審部は今週金曜日、初公判を開く。チャールズ・テーラー・リベリア前大統領らの弁護人は免責権などを訴える。

*リベリア遠隔地への人道アクセス交渉が進むなか、国連人道諸機関は首都モンロビア外で可能な地域人道物資配給を継続して行っている。

2003年10月28日

*事務総長、04-05年度予算勧告
*石油プログラム、権限委譲可能
*コンゴ自然資源搾取調査、最終報告
*アガ・カーン殿下追悼式典
*安保理、MINURUSO任期延長
*アナン事務総長は本日、総会第5委に対し、2004-2005予算として、30億5800万ドルを勧告した。2003-2004年度に比べ、その0.5%増加させた予算とし、開発資金/アフリカの特別ニーズなどに追加資金を割り当てた。また、5万件のプロジェクトのなかで、900件のプロジェクト終焉を勧告した。

*国連イラク・プログラム部のベノン・セバン事務局長は安保理で演説し、イラク石油食糧交換プログラムについて、米国主導の暫定占領当局(CPA)への権限委譲を予定どおり、11月21日に行う用意が整っている、と述べた。

*コンゴ民主共和国の自然資源不法搾取に関する調査パネルは本日、その第4次(最終)報告を発表。協力/非協力企業名をリストアップした。

*今年5月12日、享年70歳で死去したアガ・カーン殿下の追悼式典が今夜、国連本部で催された。同氏は難民高等弁務官(1965-1977)、イラクやアフガニスタン担当の事務総長特別代表を歴任した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を来年1月末まで延長した。

2003年10月27日

*イラク:赤十字事務所、自爆テロ
*事務総長、イスラエルの破壊行為非難
*ルワンダ刑事裁:短期任用判事増へ
*広報事務次長、総会第4委で演説
*中央アフリカ共和国:事務総長、対話歓迎
*赤十字国際委員会(ICRC)のバグダッド事務所で自爆テロ、発生。アナン事務総長は、人道に対する罪であるとし、バグダッドで引き続く一連のテロ攻撃を強く非難した。

*イスラエル、パレスチナ人所有の建設物の破壊を継続。週末には、ガザ地区の13階建てビル3棟を破壊した。アナン事務総長はこの破壊行為を不法であるとして非難した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、ルワンダ国際刑事裁の審理迅速化をめざすべく、同刑事裁の短期任用判事の数を増やすことを決めた。

*総会第4委、情報問題の討議開始。タルーア広報担当事務次長は同委で演説し、イラク戦争をめぐって、米国ばかりでなくその他の国々においても、国連への信頼が減じた現象に言及し、国連広報局、そして世界各地の国連広報センターが信頼回復をめざし全力投球している旨述べた。

*アナン事務総長は、「中央アフリカ共和国・国民和解対話」の協議を特徴づけた公開性、許容性を評価し、その活動を歓迎する旨述べた。

2003年10月24日

*国連安全対策改善図る、と事務総長
*国連デー。平和維持活動殉職者追悼
*イラク:市場機会にあふれた国に、とUNDP総裁
*アフガン:治安問題の根本原因未解決
*特別報告者、スポーツ人種主義/カースト制指摘
*先週発表されたイラク国連事務所爆破事件調査報告が国連の治安対策の不備を非難し、改善を求める勧告を行ったのを受けて、アナン事務総長は国連の安全対策をよく検討し、改善をはかっていく旨述べた。今朝、国連本部登庁時、記者団からの質問に応えて。

*国連デーを記念して、ニューヨーク国連本部庭園に、これまで平和維持活動で殉職した国連職員を追悼するためのメモリアルがつくられ、「ここで、平和のために生命を奉げた者たちのことを思え」と6つの公用語で刻み込まれたクリスタルグラスの追悼碑や191の飛び石が置かれた。本日、この除幕式典が催された。ジュネーブでも、パレデナシオン近くのアリアナ公園にメモリアルが設けられ、出席者400人の前に除幕式が執り行われた。

*国連開発計画(UNDP)のマロック・ブラウン総裁はイラク復興支援国会合(マドリッド)で演説し、イラクが今後、経済自由化や海外投資の新規枠組み、国内緊張の緩和を図り、政府として、開発復興のリーダーシップ/オーナーシップを発揮していけば、市場機会のあふれた国になることができるとの旨を述べた。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は、安保理にブリーフィングを行い、アフガニスタン治安問題の根本的・構造的原因の多くは未解決であると指摘した。

*人種主義・特別報告者Doudou Diene氏は総会委で演説し、スポーツにおける人種主義やカースト制の問題を指摘した。

2003年10月23日

*イラク復興支援会議、スタート
*安保理非常任理事国改選
*イラク活動に治安が重要、と事務次長
*エイズ予防:女性地位委、男性の役割討議へ
*西サハラ:解決可能、と総会委員長
*イラク復興支援国会議、マドリードで開始。マドリードアナン事務総長は冒頭演説し、会議に参加する約70カ国に対し、イラク再建のための寛大な資金拠出を呼びかけた。

*総会は、安保理の非常任理事国を改選。アルジェリア、ベニン、ブラジル、フィリピン、ルーマニアを選出した。これら5カ国は、ブルガリア、カメルーン、ギニア、メキシコ、シリアにかわって、来年1月から2年の任期を務める。アンゴラ、チリ、ドイツ、パキスタン、スペインの5カ国は来年末までの任期。

*人道問題担当事務次長のJan Egeland氏はイラク復興支援国会議で演説、国連がイラクで活動するうえで、治安の確保が最も重要な要因であるとの旨訴えた。

*女性の地位委員会・第48会期(来年3月)に向けて、国連の任命した専門家グループはこのたびブラジルで会合を開き、エイズ予防および職場における男女平等の促進において男性が果たす役割について討議した。女性の地位委員会がこれらの問題について討議するのは初めてのことである。

*総会第4委のEnrique Roedel委員長は国連本部で記者会見し、西サハラ問題の解決案の実施のうえで数々の困難があるが、それでもなお政治解決は可能であるとの旨訴えた。

2003年10月22日

*イラク:国連事務所爆破事件、調査報告
*イラク:国連、勧告実施へ
*事務総長、スペイン首相と会談
*リベリア:副特別代表/警察長官任命
*総会第6委、人間クローン討議
*イラク国連事務所爆破事件(8月19日)の調査パネルはこのたび報告書を発表、イラクにおける国連治安体制が全く機能していない旨指摘し、改善を求めた。同パネルを率いて、調査を行ったのは、フィンランド前大統領のマルティ・アーティサリ氏。

*上記パネルの報告を受け、国連はその勧告を実施すべく、しかるべき措置を講じていく、と事務総長付スポークスマン。

*イラク復興支援国会議を前に、アナン事務総長は本日、スペインのアズナール首相と会談した。会談後、事務総長は記者団に対し、イラクの将来のため、同会議が良いスタートとなる旨述べた。

*国連はこのたび、新たに任命されたリベリア事務総長特別代表2人とUNMIL警察長官を発表した。副特別代表2人は、Souren G. Seraydarian氏(シリア)とAbou Moussa氏(チャド)、警察長官はMark A. Kroeker(米国)。

*総会第6委は会合を招集、人間クローン作成禁止について、相対立する2本の決議案を討議した。どちらも人間クローン作成の禁止を求めるものだが、その文言に違いがある。ひとつは、ベルギーと13カ国が共同提案したもので、もうひとつはコスタリカと44カ国が共同提案したもの。

2003年10月21日

*米国と国連:互いに必要、と事務総長
*総会、イスラエル分離壁停止訴え
*イラン、ウラン濃縮停止意向
*安保理:中東情勢月例報告
*平和維持:殉死者追悼碑
*アナン事務総長は本日、米ピッツバーグ大学で講演。1945年以降の国際秩序崩壊の恐れが広がっており、自らもその恐れを共有すると述べながらも、米国と国連は生産的な相互依存関係の中でお互いを必要としているとの旨指摘した。

*第10回緊急特別総会は決議を賛成144、反対4(ミクロネシア、イスラエル、マーシャル諸島、米国)、棄権12で採択し、イスラエルに対し、西岸の分離壁建設を停止するよう求めた。

*イラン政府はこのたび、同国訪問中の仏独英外相に対し、ウラン濃縮停止およびIAEA核査察の無制限受け入れの意向を示した。アナン事務総長は歓迎の意を示し、同国当局に対し、未解決の諸問題解決のため、さらなる協力を行うよう促した。

*プレンダガスト政治問題担当事務次長は本日、安保理で中東情勢について月例報告、イスラエルのパレスチナ分離壁建設のペースが速まっていることを指摘、イスラエルに対し、この建設の停止を呼びかけた。

*10月24日、ニューヨークおよびジュネーブ国連本部において、国連デーを記念し、平和維持活動で殉死した国連職員追悼の記念碑除幕式が催される。

2003年10月17日

*ボリビア危機沈静化へ
*リベリア:前大統領、武器引渡し
*国連内部監査報告、発表
*旧ユーゴ国際刑事際、3人に拘禁刑
*イラク核開発証拠なし、とIAEA
*貧困撲滅デー
*ボリビアの危機的事態が沈静化に向かいつつあるなかで、アナン事務総長は本日声明を発し、同国の人々に対し、より良い将来を築くよう努力を求めるとともに、国連の全面的支援を約束した。

*リベリアのブラー前大統領はこのたび、「これ以上の戦闘を欲しない」との述べて、UNAMSILに対し、所有していた大量の武器を引き渡した。

*国連内部監査部(OIOS)、第9回年次報告を提出。報告によれば、OIOSは過去一年間の活動を通して、国連の浪費や汚職を明らかにし、様々な勧告を行った。これら勧告が実施に移されれば、およそ3700万ドルの資金の無駄をなくすことができる。

*旧ユーゴ国際刑事裁判所は本日、旧ユーゴの高官3人を人道に対する罪に問い、6年から17年の拘禁刑を言い渡した。

*IAEAはこのたび、イラク戦争/占領のなかで進めてきた査察について報告書を発表し、同国の核兵器開発プログラムの証拠が発見されなかった旨を述べた。

*貧困撲滅のための国際デー。アナンはメッセージを寄せ、貧困の根絶のためには、真のグローバル・パートナーシップ構築が必要であるとし、開発途上諸国、先進諸国双方に対し、「大胆な改革」を求めた。

2003年10月16日

*イラク:安保理、新決議を採択
*事務総長、イラク新決議歓迎
*対テロ委、安保理ブリーフ
*世界食糧デー
*ゲーノ次長、総会委で演説
*安保理は決議を全会一致で採択、イラクに平和と安定をもたらすうえで、国連、米主導の暫定占領当局(CPA)、イラク統治評議会が果たす役割を規定した。同決議はカメルーン、スペイン、英国、米国が共同提案した。

*アナン事務総長は安保理の席上、イラク新決議案採択について歓迎の意を表明し、決議で与えられた任務の履行に全力を尽くしていく決意を述べた。

*対テロ委のアリアス委員長は安保理公開ブリーフィングで、各国の法制度の調査を完了し、今後、それら法制度の実施状況の調査に移っていくとの旨述べた。

*世界食糧デー。世界の飢餓人口は8億4000万人。アナン事務総長はメッセージを発し、各国政府、国際機関、市民社会、民間セクター、宗教団体、個人を巻き込んだ、包括的な国際的取組みの重要性を強調した。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は総会委で演説、アフリカの平和維持活動に対して、開発途上諸国がその大半の兵力を派遣していることを指摘し、この現状に疑問を呈した。

2003年10月15日

*ガザで米外交団車列爆破
*東ティモール:安保理公開討議
*キング事務次長補、総会第3委演説
*国際移民、調整会合
*チェルノブイリ:事務総長報告発表
*ガザで、米外交団車列爆破事件起こり、米国人3人が死亡。アナン事務総長はこの襲撃事件を強く非難するとともに、パレスチナ自治政府に対して、犯人を早急に逮捕し裁きにかけるよう訴えた。

*安保理、東ティモール情勢を公開討議。シャルマ特別代表はUNMISET活動について、ブリーフィングするなかで、国連が支援する同国の統治には大きな歩みがあったものの、治安、秩序、経済などについては、引き続き、深刻な問題が残っているとの旨述べた。

*アンジェラ・キング事務次長補は総会第3委で演説し、女性・女児の人身売買など、女性が依然、様々な形態の暴力に直面しているとの旨訴えた。

*国際移民問題の専門家たちは本日、ニューヨーク国連本部において、調整会合(2日間)をスタートした。同会合で話し合われた内容は後日、国連経済社会局との協力の下、出版される予定。

*チェルノブイリ事故から17年。事務総長は、事故被害の影響緩和に関する報告書を発表し、国際救援努力の調整と同様、同地域の状況が依然、困難である旨述べた。

2003年10月14日

*米、イラク新決議案提出
*安保理、シリア提出決議案討議
*リベリア暫定政府、樹立式典
*NAPAD事務総長報告
*ボリビア:事務総長、暴力と生命喪失に憂慮
*米国がこのたび新たに提出したイラク決議案について、アナン事務総長は今朝、登庁時、記者団に対し、その内容が前回のものと大きく違うことはないとしながらも、事務総長の提案が考慮されたことには感謝している旨述べた。カメルーン、スペイン、英国、米国が提案国となった新決議案は初めて、選挙実施の日程表を示した。

*安保理公開会合、アラブグループ議長としてシリアが提出したパレスチナ決議案を討議。イスラエルの分離壁が停戦協定ラインを越えて建設されていることに対し、懐疑的な意見を述べる発言が相次いだ。

*リベリア暫定政府、樹立式典。アナン事務総長はメッセージを寄せて、暫定政府樹立が同国の転換点であると同時に、多くの諸課題を提示するものだとの旨述べた。

*ガンバリ事務次長は記者会見し、NAPADに関する事務総長報告を紹介、アフリカが教育や保健衛生関連の支出を増やし、政治統治の基準向上メカニズムをつくることによって、開発プランの実施に大きな歩みを見せた一方で、貿易不均衡の被害を受けている旨を指摘した。

*ボリビアにおいて暴力が起こり人々の命が失われていることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、同国政府および反政府勢力に対し、平和的手段を通じ対立を乗り越えるよう求めた。

2003年10月13日

*イスラエル、ガザキャンプ侵攻
*安保理、年次報告提出
*アフガン:ISAF活動範囲拡大
*カタール、イラク高等教育基金に拠出
*コンゴ:6日の殺害事件の調査開始
*UNRWAが本日、発表したところによると、先週、イスラエルがガザ地区南部のラファ難民キャンプに侵攻、シェルターを破壊し、パレスチナ人1240人が家を失った。

*安保理、総会に年次報告を提出。報告の対象期間は昨年8月1日から今年7月31日まで。年次報告によれば、この一年間、安保理は地域的緊張、テロ対策など多くの問題を扱い、その活動量は一層増え続けている。

*安保理は決議を全会一致で採択し、中央政府の権限をアフガニスタン全土に広げることの重要性を強調し、国際治安支援部隊(ISAF)の活動範囲を首都カブールを越え、全土に拡大することに承認を与えた。

*ユネスコの発表によると、カタールはこのたび、新設の「イラク高等教育国際基金」に1500万ドルを寄付した。松浦ユネスコ事務局長はドーハで基金発足式典に出席、各国政府や国際組織、民間財団に対し、カタールに続いて、同基金に拠出するよう呼びかけた。

*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)はこのたび、10月6日にブルンジ近くの南キブ州で一般市民16人が殺害された事件について調査を開始した。

2003年10月10日

*スーダン:安保理、治安協定を歓迎
*総会第一委、一般演説
*国連職員の安全:事務総長報告発表
*世界メンタルヘルス・デー
*安保理議長は公開会合で議長声明を発し、スーダン政府と反政府勢力SPLM/A間の治安協定について、長引く紛争解決につながるものであるとして歓迎を表明した。

*総会第一委員会、一般演説。各国代表は軍縮、軍備管理、不拡散の関連で、多国間主義の将来に深い憂慮を表明した。同委の議長が国連本部で記者ブリーフィングし、述べた。

*国連職員の安全に関する事務総長報告、発表。対象期間中(2002年7月1日-2003年6月30日)、海外に勤務する国連文民要員が受けた身体的攻撃は不当拘束、負傷、殺害など、前例のない数で報告された一方、幅広い活動について、国連安全調整官が強化された、と報告書は指摘する。

*世界メンタルヘルス・デー。アナン事務総長は声明を発し、すべての国々に対し、精神を患う子どもの保護に取り組むよう訴えた。

2003年10月9日

*イラク:警察署で自爆テロ
*安保理、ブルンジ和平合意歓迎
*UNHCR、ボゴタ避難民報告出版
*高等代表、小口金融の有効性強調
*ルワンダ刑事裁:新検察官が安保理ブリーフ
*イラク戦争:国連、基本的問題に直面、と副事務総長
*バグダッド警察署での自爆テロ、スペイン大使館員殺害事件について、アナン事務総長は声明を発し、犠牲者に哀悼の意を示すとともに、テロ行為を強く非難した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ブルンジ和平合意署名を歓迎し、政府/反政府勢力双方に対し、残る諸問題について遅滞なく合意をはかるよう促した。

*UNHCR、「ボゴタの避難民:万人のための責任」を出版。同報告書によれば、コロンビアにおいて、非都市部での紛争を逃れ、首都ボゴタに流入する人々が急増しているが、都市生活への統合支援が与えられずにいる。

*チョウドリー後発開発途上国担当高等代表は総会で演説し、小口金融プログラムが貧困女性支援などの開発援助に最も有効であるとして、加盟国に対し、基金への拠出を求めた。

*ルワンダ国際刑事裁のハッサン・バブカール・ジャロウ新検察官、安保理で公開ブリーフ。裁判を受けずに拘留が続く者の係争事件を見直し、短期間で裁判で終わらせるために必要な追加判事の数を考えるとの旨を語った。

*フレシェット副事務総長、「インターナショナル・クライシス・グループ(ICG)」の会合で演説。イラク戦争によって、国連は、法の支配や武力行使など、基本の原則や慣行に直面し、WTOカンクン協議の決裂に明らかになったとおり、ミレニアム宣言にみられた強固なコンセンサスも弱まっているとの旨指摘した。

2003年10月8日

*ボスニア:安保理公開会合
*中東:調整官、レバノン大統領と会談
*ブルンジ:事務総長、和平合意歓迎
*世界人口白書刊行
*ハンス次長、UNCITRAL強化訴える
*国際防災デー
*安保理、ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢に関する公開会合を開催。旧ユーゴ国際刑事裁のセオドール・メロン裁判長はブリーフィングし、サラエボ戦争犯罪法廷(ボスニア・ヘルツェゴビナ裁判所内)が同国に法の支配を確保するうえで重要な役割を果たすとの旨述べた。

*ラーセン中東和平特別調整官はレバノンを訪問し、同国大統領と会談。会談後、調整官は、イスラエルとシリア、レバノンとの関係がこの数日間で急激に悪化していることを懸念し、暴力の連鎖を止めるよう求めた。

*ブルンジ政府と主要反政府勢力がこのたび和平合意に署名。アナン事務総長は歓迎声明をだし、同国のすべての人々がこの機会を捉え、平和と和解を実現するよう呼びかけた。

*UNFPA、世界人口白書を刊行。世界人口の半数を若者が占めることを指摘し、リプロダクティブ・ヘルスに関する教育の重要性を訴えた。

*ハンス・コレル法務担当事務次長は総会(法律委)で演説し、グローバル化の時代において、国際商取引法委員会(UNCITRAL)を強化して、あらゆる国々と企業が商取引交渉に平等に参加できるようにしなければならないと訴えた。

*国際防災デー。アナン事務総長はメッセージを発し、より良い計画と管理によって自然災害被害の削減が可能であるとの旨述べた。

2003年10月7日

*レバノン、イスラエルに越境攻撃
*コンゴ:MONUC、65死体発見
*事務総長、グローバル・コンパクト訴える
*10月11日、女の子たちのサッカーの日
*総会議長、国連改革の必要訴える
*昨夜、レバノン領内からイスラエルに越境攻撃が行われたことについて、ラーセン中東和平プロセス特別調整官は非難声明を発し、全当事者に対し、外交を展開し、緊張激化を引き起こす行動を取らないよう求めた。

*コンゴ民主共和国のKatcheleにおいて、MONUCパキスタン小部隊は今週月曜日に虐殺されたとみられる死体を発見。あわせて65体のうち、殆んどは子どもの死体だった。

*アナン事務総長は米国国際企業評議会で演説し、グローバル・コンパクトが市場の開放性とグローバリゼーションの万人への有効性を確保し、社会的諸問題の解決をめざすものであるとし、その重要性を訴えた。

*10月11日はグローバル・ガールズ・フットボール・デー。ユニセフとFIFAが共同で指定したもの。世界の女子の就学促進をめざすユニセフの努力について、世論を喚起する。

*ハント総会議長は国連本部で記者会見し、先週終わった総会一般演説において、世界の首脳たちがそろって国連改革の必要を強調したことに触れ、年末までに大胆なアイデアを求める意向を示した。

2003年10月6日

*内戦やエイズが不安定要因、と事務総長
*事務次長、世界経済の均衡改善求める
*軍縮次長、安全対策強化の必要指摘
*カリブ地域、開発問題討議
*シエラレオネ法廷:今月、前大統領ら公判予定
*国連開発計画(UNDP)、上級職員会合を開催。アナン事務総長は演説し、テロや大量破壊兵器が一部諸国にとって平和と安全に対する脅威である一方で、貧しい国々は内戦、HIV/エイズ、人権侵害をより大きな不安定化要因であると見ているとの旨指摘した。

*オカンポ経済社会問題担当事務次長は総会(経済社会委)で演説し、世界の経済成長が一国に過度に依存した状態を指摘したうえで、国際社会が開発途上国を支援し、世界貿易におけるその役割拡大や新技術利用の能力向上を実現しなければならないとの旨述べた。

*軍縮担当事務次長の阿部信泰氏が総会(軍縮・国際安全保障委)で演説し、今や、各国の政府でなく、人々が大量破壊兵器を作ることができる時代となったことを指摘し、加盟国が世界の安全を強化する現実的方策を緊急に探る必要があるとの旨述べた。

*来年8月の小島嶼開発途上国会議に向けて、カリブ諸国、地域・国際機関、民間セクターの150以上の代表はこのたび、トリニダード・トバゴに参集し、カリブ海地域の開発問題について話し合った。

*今月行われるシエラレオネ特別法廷の公判において、テーラー前大統領およびノーマン前内務大臣の弁護団はこの2人の起訴自体の無効を訴える意向。

*安保理決議に基づいて、国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)は本日をもって、その活動を終了した。

2003年10月5日

*イスラエル、シリア空爆
*アフガン:援助職員襲撃相次ぐ
*イスラエルがこのたびシリア領土空爆を行ったことについて、アナン事務総長は本日、地域の暴力を煽るものであるとし、強い非難声明を発した。

*アフガニスタンにおいて、援助職員が襲撃される事件が相次いでいることについて、UNHCRは本日、非難声明をだすとともに、同国の人々のための活動を継続していく決意を明らかにした。

2003年10月4日

*イスラエルで自爆テロ
*イスラエルのハイファで自爆テロ。少なくとも18人が死亡した。アナン事務総長はこのテロ行為を強く非難した。

2003年10月3日

*コートジボワール:安保理、和平合意遵守求める
*ILO、女性航海士の劣悪労働条件指摘
*IPU、議会ハウス開設
*イスラエルがこのたびシリア領土空爆を行ったことについて、アナン事務総長は本日、地域の暴力を煽るものであるとし、強い非難声明を発した。

*アフガニスタンにおいて、援助職員が襲撃される事件が相次いでいることについて、UNHCRは本日、非難声明をだすとともに、同国の人々のための活動を継続していく決意を明らかにした。

2003年10月2日

*安保理、米のイラク決議案協議
*総長、イスラエル分離壁継続に憂慮
*特使、スーチー氏解放促す
*総会一般演説、最終日
*貿易開発報告2003、刊行
*安保理は本日、米国の提出した新たなイラク決議案について協議を開始した。協議後、ネグロポンテ米大使は記者団に対し、決議案について国連の役割拡大をめざすものであると述べた。アナン事務総長は今朝、国連本部登庁の際、記者団に対して、決議案が自身の提案とは違うものであるとしながら、さらに精査してみるとの旨述べた。

*イスラエル政府が西岸において分離壁と600戸の新規住宅の建設を続けると決めたことについて、アナン事務総長は深い懸念を表明した。

*イズマイル事務総長特使はこのたび、ミャンマー訪問を終えるにあたって、同国政府に対し、アウンサンスーチー氏の早期解放を促した。

*総会一般演説、最終日。キルギスタンの大統領や、グレナダ、トリニダード・トバゴ、スロバキア、セイシェルなどの国々の外相が登壇し、演説した。期間中、全部で、国家元首50人、政府首班27人、副首相および外相94人が演説した。

*UNCTADは本日、「貿易開発報告2003」を刊行した。同報告は先進国に対し、景気低迷から脱し、経済成長政策を調整するとともに、世界の需要を増やし、デフレの脅威を除くよう求めた。

2003年10月1日

*リベリア:UNMIL発足
*イラク:国連職員退避、活動に影響なし
*IAEA、イランに完全開示求める
*総会一般演説、継続
*リベリア:各地の治安改善
*列国議会同盟総会
*リベリアの首都モンロビアにおいて、国連リベリア・ミッション(UNMIL)の発足式典が催された。2週間前、安保理が決議を全会一致で採択し、当初一年間の任期でUNMILを設置した。要員数は、軍事要員1万5000人、文民警察官1000人。

*ケビン・ケネディ特別代表代行はバグダッドで記者ブリーフィングし、国連職員がイラクから退避したことが、食糧配給、水の衛生、医療品提供など同国における主要な国連人道活動に何ら影響を与えていないとの旨述べた。

*IAEA査察チームのイラン入りを前に、IAEAは本日、同国に対し、核兵器開発プログラムの完全開示を求めた。

*総会一般演説、継続。ウガンダ、オマーン、ケニア、エチオピア、リトアニア、パプア・ニューギニアなどの国々の外相が登壇し、演説した。

*UNHCRが発表したところによれば、リベリア各地において、治安状況の飛躍的改善が見られる。

*第109回列国議会同盟総会、ジュネーブで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、国連改革に向けて、事務総長自身も全力を尽くすとしながら、その成否が加盟国の意思にかかっている旨指摘した。

2003年9月30日

*法の支配:安保理討議
*総会、一般演説
*人間クローン禁止条約案、起草再開
*事務総長、コロンビア大統領と会談
*安保理制裁委、ソマリア周辺国訪問へ
*先週に引き続き、安保理は正義と法の支配における国連の役割を討議した。ゲーノ平和維持活動担当事務次長が演説、紛争で引き裂かれた国の人々の信頼を得るため、国連平和維持活動を遂行するうえで法の支配と機能的な裁判システムの確立が不可欠である旨指摘した。

*総会一般演説、継続。タジキスタン、ブルガリア、コロンビアなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

*総会第6委員会はこのたび、人間クローン禁止条約づくりを再開した。本日、総会議長付きスポークスマンが国連本部で記者団に語った。

*アナン事務総長は本日、コロンビア大統領と会談し、交渉を通じた紛争解決を支援するために努力する旨語った。

*安保理の対ソマリア制裁監視委員会のメンバーは来月、武器禁輸を強化すべく、同国の周辺地域を訪問する予定。

2003年9月29日

*イラク石油食糧交換計画への影響
*総会一般演説、2週目
*安保理、ギニアビサウ情勢討議
*カナダ、エイズ薬輸出への動き
*ガイアナ/ベネズエラ、事務総長と会談
*TICAD3Ⅲ、スタート
*気候変動世界会議、モスクワで
*バグダッド国連事務所爆破テロ、それに引き続く国連職員の大幅削減、米国主導のCPAの遅遅たる対応により、石油食糧交換プログラムの段階的終了をめざすタイムテーブルが深刻な打撃を受けている。プログラム終了予定日は11月21日。

*総会一般演説、2週目。ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンゴル、ジャマイカ、東ティモールなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

*安保理公開会合、ギニアビサウ情勢を討議。Tuliameni Kalomoh政治担当事務次長補はブリーフィングし、同国で今月起こったクーデター後、文民および軍事勢力は危機的事態の淵からは脱したようにみえるが、今後、文民統治への移行を成功裡に実現するためには国際支援が欠かせないとの旨述べた。

*カナダが製薬会社による安価なエイズ治療薬の貧困国への輸出を可能にする法律の早期制定に向けて動きを見せていることについて、ベラミー・ユニセフ事務局長は本日、歓迎の意を示した。

*ガイアナとベネズエラの両外相は先週金曜日、国連本部でアナン事務総長と会談。両国国境紛争の早期解決のため、事務総長の力を借りたいとの旨申し出た。

*第3回アフリカ開発会議(TICADⅢ)、東京でスタート。アナン事務総長はメッセージを寄せ、1990年代に減少したアフリカ支援に回復の兆しがみえるが、農業補助金など支援国の貿易政策がマイナスの影響を与えることが多い旨を指摘した。

*気候変動に関する世界会議、モスクワで開始。アナン事務総長はメッセージを寄せて、このまま温暖化ガスの排出が続けられれば、今世紀末には、小島しょ国が消滅し、生態系の維持が難しくなり、地球の姿が大きく変わってしまうであろう、と警告を発した。

2003年9月28日

*アフガン:NGO現地職員2人殺害
*アフガニスタンのカンダハル近くで、UNHCRと協力し活動するNGOの現地職員2人が銃撃を受けて死亡した。UNAMA/UNHCR報道官はそれぞれ、この襲撃事件を非難した。

2003年9月26日

*中東:外交カルテット、ハイレベル会合
*総会一般演説、4日目
*ギリシャ、オリンピック休戦決議案提出
*世界情報社会サミット・準備委
*中東外交カルテットのハイレベル会合、ニューヨークで開催。アナン事務総長は会合の終わりに、声明を読み上げ、イスラエル/パレスチナ間の襲撃の応酬により、和平プロセスが膠着状態に陥ったことに重大な懸念を表明し、双方に対して、一層の努力を求めた。

*総会一般演説、4日目。スロベニア、ホンジュラス、ハイチ、フィリピン、トンガ、スリランカ、サモアなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

*ギリシャはこのたび、総会に対し、オリンピック休戦決議案を提出。決議案は来年夏のアテネ・オリンピック開催中の停戦を求める。11月に採択される見込み。

*ジュネーブで開催中の世界情報社会サミット・準備委員会はこのたび、先進国と途上国のデジタル情報格差を解消するための一連の具体的な目標に合意した。また、「原則宣言」と「行動計画」の草案に関する交渉を続けるべく、11月10日―14日に次会合を開くことを決定した。同サミットは2段階の開催となる予定。最初はジュネーブで12月10日-12日、次はチュニジアで2005年11月16日-18日。

2003年9月25日

*国連職員、イラクを一時出国
*常任理事国と事務総長、昼食会談
*総会一般演説、3日目
*事務総長、各国首脳と会談継続
*コンゴ、近隣3カ国と内政不干渉合意
*イラク統治評議会:ハシミ委員、死亡
*作家のエドワード・サイード氏、死去
*バグダッド国連事務所爆破テロ事件後の国連要員縮小の一環として、アナン事務総長はイラクからの国際職員の一時的な移動を命じた。

*安保理常任理事国5カ国とアナン事務総長、昼食会談。パウエル米国務長官は会談後、イラクに関する新決議案について、各国の意見がある程度集約された、と述べた。また、会談においては、イラク政治プロセスにおける国連の役割や、それを決議案にどのような形で盛り込むかについても話し合われた旨述べた。

*総会一般演説、3日目。この日の午後、アルバニア、ガイアナ、マダガスカル、コモロ、ブルキナファソ、ドミニカ、ルワンダ、シエラレオネなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

*総会一般演説の合間を縫って、アナン事務総長は各国首脳たちと会談を行い、イラク、中東、国連改革などの問題について話し合う。本日は、ブラジル、アルバニア、ロシア、アルゼンチン、マレーシアなどの国々の首脳と会談する。

*コンゴ民主共和国と近隣3カ国(ブルンジ、ウガンダ、ルワンダ)はアナン事務総長の招請した会合において、相互の内政問題に干渉しないこと、またコンゴ民主共和国東部の戦闘勢力に対する武器供与を防止することに合意した。

*土曜日、バグダッドで襲われ銃で撃たれたイラク統治評議会メンバー、アル・ハシミ氏が本日、死亡した。アナン事務総長はこの襲撃を許されないものであると非難した。

*作家のエドワード・サイード氏、死去。アナン事務総長はサイード氏がイスラエルとパレスチナの和平の展望を追及した情熱を称え、その氏を悼んだ。

2003年9月24日

*正義と法の支配:安保理討議
*総会一般演説2日目
*事務総長、2者協議継続
*アフガン:アドホック会合
*国連/EU、緊急事態活動調整に合意
*コンゴ:事務総長、ハイレベル会合求める
*安保理は閣僚級会合を開催し、正義と法の支配における国連の役割について討議した。アナン事務総長は、紛争で疲弊した国々の安定回復をはかるうえで、正義と和解の相対立する諸圧力に対し安易な答えはないと述べた。そして国連が平和活動における法の支配の向上をめざすなかで、各国に対し、一層の資源と努力を求めた。

*総会一般演説、2日目。この日の午後の部では、ブルンジ、セルビア・モンテネグロ、マケドニア・旧ユーゴスラビア共和国、ウクライナ、セネガル、コンゴ民主共和国などの国々の首脳が登壇し、演説した。

*アナン事務総長は昨日に引き続いて、本日も総会一般演説の合間を縫って、チャラビ・イラク統治評議会議長、カビラ・コンゴ民主共和国大統領、ベルルスコーニ・イタリア首相、カルザイ・アフガニスタン大統領などの首脳と2者協議を行った。

*アフガニスタンに関するハイレベル・アドホック会合、開催。アナン事務総長は冒頭演説し、アフガニスタン政府に対する支援を新たにすべく、一部先進国を含む約20カ国の特別閣僚会合の開催を求めた。

*国連とEUはこのたび、緊急/危機事態における活動を調整すべく、詳細なプランに合意。アナン事務総長とベルルスコーニ・イタリア首相(現EU議長)が本日、合意書に署名した。

*アナン事務総長はこのたび、コンゴ民主共和国をめぐる最近の前向きな動きを好機とし、明日、同国に関するハイレベル会合を開催するよう求めた。

*総会一般演説、2日目。午前の部では、モザンビーク、ニカラグア、エストニア、ガーナ、アルジェリア、エクアドル、パキスタン、メキシコなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

2003年9月23日

*総会一般演説、スタート
*ブッシュ米大統領登壇
*事務総長、単独行動主義に警鐘
*事務総長、世界各国首脳と会談
*川口外相、一般演説
*総会一般演説、スタート。80を超える国々の首脳が集うなか、ブッシュ米大統領は国際社会に対し、異なる立場を乗り越え、イラクを民主国家として再建するのを支援するよう呼びかけた。また米国に続いて、フランスとブラジルが登壇し、一般演説を行った。

*総会一般演説の初日、アナン事務総長は冒頭演説、先制攻撃の論理を国連憲章に対する根本的な挑戦であるとし、単独行動主義に警鐘を鳴らした。また平和と安全の問題や国連改革について、様々な勧告を行うハイレベル有識者パネルを設置する意向を示した。

*総会一般演説初日午前中、セントルシア、ペルー、ミクロネシア、スイス、南アフリカなどの国々の首脳が登壇し、演説した。

*アナン事務総長は総会一般演説の合間を縫って、各国首脳らと会談を行う。早速、今朝はドイツのシュレーダー独首相、クレティエン・カナダ首相、ブッシュ米大統領と会談した。

*総会一般演説初日、ラトビア、パラグアイ、アフガニスタン、モルドバ、エルサルバドルなどの国々の首脳が登壇し、演説した。日本の川口外務大臣もこの日、登壇し、イラク、大量破壊兵器、北朝鮮、テロなどの問題解決や国連改革の必要を訴えた。

2003年9月19日

*イラク:統治評議会委員、暗殺未遂
*バグダッド国連爆破テロ:総会議場で追悼式典
*国際平和デー
*総会、アラファト追放撤回求める
*イラク:国連旗通常掲揚に戻る
*故スウェーデン外相、追悼式
*リベリア:安保理、UNMIL設置
*IAEA、北朝鮮に核兵器開発プログラムの解体迫る
*イラク統治評議会メンバーのAkila al-Hashimi博士、暗殺未遂事件起こる。アナン事務総長は声明を発し、この襲撃がイラクの政治進展を損なうだけであるとして強く非難した。

*バグダッド国連事務所爆破テロから1ヶ月後のきょう、ニューヨーク国連本部総会議場で犠牲者追悼式典が行われた。

*国際平和デー。アナン事務総長は国連本部でこの日を記念し、平和の鐘を打ち鳴らし、平和に対する脅威として、テロや大量破壊兵器、さらに貧困、疾病、内戦などがあるとの旨を述べた。

*総会は決議を賛成133、反対4、棄権15で採択し、イスラエルに対し、アラファト氏を追放しないよう求めた。先週、安保理において、類似の決議案が米国の拒否権により否決されたことから、アラブ/非同盟諸国が総会に対し、この決議案を提案していた。

*バグダッド国連事務所爆破テロ事件から1ヶ月。バグダッド国連事務所で式典が行われ、国連旗が反旗から通常掲揚に戻された。

*スウェーデンの首都ストックホルムで、殺害されたリンド外相の追悼式典が催された。アナン事務総長はメッセージを送り、同外相の比類なき能力を称え、哀悼の意を表明した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連リベリア・ミッション(UNMIL)の設置を承認した。軍事要員1万5000人と文民警察官1000人を配備し、12年にわたる紛争で疲弊した同国の平和回復をめざす。

*IAEAは本日、朝鮮民主主義人民共和国に対して、核兵器開発施設を解体し、包括的査察を受け入れるよう求めた。

2003年9月18日

*中東:緊急特別総会、再開へ
*リベリア:UNOL閉鎖へ
*UNDP、気候変動の影響調査
*クリケットでエイズ啓発
*先進国の子ども:毎年3500人、虐待で死亡
*明日、第10回緊急特別総会が再開し、パレスチナ問題を討議する。同特別総会は2002年8月に延会となっていた。今週火曜日に米国が安保理で拒否権を行使し、イスラエルによるアラファト排除の動きを止めるよう求める決議案が否決されたことを受けて、アラブ/非同盟諸国が招請したもので、1950年の「平和のための結集」フォーミュラの下に開催される。

*リベリアにおいて、国連リベリア・ミッション(UNMIL)が設置されることに鑑みて、アナン事務総長はこのたび、安保理に書簡を提出し、国連リベリア平和建設支援事務所(UNOL)の閉鎖を決めたことを通知した。

*UNDPはこのたび、スイスの保険会社と米国の医療教育施設と協力し、気候変動などが健康/経済に及ぼす影響について調査するプロジェクトを開始した。

*国連合同エイズ計画(UNAIDS)とクリケット国際評議会はこのたび、エイズ啓発活動のために協力していくことに合意した。

*ユニセフは本日、児童虐待に関する報告書を発表。報告書によれば、毎年、先進国において、15歳未満の子ども3500人が身体的虐待やネグレクトが原因で死亡している。

2003年9月17日

*リベリア:WFP、数ヶ月ぶり食糧搬入
*ボスニア:旧ユーゴ国際刑事裁、看守の刑期延長
*スーダン:Darfur地域に人道アクセス確保
*東ティモール:事務総長報告、発表
*元軍事司令官、シエラレオネ特別法廷に移送
*WFPはこのたび、リベリアで反政府勢力の支配下に置かれた町ブチャナンに食糧を搬入した。今年、政府と反政府勢力の間で戦闘が起こってから、この地の人々に食糧が届けられるのは初めて。

*旧ユーゴ国際刑事裁判所の控訴審は本日、ボスニア・ヘルツェゴビナ東部の刑務所の看守Milorad Krnojelacの控訴について判決を下した。非セルビア人の殺害や拷問の罪を問い、当初科された刑期を延長し、15年とした。

*スーダン政府と反政府勢力はこのたび、Darfur地域への自由かつ無妨害の人道アクセスを確保することに合意した。これにより、国連援助諸機関はこれまで援助を絶たれていた50万人に物資を届けることが可能になった。

*東ティモール情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はUNMISETが同国の安定と秩序の維持の支援に成功を収めたししながらも、東ティモール政府が来年の国連撤退までに全ての必要な諸制度を整備できるかどうかは確かでない、と指摘した。

*人道の罪の容疑で逮捕され、フリータウンの拘留施設に拘束されている元軍事司令官Santigie Kanuは本日、シエラレオネ特別法廷に移送された。来週、初公判が予定されている。

2003年9月16日

*中東:米、拒否権行使
*リベリア:特使、安保理会合でブリーフ
*第58回総会、開幕
*子ども1億2300万人、就学できず
*アフリカ:エイズ/ガバナンス委、発足へ
*BONUCA一年延長
*シエラレオネ:UNAMSIL延長勧告
*米国は本日、イスラエルにアラファト氏排除をやめるよう求める安保理決議案について、拒否権を行使した。パキスタン、シリア、南アフリカ、スーダンが共同提案した同決議案に対し、賛成に回った国が11カ国、反対が1(米国)、棄権が3カ国(ブルガリア、ドイツ、英国)であった。

*クライン事務総長特別代表は安保理公開会合でリベリア情勢についてブリーフィングし、国連平和維持兵1万5000人と警察官900人の派兵の必要を訴え、野蛮、暴力、腐敗などの連鎖を断ち切るのに必要な資源とひとの提供を求めた。

*第58回総会、開幕。最初に、一分間黙祷し、バグダッド国連事務所爆破テロ事件で死亡した国連職員の冥福を祈るとともに、イラク早期復興をめざす活動の貫徹、多国間主義の追及を誓った。

*新学期開始の時期にあたり、ベラミー・ユニセフ事務局長はこのたび、世界中で、およそ1億2300万人の子どもたちが学校に通えない状況にあることを指摘した。

*アフリカにおけるエイズ/ガバナンス委が明日、エチオピアのアディスアベバで、正式に発足する。記念式典には、アフリカ諸国首脳が出席する予定。

*安保理はこのたび、中央アフリカ平和建設支援事務所(BONUCA)の1年延長を求める事務総長勧告を承諾。安保理議長書簡の形で、事務総長に通知した。

*国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は治安状況を悪化させずに段階的にUNAMSILを撤退させる必要を指摘し、同活動の半年間延長を勧告した。

2003年9月15日

*イラク:事務総長、非常任理事国と会談へ
*中東:特使、国際社会関与の決意求める
*事務総長年次報告、発表
*WTO会合、昨日終了
*ギニアビサウでクーデター
*ムスリム:事務総長、相互理解求める
*アナン事務総長はイラク問題に対する次の策についてコンセンサス成立をめざし、本日、安保理非常任理事国と会談する。週末には、ジュネーブにおいて、5常任理事国外相と会談を行った。

*ラーセン中東和平プロセス特別調整官は安保理公開会合で冒頭演説し、中東が今や平和への新たな取り組みと夥しい流血との間の分岐点にあるとして、国際社会の決意ある関与とロードマップの大幅な加速を求めた。

*国連事務総長年次報告、発表。アナン事務総長は、イラク戦争が集団安全保障の原則と国連の弾力性を厳しく問うなかで、国連にとって、過去一年が平和と安全保障の観点から試練の年であったとの旨述べた。

*WTO閣僚級会合(メキシコ、カンクン)が昨日、終了した。アナン事務総長はこの会合が合意を纏め上げられなかったことに遺憾の意を表明し、全当事者に対して、合意成立の決意を持って1,2年後に会合に戻ってくるよう訴えた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、昨日のギニアビサウでのクーデターを非難し、制憲秩序の早期回復を求めた。

*アナン事務総長はニューヨーク国連本部で行われた多国間対話強化講演シリーズ(5)で演説し、非ムスリムの西欧社会におけるイスラムに対する誤解を解消するため、相互理解の拡大を求めた。

2003年9月13日

*事務総長、5常任理事国と協議
*アナン事務総長、ジュネーブで、安保理5常任理事国と協議。イラク問題への国際対応の前進をめざした。

2003年9月12日

*安保理、イスラエルにアラファト追放決定翻意求める
*対リビア制裁、解除
*IAEA、核査察への協力期限10月末に
*初の相互依存デー
*第5回情報技術タスクフォース開催
*UNMEE、任期延長
*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、イスラエルに対し、パレスチナ人指導者のアラファト氏を追放しないよう呼びかけた。アラファト氏の追放は、地域の緊張を高め、不安定さを増大するものである、と警告を発した。

*安保理は決議を賛成13、反対0、棄権2(仏、米)で採択し、対リビア制裁を解除した。同制裁は、1988年のロカビー上空でのパンナム機爆破事件後に科されたもの。リビアがこのたび、犠牲者270人のそれぞれの遺族に対し、上限1000万ドルを支払うことに合意したの受けて、同決議の採択となった。

*IAEAは本日、決議を採択し、イランに対し、10月31日を期限として、核査察への協力を拡大し、同国内の各施設への無制限アクセスを認めるよう求めた。

*初の相互依存デー。アナン事務総長は、フィラデルフィアで催されたこの日を祝う式典にメッセージを寄せ、グローバリゼーションの時代にあって、多国間の決定に至る努力を払ううえで、各国市民は世界市民として活動し、国連は主要な役割を演じなければならないとの旨述べた。

*第5回情報技術タスクフォース、ジュネーブで開催。アナン事務総長はビデオ・メッセージを送り、開発途上国の人々の生活の質を高め、国連ミレニアム開発目標の達成を図るべく、情報技術の利用を考えるべきであるとの旨述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、エチオピアとエリトリアの国境画定促進をめざし、地域の安定を維持すべく、国連エチオピア・エリトリア・ミッション(UNMEE)の任期を半年間延長した。

2003年9月10日

*リベリア:人道調整官、戦闘停止求める
*事務総長、ジュネーブ国連職員に励まし
*事務総長、イスラエルの自爆テロ避難
*スウェーデン外相、襲撃される
*アフガン:現地職員襲撃される
*事務総長、民主主義の弱体化指摘
*リベリアの内陸地域で政府軍と反政府勢力が散発的な戦闘を継続し、一般の人々や援助職員を脅かし、物資配給活動を阻害している。ロス・マウンテン特別人道調整官は本日、紛争当事者に対し、戦闘の停止を求めた。

*バグダッド国連事務所爆破事件後初めて、アナン事務総長はジュネーブ国連職員たちと会い、慰めと励ましの言葉を述べた。

*アナン事務総長はこのたび、イスラエルで起こった2件の自爆テロを非難し、パレスチナ武装グループに対し、卑怯な無差別テロの停止を求めた。

*スウェーデンのリンドゥ外相、襲撃受ける。事件を伝え聞いたアナン事務総長は衝撃を表明し、外相の早い回復を祈った。また犯人が早く見つかり、裁きにかけられるよう希望する旨述べた。

*アフガニスタン中部において、UNHCRの資金で運営される水プロジェクトを遂行するデンマークの援助組織のアフガン現地職員4人が襲撃を受けて、死亡した。ルベルス難民高等弁務官は声明を発し、この冷血な殺害事件を非難した。

*新興/再興の民主主義に関する第5回国際会議、モンゴルでスタート。アナン事務総長はメッセージを送り、今日最大の危険は民主主義の実質の弱体化にあると指摘した。

2003年9月9日

*事務総長、安保理常任理事国と会談へ
*リベリア:援助諸機関、活動縮小
*エイズ、人間の安保に最大の脅威
*事務総長、国連要員保護条約批准訴える
*シンガポール:SARSの発生断定できず
*今週土曜日、アナン事務総長はジュネーブで、安保理5常任理事国外相との会談を予定。イラクにおける国連の役割を明確化、イラクの国家主権の早期回復を加速化をめざす。

*リベリア暫定政権に対する国連の支援を形づくる交渉がモンロビアで継続するなかで、同国における反政府勢力による新たな暴力の発生が伝えられる。これにより、援助諸機関は避難民キャンプなどの活動規模の縮小を余儀なくされている。

*エイズ・グローバル基金を担当する国連上級担当官は本日、ニューヨーク国連本部で記者会見し、HIV/エイズ、マラリア、結核が人間の安全保障にとって最大の脅威である旨を訴えた。

*アナン事務総長はこのたび、次期総会に出席する予定の首脳らに宛てて書簡を送付し、国連要員保護条約の早期批准を求めた。現在、同条約の批准国は66カ国。

*シンガポールでSARSの疑いがある症例が発見されたことについて、WHOは本日、様々な異なる医学的意見が存在するために、SARSの発生を断定することはできない旨述べた。

2003年9月8日

*ミレニアム宣言実施報告、発表
*リベリア:避難民キャンプ、新たな戦闘場に
*イラク:事務総長、安保理常任理事国との会談に期待
*事務総長、安保理改組の必要訴える
*パレスチナ首相辞任:事務総長、和平努力損ねないよう希望
*中国障害者連盟、会議
*DPI/NGO年次会議、開始
*識字デー
*ミレニアム宣言実施に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長はニューヨーク国連本部で記者会見し、イラク戦争後の世界の新たな結束、開発目標達成に向けた弾みの拡大を求めた。

*OCHAによれば、リベリアにおいて、紛争当事者が援助諸機関の提供する物資の獲得をめぐって競いあい、国内避難民キャンプで新たな戦闘が起こる状況となっている。

*アナン事務総長は本日行った記者会見において、今週末、安保理の各5常任理事国外相と会談し、イラク問題をめぐる対立の解消をめざすことに期待を表明した。

*アナン事務総長は記者会見で、安保理改組に関する記者団からの質問に応えて、イラク問題をめぐってみられた最近の分裂を指摘し、理事国を増やし、理事会をより民主的に、より多くの人を代表する機関とし、一層の正当性を与える必要を訴えた。

*週末の中東情勢の動きを受けて、アナン事務総長は暴力を非難するとともに、アッバス・パレスチナ首相の辞任が中東和平努力を損ねないよう希望を表明した。

*中国障害者連盟・第4回全国会議、北京で開催。アナン事務総長はメッセージを寄せて、世界で6億人、つまり10人に1人がなんらかの障害をもっていることを指摘、国連として、誰に対しても利便性を保証し、思いやりがあり、内包的な社会を築くために努力する旨を述べた。

*DPI/NGO年次会議、開始。フレシェット副事務総長は冒頭演説し、自由と寛容といった人間の基本的な価値が暴力や分裂による挑戦を受けるなか、国連と市民社会組織の必要はかつてなく高まっているとの旨訴えた。

*国連識字の10年がスタートしてから、初の識字デー。アナン事務総長は社会のすべての層が全力を尽くして、読み書きのできない人をなくすよう訴えた。

2003年9月5日

*ミレニアム宣言実施報告、発表へ
*最新国連軍縮年鑑、刊行
*北朝鮮核開発:事務総長、当事者との協議継続
*安価な医薬費、自由農業貿易は義務、と事務総長
*コソボ:刑務所で暴動、5人死亡
*CTBT発効促進会議
*コンゴ:ブニアに平和維持兵、警察活動
*アナン事務総長は月曜日、国連本部で記者会見し、ミレニアム宣言実施報告を発表する。報告において、事務総長は世界各国に対し、イラク問題をめぐる分裂を修復し結束を図り、人類の直面する脅威が何であるかについて合意するよう求める。

*国連軍縮年鑑(第27号)、刊行。同書第1章において、アナン事務総長は大量破壊兵器の諸課題のなかで、核兵器の完全廃絶が最優先事項とならなければならないとの旨訴えた。

*アナン事務総長は引き続き、北朝鮮による核開発の問題について、すべての関係当事者と協議していく意向を示した。このたびの6者協議について、モーリス・ストロング特使が先週から今週にかけて、ソウルや北京で協議を行ったことに言及し、声明を発した。

*アナン事務総長はこのたび、NGOのオクスファムによる「ビッグ・ノイズ」運動を支持するビデオ・メッセージを発出した。来たるWTO協議(メキシコ)が貧困国の多くの人々の生死を分ける重大なものであるとし、貧困国に対して、安価な医薬品、自由農業貿易を保証することは先進国の義務であるとの旨訴えた。

*コソボの刑務所で、総選挙に抗議する囚人が暴動を起こし、建物が炎上。5人のコソボ人収監者が死亡し、17人が負傷した。

*CTBT発効促進会議、ウィーンで開始。3日間の日程。現在、署名国は168カ国。104カ国が批准している。同条約の発効には、核兵器開発可能な44カ国すべてが批准しなければならず、そのうち、12カ国が未批准である。

*コンゴ民主共和国北東部のブニアにおいて、フランス主導のIEMFから警察権限を引き継いだMONUCが、2500人の平和維持兵の展開を開始した。

2003年9月3日

*9月の安保理議長国は英国
*イラク:国連査察団、活動の用意あり
*CTBT発効促進会議
*コンゴ:安保理、EUに賛辞
*西サハラ:安保理、モロッコ人戦争捕虜を歓迎
*DPI/NGO年次会合
*9月の安保理議長は英国。パリー大使は国連本部で記者会見し、イラクに関する国連決議が数日中に現れるとし、イラク主権回復のための政治・治安・経済諸条件の整備の必要こそ、その開始地点となる旨述べた。

*UNMOVICがこのたび提出した定期報告によれば、バグダッドの査察センターに損害を受けたにもかかわらず、安保理の要請があれば、国連査察団は急な通告であっても活動を再開する用意を整えている。

*ウィーンで、CTBT発効促進会議。アナン事務総長はメッセージを寄せて、朝鮮半島の核危機の事態を受け、核実験禁止がかつてなく重要となっているとの旨を指摘し、北朝鮮を含め安保理は、条約の発効に必要な主要12カ国に対し、早急な批准を訴えた。

*安保理はこのたび、コンゴ民主共和国東部のブニアにおける警察活動権限をMONUCに引き継いだIEMFについて、ブリーフィングを受けた。安保理は報道声明を発し、IEMF展開について、EUに賞賛の辞を呈した。

*安保理議長は報道声明を発し、西サハラのポリサリオ戦線がモロッコ人戦争捕虜を解放したことについて、歓迎の意を表明。また、同戦線に対し、残る戦争捕虜についても即時解放を求めた。

*DPI/NGO年次会合、9月8日―10日に開催。テーマは、「人間の安全保障:国連の約束実現のため」。ホームページで、会議の様子を見ることができる。アドレスは、http://www.un.org/dpi/ngosection/

2003年9月2日

*コンゴ東部:MONUCに警護任務移管
*リベリア:特使、一連の会談継続
*イラク:国連職員、一時退去
*ミャンマー:スーチー氏、ハンガー・ストライキ
*スーダンからチャドへの難民、急増
*国連本部禁煙
*コンゴ民主共和国北東部の警護の責任がこのたび、暫定緊急多国籍部隊(IEMF)からMONUCへと円滑に移管された。アナン事務総長は声明を発し、これを歓迎する意を表明した。

*国連諸機関が現在、リベリアの首都モンロビア及び周辺の人々への援助活動を継続しているなか、クライン事務総長特別代表は同国の人々や周辺国指導層との会談を行っている。

*国連はこのたび、イラクで活動する相当数の国連職員を一時的に近隣諸国に退去させることを決定した。職員が退去している間、現地の治安問題について、調査を行う。

*ミャンマーの反政府指導者アウンサンスーチー氏がこのたび、ハンガー・ストライキを始めたと伝えられることについて、ピンヘイロ人権特別報告者は深い憂慮を表明し、同国政府に対し、同氏の即時無条件解放を求めた。

*UNHCRの発表によれば、今年4月以降、スーダンから政府と反政府勢力の戦闘を逃れチャド東部に流出する難民が急増し、その数はこれまでに、計6万5000人となった。

*アナン事務総長はこのたび、ニューヨーク国連本部のあらゆる場所での喫煙を禁じた。

2003年9月1日

*西サハラ:ポリサリオ戦線、捕虜解放
*コソボ:特別代表、襲撃事件を非難
*FAO、SARSの原因徹底究明求める
*アフリカ・エイズ、「3×5」戦略提唱
*西サハラをめぐる情勢が動きを見せるなか、ポリサリオ戦線がこのたび、戦争捕虜243人を解放したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、また、同戦線に対して、残る戦争捕虜を全員解放するよう訴えた。

*日曜日、コソボで襲撃事件が起こり、セルビア人一人が死亡、4人が負傷した。ホルケリ事務総長特別代表は国連主催の武器恩赦プログラムの開始式典で演説し、この事件を強く非難した。

*FAOは本日、声明を発し、SARSの脅威を取り除くべく、その原因を徹底調査する必要を指摘した。この声明の元になったのは、3週間に及ぶ中国訪問を行って、SARSの原因の可能性がある動物のデータ調査を行ったローリー・グリーソン氏の結果報告。

*WHO事務局長はこのたび、アフリカのエイズ緊急対策として、「3×5」戦略を提唱した。2005年までに、300万人のエイズ感染者に対し、エイズ薬を提供することをめざす。

2003年8月31日

*特別代表、アフガン国軍の進展を賞賛
*ブラヒミ事務総長特別代表は週末、アフガン国軍中央部隊の開幕式典で挨拶し、国軍の進展を賞賛し、すべての人々に対し、戦争で荒れ果てた国の再建のために力を尽くすよう求めた。

2003年8月30日

*タジキスタンで国際淡水フォーラム
*タジキスタンのドゥシャンベで国際淡水フォーラム開催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、国際社会に対し、安全な水を得ることができない人々を1015年までに半減すべく、言葉だけの誓いから行動へと移るよう訴えた。

2003年8月29日

*イラク:シーア派指導者殺害
*特別代表、西アフリカ諸国歴訪終える
*ジュネーブで、爆弾テロ犠牲者追悼
*ネパール:停戦崩壊
*ルワンダ:大統領選、実施
*経社理・安保理協力、紛争後アフリカ諸国対処
*イラクで爆弾テロが起こり、シーア派指導者が殺害された。アナン事務総長はこのテロを最も強い調子で非難し、イラクのすべての政治・宗教グループに対し、自制を求めた。

*クライン事務総長特別代表は、西アフリカ諸国歴訪を終え、リベリアの首都モンロビアへ戻った。近く、安保理にリベリア治安人道評価報告を提出する予定。

*ジュネーブ国連本部で、バグダッド国連現地事務所爆弾テロ事件の犠牲者の追悼式典が行われた。フレシェット副事務総長が追悼のメッセージを述べた。

*ネパールで暴力が拡大し、停戦が崩壊したことについて、アナン事務総長は深い憂慮を表明し、全当事者に対し、交渉のテーブルに戻るよう訴えた。

*ルワンダ大統領選挙、実施。アナン事務総長は同国の民主的時代の開始に向けた第1歩であるとして、歓迎の意を表明した。
*経社理議長は安保理議長に宛て書簡を送付、紛争後のアフリカ諸国、特にギニアビサウとブルンジに関する経社理の活動を説明した。国連主要機関間の関係拡大努力の一環。

2003年8月28日

*デメロ代表、ジュネーブに埋葬
*旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁検察官、個別設置
*特別代表、西アフリカ諸国歴訪
*安保理、平和維持活動支援強化を討議
*アフガン:子ども兵士武装解除ワークショップ
*バグダッド爆弾テロで死亡したデメロ事務総長特別代表、ジュネーブ墓地埋葬。遺族と事務総長夫人が立ち会った。

*安保理は決議を全会一致で採択し、旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁の検察官を個別に1人ずつ設置することを決定。旧ユーゴ裁検察官にDel Ponte氏を再任、ルワンダ裁の検察官に、ガンビア人裁判官のHassan Bubacar Jallow氏を新たに任命した。

*クライン事務総長特別代表は、リベリア和平プロセスを加速すべく、西アフリカ諸国を歴訪中。本日は、コートジボワールを訪問し、同国大統領らと会談。困窮する人々に援助物資を届けるため、人道回廊を開設する可能性を探った。

*安保理は、世界各地の国連平和維持活動への支援拡大問題に焦点を当てて議論し、8月の活動を締めくくった。

*ブラヒミ事務総長特別代表はアフガニスタンの元子ども兵士の武装解除/再統合に関するワークショップ(ユニセフ主催)で開幕演説し、武装解除、再建などのプロセスが平和と安全の再構築の一環である旨説いた。

2003年8月27日

*リベリア:安保理、安定化部隊設置の用意
*UNHCR、イランからの難民帰還延期
*朝鮮半島6者協議:事務総長、歓迎
*リベリア:特別代表、LURDに戦闘終結訴える
*安保理は閣僚レベル公開会合を開催し、リベリア情勢について討議。ECOWAS高官らのブリーフィングに続いて、安保理は議長声明を発し、リベリアの暫定政府を支援すべく、安定化部隊を設置する意向を示した。そして、西アフリカ諸国とともに、紛争当事者間で成立したアクラ合意(8月18日)の完全実施を図っていく旨述べた。

*先週のバグダッド国連現地本部爆弾テロ事件を受けて、UNHCRはこのたび、今週予定していたイランからの難民100人の帰還について、治安対策見直しが行われるまで、延期することを決定した。

*朝鮮半島における核の緊張の緩和のため開催されている6者協議について、アナン事務総長は、勇気付けられる進展であるとして、歓迎の意を表明した。

*今週、リベリア政府と反政府勢力の間で、新たな戦闘が行われた事態を受け、クライン事務総長特別代表は反政府勢力LURDに対し、全ての敵対行為が終結しなければならない、と訴えた。

2003年8月26日

*イラク爆弾テロ:国連職員、追悼行進
*国連要員らの安全:安保理、決議採択
*イラク:事務総長、安保理決議を歓迎
*リベリア治安情勢、多少改善
*リベリア木材禁輸、当面維持
*コンゴ:安保理、多国籍部隊に国連兵支援権限授与(26日)
*バグダッド国連本部爆弾テロで犠牲となった国連職員を悼んで、世界各地の国連事務所で追悼行進が行われた。ニューヨーク国連本部での行進には、アナン事務総長も参加した。

*安保理は決議を全会一致で採択、国連要員らに対するあらゆる暴力を強く非難し、各国に対し、犯人が裁きにかけられることを確実にするよう促した。

*アナン事務総長は、上記安保理決議の採択について、国連職員を襲撃する者たちに対し、明確なメッセージを送るものであるとして歓迎の意を表明した。

*OCHAによれば、リベリア和平合意は持続し、治安情勢が多少改善を見せるなか、首都モンロビアの人々の生活は徐々に正常に戻りつつある。しかし、援助の手が届かない地域の人々については、依然、その状況が懸念される。

*安保理議長が発表した報道声明によれば、安保理は本日、リベリア木材禁輸措置を当面、維持することを決めた。また、現地の状況が安定した段階で、同措置の経済的・社会的影響を最小限に抑える方策を検討することに合意した。

*安保理は決議を採択し、コンゴ民主共和国のブニアの安定を維持すべく、フランス主導部隊の参加諸国に対し、暫定緊急多国籍部隊(IEMF)からコンゴ民主共和国ミッション(MONUC)への移行期間中に国連平和維持兵を支援する権限を与えた。

2003年8月25日

*イラク:国連、緊急援助活動再開
*ラーセン特使、パレスチナ人暗殺を非難
*インドで爆弾テロ
*リベリア:特別代表、地域各国を歴訪
*カナダでの呼吸器疾患:WHO、SARS可能性否定
*イラクにおいて、国連人道援助諸機関が週末、爆弾テロで中断していた緊急活動を再開した。

*イスラエルが日曜日、パレスチナ人4人を暗殺。ラーセン中東和平プロセス特別調整官は声明を発し、この裁判外措置を非難した。

*インドのムンバイで爆弾テロ。40人以上が死亡し、数多くの負傷者がでた。アナン事務総長はインド政府と犠牲者の家族に哀悼の意を表するとともに、このテロ行為を強く非難した。

*クライン事務総長特別代表はリベリア和平プロセスへの支援を集めるべく、地域各国の歴訪を開始した。本日、シエラレオネを訪れ、カバー大統領らと会談し、同国とリベリアを結ぶ道路の再開問題を話し合った。

*カナダの高齢者介護施設で発生した呼吸器疾患について、WHOはSARSの可能性を否定した。

2003年8月24日

*事務総長、ブラジル訪問
*デメロ代表葬儀
*イラク任務完遂の決意
*アナン事務総長はこのたび、ブラジルを訪問。バグダッド国連本部爆弾テロで死亡したデメロ特別代表の葬儀に参列、哀悼の意を表明するとともに、故人の遺志を継ぎ、国連がイラクでの任務を完遂する決意を述べた。

2003年8月22日

*事務総長、英外相と会談
*イラク:爆破時の状況語る
*アナン事務総長は国連本部で、ストロー英外相と会談し、イラクでの国連活動のための安全強化について話し合った。

*デメロ事務総長特別代表の遺体は本日、バグダッド空港から、ブラジル大統領専用機で祖国ブラジルに向かった。「国連活動の撤退を許すな」、瓦礫の下でデメロ氏が救助隊員に最後に語った言葉が空港での式典で紹介された。

*バグダッド国連本部テロ爆弾発生時、本部ビル内にいたWHO職員から、記者団に対し、爆発時の状況についての詳しい説明があった。

2003年8月21日

*イラク/テロ:国連本部で追悼式典
*事務総長、米国務長官と会談
*中東:事務総長、暴力拡大に憂慮
*国連調査団、モンロビア入り
*アフガン:武装解除、進む
*国連職員の2/3、イラクに留まる
*バグダッド爆弾テロで死亡した国連職員の哀悼を祈り、ニューヨーク国連本部で式典。アナン事務総長は、イラクの人々を支援し、同国を再建する任務を継続する国連の決意を訴えた。

*アナン事務総長は国連本部で、パウエル米国務長官と会談し、イラクでの治安対策強化について話し合った。

*アナン事務総長は、中東における暴力拡大に深い憂慮を表明するとともに、両当事者に対し、行動を自制するよう求め、ロードマップ和平プランを固守する重要性を再確認した。

*国連調査団(11人構成)、モンロビア入り。首都モンロビアの治安・人道状況を視察し、国連部隊の設置にあたり、その適正な規模、構成、任務を提案する。

*アフガニスタン主要軍閥による自発的武装解除の動きの中で、国連支援の治安委員会はこのたび、同国北東部において、120の軽・重兵器を回収した。

*イラク・爆弾テロ後、国連職員の一部は治療などのため、イラクを離れているが、300人を越える職員の約3分の2は同国に留まり、その任務を遂行している。

2003年8月20日

*事務総長、イラク国連活動継続の決意
*安保理、イラク爆弾テロ非難
*国連各機関、デメロ代表らの死悼む
*難民高等弁務官、大湖地域訪問
*WHO/FAO調査団、中国でSARS調査
*ソマリア武器禁輸委、安保理中間口頭報告
*特別代表、ブラー・リベリア大統領と会談
*バグダッド国連本部爆弾テロ事件後、急遽、欧州からニューヨークに戻ったアナン事務総長は国連本部で記者団に対し、国連がイラクでの活動を継続する決意を語った。

*安保理、公開会合。安保理議長は声明を発し、バグダッド国連本部に対する爆弾テロについて、国際社会全体に対する攻撃であるとして非難するとともに、国連がイラクの人々による平和と正義の構築支援を継続する決意を述べた。

*世界各地の国連システム各機関は、バグダッド爆弾テロで死亡したデメロ事務総長特別代表、その他の国連職員の死を悼み、弔意を表明、野蛮な襲撃に対し怒りを示すとともに、国連の人道・平和維持活動を倍加することを誓った。

*ルベルス難民高等弁務官、コンゴ民主共和国に到着。同国を皮切りに、アフリカ大湖地域4カ国を歴訪し、これらの国の難民帰還に向け、国連活動や和平イニシアチブの見直しを行う。

*WHO/FAO合同調査団が現在、中国において、同国政府を支援し、SARSウィルスが動物に残存する可能性の調査を進めている。

*対ソマリア武器禁輸委、安保理にブリーフィング。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表。この中間口頭報告を歓迎し、全関係当事者が同委に協力するよう求めた。

*クライン事務総長特別代表は本日、リベリア暫定政府のブラー大統領と会談。また昨日、特別代表はモンロビアの基礎サービスの早期復旧をめざし、水・電源施設を視察した。

2003年8月19日

*バグダッド国連本部、爆弾テロ
*安保理議長、非難声明
*エルサレムで自爆テロ
*リベリア、人道状況改善
*コンゴ:ドナー/国際機関、初諮問会合
*バグダッド国連本部、爆弾テロ。デメロ事務総長特別代表、その他に少なくとも14人が死亡し、数十人が負傷した。アナン事務総長はこのテロ襲撃を最も強い調子で非難するとともに、死亡したデメロ代表に哀悼の意を表明した。

*安保理は議長声明を発表し、バグダッド国連本部のテロ襲撃を最も強い調子で非難し、イラクの人々を支援する活動をさらに拡充していく旨誓った。

*エルサレムにおいて、パレスチナ人による自爆テロ。イスラエル人20人が死亡、数十人が負傷した。アナン事務総長はこのテロ襲撃を最も強い調子で非難し、パレスチナ首脳に対し、扇動者の逮捕を、イスラエルに対し、自制を求めた。

*国連人道調整部(OCHA)によれば、リベリアの首都モンロビアにおいては、数ヶ月に及ぶ紛争の結果生じた多大なニーズは依然残るものの、人道状況は改善を続けている。

*コンゴ民主共和国の選挙プロセス国際支援調整について、主要ドナーおよび国際諸機関間の初諮問会合が開かれた。MONUCのスウィング代表が議長を務めた。

2003年8月18日

*リベリア包括和平合意、調印
*英米、対リビア制裁解除に同意
*リベリア政府と反政府勢力、人道活動の安全約束
*安保理、コソボ情勢討議
*ルワンダ:キガリ市長(当時)、刑事裁公判
*太平洋諸島フォーラム開催
*対アルカイダ制裁対象にチェチェン人追加
*月曜日、ガーナでリベリア包括和平合意、調印。アナン事務総長はこの合意調印を歓迎し、全当事者に対し、この機会を捉え、リベリアの和平・安定回復に努力するよう求めた。

*リビアがこのたび、テロ対策への協力、1998年パンナム機墜落事件の犠牲者への補償を約束したことから、英米は対リビア制裁解除に同意する旨決定した。両国は安保理に対し、共同書簡(8月15日付)を送付し、通知した。

*リベリアの首都モンロビアへの食糧・医療品搬入が少しずつ行われるなか、クライン事務総長特別代表はこのたび、同国政府、2反政府勢力から、人道活動家・組織への自由で安全なアクセスの保証の約束を取り付けた。

*安保理、コソボ情勢に関する公開会合。コソボにおいて10代のコソボ人少年が殺害され、4人が負傷した事件を受けて、開催された。会合において、全15理事国は事件を非難し、紛争後4年を経た今も依然、こうした暴力事件が続いていることに深い憂慮を表明した。

*ルワンダのキガリ市長(1994年当時)、ルワンダ国際刑事裁判所の公判において、ツチ族襲撃の命令を下したとの容疑について、無罪を主張した。

*先週土曜日、2003年太平洋諸島フォーラムがニュージーランドで開催。アナン事務総長はメッセージを送り、太平洋諸島に対し、紛争予防などにおいて国連との協力を継続するよう訴えるとともに、ソロモン諸島の危機を当面解決を必要とする課題であると指摘した。

*対アルカイダ制裁委はこのたび、チェチェン人のシャミル・バサイェフを制裁対象リストに加えた。

2003年8月17日

*事務総長、リビア制裁解除求める
*アフガン:赤新月社車両襲撃
*アナン事務総長はヘルシンキでの記者会見で報道陣からの質問に答えるなかで、安保理が対リビア制裁を正式に解除するよう求めた。

*水曜日、アフガニスタンにおいて、赤新月社の車両が襲撃を受けて、乗車していた現地職員らが死傷した。ブラヒミ事務総長特別代表はこの襲撃事件に遺憾の意を表明し、援助活動の継続を誓った。

2003年8月16日

*事務総長、フィンランド訪問
*旧ユーゴ:Rasevic容疑者、ハーグ移送
*コソボ:セルビア人少年2人殺害
*アナン事務総長はこのたび、フィンランドを訪問、同国大統領と会談し、世界の紛争地、多国間主義などについて話し合った。

*人道に対する罪を犯した容疑で逮捕、収監中のMitar Rasevicがこのたび、旧ユーゴ国際刑事裁判所(ハーグ)に移送された。

*コソボにおいて、最近、10代のセルビア人少年2人が殺害された事件が起こった。チャールズ・ブレイショー事務総長特別代表代行はこのたび、哀悼の意を表明した。

2003年8月14日

*安保理、イラク統治評議会を正式歓迎
*事務総長特別代表、モンロビア到着
*UNMIK新代表、コソボ指導層と会談
*国連特使、レバノン南部空域侵犯に懸念
*人種差別撤廃委、イスラエルに結婚新法廃止促す
*安保理は決議を賛成14、棄権1(シリア)で採択、イラク統治評議会の樹立について、イラクの主権回復に向けた重要な歩みであるとして正式に歓迎する意を表明するとともに、同国における国連人道活動等を調整すべく、国連イラク支援団(UNAMI)を設置した。

*クライン事務総長特別代表、リベリアの首都モンロビアに到着。アフリカの首脳、国連やそのほかの機関の長と会談し、人道危機への包括的対応策について話し合う予定。一方、反政府勢力LURDはこのたび、ECOWAS平和維持兵に対して、モンロビア港の支配権を譲り渡した。

*UNMIKのホルケリ新代表、コソボ指導層と会談。民族間暴力を克服するためには協力が重要性であることを強調し、全てのコミュニティーとオープンに協力していく旨誓った。

*昨日、イスラエルによるレバノン南部空域侵犯が頻繁に行われた。事務総長個人代表は地域の和平と安全の回復を阻害することに懸念を示し、イスラエルに対して、空域侵犯を止めるよう求めた。

*人種差別撤廃委員会は緊急会合を開催し、イスラエルの結婚/市民権新法がイスラエル人と結婚したパレスチナ人がイスラエルに居住することを実質的に禁じるものであるとして懸念を示し、同国議会に対して、この法律の廃止を促した。

2003年8月13日

*リベリア:約50万人、深刻な食糧・水不足
*アフガン:特別代表、国際兵力増強訴える
*コンゴ自然資源:安保理、専門家パネル任期延長
*多国籍企業:人権小委、ガイドライン草案採択
*小島嶼高等代表、フィジー訪問
*コートジボワール:初の事務総長報告
*リベリアの首都モンロビアにおいて、約50万の人々が依然、深刻な食糧・水不足に直面していることから、国連人道援助諸機関は引き続き、迅速な援助活動に一層努めている。

*アフガニスタンにおいて、衝突事件やバス爆発が起こり、死亡者がでた。ブラヒミ事務総長特別代表は安保理非公開会合でブリーフィングし、政治和平プロセスを成功させようとするなら、治安の確保のために、国際兵力を数千人単位で追加増強する必要がある旨訴えた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国における自然資源の不法搾取継続を止めるべく、同問題に関する専門家パネルの任期を10月31日まで延長するとともに、すべての国に対し、必要な措置を速やかに講じるよう求めた。

*人権小委員会は決議を全会一致で採択し、「多国籍企業、その他のビジネス組織の人権に関連する責任に関する基準草案」を承認した。同文書は、人権、労働権に関する企業の責任、紛争地帯で活動する企業のためのガイドラインを示す。

*フィジーを訪問中のチョウドゥリー国連後発開発途上国担当高等代表は同国政府高官、NGO代表らと会談するなか、小島嶼国会議見直し会議(来年8月)に向けて、それら諸国の諸課題に焦点をあてる必要を強調した。

*国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)に関する初事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、コートジボワールの和平プロセスがこの半年間で喜ばしい進展をみせたとしながらも、真の安定への道は長く、新政府が諸施策を実施していくためには、多くの問題の解決を図らなければならない、と述べた。

2003年8月12日

*事務総長、対イスラエル人自爆テロを非難
*国連高官、11人チーム率いてリベリア入り
*イラク統治評議会、新憲法草案準備委設置
*MONUC代表、ウガンダ訪問
*UNHCR、アンゴラ人難民帰還活発化
*国際青年デー
*アナン事務総長は、イスラエル人をねらったこのたびの自爆テロ2件を非難するとともに、イスラエル、パレスチナ双方の人々に対し、中東和平プランの固守と自制を求めた。

*マカスキー副緊急援助調整官はこのたび、11人構成チームを率いて、リベリアの首都モンロビアに入った。食糧と水の配給活動の加速化に力を注ぐ。

*イラク統治評議会がこのたび、新憲法草案づくりに向けて準備委員会を設置したことについて、デメロ事務総長特別代表は暖かい歓迎の意を表明し、国連の支援を申し出た。

*MONUCのスウィング代表はこのたび、コンゴ民主共和国の隣国ウガンダを訪ね、同国の副大統領と会談し、コンゴ民主共和国の和平プロセスの進捗状況について話し合った。

*UNHCRは現在、アンゴラ人難民の帰還支援を活発化しているところ。週末には、近隣諸国から、約1万2000人の難民の帰還を予想している。

*アナン事務総長は国際青年デーにメッセージを寄せ、7400万人の若者が現在、失業している状態を指摘し、若者が犯罪、麻薬乱用、紛争、テロに走るような悲劇をなくすべく、職業創出のための戦略を求めた。

2003年8月11日

*リベリア:テーラー大統領辞任を決定
*ヒズボラ、イスラエル襲撃
*クライン特別代表、リベリアへ
*コンゴ北東部:治安プレゼンス拡大
*スーダン大洪水:援助諸組織、860万ドル拠出求める
*デメロ代表:エジプトからバグダッドへ戻る
*リベリアのテーラー大統領が辞任を決定。アナン事務総長は歓迎声明を発表、同大統領の辞任が同国の人々の長い悪夢の終わりの始まりとなるよう希望を表明した。

*レバノンからヒズボラがイスラエルを襲撃。アナン事務総長はこれを強く非難、同勢力に影響力を有する全ての政府に対して、地域の緊張を高める行動を止めさせるよう求めるとともに、イスラエル政府に対し、最大限の自制を訴えた。

*クライン事務総長特別代表は明日、ニューヨークを発って、リベリアに向かう。同国の指導者や関係諸国、国連、その他の機関と会合をもち、深刻な人道的事態への対応策を話し合う。

*MONUCによれば、コンゴ民主共和国の北東部において、治安プレゼンス拡大が続いている。昨日、バングラデシュ部隊250人がブニアに到着した。

*スーダンにおいて、国連人道諸機関とNGO諸組織は本日、このたびの大洪水で家を失った約10万の人々を支援すべく、860万ドルの拠出を求めるアピールを発した。

*デメロ事務総長特別代表はこのたび、一週間のエジプト訪問を終え、イラクに戻った。エジプトにおいて、特別代表は外相、アラブ連盟事務局長らと会談した。

2003年8月8日

*イラク:デメロ代表、エジプト高官と会談(9日)
*副緊急援助調整官、リベリアへ向かう
*安保理、旧ユーゴ/ルワンダ刑事裁検察官問題討議
*WFP/ユニセフ、ラテンアメリカの子ども支援
*世界の先住民の国際デー:事務総長、メッセージ
*安保理、UNMIK警察官殺害非難
*デメロ事務総長特別代表はカイロでエジプト政府高官らと会談し、イラクにおける国連活動に対する同国の支援について話し合った。(9日)

*副緊急援助調整官のCarolyn McAskie氏はリベリアで深まる人道危機への国連の対応を強化すべく、現在、同国に向かった。治安状況が許し次第、同氏はモンロビアにおいて、国連機関、NGO、援助国政府らの代表と面談し、人道危機への対処方法について話し合う。

*安保理は非公開会合において、旧ユーゴ・ルワンダ国際刑事裁判所それぞれに検察官を置く可能性について話し合った。会合後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、まだ結論には達していないが、来週には決議が採択される予定であろうとの見込みを示した。

*WFPとユニセフは了解覚書に署名し、ラテンアメリカ・カリブ地域の栄養不良の子どもを減少させ、地域の貧しい人々の生活を改善すべく、協力を強化することに合意した。

*世界の先住民の国際デー(8月9日)に寄せて、アナン事務総長はメッセージを発出し、先住民が依然、その生活、文化、言語などの破壊の脅威に直面しているとの旨を訴えた。

*安保理は理事国を代表して報道声明を発し、このたびのUNMIK警察官殺害事件を非難し、UNMIKに対する支持を確認するとともに、犯人を裁きにかけるよう訴えた。

2003年8月7日

*イラク:ヨルダン大使館爆弾テロ
*リベリア:事務総長特別代表、兵力派遣諸国と会談
*対リベリア木材禁輸:事務総長報告、発表
*IAEA、イラク政府高官と会談
*安保理、旧ユーゴ・ルワンダ刑事裁討議へ
*東ティモール治安情勢、静穏
*コンゴ北東部:MONUC、殺害事件を非難
*西サハラ事務総長特別代表にデソト氏
*バクダッドのヨルダン大使館で爆弾テロ。デメロ事務総長特別代表は、罪のない多くの人々が死亡したこの事件について、どのような正当化もあり得ないとして非難した。

*クライン事務総長特別代表が国連本部でリベリアへの兵力派遣諸国との会談を予定するなか、リベリアにおいては、ECOWAS平和維持兵、兵站装備、人道物資の搬入が継続している。

*対リベリア木材禁輸の影響に関する事務総長報告、発表。治安環境によって木材輸出が阻害されなくなったときにのみ、禁輸による影響がでてくるであろう、と述べた。

*IAEAチームは8月5、6日、テヘランでイラン政府高官と一連の会談を行い、保障措置協定の追加議定書の批准をせまった。8月第2週にも、別のチームが同国を訪問する予定。

*安保理は明日、非公開会合を開催し、旧ユーゴ・ルワンダ国際刑事裁判所の検察官を個別に設け、効率化をはかる問題について検討する予定。

*ラルフ・バンチ生誕100周年を記念し、国連切手が発行された。バンチ氏はイスラエル・アラブ戦争(1948-49)の仲介者として活躍し、1950年にノーベル平和賞を受賞。

*このたびUNMISET警察長官に任命されたサンドラ・ピーズリー氏は本日、国連本部で記者ブリーフィング、東ティモールの治安情勢はこの数ヶ月間、良好であり、2002年から今年初めに入って起こったような問題は再発していない、と指摘した。

*コンゴ民主共和国北東部地域で一般市民が襲撃される事件が相次ぎ、多くの死者がでたことについて、MONUCのスイング代表は本日、非難声明を発した。

*アナン事務総長はこのたび、キプロス特別顧問のアルバロ・デソト氏を、西サハラ担当事務総長特別代表に任命した。

2003年8月6日

*リベリア緊急援助:国連、6900万ドル拠出求める
*コンゴ北東部:MONUCと多国籍軍、合同調査団派遣
*安保理、ブーゲンビル公開会合
*ジャカルタの自爆テロ:人権高等弁務官代理、非難声明
*煙草:ヘルシンキで世界会議
*広島原爆記念日:事務総長、メッセージ
*国連は本日、リベリア緊急援助のため、約6900万ドルの拠出を求めるアピールを発した。アナン事務総長や特別代表らは各国政府に対し、この機会を捉え、リベリアで窮状に喘ぐ100万近い人々を支援するよう促した。

*コンゴ民主共和国北東部の村Nyandaにおいて、新たに民族間の戦闘が起こり、少なくとも9人が死亡したと伝えられる。MONUCと、フランスの主導する暫定緊急多国籍軍はこのたび、同地に合同調査団を派遣した。

*安保理、ブーゲンビル情勢に関する公開会合。国連ブーゲンビル政治事務所(UNPOB)の代表を務めるNoel Sinclair氏はブリーフィングし、ブーゲンビルにおける武器解体が第2段階を終え、自治政府樹立のための選挙実施にまた一歩近づいたとの旨を述べた。

*ジャカルタのマリオットホテルで自爆テロが発生し、10人以上が死亡したことについて、人権高等弁務官代理を務めるベルトランド・ラムチャラン氏は声明を発し、対テロの世論、国際人権法に沿ってテロを裁く必要を訴えた。

*ヘルシンキで、煙草に関する世界会議。WHOは会議で煙草をやめるためのガイドラインを発表した。WHO煙草統制部のダコスタエシルバ部長は各国政府に対し、煙草中毒治療を包括的な煙草統制プログラムに含めるよう促した。

*広島原爆の日、58周年。アナン事務総長はメッセージを寄せ、国際社会に対し、核軍縮と核不拡散を加速するよう求めた。また核兵器がテロリストの手に渡る危険に憂慮を表明した。

2003年8月5日

*リベリア:国連、人道物資を搬入
*ジャカルタで爆弾テロ
*リベリア:事務総長、即時停戦と包括和平合意求める
*イラク:子どもたちに教科書配布へ
*コソボ警察官殺害事件:情報提供者に賞金
*ナイジェリア部隊がリベリアに展開し始めるなか、国連およびその他の援助機関は戦闘が小止みになっているのを利用し、首都モンロビアで窮状に苦しむ数多くの人々に食糧や医薬品を届けた。

*ジャカルタのホテルで爆弾テロ。アナン事務総長はこのテロ行為を非難するとともに、犠牲者の家族に哀悼の意を示した。

*アナン事務総長はECOWAS兵力の迅速なリベリア派遣に喜びを表明するとともに、同国の紛争当事者に対し、即時停戦と包括和平合意成立を求めた。

*イラク人道物資などの購入監視を担う安保理委はこのたび、イラクの子どもたちに配布する教科書購入予算を承認した。イラクの約550万人の就学児童と約2万5000人の教員らが2003/2004年度に教科書を手にすることができる。

*今週、コソボで起きた警察官殺害事件の犯人逮捕のため、UNMIKはこのたび、犯人に関する情報を提供した者に対し、5万ユーロの賞金を与える旨発表した。

2003年8月4日

*国連、ナイジェリア部隊をリベリアに移送
*UNMIK警察官、殺害される
*コートジボワール:安保理、多国籍軍承認延長
*デメロ代表、イラク近隣諸国歴訪
*同性愛者の権利、パネル討論会
*国連は本日、リベリアの首都モンロビアにECOWAS兵力の前線本部を設置すべく、ナイジェリア派遣の2部隊を同首都に空路移送した。

*ミトロビツァにおいて、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)警察官が昨夜、何者かに襲われ、銃弾を受け死亡した。UNMIK警察官が殺害されたのは、これが初めて。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連憲章第7章の下、コートジボワールの和平協定実施を監督するECOWASなど多国籍兵力に対し与えた権限を半年間延長した。

*安保理は議長声明を発し、ギニアビサウの議会選挙に向けた有権者の登録作業が遅れていることに憂慮を表明し、同国政府に対し、同作業を加速し、良い統治を回復する努力を倍加するよう訴えた。

*デメロ事務総長特別代表はイラク近隣諸国歴訪を続け、各国に対し、イラクの政治・人道・経済復興に対する支援を求めている。本日は、アンカラで、トルコの副首相、外相と会談し、建設的な話し合いを行った。

*国連ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル労働者組織(GLOBE)の主催で、同性愛者の権利に関するパネル討論会が開かれた。マロック・ブラウンUNDP総裁やピオットUNAIDS事務局長がメッセージを寄せ、同性愛者に対する差別の解消を訴えた。

2003年8月1日

*リベリア:WFP、緊急空輸開始
*アフガン:治安委員会、特別会合へ
*イラク:特別代表、クウェート首脳と会談
*人道調整官、イラク宗教者に連帯精神の育成促す
*リベリア:安保理、多国籍軍設置
*北朝鮮:事務総長、6カ国協議歓迎
*ECOWAS閣僚、リベリア入り
*エチオピア/エリトリア:直接対話、欠落
*WFPはこのたび、リベリアの首都モンロビアで援助を必要としている約10万の人々に対し援助物資を届けるべく、緊急空輸活動を開始した。

*アフガニスタンの治安委員会は月曜日、特別会合を開催。最近、対立する諸勢力の戦闘があったダラ・イ・スフ地区の諸問題の対処について話し合う。

*デメロ事務総長特別代表はクウェートの首相や外相らと会談し、イラクにおける国連の役割、近隣諸国の支援などについて話し合った。

*イラク人道調整官のロペス・ダシルバ氏は、「イラク宗教者評議会/平和のための宗教」の執行委員会で冒頭演説し、イラクの宗教指導者に対し、復興に必要な連帯の精神を育てるよう求めた。

*安保理は決議を賛成12、反対0、棄権3で採択し、リベリアにおける紛争と罪のない人々が命を失い、深刻な人道状況に直面していることに深い憂慮を表明し、同国政府と2つの反政府勢力LURD、MODELの間の停戦合意の実施を支援すべく、多国籍軍の設置を承認した。

*北朝鮮、米国、中国、日本、韓国、ロシア連邦の6者間協議の見込みが伝えられることについて、アナン事務総長はこれを支持する意を表明した。

*ECOWAS諸国閣僚らが本日、リベリアのテーラー大統領の出国について話し合うため、首都モンロビアに到着した。しかし、同大統領をはじめとして、空港に出迎えた政府関係者は誰もいなかった。大統領の首都逃亡の可能性も伝わるなか、同国の政治状況は混沌とした状態にある。

*レグワイラ事務総長特別代表はアディス・アベバで記者ブリーフィングし、エチオピアとエリトリアの直接対話の欠落によって、和平プロセスを危機に瀕していると述べ、国際社会が両国に対し、関係改善交渉の開始を説得するよう求めた。

2003年7月31日

*リベリア:米、安保理決議案提出
*西サハラ:安保理、MINURSO延長
*イラク:人道機関、治安の欠如に憂慮
*旧ユーゴ刑事裁、セルビア系ボスニア人医者に終身刑
*デング代表、リベリア避難民保護、訴える
*レバノン:安保理、UNIFIL延長
*アフガン:事務総長報告、発表
*昨日、米国は安保理に対し、リベリアへの多国籍軍派遣決議案を提出。一方、国連人道問題調整事務所(OCHA)によれば、リベリアの食糧/水供給事情等が極度に悪化し、人道援助活動が困難になっている。

*安保理は決議を全会一致で採択、西サハラ紛争の政治的解決の必要を指摘し、西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を10月31日まで3ヶ月間延長した。

*イラクにおいて、人道援助諸機関は引き続き、治安の欠如に深く憂慮している。国連は現在、新憲法の起草、選挙実施に向けて、イラク統治評議会に対する政治支援を強化している。

*旧ユーゴ国際刑事裁判所は本日、セルビア系のボスニア人医者Milomir Stakicに判決を下し、ムスリム系ボスニア人たちの殺戮や迫害した罪を問い、終身刑を言い渡した。

*フランシス・デング事務総長特別代表(避難民担当)は本日、ジュネーブで声明を発し、リベリアの国内避難民が直面する状況の悪化に深刻な懸念を示し、その保護と支援のための迅速な行動を求めた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、レバノン・イスラエル間撤退ラインの違反・暴力行為に深刻な憂慮を表明するとともに、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を2004年1月31日まで半年間延長した。

*アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、来年の選挙に向け、和平合意実施は順調に進んでいるが、選挙を可能にする安全な環境はまだ整っていないとして、国際社会に対し、今後数年間にわたって、安全に対する脅威に対処するよう求めた。

2003年7月30日

*事務総長、記者会見
*リベリア:事務総長、安保理に書簡
*イラク:近日中の安保理決議見込みなし
*ネパール:事務総長、紛争解決努力継続求める
*国連/地域諸機関ハイレベル会合、終わる
*グルジア:安保理、UNOMIG延長
*アナン事務総長は国連本部で記者会見し、平和と安全に対する脅威に加えて、貧困との闘いを行っていくうえで、知的所有権や農産物貿易などの問題解決が重要である旨を指摘した。

*アナン事務総長は上記記者会見において、リベリア問題にふれ、同国の避難民の窮状や食糧不足を指摘し、平和維持軍の緊急展開を求めた。昨日、事務総長は安保理に宛て書簡を送り、ECOWAS兵力の展開に必要な措置を速やかに講じるよう求めた。

*上記記者会見において、アナン事務総長はイラク問題にふれ、多くの国がイラクの活動を国連の傘の下に国際化することが必要であると感じているが、今すぐに、新しい安保理決議が採択される見込みはないとの旨述べた。

*ネパール政府と毛派グループの和平交渉が膠着状態に陥る中、アナン事務総長は当事者に対し、紛争の永続的解決努力を継続するよう求めた。
*アナン事務総長の招請の下に開催された国連/地域諸機関のハイレベル会合は多国間主義の重要性とともに、国際社会が世界の平和と安全に対する諸課題に効果的対応を提供する必要を再確認し、2日間の日程を終了した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国連グルジア監視団(UNOMIG)の任期を2004年1月31日まで半年間延長するとともに、事務総長の勧告に応じ、同監視団に文民警察部門を加え、その能力強化をはかった。

2003年7月29日

*国連/地域諸機関ハイレベル会合
*リベリア、あらたに千人単位の避難民
*電子メディアフォーラム、12月9日―11日
*イラク難民、祖国帰還
*マンチェスター・ユナイテッド、ユニセフとのパートナーシップ記念
*タリバン/アルカイダ制裁委、安保理ブリーフ
*国連/地域諸機関の第5回ハイレベル会合、国連本部で開催。アナン事務総長は冒頭演説し、テロや大量破壊兵器などの課題に対し、国際的、地域的諸機関が団結するよう訴えた。

*リベリア第2の都市Buchananが同国反政府勢力の支配下に置かれ、千人単位の避難民がでた。また、国連に伝えられるところによれば、首都モンロビアであった最近の戦闘を逃れた人々を含め、5万人以上が国際空港近くの地域に移動している。

*世界電子メディアフォーラムが12月9日―11日、ジュネーブで開催される予定。世界のメディアリーダー、政策立案者が集まり、情報社会におけるメディアの役割、暴力や開発など多岐にわたる問題について話し合う。世界情報社会サミット(12月10日―12日)と並行して開かれるこのフォーラムは世界中で衛生中継される。

*サダム・フセイン政権陥落から初めて、イラク難民が祖国に帰還する。本日、難民240人を乗せた5台のバスがイラクに向け、サウジアラビアのラファ難民キャンプを出発した。

*サッカーの「マンチェスター・ユナイテッド」の選手たちは国連本部でサッカー教室を開き、ユニセフとのパートナーシップを祝賀した。

*安保理公開ブリーフィングにおいて、タリバン/アルカイダ制裁委・委員長は、アルカイダとの闘いはまだ終わっておらず、油断することはできない旨を述べた。

2003年7月28日

*リベリア:事務総長、停戦の遵守求める
*コンゴ:安保理、MONUC延長
*対テロ委/タリバン制裁委、記者ブリーフ
*パレスチナ復興フォーラム準備会合
*イラク:特別代表、ヒュマン・ライツ・ウォッチと会談
*スコピエ大地震から40年
*事務総長、旧ユーゴ/ルワンダ刑事裁検察官と会談
*国連/地域諸機関ハイレベル会合
*反政府勢力が激しい攻勢下にあるリベリアの首都モンロビアについて、アナン事務総長は停戦の遵守を求めるとともに、特に、主要反政府勢力のひとつ、LURDを名指しして、同勢力には将来の指導的役割の資格がないと述べ、非難した。

*安保理は決議1493を全会一致で採択、国連憲章第7章を援用して、MONUCの任期を来年7月30日まで1年間延長し、その軍事兵力を8700人から1万800人に増強するとともに、コンゴ民主共和国東部の同国武装勢力および外国部隊に対し武器禁輸を科した。

*対テロ委・委員長とタリバン/アルカイダ制裁委・委員長が国連本部で共同記者ブリーフ。両委員会の大きな進展を指摘しながらも、テロとの戦いはまだ終わっていないとし、油断を諌めた。

*来年開催予定の「パレスチナ復興開発に関するアラブ/国際フォーラム」準備会合が明日、ベイルートで開始する。

*安保理でイラク情勢報告を行い、このたびバグダッドに戻ったデメロ事務総長特別代表は本日、ヒューマン・ライツ・ウォッチ調査団と面談し、イラク人権状況を向上する方策を話し合った。

*スコピエ大地震から40年。アナン事務総長はこのたび、メッセージを発し、スコピエの人々の回復力と国際支援を想起した。

*アナン事務総長は本日、旧ユーゴ/ルワンダ国際刑事裁判所の検察官と会談した。現在、カーラ・デルポンテ氏が双方の検察官を務めているが、現在、安保理において、それぞれの検察官を個別に置き、これら裁判所の終息に向けて、仕事の効率化を図ることについての議論が再開している。

*アナン事務総長の招請の下、国連/地域諸機関の第5回ハイレベル会合が明日、国連本部で開かれる。ASEAN、EC、アラブ連盟などの地域機関が集まり、国際の平和と安全に対する新たな課題への対応を話し合う。2年ごとの開催。

2003年7月25日

*民間セクターと開発委員会、発足
*米国、リベリア沖に兵力展開決める
*コートジボワール:安保理公開会合
*西/中央アフリカ:安保理、議長声明
*リベリア:戦闘継続は数千人の命を危険に
*朝鮮休戦協定、50周年
*サントメ・プリンシペ、クーデター事件解決
*アナン事務総長は国連本部において、「民間セクターと開発に関する委員会」を立ち上げ、2人の共同議長、メキシコのゼディージョ前大統領とカナダのマーティン前蔵相を紹介した。民間セクターと協力し、ミレニアムサミットでうたった諸目標を達成しようとするもので、国連開発計画(UNDP)が主導機関。

*米国はこのたび、自国兵力をリベリア沖に派遣し、ECOWAS兵力展開を支援することを決めた。アナン事務総長は本日、この決定を歓迎する意を表明するとともに、他の国に対しても、必要な支援を緊急提供するよう求めた。

*安保理、コートジボワール情勢に関する公開会合。会合後、安保理は議長声明を発し、同国の紛争終結に向けた動きを歓迎する一方、傭兵や子ども兵士、小火器・軽兵器の拡散の問題など、地域的な不安定要素が依然存在することに懸念を表明した。

*安保理は議長声明を発表し、西アフリカおよび中央アフリカをそれぞれ訪問した安保理代表団の諸勧告を支持し、小火器、傭兵、子ども兵士、人道アクセスなどの問題に対するサブ地域的取り組みの重要性を強調した。

*リベリアの首都モンロビアおよび周辺地域で戦闘が激化するなか、現地の人道調整事務所代表は、このまま戦闘が続けば、数千の人々の命が危険に晒されると警鐘を鳴らした。

*朝鮮休戦協定、50周年。アナン事務総長は、朝鮮半島における対立解決と関連の核開発/安全保障問題の解決に最優先に取り組むべきである旨訴えた。

*サントメ・プリンシペにおいて、クーデター事件が解決し、憲法秩序の回復がみられた。アナン事務総長はこれを歓迎し、地域的および国際的な仲介努力を賞賛した。

2003年7月24日

*安保理、リベリア情勢討議
*リベリア:安保理、ナイジェリア部隊派遣歓迎
*リベリア:オトゥヌ特別代表、介入部隊展開求める
*イラク:国連人道諸機関、安全対策強化
*安保理、キプロス交渉再開求める
*UNIFIL:事務総長報告、発表
*安保理、リベリア情勢を討議。同会合で情勢を説明したJacques Klein事務総長特別代表によれば、同国への国際部隊派遣を求める声を受けて、ナイジェリアがこのたび2部隊を派遣することに合意した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ナイジェリア部隊を含め、ECOWASによる部隊の派遣を歓迎するとともに、国際社会に対し、支援を求めた。

*オララ・オトゥヌ事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は国連本部で記者ブリーフィングし、リベリアが現在、武装集団が国民を人質にとっている恐ろしい状況にあるとし、同国への国際的な介入部隊の緊急展開を求めた。同特別代表は昨日、一週間にわたるセネガルとコートジボワール訪問の旅から戻った。

*イラクにおいて、先日、IOMとICRCの職員2人が殺害された事件を受け、同国で活動する国連人道諸機関は、安全対策の強化にのりだした。
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、キプロス紛争当事者に対し、交渉を再開し、アナン事務総長の提案に基づく包括的解決を図るよう促した。

*UNIFILに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、イスラエルとレバノンが概ね自制を働かせたことから、撤退ライン情勢は比較的静穏であるが、両国間の緊張は依然高いとして、UNIFILの任期の半年間延長を勧告した。

2003年7月23日

*カシミール:事務総長、暴力拡大に憂慮
*リベリア:数百人の難民、国連施設に逃げ込む
*安保理、対テロ委報告聴取
*アラブ閣僚会議、ベイルートで
*イラク:UNFPA、産科病院に医療品輸送
*開発:民間セクターの役割探る委員会、立ち上げへ
*ジャム・カシミールにおいて、暴力の拡大がみられることについて、アナン事務総長は深い憂慮を表明し、インド、パキスタン両国に対し、対立を平和的に解決する努力を継続するよう促した。

*リベリアにおいて反政府勢力が首都モンロビア市中心部および周辺地への攻勢を続けるなか、空腹と恐怖に直面した難民と避難民が数百人単位で、同市内のUNHCR施設に安全を求めて逃げ込んでいる。

*安保理は公開会合を開催し、対テロ委の報告を聴取した。同委は、核・化学・生物兵器などがテロリストの手に渡るのを防ぐべく、国際機関との協力拡大を求めた。

*国連の支援の下、アラブ閣僚会議が明日、ベイルートで開始する。今年9月にメキシコで開かれるWTO第5回閣僚会議に備え、様々な貿易問題に関するアラブ地域諸国の立場を明確にする。

*国連人口基金(UNFPA)はイラクのリプロダクティブ・ヘルス・サービスを回復すべく、主要な産科病院やプライマリー・ヘルスケア・センターに緊急物資を輸送した。

*アナン事務総長は今週金曜日、民間セクターが開発における強い役割を担うのを阻む原因を分析・調査すべく、高いレベル識者で構成する委員会を立ち上げる予定。

2003年7月22日

*安保理、イラクに関する公開討議
*イラク:特別代表と統治評議会代表、軍事占領早期終結を求める
*リベリア:難民高等弁務官、戦闘即時終結訴える
*UNHCR、アフガン/パキスタン沿い仮設キャンプ閉鎖
*次期総会議場、マラウィが1番目の席
*安保理、イラクに関する公開討議。イラク統治評議会メンバーのイラク人3人も討議に参加した。アナン事務総長はこのイラク人の参加を歓迎、統治評議会がイラク主権回復に向けた重要な一歩であると述べるとともに、イラクにおける国際行動のための5つの原則を打ち出した。

*デメロ事務総長特別代表と、イラク統治評議会メンバー代表のパチャチ氏はそれぞれ、安保理会合で演説し、ともに、米国によるイラク軍事占領の早期終結とイラク主権の全面回復を求めた。

*リベリアの首都モンロビアにおいて、数千人単位の避難民が道路にあふれ、戦闘による死者数も増えている。ルベルス難民高等弁務官は、昨日の事務総長の発言を繰り返して、政府側および反政府側勢力との戦闘の即時終結を訴えた。

*UNHCRはこのたび、パキスタン/アフガニスタン国境沿いの仮設キャンプに残る最後の難民をアフガニスタン内に新しく設置した難民キャンプに移送、仮設キャンプを閉鎖した。

*次期総会において、マラウィが1番目の席に座ることとなった。今期はレバノンが同席に座った。他の加盟国はマラウィに続いて、アルファベット順で座る。次期総会は、9月16日にスタート。一般演説は9月23日から10月3日まで。

2003年7月21日

*イラク:事務総長報告、復興活動の青写真
*リベリア:早期の兵力展開不可欠と、事務総長
*ケニアのソマリア難民帰還再開
*コンゴ:MONUC、衝突事件の調査へ
*腐敗防止条約、交渉委スタート
*情報サミット、特別顧問任命
*アナン事務総長はこのたび、イラクに関する報告書において、国連の復興活動の青写真を描いた。明日、正式に安保理に提出される予定の報告書はイラク人が自国を統治する日を早期に実現しなければならないと訴える。また同国で高まる不満の芽を摘むためには、米国の軍事占領終結に向けた具体的な措置を盛り込んだ、国家主権の復活のための明確なスケージュルを示す必要があるとの旨を訴えた。

*アナン事務総長は今朝、国連本部登庁時、記者団に対し、リベリアが今や希望と惨禍の間に置かれた状態であると述べ、この状況を打破するためには、兵力の緊急展開が不可欠であると強調した。

*UNHCRはこのたび、ケニアのソマリア難民を祖国ソマリア北東部地域Puntlandに帰還させる作業を再開した。資金不足で、輸送機を調達する費用が捻出できず、2ヶ月間、帰還作業が中断していた。

*MONUCはこのたび、コンゴ民主共和国のブニア近くの2つの村落に監視員を派遣した。最近、対立民族間であった衝突事件の調査を行う。

*腐敗防止のための国連条約草案を纏め上げるためのアドホック交渉委員会の最終会合、ウィーンでスタート。110カ国以上の加盟国が対立する意見をまとめ、コンセンサス合意の成立をめざす。

*アナン事務総長は本日、世界情報社会サミットの特別顧問にニティン・デサイ事務次長(経済社会問題担当)を任命した。同事務次長は昨年、ヨハネスブルクサミットにおいて事務局長を務めた。

2003年7月17日

*リベリア:事務総長特別代表、記者会見
*コンゴ:副大統領、就任式典
*中東:ラーセン氏、安保理ブリーフ
*エチオピア/エリトリア:安保理、国境画定合意受諾を歓迎
*新たにリベリア担当の事務総長特別代表となったJacques Klein氏は国連本部で記者会見し、モンロビア市および周辺の深刻な現状を指摘するとともに、人道援助活動再開のため、ECOWAS部隊の早急な派遣の必要を訴えた。

*コンゴ民主共和国において、このたび、暫定政権の副大統領4人の就任式典が行われた。アナン事務総長は、同国の永続的平和を探るうえで、大きな歩みを進めたとの旨述べた。

*ラーセン中東担当和平プロセス調整官は安保理で公開ブリーフィングし、和平プロセスの進展により希望の兆しがみられるなか、双方の当事者がこの弾みを生かし、相互信頼を高めていかなければならない、と訴えた。

*安保理は公式会合で議長声明を発し、エチオピア/エリトリアが国境画定合意を受諾したことを歓迎し、双方に対し、国境画定委への全面的協力を促した。

2003年7月16日

*リベリア:事務総長、平和回復の道筋示す
*事務総長、ミャンマー高官と会談
*サントメ・プリンシペでクーデター
*安保理、ソマリアへの取り組み確認
*コンゴ:反政府勢力指導者、到着
*グローバル・コンパクト:ルギー氏、特別顧問に
*シエラレオネ:前事務総長特別代表、ナイジェリア外相に
*アナン事務総長は、リベリア平和回復の道筋として、まずECOWAS部隊が同国入りし、引き続いて、テイラー大統領が職務を離れてから、米国などの部隊派遣を経て、長期間にわたり国連平和維持軍を展開させるという戦略を示した。今朝、国連本部登庁時、記者団に語った。

*アナン事務総長はミャンマー高官(特使)との会談において、アウンサンスーチー氏の安否に憂慮を表明し、同国政府に対し、同氏との対話を求めた。

*サントメ・プリンシペでクーデター発生。アナン事務総長は非難声明を発し、憲法秩序の即時無条件回復を求めた。

*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発し、ソマリア紛争の永続的解決へのコミットメントを繰り返すとともに、全当事者に対し、持続的平和と和解の達成努力を真摯に払うよう促した。

*コンゴ民主共和国の副大統領となる主要反政府勢力代表の2人が明日の就任式典を前に、キンシャサに到着した。MONUCは、同国の和平プロセスの歴史的な一歩となるものだとして、歓迎の意を示した。

*アナン事務総長はこのたび、グローバル・コンパクト特別顧問として、ジョン・ルギー氏を任命した。

*前シエラレオネ事務総長特別代表のOluyemi Adeniji氏がこのたびナイジェリア外相に任命された。アナン事務総長はこの任命を喜ぶとともに、特別代表としての貢献を称えた。

*国連は来月、バグダッドに選挙チームを派遣、統治評議会が来年の選挙を組織するのを支援する。

2003年7月14日

*事務総長、米大統領と会談
*国連特使、リベリアに戻る
*コロンビア:州知事誘拐から2年
*AU、世界首脳に情報社会サミット参加求める
*副事務総長、国際人事委で演説
*小型武器:中間会合、終了
*アナン事務総長はブッシュ米大統領と会談、ECOWASのリベリア平和維持活動への米国参加問題について話し合った。

*Abou Moussa事務総長代表とMarc de Bernis現地調整官の2人はこのたびリベリアに戻り、援助機関職員の復帰のための準備を開始した。

*コロンビアにおいて州知事が誘拐されてから2年。アナン事務総長は反政府勢力に対し、緊急アピールを発し、誘拐した人々を全員解放し、非人道的な行為をやめるよう訴えた。

*アフリカ連合はこのたび、決議を採択し、世界の首脳たちに世界情報社会サミットへの参加を求め、情報技術を貧困解決に役立てる方策を探るよう訴えた。

*フレシェット副事務総長は国際人事委員会(ICSC)の第57会期で演説し、現在の国際労働市場において、最良の職員を雇用するためには、国連が給与/諸手当など、雇用政策を改善する必要があると指摘した。

*先週金曜日、小型武器不法取引防止行動計画の見直し中間会合が一週間の日程を終えた。猪口邦子議長は、2001年の行動計画採択から2年間にみられた進展を評価した。

2003年7月13日

*イラク:統治評議会、発足
*アフガン:治安機構の改善の必要
*イラクにおいて、統治評議会が発足した。デメロ事務総長特別代表は発足式典で演説し、国連が同国の復興に全面的な支援を行っていくとの旨述べた。

*アフガニスタンの首都カブールで、DDRプロセス実施プログラムの中央事務所開設式典。ブラヒミ事務総長特別代表は演説し、同国が安定を回復するため、主要な治安機構の機能を改善する必要を強調した。

2003年7月12日

*イラク特別代表、サウジ皇太子と会談
*デメロ事務総長特別代表はサウジアラビアのタイフで、アブドラ皇太子と会談した。同皇太子は、イラクに平和をもたらすための国連活動に全面的な支持を表明した。

2003年7月11日

*事務総長、AUサミット日程終える
*事務総長、ブッシュ大統領と会談へ
*安保理、SFOR任期延長
*西サハラ:ポリサリオ、解決案受諾
*アナン事務総長は、ナイジェリアのオバサンジョ大統領主催の朝食会に出席し、エイズ問題について話しあった。午後には、マプト郊外にあり、大きな成果をあげているエイズ診療所を訪れた。週末には、アフリカ連合首脳会議出席のため訪れたモザンビークを後にし、ニューヨークに戻る。

*来週月曜日、アナン事務総長はワシントンでブッシュ大統領と会談、西アフリカ諸国によるリベリア平和維持活動への米国の早期の参加を促す意向。

*安保理は決議を全会一致で採択、デイトン協定の下、ボスニア・ヘルツェゴビナに展開する多国籍安定化部隊(SFOR)を1年間延長した。

*安保理議長は報道声明を発表し、西サハラ紛争の主要当事者、ポリサリオ戦線が昨日、アナン事務総長が最近提示した紛争解決案を受諾する意向を示した、と明らかにした。

2003年7月10日

*事務総長、AUサミットで演説
*事務総長、米大統領と会談へ
*リベリア、人道援助困難極める
*イラク:特別代表、ヒラ市訪問
*安保理、ブルンジ戦闘再開に憂慮
*アナン事務総長はアフリカ連合サミットで演説し、アフリカの武力紛争を終結し、開発を進めることができるのはアフリカ人自身であるとの旨を述べた。

*アナン事務総長は来週月曜日、ワシントンを訪れ、ブッシュ米大統領を会談、アフリカ問題などについて話し合う。

*リベリアの首都モンロビアおよび同市周辺は比較的落ち着いているが、国連および援助機関要員は、人手や食糧の不足、悪い治安状況に直面し、千人単位の人々への援助活動が困難を極めている。

*イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表はヒラ市を訪れ、様々な層の代表と会談した。特別代表がバグダッドを離れ、他の都市を訪れるのは4度目。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、ブルンジの首都ブジュンブラ市および周辺で起こった反政府勢力の襲撃事件を強く非難した。同国における戦闘再開、人道状況の悪化に深い憂慮を示した。

2003年7月9日

*リベリア:事務総長特別代表、任命
*事務総長、アフリカ諸国首脳とリベリア問題討議
*西アフリカ:安保理代表団報告、発表
*イラク:特別代表、ブレマー氏と会談
*経社理、農村開発パネル討論
*コソボ:小火器/軽兵器について報告発表
*アナン事務総長はこのたび、リベリア担当事務総長特別代表を任命。1992年末で活動を終えた国連ボスニア・ヘルツェゴビナ・ミッション(UNMIBH)の代表を務めたJacques Klein氏(米国)をその任にあたらせることとした。

*アナン事務総長はアフリカ連合サミット(モザンビーク)において、アフリカ諸国首脳とリベリア問題について話し合った。

*西アフリカ地域を最近視察訪問した安保理代表団の報告、発表。同報告は安保理に対し、リベリアの暴力を沈静化するため、国際安定化部隊の派遣を承認するよう勧告した。

*イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表は本日、米国のブレマー文民行政官と会談し、イラク政治情勢について話し合った。

*年次会期開催中の経済社会理事会は本日、農村開発に関するパネル討論会を行った。

*「コソボと銃 コソボにおける小火器と軽兵器の基礎調査」、発表。UNDPの委託を受け、Small Arms Surveyが作成した。同報告によれば、コソボにおいて、33万丁から46万丁の銃器が一般市民の手にあり、ほとんどが未登録、未統制のものである。

2003年7月8日

*人間開発報告2003、発表
*事務総長、モザンビーク入り
*イスラエル中部で自爆テロ
*リベリア:シエラレオネ難民避難救出
*スーダンからエリトリア難民帰還輸送
*国連開発計画(UNDP)は本日、「2003年版人間開発報告」を発表。2015年までに貧しい人々を半減するとしたミレニアム・サミットの目標を達成するには、貧困諸国が広範な改革を実行し、先進諸国が貿易条件改善や援助拡大を行う必要がある、と報告は訴える。

*アナン事務総長、モザンビーク入り。同国に5日間滞在、アフリカ連合サミットに出席し演説するほか、同国大統領らと会談する予定。

*昨夜、イスラエル中部で自爆テロが起き、65歳の女性が犠牲となり死亡した。ラーセン中東和平プロセス調整官はこのテロを非難し、政治治安交渉を継続し、かつ迅速に進めるよう求めた。

*UNHCRは、リベリアの首都モンロビア市周辺に集まるシエラレオネ難民を避難、帰還させるべく、救出船Overbeckの2回目の運航準備を整えている。この救出船は今朝、モンロビアに到着、午後には366人の難民を乗せて、フリータウンに向けて出発する予定。

*UNHCRは本日、スーダンからエリトリア難民の帰還輸送作業(第5回/最終)を終えた。今月、雨季がはじまるが、その前に無事完了した。

2003年7月7日

*リベリア:事務総長、大統領辞任の意向を歓迎
*コンゴ:安保理、情勢を協議
*パキスタンとロシアでテロ発生
*リベリア和平交渉、ガーナで再開
*放射能物質の輸送の安全:国際会議、ウィーンで
*小火器不法取引:第1回中間会合、開始
*事務総長、モザンビークへ
*リベリアのテーラー大統領がこのたび、辞任の意向を示したことについて、歓迎の意を表明するとともに、同国民に対し、この弾みを生かし、国民和解の精神で協力して永続的な民主主義を回復するよう訴えた。

*安保理、コンゴ民主共和国情勢を協議。平和維持活動担当事務次長と副人権高等弁務官がそれぞれブリーフィングを行った。2人は、暫定政府樹立が同国北東部地域の法と秩序の回復に役立つかもしれないが、真の永続的平和を実現するには、同地域の犯罪者を裁判にかけなければならない、と強調した。

*週末、パキスタンとロシアの両国でテロ事件、発生。アナン事務総長はテロ行為を非難するとともに、多数の死傷者がでたことについて遺憾の意を示した。

*リベリア和平交渉がガーナのアクラで再開し、政府代表と反政府勢力が包括的解決の道を探り、話し合った。

*放射能物質の輸送の安全に関する国際会議がウィーンでスタート。IAEAのエルバラダイ事務局長は冒頭演説し、現行の放射能物質輸送規制システムはこれまですばらしい実績をあげてきたが、核の安全と核テロの防止に関する懸念が高まっている今日、さらなる課題への対処の必要を指摘した。

*小火器不法取引禁止に関する行動計画の実施に関する第1回中間会合、国連本部で開始。アナン事務総長は毎時60人を殺害する小火器という地球的惨禍を止めるべく、努力を倍加するよう訴えた。2005年には第2回中間会合、2006年には再検討会議が予定されている。

*アナン事務総長は今夜、モザンビークのマプトに向けて出発する。5日間の滞在中、アフリカ連合首脳会議で演説するほか、アフリカ諸国首脳と会談する予定。

2003年7月6日

*アフガン:対抗勢力間で停戦協定、交渉
*WHO、SARS制圧宣言
*リベリア:シエラレオネ難民避難
*リベリア:WHO、医療品緊急搬送求める
*イラク:UNHCR、帰還強制に警告
*国連アフガニスタン支援団(UNAMA)によれば、アフガニスタンにおいて、JamiatとJumbeshの間で戦闘が勃発し、死者がでた事態を受けて、クランド村で停戦協定の交渉が行われている。

*WHOは本日、台湾をSARS感染地域指定から解除。これにより、全世界におけるSARS制圧を宣言した。しかし同時に、将来の再発生の脅威が依然残ると警告を発した。

*UNHCRはこのたび、リベリアから300人以上のシエラレオネ難民を避難させる活動を開始した。今後、停戦が維持されれば、帰還作業を広げていく予定。

*WHOのブルントラント事務局長は本日、リベリアへの医療品の緊急搬送を求めた。同国の首都モンロビアにおいて、戦闘が発生し、安全な水や衛生施設などへのアクセスが困難となり、ますます多くの人々が疾病に罹り苦しんでいるとした。

*UNHCRは、イラクの状況が依然として不安定であるとして、国外で庇護を求めるイラク人について、少なくとも今後1ヶ月は同国への帰還を強制されるべきではない、と警告した。

2003年7月3日

*武力紛争予防:総会決議、採択
*UNHCR難民救出船、リベリアへ
*安保理代表団、ギニア訪問
*コソボ:UNMIK、安保理ブリーフ
*ユネスコ、年次会期
*小火器/軽兵器、検討会議
*コンゴ:反政府勢力、北キブ撤退
*安保理、UNIKOM段階的撤退決める
*総会はコンセンサスで決議を採択し、武力紛争を予防すべく、加盟国に対し、貧困根絶対策や開発途上国の能力向上の支援、軍備管理・不拡散・軍縮の諸条約の遵守、国際憲章制度の強化、小火器・軽兵器の不法取引の根絶を求めた。

*UNHCRの救出船Overbeckは昨日、シエラレオネのフリータウンを出発し、リベリアのモンロビアへ向かった。明日早く、目的地に到着し、仮キャンプに収容している数多くのシエラレオネ難民の緊急避難作業を開始する。

*安保理代表団は本日、8日間にわたる西アフリカ地域の最後にギニアを訪問、同国の主要反政府勢力LURDの指導者と会談した。

*UNMIKのSteiner代表は安保理でブリーフィングし、コソボにおいて、少数民族の帰還など、多くの課題が依然残っていることを強調する一方、アルバニア系指導者がこのたび、セルビア、モンテネグロ、マケドニアの難民/避難民に帰還を促したことを歓迎する旨表明した。

*ユネスコ、ジュネーブで年次会期を開催中。本日、ユニセフ、UNDP、国連人口基金、WFPの4国連機関の長とともに、国際開発のための協力拡大の方策について検討した。

*来週月曜日、小火器・軽兵器の不法取引対策行動計画の実施に関する第1回検討会合が開始する。この会合は小火器・軽兵器に関する2001年国連会議のフォローアップとして、開かれるもので、隔年開催。日程は7月11日まで。

*コンゴ民主共和国の最大反政府勢力RCD-Gomaが本日、北キブ州のルベロから撤退開始。

*安保理は決議を全会一致で採択し、10月6日までに国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)の段階的撤退を図ることを決めた。

2003年7月1日

*リベリア:事務総長、多国籍軍派遣求める
*イラク:人権ワークショップ終わる
*中東情勢:進展に勇気付けられる、と事務総長
*IAEA事務局長、イラン訪問
*コンゴ:事務総長、暫定政府樹立令に歓迎の意
*コソボ:事務総長報告、発表
*安保理代表団、コートジボワールで会談
*アナン事務総長はスイスのベルンで記者団の質問に答えるなかで、リベリア情勢を緊急かつ悲劇的であるとして、安保理が多国籍軍の派遣を求める自身の要請に応じ迅速な決定を下すよう訴えた。

*イラクで、人権ワークショップ(2日間)が終了した。フセイン政権下での人権侵害への対処の仕方について話し合った。デメロ事務総長特別代表は閉幕にあたり演説し、国連が今後も必要な行動を講じるべく、全国的な討議を促進していくと述べた。

*アナン事務総長スイスのベルンで記者団に対し、最近のイスラエル・パレスチナ間合意にみられる進展に勇気付けれらているとの旨述べた。

*IAEAのエルバラダイ事務局長は来週、イランを訪問、同国の核開発プログラムについて話し合いを行う。

*コンゴ民主共和国のカビラ大統領が暫定政府樹立の指令をだしたことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明し、全当事者に対し、この機会を捉え、5年にわたる戦争を終結するために協力するよう求めた。

*国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)に関する事務総長報告、発表。UNMIK設置から4年、コソボは自治に向けて大きな進展を遂げたが、法の支配の確立や、経済成長のための持続的基盤の創出が大きな課題として残っている。

*西アフリカ地域を訪問中の安保理代表団はこのたび、コートジボワールで、同国首脳らと一連の会談を行い、今年1月に成立した和平協定の完全実施の方法について話し合った。

2003年6月30日

*パレスチナ:事務総長、停戦宣言を歓迎
*経社理年次会合スタート
*イラク:人権ワークショップ、開催
*リベリア:UNHCR、難民退避準備
*UNMOVIC:ブリクス氏任期満了
*大島賢三事務次長、任期満了
*中央アフリカ共和国:事務総長報告、発表
*安保理代表団、西アフリカ地域訪問
*パレスチナのハマスなどが本日停戦宣言を行ったことについて、アナン事務総長は歓迎する旨を表明、全当事者に対し、ロードマップ和平案を推し進め、イスラエルとパレスチナの2国家の平和的共存を実現するよう求めた。

*経済社会理事会、年次会合スタート。アナン事務総長は実質会期ハイレベル会合で冒頭演説し、ドーハ、モンテレー、ヨハネスブルクで開催された貿易や開発に関する諸会議が農村地域などの貧困根絶への道を探ったことを指摘し、今後の課題は何かを決めることではなく、なによりも行動することである旨訴えた。

*イラクの首都バグダッドにおいて、初の人権ワークショップが開催。デメロ事務総長は冒頭演説し、フセイン政権下で少なくとも30万人が収容所や拷問施設で消息をたったことを指摘するとともに、イラク人自身がこの問題にどう対処するかを決めることの重要性を訴えた。

*リベリアの首都モンロビアにおいて、停戦成立から4日目。UNHCRは現在、シエラレオネ難民などの退避に向けて準備を活発化している。

*UNMOVICのブリクス委員長が本日、任期満了を迎えた。アナン事務総長はブリクス氏に書簡を送り、深い謝意を表明した。

*大島賢三人道問題担当事務局長も本日、任期満了を迎えた。アナン事務総長は大島氏に書簡を送り、感謝の念を表明。後任は、ノルウェーのJan Egeland氏。

*中央アフリカ共和国情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は治安、経済、人権の状況が劣悪であることを指摘し、同国における国連活動に多少調整を加えることで、円滑な移行プロセスを促進することが可能であるとの旨を述べた。

*西アフリカ地域視察訪問を続ける安保理代表団は昨日、ナイジェリアの首都アブジャに入り、同国のオバサンジョ大統領やECOWAS事務局長らと会談し、ギニアビサウ、コートジボワール、リベリアの情勢について話し合った。

2003年6月29日

*イラク:特別代表、主要指導者と会談
*アフガン:サマンガ州で争い
*週末、イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表は各層の主要指導者らと会談、同国の民主化について話し合った。

*アフガニスタンのサマンガン州において、軍閥間の争いの発生が伝えられたのを受けて、同国の治安委員会がUNAMAの支援を得て、調査団を派遣した。

2003年6月28日

*リベリア:事務総長、多国籍軍派遣促す
*イスラエル/パレスチナ、新たな合意
*モザンビーク:南アから、とうもろこし支援
*アナン事務総長は安保理議長に宛てて書簡を送付し、リベリアの情勢が悪化し大規模な人道的悲劇が起こる危険性があると警告し、同国に多国籍軍を派遣するよう促した。

*アナン事務総長はイスラエル政府とパレスチナ自治政府間の新たな合意成立を歓迎するとともに、米国の果たす重要な役割を強調した。

*このたび南アフリカから1万6000トン相当のとうもろこし支援が行われ、世界食糧計画(WFP)はモザンビークの干ばつ被害者に対し、援助を継続することが可能となった。

2003年6月27日

*事務総長、ジュネーブ入り
*リベリア:難民高等弁務官、憂慮
*シエラレオネ:事務総長報告、発表
*アナン事務総長はジュネーブ訪問し、国連職員らとの会談を行った。

*ルベルス難民高等弁務官はリベリア情勢に憂慮を示し、敵対行為の即時停止と国際平和維持軍の派遣を求めた。

*シエラレオネ情勢に関する事務総長報告、発表。アナン事務総長は、地域諸国の和平がない限り、シエラレオネの持続的な平和の実現は難しいとの旨訴えた。

2003年6月26日

*リベリア:人道アクセス困難に
*コンゴ:安保理、東部の暴力激化に憂慮
*アルカイダ監視グループ、初報告
*事務総長、ジュネーブへ
*中東:特使、アラブ歴訪へ
*国連本部で不審物
*薬物乱用防止デー
*拷問禁止デー
*イラク賠償支払い承認
*コンゴ:MONUC任期延長
*UNDOF任期延長
*リベリアの首都モンロビアにおいて、2日間にわたり続いた激しい戦闘が今朝になって、多少の沈静化をみせた。しかし、首都を支配化に置こうとする反政府勢力の攻撃によって、国連人道援助機関や人道活動家のアクセスがさらに難しくなってきた。

*安保理議長は報道声明を発し、キブスなど、コンゴ民主共和国東部地域における最近の暴力激化を強く非難し、地域の全当事者に対し、政治プロセスに全力で取り組み、暴力を完全に停止するよう訴えた。

*アルカイダ監視グループの初報告(案)、発表。報告によれば、アルカイダとの闘いには大きな進展がみられる一方で、依然、アルカイダが国際の平和と安全に対して大きな脅威となっている。

*アナン事務総長は本日、ロンドンを離れ、ジュネーブに向かった。ジュネーブにおいては明日、国連諸機関の長と昼食会合を持つほか、月曜日には、経済社会理事会年次会期で演説する予定。

*ラーセン中東和平担当調整官は明日から6日間にわたり、ヨルダンで最近行われた中東外交カルテット会合のフォローアップのため、アラブ諸国を歴訪、中東和平ロードマップの実施問題について、各国政府高官と話し合う。

*国連本部で不審物が発見されてきたことから、数時間にわたって、訪問者用の入り口が閉鎖され、午前中のガイドツアーが中止となった。この中身を検査した結果、危険なものではないことが判明、まもなくして、入り口が開かれ、ツアーも再開した。

*国際薬物乱用・不法取引防止デー。アナン事務総長はメッセージを発し、国際社会がこの問題に真剣に取り組もうとするなら、薬物についてオープンに語り、「沈黙、恥辱、阻害」の壁を打ち破ることが不可欠であるとの旨訴えた。今年の国際デーのテーマは、「薬物について話そう」。

*国際拷問被害者支援デー。アナン事務総長はメッセージを発し、各国に対し、拷問禁止条約およびその議定書に批准するとともに、新しい戦略を練り、国連自発的基金に拠出するよう訴えた。

*イラク賠償委員会は本日、イラクのクウェート侵攻により生じた損害の賠償申し立てにして、総額22億7000万ドルの支払いを承認した。これで、これまでに承認された支払いは46億3000万ドルとなった。

*安保理は全会一致で決議を採択し、国連コンゴ民主共和国ミッション東部地域、特に、キブ北部における敵対関係継続に憂慮を表明し、MONUCの任期を7月30日まで1ヶ月延長した。

*安保理は全会一致で決議を採択し、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の任期を12月31日まで半年間延長した。

2003年6月25日

*リベリア:戦闘激化
*安保理代表団、西アフリカへ
*デメロ特別代表、イラク入りから3週間
*事務総長、ブレア英首相と会談
*世界経済社会報告、発表
*リベリアの首都モンロビアで政府軍と反政府勢力の間で戦闘が激化。アナン事務総長は深い憂慮を表明し、武力を使った対立の解決を図るいかなる試みを非難するとともに、当事者に対し、和平交渉に成功のチャンスを与えるよう求めた。

*西アフリカ7カ国を歴訪する安保理代表団の団長を務めるグリーンストック英国大使は出発を前にして、国連本部で記者ブリーフィングし、この歴訪により、平和と安定を促進するばかりでなく、地域の現状に世界の関心を集めたいとの旨を語った。

*デメロ事務総長特別代表がイラク入りしてから3週間が過ぎた。昨日、代表は記者会見し、イラク人に関わるすべての決定はイラク人自身が行うことが重要であるとの旨語った。代表はイラクにおいて、社会の広範な層の指導者との会談を重ねているが、本日は法律家たちと協議し、同国の司法システムの改革について話し合った。

*アナン事務総長は本日、ロンドンで、ブレア英首相と会談し、アンマンで行われた中東外交カルテットの協議についてブリーフしたほか、イラク情勢などについて話し合った。

*「世界経済社会報告」、発表。政治的に不安定な情勢は緩和しつつあるが、貿易・投資のペースは継続して緩慢となっており、失業率の増加は世界の経済成長や、期待される貧困削減の進展も阻害している、と報告は指摘した。

2003年6月24日

*イラク支援国会合、今秋に
*ドーピング禁止条約づくりへ、専門家委
*イラク:UNHCR、援助活発化
*安保理派遣団、西アフリカ訪問
*ケニア:地元住民とスーダン難民対立
*事務総長、UNIKOM終了勧告
*国連と米国の率いるイラク統治機構は国連本部で国際会議を開催し、今秋、イラク復興支援国会合を開くことに合意した。国連開発計画(UNDP)のマロック・ブラウン総裁が議長を務めた。

*スポーツにおけるドーピング禁止する国際条約の作成を検討する専門家委員会、パリで開催。ユネスコの松浦事務局長は冒頭演説し、どの機関も単独で国際条約を作成することはできないとし、すべての関係当事者の協力を求めた。

*イラクにおいて、UNHCRは現在、パレスチナ人、シリア難民やクルド人に対する援助活動などを活発化している。

*明日、安保理代表団、西アフリカ7カ国歴訪のため、ニューヨークを発つ。当初、5月中旬に予定されながら延期していたもの。グリーンストック英国大使が団長を務める。

*ケニア北西部において地元住民とスーダン難民が対立、暴力事件が発生し、この1週間で11人が死亡した。UNHCRは憂慮を表明するとともに、治安悪化から援助活動が停止し、これが人道危機の事態を引き起こしかねない、と警鐘を鳴らした。

*国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、新たな情勢に鑑みて、今年10月初めまでにUNIKOMを終了するよう勧告した。

2003年6月23日

*事務総長、世界経済フォーラム参加
*イラク援助:国連、2億5900万ドル拠出求める
*事務総長、スーチー氏解放求める
*大湖地域:安保理報告、発表
*陸封地開発途上国会議:準備委、開始
*東ティモール:初の女性警察長官就任
*コンゴ:MONUC軍事監視員2人、解放
*アナン事務総長、世界経済フォーラムで演説。世界は今、20世紀前半の恐怖の時代と、世紀後半の高まる期待の時代の分岐点にあるとし、国際社会に対し、互いを思いやる人間性や協力の精神に富み、自由かつ公正な市場が確立された新しい世紀を築くという課題に挑むよう訴えた。

*国連は本日、イラクに対する人道援助を行ううえで、年末までに必要となる資金2億5900万ドルの拠出を求めた。この資金は、今年3月にだしたアピールで求めた拠出金22億ドルの不足分を補うとともに、戦争中後の破壊や略奪によって生じた不測の事態への対処に使われる。

*ミャンマーにおいて、民主化運動指導者のアウンサンスーチー氏が拘束されている事態について、アナン事務総長は深刻な憂慮を表明し、同氏の即時解放を求めた。

*アフリカ大湖地域への派遣団視察訪問(6月7―16日)について、安保理報告発表。報告は、コンゴ民主共和国における暫定政府の樹立、ブルンジの停戦合意の成立が、大湖地域における長期的な平和と安全の問題に取り組む国際会議の開催に道をひらくうえで、鍵を握るとの旨述べた。

*陸封地/輸送中継地開発途上諸国に関する国際閣僚会議開催に向けて、政府間準備委員が国連本部で初会期を開始した。閣僚会議は8月28、29日の2日間にわたり、カザフスタンで開催される。

*世界経済フォーラムに出席しているアナン事務総長は会議の合間を縫って、ブラジル外相、パレスチナ暫定自治政府外相らと会談した。

*東ティモールにおいて、Sandra Peisley氏が初の女性国連警察長官に就任した。

*先週、コンゴ民主共和国で拉致され、拘束されていたMONUC軍事監視員2人が本日、無事解放された。

2003年6月22日

*中東カルテット、ヨルダンで会合
*事務総長、ブレマー文民行政官と会談
*アフガン:ジャーナリスト、逮捕される
*中東外交カルテット、ヨルダンで会合を開く。国連、米国、ロシア、EUの4者は中東和平プロセスの積極的な進展を歓迎し、イスラエルおよびパレスチナ双方のさらなる努力を促した。(22日)

*アナン事務総長はアンマンで米国のイラク担当文民行政官のブレマー氏と会談。両者は会談後、国連および米国のイラクにおける協力が順調に行われているとの旨述べた。(22日)

*アフガニスタンにおいて、ジャーナリスト2人が先週、同国当局に逮捕された。ブラヒミ事務総長特別代表は本日、この2人の即時解放を求めるとともに、同国における報道の自由を促進する必要を訴えた。(22日)

2003年6月21日

*コンゴ:安保理、非公開協議
*安保理は月曜日、非公開協議を開き、コンゴ民主共和国の情勢について討議する予定。

2003年6月20日

*イラク:人道援助アピール
*世界難民の日
*コンゴ:事務総長、軍事監視員の解放求める
*武力紛争下の文民保護:安保理、公開ブリーフィング
*国連は、イラクに対する新規人道援助アピールを発し、2億5900万ドルの拠出を求めた。今年3月には、年末までの援助活動をカバーするため、22億ドルの資金拠出を求めるアピールがでている。

*世界難民の日。アナン事務総長はメッセージを発し、国際社会に対して、難民や避難民を生む原因を解決するため、真剣な持続的努力を払うよう訴えた。

*アナン事務総長はコンゴ民主共和国東部の全紛争当事者に対し、ベニで拉致されたMONUCの軍事監視員2人の無条件解放に協力するよう促した。

*安保理、武力紛争下の文民の保護に関する公開ブリーフィング。大島賢三人道問題担当事務次長は、世界の関心がイラクに集まるなか、安保理が、アフリカなどの紛争下の文民の被害に警戒を怠るべきでないとの旨訴えた。

2003年6月19日

*安保理、ギニアビサウ情勢に懸念
*中東特使、パレスチナ過激派の襲撃を非難
*IAEA、イランに核査察拡大への合意を求める
*アフリカ難民:UNハウスでシンポジウム
*ギニアビサウ情勢、悪化
*事務総長、UNDOF任期延長を勧告
*総会、PKO予算承認
*安保理は公式会合で議長声明を発表し、ギニアビサウの不安定な政治情勢に懸念を示し、議会選挙が近づくなかで、人道/平和建設の課題を早急に軌道に戻すため、同国の指導者層および国際社会に対し、目的意識を明確にして、努力していくよう求めた。

*イスラエルにおいて、パレスチナ過激派による襲撃事件が起こり、死傷者がでたことについて、ラーセン中東和平プロセス特別調整官は非難声明を発し、パレスチナ自治政府に対し、この犯罪に責任を有する者を裁きにかけるよう訴えた。

*IAEAはイランに対し、疑惑のウラン濃縮活動の実施場所について環境評価を許し、同国が核物質/核開発活動の一部について公開を怠っているとの公式報告を受け、核プログラムの査察の拡大に合意するよう求めた。

*UNハウス(国連大学ビル、東京)において、国際シンポジウム「アフリカにおける難民」が2日間の日程で始まった。ルベルス国連難民高等弁務官が基調講演を行った後、緒方貞子・人間の安全保障委員会共同議長も講演。

*ギニアビサウにおいて、政治・経済・治安状況が悪化し、来月に予定される選挙の実施が難しくなっている。国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS)のデイビッド・ステファン代表が安保理公開会合でブリーフィングし、同国の状況を説明した。

*国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に関する事務総長報告、発表。この報告において、アナン事務総長は中東情勢が依然、高い緊張状態にあると指摘、UNDOFの任期を半年間延長するよう勧告した。

*総会は決議を採択、現在活動中の11の平和維持活動について、今後一年間の予算として、約21億7000万ドルを承認した。

2003年6月18日

*コンゴ:安保理、討議
*事務総長、3週間の各国訪問
*ミャンマー/ラオスのケシ栽培報告
*コンゴで人権侵害、飢え
*ルベルス難民高等弁務官、訪日
*「アフリカの角」特使、任命
*安保理、コンゴ民主共和国の情勢について討議。このたび大湖地域視察を終え国連本部に戻った安保理派遣団の団長を務めたフランス大使が、同国北東部地域におけるMONUCの強化を訴えた。

*アナン事務総長は明日から、ニューヨークを離れ、3週間に及ぶ海外歴訪を行う。まず、ヨルダンのアンマンを訪問し、中東外交カルテットの閣僚会議に参加するほか、世界経済フォーラムにも出席し演説する予定。その後、ロンドン、ジュネーブ、ベルンを訪れた後、7月7日にはモザンビークのマプトに入り、アフリカ連合首脳会議に出席する。

*国連薬物犯罪事務所(UNODC)、「ミャンマー/ラオスにおけるケシ栽培2003」を発表。同報告によれば、この1年間、ミャンマーとラオスにおけるケシ栽培量が減少したことは、両国およびタイにまたがる「黄金の三角地帯」の麻薬取引の根絶の可能性を示唆している。しかし、両国は、法執行活動を維持し代替作物を開発するうえで、支援を引き続き必要としている。

*MONUCが明らかにしたところによると、コンゴ民主共和国北東部地域において殺害・レイプ事件が増加し、住民の3分の2近くが食糧不足に直面していると予測され、飢えで死亡する子どもたちも少しずつ増えている。

*ルベルス難民高等弁務官、来日。本日、小泉首相と会談、日本のUNHCR活動に対する強い支援に感謝の意を伝えた。拠出額について、日本は米国に次いで2位。昨年1年間だけで、1億11800万ドルを拠出した。

*アナン事務総長は本日、アーティサリ・フィンランド元大統領を、「アフリカの角」人道危機担当の特使に任命した。

2003年6月17日

*事務総長、リベリア停戦協定を歓迎
*アフガン:安保理、公開討論
*イラク:特別代表、政治指導者と会談継続
*アフガン:治安情勢、政治プロセス進展阻む
*グローバル・バーチャル大学、発足
*リベリア政府と同国の2つの反政府勢力がこのたび停戦協定に合意したことについて、アナン事務総長は歓迎の意を表明、当事者に対し、この弾みを生かして、同国全土の治安状況を改善し、速やかな人道援助活動を可能にするよう訴えた。

*安保理、アフガニスタン情勢に関する公開討論。討論後、安保理は議長声明を発表し、同国が無法状態の打開しようと努力していること、不正薬物取引の取り締まりについて、支持を示した。

*現在、イラクにおいて、様々な政治指導者と会談を重ねているデメロ事務総長特別代表は記者団からの質問に答えるなかで、これら指導者は皆、同国政治プロセスのイラク化を図る必要について、意見が一致しているとの旨述べた。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長は安保理に対し、アフガニスタン情勢について、説明した。アフガニスタンの不安定な治安状況が同国の政治プロセスの前進を阻んでいることなどについて懸念を示し、国際社会に対し、同国に展開する治安部隊の強化を求めた。

*グローバル・バーチャル大学(GVU)、ノルウェーのアレンダルで発足。アナン事務総長は教育者たちに対し、GVUを利用し、開発途上諸国が情報技術時代の完全なパートナーとなれるよう支援するよう訴えた。

2003年6月16日

*イラク:特別代表、広範な層と会談継続
*安保理派遣団、中央アフリカ諸国訪問終える
*IAEA、イランの報告義務違反を指摘
*アフリカの子どもの日
*国際刑事裁、主任検察官就任
*コンゴ:MONUC、殺害事件調査開始
*イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表が広範な層の人々との話しあいを始めてから、2週目に入った。昨日から本日にかけて、政治家、法律家、ジャーナリストらと会談した。

*安保理派遣団は昨日、ウガンダとタンザニアを訪問し、1週間に及ぶ中央アフリカ諸国の訪問を終了した。同派遣団は中央アフリカ諸国指導者たちの協力の必要を説くとともに、コンゴ民主共和国と国境を接する近隣諸国に対して、紛争終結に積極的役割を演じるよう促した。

*国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は同機関理事会に年次報告を提出し、イランが核物質および核開発活動の報告を怠っており、追加議定書への早期加入の必要があると述べた。

*アフリカの子どもの日。ユニセフ事務局長は各国に対し、すべての子どもを誕生時に登録し、法律的な身分に対する権利を保証するよう求めた。

*アルゼンチンのルイス・モレノ・オカンポ氏が本日、国際刑事裁判所の主任検察官に就任した。締約諸国は4月、同氏を主任検察官に全会一致で選出していた。

*コンゴ民主共和国で国連軍事監視員2人が最近、殺害された事件について、MONUCはこのたび、調査を開始した。

2003年6月13日

*中東:事務次長、安保理報告
*リベリア:ガーナで直接対話に準備
*グアテマラ:人権活動家殺害
*安保理代表団、ブルンジ入り
*中東:事務総長、カルテット会合参加へ
*朝鮮:事務総長、特使話し合い
*カメルーン・ナイジェリア国境紛争、パネル終了
*プレンダガスト政治問題担当事務次長は安保理に対して、中東情勢に関する定期報告。同次長は最近の暴力の拡大を指摘、イスラエル、パレスチナの双方に対し、和平プロセスの軌道から逸脱しないよう求め、国際社会に対し、可能な限りの支援を訴えた。

*ガーナにおいて、リベリア停戦交渉に関与する様々な当事者が直接対話に向けて準備を進めるなか、国連援助諸機関はこの一時停戦の機会を捉え、首都モンロビア市内、周辺の混沌とした人道・治安情勢の改善に取り組もうとしている。

*安保理はイスラエル・パレスチナ間の暴力の拡大について深刻な憂慮を表明し、テロ、扇動、破壊など、すべての暴力行為の即時停止を求めた。

*グアテマラにおいて、人権活動家ホセ・イスラエル・ロペス氏が水曜日殺害されたことについて、ラムチャラン人権高等弁務官代行は重大な懸念を表明し、同国当局に対して、事件の全面調査を行うよう求めた。

*安保理代表団、ブルンジ入り。首都ブジュンブラに到着した際、団長(フランス大使)は紛争当事者が停戦合意を纏め上げたことを賞賛し、すべての武力勢力に対し、和平プロセスに参加するよう求めた。

*6月22日、ロードマップ和平プランのスポンサー、国連、米国、EU、ロシアの4者が、アンマンで会合を開く。アナン事務総長も、この会合に参加する予定。

*アナン事務総長はモーリス・ストロング個人特使と会談し、朝鮮半島問題の交渉解決をめぐる膠着状態を打開するための今後の支援策について話し合った。

*石油資源の豊富なバカシ半島をめぐるカメルーン・ナイジェリアの国境紛争について、国連パネルは、第4回会合を終了した。

2003年6月12日

*安保理、ICC訴追猶予を延長
*ギニアビサウ:事務総長報告、発表
*リベリア和平交渉、開始へ
*人道問題担当事務次長、コロンビア訪問終える
*西欧の9広報センター、閉鎖へ
*コンゴ:安保理派遣団、ブニア入り
*安保理は決議を賛成12、棄権3(フランス、ドイツ、シリア)で採択し、国際刑事裁判所を批准していない国々が派遣する国連平和維持兵に対する訴追猶予について、今後は、この措置を変更する決定がない限り、毎年1年間延長していくことを決定した。この公開会議冒頭、アナン事務総長は演説し、延長が毎年行われることになると、裁判所ばかりでなく、安保理や国連平和維持活動の権限をも損ねることになると、憂慮を表明した。

*国連ギニアビサウ平和建設支援事務所(UNOGBIS)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、当初の期待に反して、ギニアビサウの政治・経済・治安情勢が悪化していると指摘し、同国指導者に対し、平和構築の課題を軌道に戻すために全力を尽くすよう求めた。

*ガーナにおいて、リベリア政府と反政府勢力間の和平交渉が本日、開始する予定。国連人道問題調整部(OCHA)の報告によれば、モンロビアの状況は比較的落ち着いているが、千人単位で避難民が押し寄せていることから、人道状況は極度に厳しい。

*大島人道問題担当事務次長は、3日間のコロンビア訪問を終えるにあたり、同国の土地や道路の支配をめぐる紛争において、市民が襲撃対象となっていることを指摘した。

*アナン事務総長は、国連活動の合理化の一環として、西欧の9つの広報センターを年内に閉鎖し、地域ハブを設置することを決めた。

*安保理派遣団が本日、コンゴ民主共和国北東部地域のブニアに入る予定。天然資源に恵まれたイトゥリ地域における政治プロセスの復活と暴力の終結をめざす。

2003年6月11日

*エルサレムでハマス自爆テロ
*事務総長、米国務長官と会談
*安保理、リベリア情勢に懸念
*コンゴ:安保理派遣団、大統領と会談
*トロントでSARS再発
*UNOPS新事務局長、任命
*新、経済社会担当事務次長任命
*イラク:特別代表、政治指導者と会談継続
*エルサレムにおいて、パレスチナ過激派ハマスによる自爆テロが発生し、数多くの死傷者がでた。アナン事務総長はこのテロ事件を強く非難し、イスラエル・パレスチナ双方の人々に対し、ロードマップによる和平の道を外れないよう求めた。

*アナン事務総長はパウエル米国務長官と会談し、中東やイラクの情勢、そして、コンゴ、リベリア、ミャンマー、ジンバブエにおける国連活動などについて話し合った。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、リベリア情勢に深刻な懸念を表明するとともに、全ての紛争当事者に対し、即時に敵対行為を止め、停戦に合意するよう求めた。

*コンゴ民主共和国を訪問中の安保理派遣団は本日、カビラ大統領と会談した。意向政府の樹立、国民和解に向けて残る諸課題、同国北東部における不安定な情勢などについて、話し合った。

*トロント(カナダ)において、最近、新たにSARS罹患者が発見されたことについて、WHOは深刻な憂慮を表明した。トロントは先月、SARS感染地域リストから外されていた。

*アナン事務総長は、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)の事務局長に、カナダのナイジェル・フィッシャー氏(Nigel Fisher)を任命した。

*アナン事務総長は、ニティン・デサイ氏の後任として、国連経済社会担当事務次長に、コロンビアのホセ・アントニオ・オカンポ氏(Jose Antonio Ocampo)を任命した。就任は、9月1日。

*イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表は同国政治指導者らと会談を続けた。これら会談において、デメロ氏は自らに与えられた権限のなかで、同国国民に対して、最大限の支援を行っていく旨強調した。

2003年6月10日

*ガザ:イスラエル、ハマス指導者殺害未遂
*ミャンマー:特使、スーチー氏と会談
*リベリアで劣悪な人道状況
*イラク:特別代表、政治指導者と対話
*安保理派遣団、コンゴ到着
*コソボ:事務次長補、安保理でブリーフ
*リベリア:事務総長、専門家パネル任命
*イスラエルがこのたび、ガザで、ハマス指導者の殺害を試みたことについて、アナン事務総長は深刻な憂慮を表明するとともに、イスラエル政府に対して、不当な武力行使をやめるよう求めた。

*ミャンマーにおいて、ラザリ事務総長特使がアウンサンスーチー氏と会談した。アナン事務総長はこの会談に歓迎の意を表明するとともに、同氏をはじめ、同国の民主化指導者が移動の自由を奪われていることに深刻な懸念を示し、同国政府に対し、その解放を促した。

*リベリアにおいて、政府と反政府勢力間の衝突が起こり、反政府勢力が首都に迫るなか、「劣悪な人道状況」が見え始めている。国連援助諸機関は、職員の退去、医薬品等の配布の停止を余儀なくされている。

*イラクにおいて、デメロ事務総長特別代表は同国の政治指導者との対話を続けている。本日、イスラム教指導者と会談し、国連がイラクの主権および、同国の市民的、政治的、経済的、社会的権利の回復のため、これまでの経験を生かし、支援を提供する旨伝えた。

*安保理派遣団、コンゴ民主共和国入り着。派遣団代表のフランス大使はキンシャサ空港に到着した際、同国東部での戦闘を停止する必要を強調し、早急に移行政府を樹立し和平プロセスを完了するよう求めた。

*アナビ平和維持活動担当事務次長補は安保理でブリーフィング、コソボについて、暫定の民主的自治政府を樹立し、平和的な生活条件を確立していくうえで、依然、多くの課題が残っている旨述べた。

*アナン事務総長は、リベリアに5ヶ月間にわたって派遣し、安保理の科した制裁措置の遵守状況、および、その影響を調査する専門家パネルのメンバーを任命した。

2003年6月9日

*リベリア:政府と反政府勢力の衝突激化
*パレスチナ人グループによる暴力事件
*安保理、リベリア情勢に懸念
*コンゴ:民族衝突で死傷者
*イラク:特別代表、広範な層と協議
*モーリタニアで、軍事クーデター
*リベリアにおいて、政府と反政府勢力の衝突が激化、モンロビア市内および周辺地域の人々の生活に深刻な影響がでている。アナン事務総長は当事者に対し、市民を攻撃の対象とせず、被害を与えないよう求めた。

*週末発生したパレスチナ人グループによる暴力事件について、アナン事務総長は憂慮を表明するとともに、当事者に対し、こうした事件によって、和平プロセスを崩壊させないよう促した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、リベリア情勢に深い憂慮を示すとともに、当事者に対し、現在の和平プロセスを成功に導くよう訴えた。

*週末、コンゴ民主共和国北東部において、対立する民族間で武力衝突が派生し、多くの死傷者がでた模様。なおMONUCによれば、先週現地に入った暫定緊急多国籍軍の先遣隊がブニア内および周辺地域でのパトロールを始めた。

*デメロ事務総長特別代表はイラクにおいて、同国社会の広範な層の人々と協議を続けている。本日協議したムスリム指導者は、国連が同国を支援するうえで、独立した役割を果たすよう求めた。

*モーリタニアにおいて、軍事クーデター発生。アナン事務総長はこのクーデターを非難し、暴力の即時終結を求めた。

2003年6月6日

*アフガン:ISAF部隊襲撃事件(8日)
*クメール・ルージュ法廷、国連とカンボジア合意
*事務総長特別代表、ミャンマー入り
*IAEA査察チーム、イラク入り
*コンゴ:多国籍軍初部隊、到着
*総会議長にセントルシア外相
*CNN、国連ビデオに最優秀賞
*人道問題担当事務次長にノルウェー赤十字代表


*土曜日、アフガニスタンにおいて、ISAFドイツ部隊襲撃事件が発生した。ブラヒミ事務総長特別代表は同事件に衝撃を受けた旨述べるとともに、同国の和平支援を継続する決意を示した。(8日)

*国連はこのたび、カンボジアのクメール・ルージュを裁く特別法廷設置について、合意し、署名した。

*ラザリ事務総長特別代表、ミャンマー入り。アナン事務総長はスポークスマンを通じ、声明を発し、ノーベル平和賞受賞者のアウンサンスーチー氏およびNLD幹部らの即時解放を求めた。

*国際原子力機関(IAEA)の査察チーム、イラク入り。同機関が封印した研究センターの核物質貯蔵状況を調査する。

*コンゴ民主共和国北東部への展開を安保理によって認められた多国籍軍初兵力として、フランス部隊が本日、同地域に入った。今後、ブニアの安定回復の支援のため、活動する。

*第58回国連総会議長に、セントルシア外相のJulian R.Hunte氏が選出された。同氏は総会で演説し、小国の代表が総会という重要な機関の議長職を任されるということの意義を指摘した。

*2003年CNNワールド・レポート・コンフェレンスはこのたび、「2002年度ベスト・ポリティカル・ストーリー」を国連制作ビデオ「東ティモール、国の誕生」に授与した。

*アナン事務総長はこのたび、大島賢三氏の後任として、ノルウェー赤十字のJan Egeland代表を人道問題担当事務次長に任命した。

2003年6月5日

*イラク:UNMOVIC、安保理報告
*グルジア:安保理、UNOMIG要員の解放要求
*シエラレオネ特別法廷、テーラー氏のガーナ出国に失意
*総会第5委、平和維持活動予算承認
*セルビア人家族殺害犯情報提供者に報奨金
*シエラレオネ:安保理、ダイヤ禁輸解除
*ブリクスUNMOVIC委員長は安保理公開ブリーフィングで、第13回報告書を提出した。イラク大量破壊兵器の行方は依然不明であるが、それによって、それら兵器の存在を結論づけることにはならない、と警告を発した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、グルジアで正体不明の武力勢力が人質として拘束した国連グルジア監視団(UNOMIG)の要員4人の即時かつ無条件解放を要求した。

*シエラレオネ特別法廷主任検察官は国際社会に対し、テーラー・リベリア大統領のガーナからの出国を許したことに失意の念を表明、同大統領を裁きにかける決意を示した。

*総会第5委員会は11件の平和維持活動について、今後12ヶ月間予算、約21億7000ドルを承認した。今予算年の26億ドルから約4億3000万ドルの減額となるが、これは主に、UNMIBHの任期満了、また、コソボ、東ティモール、シエラレオネ、レバノンに展開する活動規模の縮小が原因である。

*国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)のSteiner代表は本日、オブリッチでのセルビア人の一家3人の殺害犯逮捕に役立つ情報の提供者に対し、報奨金5万ユーロを与える、と発表した。

*安保理は、シエラレオネ政府がダイヤモンド産出地域および産業の管理を拡大していることを指摘し、同国ダイヤモンドの禁輸措置を延長しないことを決定した。

2003年6月4日

*イスラエル・パレスチナ両首相会談
*シエラレオネ特別法廷、リベリア大統領起訴
*コンゴ情勢:ゲーノ次長、記者ブリーフ
*リベリア:和平会議、スタート
*コンゴ:MINUCI軍事連絡担当官任命
*アカバでのイスラエル・パレスチナ両首相会談について、アナン事務総長は声明を発し、ロードマップ和平プランの実施に道を開いたと歓迎の意を表明し、双方に対し、この機運を維持するために速やかな措置を講じるよう求めた。

*シエラレオネ特別法廷はこのたび、リベリアのテーラー大統領を戦争犯罪や人道に対する罪などの容疑で起訴し、逮捕状をだした。

*コンゴ民主共和国の視察訪問から戻ったゲーノ平和維持活動担当事務次長は国連本部で記者ブリーフィングし、ブニアについて廃墟に近い状態にあると述べた。またMONUCの活動に敬意を示すとともに、同国政治プロセスの進展への国際的支援を求めた。

*リベリア和平会議、アクラ(ガーナ)でスタート。アナン事務総長はメッセージを発し、暴力を停止するため、停戦合意の成立が最初の一歩である、と訴えた。

*アナン事務総長は安保理議長宛書簡において、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)の主席軍事連絡担当官にバングラデシュのAbdul Hafiz将校を任命する意向を通知した。MINUCIは先月、1月成立した和平協定の実施支援のため、設置された。

2003年6月2日

*コンゴ:MONUC事務総長報告、安保理に提出
*ミャンマー:事務総長、スーチー氏即時解放求める
*コンゴ:事務総長、多国籍部隊設置を歓迎
*デメロ特別代表、イラク入り
*ジンバブエ:暴力発生の可能性、事務総長憂慮
*事務総長、G8夕食会で演説
*国連と市民社会:識者パネル、会合
*アナン事務総長は安保理に対し、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に関する第2回特別報告を提出した。コンゴ民主共和国当事者および国連が平和か戦争の分岐点にたつなかで、事務総長はMONUCの任期の1年延長と、その兵員数の1万800人までの増員を勧告した。

*アナン事務総長は、ミャンマーが政治移行期における重大な岐路にあると強調したうえで、アウンサンスーチー氏ら民主化運動指導者を即時解放し、国民和解のために同国政府との協力を可能とするよう求めた。

*安保理がこのたび、コンゴ民主共和国のブニアの安定を回復するため、MONUCと協力し活動すべく、多国籍部隊の派遣を決めたことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を表明した。

*デメロ事務総長特別代表、イラク入り。バグダッド到着時、同代表は記者団に対して、イラク国民を代表する政府の早期樹立に向けた努力の支援を誓った。一方、本日、WFPがイラクに搬入した食糧が初めて、同国の人々に届いた。

*ジンバブエにおいて、政府に反対する大規模行動が予定されていることに関連し、暴力事件の発生の可能性が伝えられることについて、アナン事務総長は憂慮を表明し、主催者に平和的行動と法の遵守を、また、同国政府に対し、表現の自由の尊重を求めた。

*アナン事務総長はG8サミット夕食会で演説し、先進諸国および最貧諸国双方の指導者に対し、アフリカの食糧不足と飢餓の発生を断ち切るべく、農村開発と農業研究の戦略採択を求めた。

*「国連と市民社会の関係に関する識者パネル」が本日、非公式会合(2日間)をスタート。このパネルは、アナン事務総長が今年2月に設置した。

2003年6月1日

*事務総長、G8に開発目標の取り組み訴える
*アフガン:新憲法協議プロセス、今週開始
*アナン事務総長は仏エビアンに集うG8諸国に対し、ミレニアム開発諸目標の実現に向け、その取り組みを新たにするよう強く訴えた。

*アフガニスタン各地で今週スタートする新憲法協議プロセスについて、国連および同国当局は本日、全当事者に対し、脅迫から自由な環境を確保するよう促した。

2003年5月31日

*スーチー氏拘束、事務総長対話求める
*ミャンマーにおいて、同国政府がアウンサンスーチ氏を拘束した事態を受けて、アナン事務総長は同国の政府および野党双方に対し、早期に対話を行うよう求めた。

2003年5月30日

*コンゴ:安保理、緊急多国籍部隊派遣
*アフリカ紛争:安保理公開会合、開催
*国連スタッフ・デー
*安保理、MINURSO任期延長
*安保理は全会一致で決議を採択、コンゴ民主共和国ノイトゥリ州、特にブニアにおける戦闘と残虐行為に憂慮を示し、同地域の情勢安定化をはかるべく、暫定緊急多国籍軍を9月1日まで展開することを承認した。

*安保理公開会合、開催。テーマは「アフリカにおける紛争:安保理ミッションと平和と安全の促進のための国連メカニズム」。アフリカを苦しめる紛争や複合的な危機事態に直面するなか、地域機関やグローバル機関を関与させた形での紛争防止戦略の洗練化、平和・安全と経済開発の関係模索のあり方について、検討した。

*国連スタッフ・デー。副事務総長はこの国際デーに寄せて、メッセージを発し、国連活動で殉死した「陰の英雄たち」の勇気と貢献を称えた。

*安保理は全会一致で決議を採択し、アナン事務総長の勧告に従って、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を7月31日まで延長した。

2003年5月29日

*事務総長、G8諸国に途上国支援訴える
*国連平和維持兵の国際デー
*コンゴ:国連、外交人道努力を継続
*G8に開発目標達成の具体策への踏み込みを、UNDP総裁
*事務総長、南南協力への取り組み求める
*総会、ノーベル平和賞受賞金の使途決める
*アナン事務総長はG8サミット参加諸国首脳に書簡を送付し、貿易、エイズ、医療、水の問題などの解決について、開発途上国に対する支援の約束を果たすよう訴えた。

*国連平和維持兵の国際デー。アナン事務総長は制定後初めて迎えるこの国際デーに寄せ、過去55年間で殉死した1800人以上の平和維持兵に哀悼の意を示すとともに、国連平和維持活動がそれ自体で紛争を終結することができずとも、戦闘の再発防止を支援していることの重要性を訴えた。

*コンゴ民主共和国北東部の情勢が落ち着きを見せるなか、国連はブニアおよび周辺地域における外交・人道努力を続け、対立民族間の和平交渉再開、援助物資配給に努めている。

*UNDPのブラウン総裁は国連本部で記者会見し、G8サミットにおいて、参加諸国の首脳たちがミレニアム開発目標について、その達成のための具体策にまで踏み込むよう訴えた。

*開発途上諸国間の技術協力に関するブエノスアイレス行動計画、25周年を迎える。計画は、国連総会が1978年12月、承認した。アナン事務総長はメッセージを発し、南南協力のためのプランが、資源、所得などへのアクセスにおける大きな格差の解消に非常に有効であるとし、その取り組みを新たにするよう求めた。

*総会は決議を全会一致で採択し、国連が2001年受賞したノーベル平和賞賞金を平和維持活動で殉死した国連要員の子女教育の支援基金に拠出することを決めた。アナン事務総長は2002年、自身が受け取った受賞金50万ドルをすでに同基金に寄付しており、これで、同基金はノーベル平和賞賞金100万ドル全額の拠出を受けた。

2003年5月27日

*事務総長/イラク特使、記者会見
*中東:事務総長、イスラエルのロードマップ受諾を歓迎
*ブルンジ:安保理、和平プロセス進展を歓迎
*西サハラ:事務総長、MINURSO任期延長勧告
*コンゴ:ブニアで民兵間衝突
*広報事務次長、報道機関の役割強調
*大湖地域:安保理派遣団、6月7日-16日
*アナン事務総長は国連本部で記者会見、イラク担当特使に任命したセルジオ・デメロ氏を紹介した。アナン、デメロ両氏ともに、イラクの主権を確立し、人権を完全尊重すべく、同国の人々と協力していくことを優先する旨強調した。デメロ氏は人権高等弁務官の職務を4ヶ月間離れ、特使の任務を担う。

*イスラエル政府、中東和平ロードマップ受諾を決定。アナン事務総長はこれを歓迎するとともに、当事者による速やかな実施に期待を表明した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、ブルンジにおける和平プロセスの進展への前向きな動きを歓迎し、同国の政治アクターや武装グループに対し、暴力を回避し、対話を行うよう促した。

*国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、安保理に対し、西サハラ問題の新しい解決案に関する検討を行う時間を与えるべく、同ミッションの任期を7月31日まで2ヶ月間延長するよう勧告した。

*コンゴ民主共和国北東部のブニアにおいて、武装民兵組織間が衝突し、少なくとも2人が死亡し、5人が負傷した。

*日曜日、サンディエゴで、国際コミュニケーション協会の第53回年次会議が開催された。タルーア広報担当事務次長は基調演説を行い、報道機関などに対し、ミレニアム開発目標など、国連の諸目的の促進を支援するうえで、主要な役割を果たすよう促した。

*安保理議長は事務総長に宛てて書簡を送付し、アフリカ大湖地域に送る派遣団の詳細について明らかにした。派遣の日程は6月7日から6月16日まで。

2003年5月26日

*アフガン:ISAF兵士乗せた輸送機、墜落
*イラク:WHO、医薬品配布
*イラク:劣悪な治安状況で人道活動困難
*アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)の任務を終えた兵士らを乗せて離陸した輸送機が、トルコ北西部に墜落。スペイン人兵士62人とウクライナ人乗務員12人が死亡した。アナン事務総長は死亡した兵士らに哀悼の意を表明した。

*WHOは現在、多くの困難な問題を抱えながらも、イラク全土に医薬品を配布するため、活動を行っている。

*イラクにおいて、劣悪な治安状況のため、人道活動が困難に直面している。国連イラク人道調整官が土曜日、バグダッドで記者団に述べた。

2003年5月23日

*アフガン:国連援助チームに同国警護隊随行
*イラク:事務総長、国連特使をまもなく任命
*イラク人道援助、空輸開始
*コンゴ:国連高官、視察訪問
*IAEA査察チーム、イラクへ
*アフガニスタン各地の不安定な治安情勢に対応して、同国内務省は所属警護隊を、国内避難民キャンプを訪問する国連チームに随行させた。

*アナン事務総長はまもなく、イラク国連特使人事を決め、安保理に書簡で通知する予定。火曜日には、記者会見を行い、この任命について発表する。

*WFP空輸ユニットは、イラクにおける人道活動のため、援助物資やひとの空輸を週3度のペースで開始した。また、UNHCRは1年ぶりにイラクからイラン人難民の帰還活動を行った。

*ゲーノ平和維持活動担当事務次長がコンゴ民主共和国を訪問、カビラ大統領と会談した。滞在中、ブニアを訪れ、その状況を視察する予定。一方、マカスキー副緊急援助調整官は現在、南北キブを訪れているところ。

*IAEAはイラク核研究センターに査察チームを派遣し、NPT上の義務遵守を検証する。

2003年5月22日

*イラク統治:安保理、決議採択
*事務総長、安保理の一体性の必要訴える
*国連高官ら、イラクの法と秩序の崩壊に憂慮
*イラク:安保理メンバー、国連の役割の重要性を強調
*先住民常設フォーラム、2週目(21日)
*カルパティア山脈の保護、条約署名
*アルジェリアで大地震
*生物多様性のための国際デー
*安保理は決議を賛成14、反対0、投票不参加1(シリア)で採択し、イラクの暫定統治について広範な権限を米国および同盟国に与え、国連特別代表の役割を規定するとともに、同国に対する制裁を解除することを決定した。同決議は、米英スペインが共同提案した。

*上記安保理決議採択の後、アナン事務総長は安保理の一体性の必要を強調するとともに、イラクの人々が主権を回復し安定と繁栄を手にできるよう、国連が役割を果たすとの決意を述べた。

*安保理、イラク情勢に関する公開ブリーフィング。副事務総長、UNDP総裁、WFP事務局長らは、同国の法と秩序の崩壊により、人道援助活動に支障が生じている旨を説明した。

*安保理メンバーはそれぞれ、イラク決議採択後の発言において、一体性の復活を賞賛し、国連が中東の将来に向けて果たす役割の重要性を強調した。

*国連先住民常設フォーラム、第2週目に入る。フォーラムのエクンダナヨ副議長は、コンゴ民主共和国のピグミー族に対する大量虐殺の疑いについて報告があったとの旨明らかにした。(21日)

*中・東欧各国閣僚は本日、カルパティア山脈の保護および持続可能な開発に関する枠組条約に署名した。同条約は、地域協力を強化し、山脈地域のプロジェクトを支援する。

*水曜日、アルジェリアで大地震が発生し、多数の死傷者がでた。アナン事務総長は深い悲しみを表明した。

*アナン事務総長は生物多様性のための国際デーに寄せて、メッセージを発し、生物多様性を人類の重要な遺産であるとし、各国政府および国際社会全体に対し、地球の多様な生態系を保護するよう訴えた。

2003年5月21日

*WHO、煙草統制枠組条約を採択
*イラク:疾病、栄養不良の危険に警鐘
*コンゴ:国連、280近くの死体を回収
*第56回WHO総会において、煙草統制条約が全会一致で採択された。条約は各国に対し、煙草の広告や販売の規制を求めるもので、40カ国の批准で発効する。

*イラクにおいて、イラク人道調整官はバグダッド市周辺の公共施設を視察訪問し、略奪が横行し、劣悪な下水処理が原因で、疾病や栄養不良の危険が高くなっていることに警鐘を鳴らした。

*コンゴ民主共和国北東部のブニアにおいて、国連と赤十字は協力し、280近くの死体回収を行った。

2003年5月20日

*イラク:修正決議案、安保理に
*コンゴ:北東部の情勢、静穏だが緊張
*中東和平プロセスに一条の希望の光、とラーセン氏
*イラク:国連援助機関、活発化
*SARS:フィリピン、感染国リスト外れる
*東ティモール、独立一周年
*英米西提出のイラク修正決議案について、アナン事務総長は安保理決議が採択されれば、決議の要請に迅速に対応し、イラク担当高等代表を任命する意向であるとの旨を述べた。今朝、国連本部登庁時に報道記者の質問に答えて。

*コンゴ民主共和国北東部地域において、比較的に落ち着いた情勢が続いているなか、MONUCはブニアのパトロールを続け、民族間の緊張と住民の不安を緩和すべく努力している。

*ラーセン中東和平担当調整官は国連本部で記者会見し、イスラエル、パレスチナ双方の生活条件が悪化するなか、中東和平プロセスの政治的進展に一条の希望の光を見ることができる、との旨述べた。

*イラクにおいて、国連援助諸機関の活動が活発化している。イラク人道調整官のラミロ・ロペス氏はこのたび、複数のNGO代表と会談し、人道活動の調整をはかった。

*WHOは、フィリピンにおいて4月30日以降SARS感染者がでていないことから、本日、同国をSARS感染諸国リストから外した。

*東ティモールにおいて、UNMISETは同国独立1周年を祝い、国連と同国のパートナーシップを物語る写真やスライドショーの展示を行った。

2003年5月19日

*中東:ロードマップは最後のチャンス、とラーセン氏
*火曜日、イラク決議案についてさらなる協議
*コンゴ:国連軍事監視員2人殺害
*WHO総会、スタート
*安保理、旧ユーゴ国際刑事裁規則を改定
*アチェ:事務総長、和平プロセス回復求める
*東ティモール:安保理、UNMISET任期延長
*ラーセン中東和平担当調整官、安保理公開会合でブリーフィング。パレスチナ人によるテロ行為、イスラエルによる入植地拡大が続く中、ロードマップ和平プランがパレスチナ国家樹立、イスラエルとの平和共存を通じた中東紛争の解決を達成する最後のチャンスであるとの旨訴えた。

*安保理非公開協議の後、安保理議長は報道声明を発し、火曜日、戦後のイラクに関する決議案(英米西提出)について、さらなる協議を行う旨明らかにした。

*コンゴ民主共和国北東部で、国連軍事監視員2人が殺害された。アナン事務総長はこの殺害事件を強く非難するとともに、全当事者に対し、暴力を放棄し、和平合意を強化するよう求めた。

*第56回WHO総会、ジュネーブで開始。ブルントラントWHO事務局長は冒頭演説し、疾病などの脅威に対する闘いにおける国際的連帯を求めた。

*安保理は決議を全会一致で採択、旧ユーゴ国際刑事裁判所の規則を改定し、当初、特定の事件のみを扱うために任命された臨時裁判官が任命期間中、他の事件において、予審に参加できるようにした。

*インドネシア政府と自由アチェ運動の和平交渉が決裂した。アナン事務総長は当事者に対し、和平プロセスを回復するために全力を尽くすよう訴えた。

*安保理は決議を全会一致で採択、国連東ティモール支援団(UNMISET)の任期を1年間延長した。

2003年5月18日

*対イスラエル自爆テロ発生
*SARS、公衆衛生に脅威
*昨日から、イスラエル人をねらった自爆テロが起こっていることについて、アナン事務総長は声明を発し、強く非難するとともに、双方の当事者に対して、こうしたテロ行為により、和平プロセスを崩壊させないよう求めた。

*感染症対策の専門家会合(2日間)、ジュネーブで開催。専門家たちはこの会合後、記者見し、SARS発生が公衆衛生に対し多大な脅威を与えているものの、国際的な対応に希望を見出すことができると述べた。

2003年5月17日

*カサブランカで自爆テロ
*事務総長、人権高等弁務官、非難声明
*アンゴラ:はしか予防接種、760万人達成近し
*世界電気通信デー
*金曜日、カサブランカで自爆テロが発生し、少なくとも40人が死亡し、多数の負傷者がでた。アナン事務総長は声明を発し、このテロ行為を非難し、犠牲者に哀悼の意を示した。

*カサブランカ自爆テロ事件について、デメロ人権高等弁務官もまた非難声明を発して、人権の観点から、テロと闘う国際社会の決意の強化を訴えた。

*WHOはこのたび、SARS感染調査結果に鑑みて、渡航延期地域に中国・河北省を加えた。

*ユニセフが発表したところによれば、アンゴラにおいて、はしかのワクチン投与活動が進み、まもなく760万人のこどもの投与が完了する。

*アナン事務総長は世界電気通信デーに寄せて、世界の貧困諸国の人々が依然、情報通信の権利が保証されていないとし、先進国と開発途上国の間のデジタル・ギャップの解消を訴えた。

2003年5月16日

*コンゴ:事務総長、多国籍部隊の緊急展開求める
*WMO次期事務局長、任命
*コンゴ:安保理、停戦協定を歓迎
*中央アフリカ指導者に対話による紛争解決求める
*アナン事務総長は安保理議長宛に書簡を送付、安保理に対し、コンゴ民主共和国北東部のブニア情勢の安定をはかるべく、国連憲章第7章の下、多国籍部隊の緊急展開を承認するよう求めた。

*世界気象機関(WMO)の次期事務局長にMichel Jarraud氏(フランス)が任命された。2004年1月1日に就任し、任期は4年。

*安保理は公開会合で議長声明を発表し、コンゴ民主共和国イトゥリ地域の紛争について、停戦協定の署名がなされたこと、そして、ブニア人道状況に対するアナン事務総長の取り組みに歓迎の意を表明した。

*「中央アフリカ地域の安全保障問題に関する国連常設諮問委員会」、第19回閣僚級会合。アナン事務総長はメッセージを寄せ、中央アフリカ諸国の指導者たちに対し、人々の関心を優先し、紛争解決における対話の道の選択を求めた。

2003年5月15日

*コンゴ:国連、停戦確保や医療品の搬入努力拡大
*リベリア:人道調整官、安保理代表団派遣求める
*イラク:人権高等弁務官、集団埋葬地の保全求める
*SARS:WHO、ガイドライン
*シエラレオネ:反政府勢力司令官、殺害事件
*副事務総長、EU高官と会談
*釈迦誕生日
*国際家族デー
*コンゴ民主共和国のイトゥリ地域において、ブニアの支配権をめぐり対立勢力間の戦闘が継続するなか、国連は限定的停戦を確保し、医者や医療品を送る努力を拡大している。

*国連リベリア人道調整官アリ・ムクタル・ファラ氏は安保理で発言し、西アフリカ地域における国内避難民の窮状を説明し、今週延期となった安保理代表団の派遣を早期に実現するよう求めた。

*デメロ人権高等弁務官はジュネーブで声明を発し、イラク各地で大量埋葬地への干渉がみられ、これにより、前政権が犯した重大な人権侵害の証拠を失う恐れがあることに憂慮し、米国および同盟国に対し、その保全、即時保護を求めた。

*WHOは、SARS感染地域から入国する人々やその集会参加に関するガイドラインを発表した。

*シエラレオネ特別法廷の主任検察官は、ワシントンポスト紙のインタビューを受けた。シエラレオネ反政府勢力司令官サム・ボカリー死去について新たに得られた情報が殺害やテイラー大統領の関与の疑いなど、数々の疑問を提示している、との旨述べた。

*フレシェット副事務総長はブリュッセルでEU高官と会談し、危機管理に関する国連との協力関係について話し合った。

*アナン事務総長は、釈迦誕生日に寄せてメッセージを発し、仏陀の教えが人々に対し、人類および次世代に思いを馳せるよう求めていることに注意を促した。

*アナン事務総長は、国際家族デーに寄せてメッセージを発して、高齢化、移民、エイズなど幅広い社会問題を解決すべく、世界の指導者に対し、家族を公共政策プロセスの中心に近づけるのに必要な資源を提供するよう求めた。

2003年5月14日

*コンゴ:民族間の緊張、1994年ルワンダを彷彿
*イラク:安保理、暫定統治/国連の役割を協議
*イラク人道調整官、米の復興人道支援室長と会談
*グローバル・コンパクト、エイズ政策対話
*タジキスタン:UNTOP、任期延長
*コンゴ民主共和国北東部のブニアで激しい戦闘が続く中、マカスキー副緊急援助調整官は本日、国連本部で記者ブリーフィングし、同地の人道災害の恐れを指摘し、その民族間の緊張状態が1994年当時のルワンダを彷彿させるとの旨述べた。

*安保理は本日、英米西提出のイラク暫定統治および国連の役割に関する決議案について協議した。米国大使は休憩時間中、記者団からの質問に答え、対イラク制裁解除に関する修正決議案を提出できる見込みである旨述べた。

*コンゴ民主共和国のブニアにおける無差別殺害や民族間の戦闘が伝えられることにについて、デメロ人権高等弁務官は深刻な憂慮を表明し、すべての国が、同地の平和回復支援を国際社会に求める事務総長の要請に応じるよう訴えた。

*イラク人道調整官は本日、米国の復興人道支援室を率いるL・ポール・ブレマー氏と会談。国連援助活動を阻害する治安欠如や、今春収穫期において、イラク人農家援助のため石油食糧交換プログラムから資金を調達する問題などについて話し合った。

*グローバル・コンパクトはジュネーブで、HIV/エイズに関する政策対話を開催。世界で代表的な経営者団体IOEと労働者団体ICFTUが、HIV/エイズに対する解決に向けて協力していくことに合意した。

*アナン事務総長は安保理議長に書簡を送付し、国連タジキスタン平和建設事務所(UNTOP)の任期を2004年6月1日まで1年間の延長を決めたことを伝えた。

2003年5月13日

*ロシアとサウジでテロ
*コートジボワール:新国連活動、創設
*コンゴ:ブニアで暴力事件
*イラク:国連援助諸機関職員250人以上、復帰
*事務総長、安保理の想像力を求める
*ウクライナで中東和平支援国際会議
*紛争の平和的解決、安保理議長声明
*ロシア(チェチェン)およびサウジアラビアで、テロ爆破事件が発生。アナン事務総長は声明を発し、テロ行為を強く非難した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、コートジボワールの情勢が西アフリカの平和と安全に脅威を与えているとして、今年1月の和平合意の実施を支援する国連活動、MINUCIを設置した。

*コンゴ民主共和国北東部の町ブニアにおいて暴力事件が再び発生。ヘマ族の攻勢により、ブニアを追われたレンドゥ族がその支配権を奪い返すため、再結集、反攻をはじめた。

*国連援助諸機関職員250人以上がイラクに復帰し、活動を拡大しつつあるなか、アナン事務総長は、イラクにおける国連の役割について、安保理が支援的な決議を採択できるであろうとの旨述べた。今朝、国連本部登庁時、記者団の質問に答えて。

*安保理は、紛争の平和的解決における安保理の役割について、会合を開催。アナン事務総長は冒頭演説、安保理に対し、不安定な情勢が本格的な脅威を及ぼす前に対処をはかるうえで、想像力と影響力を働かせるよう求めた。

*ウクライナで中東和平支援国際会議、開催。アナン事務総長はメッセージを寄せ、イスラエルおよびパレスチナの人々が、過激派に和平プロセスを壊すのを許さないよう求めた。

*安保理は紛争の平和的解決に関する会合の終わりに議長声明を発出。紛争発生の予防、進行中の紛争の拡大予防、紛争発生時の解決の3本立ての戦略を通じて、平和的解決への取り組みを新たにする旨宣言した。

2003年5月12日

*コンゴ:ヘマ族、ブニアを襲撃、制圧
*イラク:援助機関、治安確立の必要を強調
*コートジボワール:避難民、75万人に
*事務総長、韓国大統領と会談
*副事務総長、欧州歴訪スタート
*中央アフリカの小火器不正取引、セミナー開催
*キプロス両系住民地区を結ぶ第4のルート開設
*週末、コンゴ民主共和国北東部の町ブニアにおいて、ヘマ族とレンドゥ族が武力衝突を繰り返した後、2つのヘマ集団が合体し、攻勢をかけ、ブニアを再びその支配下に置いた。

*WHO、WFPなど、国連援助諸機関は、イラクにおける人道援助活動遂行のためには、治安再確立が死活的に必要であるとの旨強調した。

*コートジボワールにおけ武力戦闘による国内避難民の数が75万人に達したと伝えられ、西アフリカ地域への安保理派遣団の緊急性がさらに高まっている。

*アナン事務総長は、韓国の盧武鉉大統領と会談し、北朝鮮に対する人道援助、最終的には開発援助を推し進めていくとの旨述べた。

*週末、コンゴ民主共和国東部において、最大反政府勢力RCD-Gomaによる大規模襲撃を逃れ、5000人近くの人々が隣国ブルンジに流出した。

*フレシェット副事務総長、欧州歴訪スタート。本日は、ポーランドの外交アカデミーで講演し、世界が今日直面する諸課題は何らかの形でグローバリゼーションに関連し、国際社会はそれぞれの問題の解決をはかるうえで、その行動を集団的とするか、あるいは個別的とするかの選択に絶えず迫られるとの旨述べた。

*コンゴ共和国において、中央アフリカの小火器および軽兵器の不正取引防止根絶のための国連行動計画の実施プランを練るセミナーが開催。地域各国政府および市民社会代表が参加し、討議する。

*キプロスの西ニコシアにおいて、ギリシャ、トルコ系の両地域を結ぶ4つ目の道路が、開設した。UNFICYP代表は歓迎の意を表明した。

2003年5月11日

*イラク:ボストン・グローブ紙記者、事故死
*イラクで事故死したボストン・グローブ紙の記者Elizabeth Neuffer氏に対し、UNAMAスポークスマンは、弔意を示すとともに、同氏が国際問題の取材に示した高い職業意識に敬意を表した。

2003年5月9日

*イラク暫定統治決議案、提出
*コンゴで、襲撃事件
*イラク・バスラでコレラ流行の危険
*情報委、広報局改革決議案採択
*第4回模擬国連、開幕
*英米スペインはこのたび、安保理に対し、イラクの暫定統治および国連の役割に関する決議案を提出した。安保理議長は、水曜日に大使レベルの協議を開催する前に、専門家が技術的な側面について検討するとの旨を述べた。

*コンゴ民主共和国東部の町ブニアにあるMONUC本部に本日、学生や民兵数千人が押し寄せ、襲撃事件が起きた。国連職員に負傷者がでたほか、国連施設が損壊した。安保理はこの襲撃事件を強く非難し、全当事者に対し、襲撃の即時停止を求めた。

*イラク第2の都市バスラにおけるコレラ流行の危険性について、国連援助諸機関は憂慮を表明した。一方、イラクからパレスチナ難民が立ち退きを強制されており、9万人が住居を失うと懸念されている。

*国連情報委員会は、総会に提出する決議案を採択し、貧困、テロ、HIV/エイズなどの諸問題について、国連のメッセージが明確かつ効率的に人々に伝えられるよう、国連広報局の機構改革を承認した。

*第4回模擬国連、開幕。ナーネ・アナン事務総長夫人は冒頭演説、1300人の参加高校生に対し、世界についてさらに学び、困っている人々を助けるよう呼びかけた。

2003年5月8日

*WFP事務局長、イラクへ
*イラク:明日、米が制裁解除決議案提出へ
*コンゴ:民兵間の暴力継続
*アフガン:地雷除去活動、一時停止
*2002年は国連財政にとって良年
*中東:事務総長、ロードマップを評価
*WFPのジェームス・モリス事務局長は今週日曜日、イラクを訪れる。同事務局長が同国に入るのは、3月のイラク戦争勃発後初めて。

*米国は明日、対イラク制裁解除決議案を安保理に提出する予定。この決議案について、何らかの形で安保理協議が開始するのは来週初めの見込み。

*MONUCによると、コンゴ民主共和国北部の町ブニアで民兵間の暴力的争いが継続し、国連、その他の人道活動組織の活動を阻害している。

*アフガニスタンの首都カブールとカンダハールを結ぶルートを往来する地雷除去チームに対し攻撃が仕掛けられた。この事態を受けて、国連はこのたび、このルート沿いの地域における地雷除去活動を一時停止した。

*バーティーニ管理担当事務次長は国連本部で記者会見、昨年末の国連財政状況の分析から、2002年は国連財政にとって良い年であったと言えるとの旨述べた。ただし、2003年にについては、いくつかの懸念要因をあげ、見通しの不安定さを指摘した。

*「アラブ・イスラエル和平会議のためための国際同盟」会議、コペンハーゲンで開催。アナン事務総長はメッセージを発して、最近当事者に提示されたロードマップについて、死と破壊の時代を経て、歴史的な好機の窓が開いた、との旨述べた。

2003年5月7日

*イラク:国連、EUとの活動調整
*コロンビア:事務総長、FARCによる人質殺害を非難
*西アフリカ:安保理、7カ国に派遣団
*事務総長、米国務長官と会談
*SARS:WHO、死亡率推計を改定
*コソボ:アルバニア系住民死体、セルビアに戻る
*パレスチナ委、ロードマップを歓迎
*国連イラク人道調整官は本日、EU開発コミッショナーと会談、EUの援助活動との調整をはかった。

*コロンビアにおいて、反政府勢力FARCが人質として拘束していた10人を殺害したことについて、アナン事務総長は声明を発し、強く非難し、暴力の連鎖を止めるべく、緊急の措置を講じるよう求めた。

*安保理は5月13日-23日、西アフリカ地域7カ国に派遣団を送る。この派遣団について、安保理議長はこのたび、その内容の詳細を記した書簡を事務総長に送付した。

*アナン事務総長、パウエル米国務長官と会談。パウエル氏は会談後、記者団に対し、対イラク制裁を解除する決議案を今週、安保理に提示するとの旨明らかにした。

*WHOはこのたび、重症急性呼吸器症候群(SARS)に罹患した患者の死亡率の当初推計を改定した。患者の年齢層などで死亡率が異なるが、全体として、死亡率は14,15%であるとした。

*行方不明のアルバニア系住民と思われる約800の死体がセルビアで掘り起こされたが、明日、これら死体は国連によって、セルビアに戻される。

*「パレスチナの不可譲の権利に関する委員会」は、このたび当事者に対して正式に提示されたロードマップを歓迎する意を表明した。

2003年5月6日

*イラク援助調整:国連、NGO代表らと会合
*アフガン:安保理、公開会合
*インド/パキスタン:事務総長、緊張緩和の動き歓迎
*安保理、テロに関する公開討論
*ウォルター・シスル氏、死去
*キプロス:ギリシャ、トルコ両系住民、往来
*国連は本日、イラクで活動するNGO、30団体との会合をもち、両者および、米国の復興人道支援室(ORHA)、イラク政府省庁との間で人道活動の調整をはかった。同国における援助活動の強化をねらう。

*安保理、アフガニスタン情勢に関する公開会合。会合の後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国各地での治安悪化、国連などに対する最近の攻撃に深刻な懸念を示し、全当事者に対し、和平に向けた努力を求めた。

*インドとパキスタンが最近、緊張緩和および関係改善に向けた動きをみせていることについて、アナン事務総長は本日、暖かく歓迎する旨を表明した。

*安保理、テロに関する公開討論。スペインのアズナール首相は冒頭演説、テロとの闘いに勝つためには積極的な取り組みとすべての国々の広範な協力が必要であるとの旨述べた。

*反アパルトヘイトの闘士、ウォルター・シスル氏、死去。アナン事務総長は、弔意を表明した。

*この数週間、キプロスのギリシャ、トルコ両系住民が千人単位でUNFICYPが監視する同国の緩衝地帯を往来していることについて、国連は本日、歓迎の意を示した。

2003年5月5日

*イラク:国連援助諸機関、活動広げる
*イラク核施設で略奪行為
*西岸の分断の壁に関する報告、発表
*リベリア:安保理、制裁措置延長の意向
*コンゴ:安保理、イトゥリ地域の状況に懸念
*UN-HABITAT、管理理事会
*事務総長、オーストラリア首相会談
*中東:外交カルテット、特使レベル協議
*イラクにおいて、援助活動が復帰してから5日目。国連援助諸機関はさらに活動の幅を広げつつある。

*IAEAはこのたび、イラクの核施設での略奪行為が伝えられていることについて、憂慮を示し、米国に対し、この状況を確認し、IAEAチームの調査を許可するよう求めた。

*国連など国際ドナーは、西岸地域においてイスラエルが建設する分断壁の影響に関する報告を発表した。報告によれば、イスラエルが2002年、西岸地域に建設を開始した分断の壁が1万2000人のパレスチナ人を土地、職場などから切り離している。

*安保理、リベリア情勢について協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、同国の治安・人道情勢の悪化に強い懸念を示し、同国に対する制裁措置を12ヶ月延長し、禁輸対象品目に木材を含める意向を表明した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、コンゴ民主共和国のイトゥリ地域の状況に懸念を示し、全紛争当事者に対し、脆弱な停戦プランを壊すような行動をやめるよう求めた。

*UN-HABITATの管理理事会、年次会合を開始。アナン事務総長はメッセージを寄せて、平和で繁栄する諸都市の建設を導く同機関の役割に対する世界の期待を表明した。

*アナン事務総長は国連本部で、ハワード・オーストラリア首相と会談し、紛争後のイラク、東ティモール、ブーゲンビルなどの問題について話し合った。

*中東問題のための外交カルテット(国連、米国、ロシア、EU)は本日、特使レベル会合を開き、ロードマップ和平プランの実施の進め方について協議した。

2003年5月2日

*高校生150人と国連大使ら、対話集会
*5月3日、世界報道自由デー
*安保理は今月、4回のイラク協議を予定
*安保理、ブルンジ情勢に関する公開会合
*対ソマリア武器禁輸:事務総長、専門会委員会メンバー任命
*ニューヨーク市の高校生150人と、ヨルダン、ロシア、シンガポールの国連大使らとの対話集会が国連本部で開かれ、イラクにおける国連の役割など、紛争解決に関連する広範な問題について意見を交わした。この集会は、NGOのインスティティュート・フォア・シビル・リーダーシップが組織し、国連ウェブサイトの「UNサイバースクールバス」がホスト役を務めた。

*5月3日は、世界報道自由デー。国連本部では、国連広報局が情報委員会の会合の文脈で、この国際デーを記念した。フレシェット副事務総長はこの会合にメッセージを発し、憎悪を煽るメディアの影響を指摘、これに対する行動を求めるとともに、国連とメディア、NGOの協力の必要を強調した。

*5月の安保理議長国は、パキスタンが務める。パキスタン国連大使は本日、記者会見し、安保理が5月、イラクの人道問題、石油食糧交換プログラムについて協議するため、4回の協議を予定している、と述べた。

*安保理、ブルンジ情勢に関する公開会合。安保理議長は声明を発し、大統領職がツチ族からフツ族の手に平和的に渡ったことについて、2000年アルーシャ和平合意の完全実施に向けた画期的な歩みであると評価し、全当事者に対し、その他の喫緊の移行問題を成功裡に解決するよう促した。

*アナン事務総長はこのたび、対ソマリア武器禁輸違反を調査する専門家委員会(4人構成)のメンバーを任命した。安保理議長に宛てた書簡で明らかにした。

2003年5月1日

*国連、コーポレート・ガバナンスを先駆け
*イスラエル、ガザ軍事侵攻
*世界でコーポレート・ガバナンスに対する関心が高まるなか、国連は、国連改革の一環として、国連ファミリー全体を通じた倫理と誠実の主流化をはかる取り組みを開始した。

*イスラエル、ガザに軍事侵攻。アナン事務総長はこの侵攻が国際人道法に違反し、国際社会の中東紛争解決努力に対立するものであるとして、深い憂慮を示した。

2003年4月30日

*グローバル・コンパクト:北米で学習フォーラム
*ブルンジ:事務総長、不安定な環境に憂慮
*パレスチナ自治政府首相にアブ・マゼン氏、就任
*中東:ロードマップ、正式提示
*事務総長、安保理に亀裂を乗り越えるよう訴え
*北米地域の主要複数企業や学術会の代表50人がこのたびカリフォルニアに一堂に会し、「グローバル・コンパクト」に関する地域学習フォーラムを設置した。

*ブルンジにおいて、大統領職がツチ族からフツ族の手に移り第2政治移行期が開始した。アナン事務総長は、停戦合意にもかかわらず紛争が執拗に続き、不安定な環境が継続していることに憂慮、警告を発した。

*パレスチナ自治政府の首相にアブ・マゼン氏が就任、パレスチナ評議会が新内閣を承認したことについて、アナン事務総長は祝福の意を示した。

*中東和平ロードマップ、紛争当事者に正式に提示。アナン事務総長は、ロードマップの実施のうえで、イスラエル・パレスチナ双方に対する国連の全面的支援を誓うとともに、当事者に対し、困難な道であっても、歩みつづけるよう訴えた。

*安保理、4月最後の総括会合。アナン事務総長は全理事国に対し、イラク問題で表出した亀裂を乗り越え、イラクの人々が自らの将来を築くことを可能にすべく、理事国間の結束をはかるよう求めた。

2003年4月29日

*テルアビブでテロ事件
*イラク:新しく食糧搬入ルート
*安保理、コートジボワール情勢を討論
*事務総長、イラク新政府樹立における国連の役割に期待
*WHO、トロントへの渡航延期勧告を解除
*テルアビブで、テロ事件が発生。アナン事務総長は声明を発し、これを最も強い調子で非難するとともに、イスラエルとパレスチナ双方の人々に対し、この卑劣な行為によって、和平プロセス再開の道を踏み外すことのないよう訴えた。

*WFPによれば、イラク国内に食糧を搬入する新しいルートが開設した。クウェートからのルートで、トルコ、イラン、ヨルダン、シリアからのものに次ぎ、5番目のルートとなる。一方、ユニセフは同国南部で塩素の供給が不足し、水の衛生条件が劣悪化していることに警鐘を鳴らした。

*安保理、コートジボワール情勢に関する会合。西アフリカ諸国の外相らが出席し、同国の和平模索について討論した。

*アナン事務総長は国連本部で記者団の質問に答え、イラク新政府樹立プロセスにおいて、国連が有効な役割を果たすことに期待を表明した。

*WHOは本日、重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感染理由でだしていたトロント(カナダ)への渡航延期勧告を解除した。なお香港と中国の北京市、広東省、山西省への渡航延期勧告は継続される。

2003年4月28日

*イラク:食糧船、到着し始める
*東ティモール:安保理、公開会合
*SARS:ベトナム、WHOリスト外れる
*情報委員会、2003年会期
*拷問禁止委、スタート
*化学兵器禁止条約、再検討会議
*コンゴ:MONUC軍事監視員、地雷で死傷
*WFPによれば、2700万のイラク市民に提供する食糧を載せた船舶が、中東地域に到着し始めた。一方、WHOは現在、イラク各地に展開し、医療品を配布している。

*安保理、東ティモールに関する公開会合。UNMISETのシャルマ代表はブリーフィングにおいて、同国の治安に対する犯罪的・政治的脅威に取り組んでいくうえで、国連平和維持兵撤退は緩やかに進められることが重要であるとの旨述べた。

*重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染者が初めて報告された国、ベトナムが本日、WHOのSARS諸国リストから外された。WHOによれば、同国では、4月8日以降、新しい感染者の発見や、同国から他国への感染の広がりがみられない。

*国連情報委員会、2003年会期をスタート。タルーア広報担当事務次長は演説し、人々や文化の間の亀裂が大きくなっているなか、同委が総会および世界に向けて、国連の重要性を訴え、その声が人々に届くよう、強いメッセージを発するよう促した。

*拷問禁止委、春会期をスタート。デメロ人権高等弁務官は演説において、拷問の定義があいまいであることを指摘し、弁務官事務所が次会期で明確な定義を提示する意向を示した。

*化学兵器禁止条約の第1回再検討会議、開催。アナン事務総長はメッセージを発出し、これまでの進展に満足することに警戒の念を示し、151の現締約国数のさらなる増加、化学兵器の撤廃促進のため十分な資金の提供を呼びかけた。

*コンゴ民主共和国北部において、MONUCの軍事監視員2人が乗った車が走行中触れた地雷が爆発し、1人が死亡、1人が重症を負った。

2003年4月27日

*イラク援助:国連、調整の中心的役割を担う準備
*アフガン:UNAMA、制憲検討委の設置歓迎
*チェルノブイリ原発事故、17週年
*ユニセフ/WHO、アフリカ・マラリア報告
*イラク:WFP、4つ目の食糧搬入ルートを開設
*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表
*東ティモール:事務総長、UNMISET任期延長勧告
*NPT再検討会議:準備委、開始
*イラクにおける国際的援助活動の調整をはかるうえで、国連は中心的な役割を担うべく準備を始めている。アンマンにおいて、国連スポークスマンが記者団に語った。

*国連アフガニスタン支援団(UNAMA)はアフガニスタンが制憲検討委員会を設置し、民主化に向けた歩みを進めたことを評価するとともに、このプロセスに対する全面的支持を再度表明した。

*チェルノブイリ原発事故、17周年。アナン事務総長は声明を発し、国際社会に対して、この事故の被災者を忘れないよう訴えた。

*ユニセフとWHOは共同で、「アフリカ・マラリア報告」を作成・発表。報告はマラリアによる死者数が依然として多く、毎日3000人以上のアフリカ人が死亡していることに留意し、国際社会に対し、緊急に対策資金を拠出するよう求めた。

*イラクにおいて、WFPはこのたび、4つ目の食糧搬入ルートを開設した。今回開設したのはシリアからのルート。これまでにトルコ、イラン、ヨルダンからのルートが確立している。その他、ユニセフは学校の再開を支援、UNHCRはイラク流出難民緊急対策から、活動の重点を移し、50万人の帰還準備作業を行っている。

*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同国の治安状況が著しく悪化し、難民・避難民の問題の解決が不可能になっているとの旨述べた。また、安保理が本報告に基づいてどのような決定を下すことになろうとも、同国の紛争の早期解決を図る必要を見失ってはならないとした。

*東ティモール情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は安保理に対し、同国の治安情勢が悪化している状況を指摘し、国連東ティモール支援団(UNMISET)の任期を1年延長するよう勧告した。

*核物質が犯罪者やテロリストの手にわたる可能性についての懸念が大きくなるなかで、月曜日、NPT再検討会議(2005年)の準備委員会がジュネーブで2週間の会期を開始する。

2003年4月24日

*事務総長、人権委で演説
*安保理、イラク石油食糧交換プログラム延長
*イスラエルで自爆テロ
*イラク:復帰の国際職員増える
*アフガン:国連、地方雇用創出を支援
*事務総長、欧州歴訪途中で切りあげ
*アナン事務総長、人権委員会で演説。多くの人々の生活が戦争、テロ、政治暴力の脅威にさらされる時代、また不作為が選択肢にはならない時代において、人権委の任務が非常に重要になっているとの旨を訴えた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、3月28日決議で改定し、事務総長の管理権限を拡大したイラク石油食糧プログラムの期間をさらに3週間延長し、6月3日までとした。

*イスラエルで、自爆テロが発生。1人が死亡し、少なくとも13人が重軽傷を負った。ラーセン中東和平プロセス特別調整官はこのテロを強く非難し、犠牲者の家族に対し、衷心よりの弔意を表明した。

*国連援助諸機関によれば、イラクに復帰する国際職員が増えている。また、搬入食糧の量の増加が予測されるなか、治安の確保が依然、重要な課題として残る。

*国連は現在、アフガニスタン政府の地方雇用創出プログラムを支援している。国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)の現地調整官が記者ブリーフィングで明らかにした。

*アナン事務総長はイラク、コンゴ民主共和国の情勢展開に鑑み、欧州歴訪の日程を予定より早めに切り上げ、ニューヨーク国連本部への帰路についた。

2003年4月23日

*事務総長、石油食糧交換プログラム改革に期待
*人道援助職員、イラク復帰開始
*コソボ:安保理、公開会合
*SARS:WHO、渡航延期勧告延長
*FAO/WHO、健康的な食事習慣、呼びかけ
*トルコで子どもフェスティバル
*アナン事務総長はオーストリア外相との会談後、記者団に対し、来る数週間のうちに、国連石油食糧交換プログラムの改革が大きく進み、物資配給が活性化することを期待しているとの旨述べた。

*国連人道援助職員が、イラク戦争開戦にあたり退去してから5週間後、復帰し始めた。また、国連援助諸機関によると、バグダッドにおける食糧配給の劇的な増大、電気の復旧、医療サービスの再開に向けた慎重な努力が進んでいる。

*安保理、コソボに関する公開会合。アナビ事務次長補は安保理に対し、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)が地域の対話と多民族性の促進を継続するものであるとして、その活動停止の求めを拒否するよう促した。

*WHOは、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行の事態に対応し、北京やトロントへの渡航延期勧告の期間を延長した。

*FAOとWHOはこのたび共同で報告書「食事習慣、栄養、慢性病の予防」を発表した。がん、肥満、糖尿病など慢性病による死者の急増に対処すべく、健康的な食事習慣と運動を呼びかけた。

*トルコで、第25回国際子どもフェスティバル。アナン事務総長はメッセージを寄せて、若者たちが人生の早い段階で、様々な異なる文化に触れることは相互依存の世界において必要なその相互の尊重、寛容の精神を育てる可能性を大きくする、と述べた。

2003年4月22日

*イラク:事務総長、安保理の亀裂修復訴え
*ブリクス委員長、国連査察団復帰訴え
*イラク・プログラム、3週間任期延長促す
*IAEA、イラクでの活動再開求める
*総会議長評議会、事務総長の役割を支持
*アナン事務総長は、国際社会がイラクの正常化の支援をはかるなか、イラク戦争に至る過程で生まれた安保理の亀裂の修復を訴えた。オーストリア大統領との会談後、記者団に対し、語った。

*UNMOVICのブリクス委員長は、イラク戦争後初めて、安保理(非公開協議)で発言し、国連査察団の復帰の必要を訴えた。

*国連イラク・プログラム(OIP)のベノン・セバン事務局長は、安保理非公開協議でブリーフィングし、搬入途中にある物資提供完了のために、OIPの任期を3週間延長するよう促した。

*国際原子力機関(IAEA)は安保理非公式会合において、同機関が早急にイラクでの活動を再開すべきだとし、活動復帰の指示を待っている、との旨発言した。

*国連援助諸機関はそれぞれイラクの人道状況について説明し、緩慢な進展を述べたが、同時に、不安定で緊張した情勢を指摘した。

*総会議長評議会はこのたび、アナン事務総長が緊張した国際関係において、果たしている役割に全面的な支持を表明した。

2003年4月21日

*国連援助諸機関、イラク人医者/看護士の活動に賛辞
*クウェート人行方不明者:事務総長、安保理に報告
*国際刑事裁、主任検察官を選出
*事務総長、オーストリア入り
*人権委、キューバ人権状況など諸決議採択
*ブリクス委員長、明日、安保理で報告へ
*イラク人の医者、看護士、支援スタッフが略奪と破壊が横行するなかで、活動を続けていることについて、国連援助諸機関は賛辞を呈した。しかし、同時に、同国のインフラの修復や食糧提供を行ううえで、膨大な諸課題が待っていることを強調した。

*アナン事務総長は安保理に報告書を提出し、イラクのクウェート侵攻(1990年)以降、行方不明となっているクウェート人および第3国人の問題が戦争終結により間近になった、と期待を表した。

*国際刑事裁判所の締約国会議は決議を全会一致で採択し、ルイス・モレノ・オカンポ氏(アルゼンチン)を初の主任検察官に選出した。

*アナン事務総長、オーストリア入り。滞在中、大統領や外相など、同国首脳と会談する。

*人権委員会はこのたびキューバ、ベラルーシ、コンゴ民主共和国、ブルンジの人権状況について諸決議を採択した。

*UNMOVICのブリクス委員長は明日、イラク戦争開戦後初めて、安保理非公式会合に臨み、イラク大量兵器に関する報告を行う。

2003年4月20日

*イラク:初の大型食糧搬入
*初の大型食糧輸送車列、イラクに到着。1400トンの食糧を積んで、4日前にヨルダンを出発したWFPトラック50台が本日、バグダッドに着いた。

2003年4月19日

*WHO、イラク衛生状況を報告
*WHOはイラクの衛生状況に関する最新報告を発表し、同国の主な病院が略奪行為に晒されていることに憂慮を示した。

2003年4月18日

*黒海地域諸国、閣僚会合
*黒海経済協力機構(BSEC)、アルメニアで第8回外相理事会を開始。アナン事務総長はメッセージを送り、黒海地域諸国が欧州および世界貿易体制への統合努力を続けるなか、その目的を達成するためには、これら諸国の間の協力関係が不可欠である、と指摘した。

2003年4月17日

*事務総長、欧州議会で演説
*イラク:国連援助活動に希望の兆し
*イラク北部で殺害や略奪続く
*中央アフリカ共和国:安保理、政治的進展を指摘
*対イラク制裁解除決議案、安保理まだ受けず
*今週末、ナイジェリア大統領選
*事務総長、ウィーンへ
*アナン事務総長、欧州議会で演説。拡大EUの25カ国首脳に対して、アナン事務総長はイラク戦争により生じた国際社会の亀裂を修復し、国連とEUが協力する必要を強調した。

*WFP、ユニセフなど、イラクで活動する国連援助諸機関の現地職員は、その悲惨な人道状況のなかで、希望の兆しが見えてきたことについて報告した。

*イラク北部において、殺害、略奪、アラブ人強制追放などが起こっていると伝えられる辞退について、アナン事務総長は懸念を表明し、全当事者が脅迫や強制追放からの自由に対する基本的人権を尊重するよう求めた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、中央アフリカ共和国の政治的進展を認識し、同国当局が選挙日程など、国内対話の計画づくりをすすめる必要を指摘した。

*安保理議長は記者団に対し、今のところ、対イラク制裁解除の決議案はまだ提出されていないが、来週には、メンバー国からこの問題が持ち出されるであろう、と述べた。

*今週末のナイジェリア大統領選を前に、UNDPは同国の選挙運営能力の強化支援のため、1050万ドル相当のプロジェクトを実施すると発表した。

*アナン事務総長は来週、オーストリア政府の招待でウィーンを訪れる。その後、スイスとフランスを訪問する。

2003年4月16日

*事務総長、英首相と会談
*WFP輸送車、食糧搬入
*ブルンジ:安保理、政治移行に賛辞
*中東:安保理、公開ブリーフィング
*米、北朝鮮、中国の3カ国協議、開催へ
*アナン事務総長は、ブレア英首相や欧州各国首脳と会談し、戦後のイラクにおける国連の役割について話し合った。会談後の共同記者会見で、国連が重要な役割を果たすことになる、と事務総長は自信を示した。

*国連援助諸機関がイラクの人道状況の悪化を報告するなか、WFP輸送車が食糧を積んで、ヨルダンやイランなどを出発し、同国国境に向かった。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ブルンジの政治移行に賛辞を示し、ブヨヤ大統領による5月1日の政権移譲の重要性を強調した。また全政治指導者がコンセンサスの精神で協力を続けるよう訴えた。

*政治問題担当事務次長補が、安保理公開会合で中東情勢についてブリーフィング。外交カルテットの提示するロードマップの成功は、イスラエルとパレスチナ双方の取り組みにかかっている、と述べた。

*米国、北朝鮮、中国の3カ国協議、開催へ。アナン事務総長は、歓迎の意を表明した。

2003年4月15日

*事務総長、アテネ入り
*コートジボワール:安保理、引き続く暴力に懸念
*WHO、SARS対策練る
*イラク:国連援助諸機関、進展を報告
*事務総長、シリアに関する発言に懸念
*総会、ブラウンUNDP総裁続投を確認
*総会決議、ダイヤモンド認証スキーム実施に歓迎の意
*アナン事務総長、アテネ入り。欧州議会に出席する。滞在中、参加各国首脳と会談し、イラク情勢について話し合う。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、コートジボワールにおいて当事者が新政府樹立に向けた努力を払っていることを歓迎しながらも、引き続く暴力に懸念を表明し、武力攻撃の即時停止を求めた。

*今週木曜日と金曜日、WHOは世界中の科学者たちをジュネーブに集め、重症急性呼吸器症候群(SARS)の対策を練る。

*国連援助諸機関は、イラク、特に南部における進展を報告する一方、多くの地域で治安の欠如やきれいな水の不足などの問題が解消されていないことを指摘した。

*最近、シリアに関する発言があったことについて、イラクの影響をすでに受ける地域をさらに不安定することになる、と懸念を表明した。

*総会は、マーク・マーロック・ブラウンUNDP総裁の続投を確認した。次任期の開始日は7月1日。

*総会は決議を採択し、ダイヤモンド原石の不法取引と武力紛争の連関を断ち切る国際的努力を支持し、ダイヤモンド認証スキーム実施に歓迎の意を表明した。

2003年4月14日

*事務総長、アテネ訪問へ
*人権高等弁務官、BBC出演
*キプロス:安保理、事務総長提案に支持表明
*イラク:国連援助諸機関、前向きな動きを指摘
*経社理/各国閣僚の特別会合
*コンゴ:諸部族、暫定機関設置に合意
*アナン事務総長、アテネに向けて、ニューヨークを出発。同地で開催される欧州議会に出席し、イラク復興開発などについて、ブレア英首相、シュレーダー独首相など参加各国首脳と会談する。

*デメロ人権高等弁務官は英国放送協会(BBC)に出演し、国連の下でイラク戦後復興を行うことが英米軍の利益にかなうとするとともに、英米軍にとって病院や人道施設の保護が最優先の義務であるとの旨を述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、キプロスの政治解決に向けた事務総長提案について、さらなる交渉のためのユニークな土台であるとし、全面的支持を表明した。また全当事者に対し、事務総長の仲介の枠組み内で、包括的解決を実現する交渉において、この提案を利用するよう促した。

*国連援助諸機関は、イラクにおいて、無秩序状態が続き、また、各地の病院が機能していない状態ではあるが、主に、同国北部においては、前向きな動きが多少みられることを指摘した。

*アナン事務総長は経済社会理事会/各国閣僚(経済財政貿易担当)の特別ハイレベル会合にメッセージを寄せ、先進国に対して、農業補助金を削減するよう訴え、それこそが開発途上諸国への一貫した政策のリトマス試験紙であるとの旨述べた。

*コンゴ民主共和国の北東部の諸部族や各民兵組織は、5年近くに及ぶ紛争を終結すべく、戦後政府の樹立までの間、地域を治める暫定機関を設置することに合意した。

2003年4月11日

*安保理/地域機関、共同会合
*国連援助諸機関、米英軍に治安確保求める
*リベリア:避難民キャンプ襲われる
*事務総長、ブラウンUNDP総裁の続投承認求める
*コンゴ:政治移行支援委、初会合
*安保理と地域諸機関、共同会合を開催。テーマは「国際の平和と安全に対する新たな諸課題に直面して」。アナン事務総長は冒頭演説、かつてなく不安定な世界において、人々や各国が国連に期待を抱いているとし、国連と地域機関に対し、国際法に基づいて、平和を確保するという基本的な使命を果たすため、さらなる努力と協力を求めた。

*国連援助諸機関は、アンマンでの記者ブリーフィングにおいて、イラクにおいて法秩序の崩壊や略奪が人道状況に深刻な脅威を及ぼしていると強調し、米英軍に対し、一般市民への援助活動の停止を回避すべく、速やかに行動するよう訴えた。

*国連人道問題調整事務所(OCHA)が本日発表したところによると、リベリアにおいて、2つの国内避難民キャンプが武装グループに襲われ、4人が死亡し、千人単位の人々が避難した。

*アナン事務総長はこのたび、総会に書簡を送付し、マーク・マーロック・ブラウン氏を引き続き、国連開発計画(UNDP)の総裁に任命することを承認するよう求めた。

*昨日、コンゴ民主共和国の政治移行支援のための国際委員会はMONUC参加の下、キンシャサで、初会合を開いた。

2003年4月10日

*イラク:事務総長、法と秩序の懸念
*国連援助諸機関、イラクへの要員派遣計画
*キプロス:安保理、公開ブリーフィング
*リベリア内戦激化、コートジボワールへ難民帰還
*後発開発途上諸国高等代表、IPUで演説
*アナン事務総長はイラクにおいて政府が機能している様子がないとし、米英軍が制圧下に置いた地域の人々の福祉に責任を有することについて、安保理が再確認したことを指摘した。本日、国連本部登庁時、記者団に語った。

*国連援助諸機関がイラクにおける病院や国連施設で略奪を伝えるなか、治安状況をみて、今後数日内に、国際援助職員を同国に派遣する計画が練られている。

*安保理、キプロスに関する公開ブリーフィング。デソト事務総長特別顧問は同国情勢について説明、キプロス統合とEU加盟を可能にする合意が成立しなかった原因としては、環境が整っていなかったことよりも、政治的意思の欠如の問題が大きい、と述べた。

*UNHCRが本日発表したところによると、リベリアの内戦が激化し、コートジボワールから同国に流入した難民たちが祖国への帰還をはじめた。

*後発開発途上諸国担当高等代表のアンワルル・カリム・チョードリ氏はIPUの第108回会合で演説し、各国の国会議員たちに対し、貧しい国々の議会制度を強化し、良い統治の実現を支援するよう求めた。

2003年4月9日

*イラク:国連、緊急医療物資搬入に全力
*イラク:国連援助諸機関、必要な治安環境の維持訴える
*北朝鮮:安保理、非公開協議
*事務総長、イスラエルのガザ空爆に憂慮
*イラク:人権高等弁務官、犠牲者増加に警鐘
*アナン事務総長は、国連が現在、イラクに緊急医療物資を搬入すべく、WHO、赤十字、国連人道援助諸機関ととともに、あらゆる限りの手を尽くしている、との旨述べた。今朝、国連本部登庁時、記者団からイラク情勢に問われて、語った。

*国連援助諸機関は、イラクにおいて略奪が広がり、法と秩序が崩れ、援助活動が困難となったことから、人道危機の事態の恐れがあると警告し、占領軍に対し、必要な治安環境を維持するよう求めた。

*朝鮮民主主義人民共和国のNPT脱退を前に、安保理は非公開協議を開いて、同国の情勢を検討した。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、憂慮を表明するとともに、この問題を引き続き扱っていく意向を示した。

*昨夜、イスラエルがガザを空爆。パレスチナ人7人が死亡したほか、数多くの負傷者がでた。アナン事務総長は深い憂慮を表明するとともに、すべての当事者が暴力を停止し、交渉のテーブルに戻るよう求めた。

*イラクの一般市民の間で戦争犠牲者が増え、子どもたちが援助を受けることができない状態にあることについて、デメロ人権高等弁務官はその音をますます高めた警鐘を発した。

2003年4月8日

*国連の役割を決めるのは安保理、と国連報道官
*イラク:国連援助諸機関、略奪行為に憂慮
*コンゴ:安保理、反政府勢力の活動を非難
*麻薬委、第46会期をスタート
*北朝鮮:ストロング特使、危機が恒久解決に道を敷く、と
*対ソマリア武器禁輸:安保理、専門家パネル再設置
*国連賠償委、370の政府や国際機関に支払い
*英米首脳は本日、戦後のイラクにおいて国連が死活的な役割を演じるであろうとの声明を発表。国連スポークスマンのフレッド・エッカード氏は記者ブリーフィングにおいて、こうした提案を歓迎すると述べる一方で、国連の関与は安保理の指示によってのみ決まる、と強調した。

*現在、イラク戦争の被害者支援活動に追われているイラク人道調整官事務所(OHCI)やユニセフなど国連援助諸機関は本日、イラク国内で略奪行為がはじまったことについて、憂慮を表明した。

*コンゴ民主共和国において暴力や人権侵害の執拗な継続が伝えられるなか、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、同国北東部の反政府勢力の活動を強く非難するとともに、外国軍隊の即時撤退を求めた。

*国連麻薬委員会が第46会期をスタート。開催期間は4月17日まで。国連薬物犯罪事務所のアントニオ・マリア・コスタ事務局長は、中期進捗状況報告を提出、各国政府や地域コミュニティーが代替穀物開発戦略を通じて、薬物統制の取り組みをすすめてきた状況を説明した。

*安保理による朝鮮民主主義人民共和国の核開発問題の討議を前に、モーリス・ストロング事務総長特使は国連本部で記者ブリーフィングし、現在の危機が最終的には同問題の恒久解決に道を敷くことになるであろうとの旨述べた。

*安保理は決議1474を全会一致で採択し、対ソマリア武器禁輸の実施向上の必要を再確認し、禁輸違反を調査する専門家パネルを半年間の任期で再設置した。

*国連賠償委員会(UNCC)は、イラクのクウェート侵攻により損害を被った370の政府や国際機関に対し、賠償金を支払った。

2003年4月7日

*イラク:事務総長、紛争後の国連の役割に期待
*国連援助諸機関、イラク人道援助の必要訴える
*安保理、アフリカ食糧危機について会合
*クメール・ルージュ:事務総長報告、発表
*キプロス:事務総長報告、発表
*世界保健デー
*コンゴ:MONUC、虐殺事件を調査へ
*アナン事務総長はイラク紛争後の活動において、国連が重要な役割を担うことに期待を表明した。また事務総長は本日、国連の関与の枠組みを練るため、特別顧問として、ラフュディーン・アーメド氏(パキスタン)を任命した。なお今週、事務総長はニューヨークを離れ、ロンドン、ベルリン、パリ、モスクワを訪問し、イラク情勢および国連の役割について、各国首脳と話し合う。

*WHO、ユニセフ、WFPなど、国連援助諸機関はそれぞれ、戦火におけるイラクの惨憺たる状況を指摘し、大規模な人道援助活動の必要を強調している。

*安保理、アフリカの食糧危機に関する会合を開催。ジェームズ・モリスWFP事務局長はブリーフィングし、イラクの人道状況に世界の関心が集中するなかで、安保理が飢餓の淵に立っている4000万のアフリカ人たちのことを忘れないよう促した。

*カンボジアのクメール・ルージュ裁判に関する事務総長報告、発表。国連とカンボジア政府がこのたび作成したクメール・ルージュ特別法廷に関する協定案はこれまでの文書に比べて、大きく改善したが、同国の司法制度の不安定な状況を考えると、それが特別法廷の信頼性を確保するものとなるかどうか疑念が残る、と述べた。

*キプロスに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、キプロスの統合とEU加盟を実現させる案はまだ消えたわけではないが、実現に必要な政治的意思が見えない限り、新たにイニシアチブをとるつもりはない、とした。

*アナン事務総長は世界保健デーにメッセージを寄せ、国際社会に対し、持続可能な開発を達成する出発点として、すべての子どもの健康を保証するよう求めた。今年のテーマは、「生命の未来の形成 - 子どものための健康な環境」。

*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は週末、千人が虐殺された事件について調査するため、コンゴ民主共和国北東部に調査団を派遣した。

2003年4月6日

*イラク:事務総長、安保理メンバーを招請
*WHO、インドでポリオ予防接種活動
*事務総長、列国議員連盟会合にメッセージ
*アナン事務総長はこのたび安保理理事国を自身との会談(来週月曜日)に招請した。イラク問題について話し合う。当初の予定のコートジボワール情勢協議は、アフリカ食糧危機に関する公式会合の後、当日午後に開催される。

*WHOは本日、インドにおいて、8000万以上の子どものポリオ予防接種活動を開始した。現在、新しいポリオ感染者の83パーセントがインドで発見されており、世界のポリオ根絶キャンペーンの最優先国となっている。

*列国議員連盟(IPU)、第108回会合をサンチアゴ(チリ)で開催。アナン事務総長はメッセージを送り、諸課題のほとんどが国境を超える時代において、安全な世界を築くうえで、各国議員と国際諸機関とのダイナミックなパートナーシップが不可欠である旨述べた。国連総会は昨年11月、IPUに対し、オブザーバーの地位を承認した。

2003年4月5日

*コソボ:国連特使、セルビア新首相と会談
*国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)のMichael Steiner代表は金曜日、セルビアのゾラン・ジブコビッチ新首相と初会談し、地域の安定に関する主な問題について話し合った。

2003年4月4日

*安保理で対テロ委報告
*イラク人道状況:事務総長、加盟諸国への説明終える
*安保理は公式会合を開き、対テロ委の報告を聴取。会合後、安保理議長は声明を発し、加盟諸国に対し、各国のテロへの取り組みについて、提出期限を過ぎた報告を早急にだすよう求めた。

*アナン事務総長は、国連加盟諸国に対して、1週間にわたり続けてきたイラク人道状況に関するブリーフィングを終了した。

2003年4月3日

*イラク戦争即時終結の見通し見えず、と事務総長
*副事務総長、安保理非公開協議でイラク人道状況説明
*ブルンジ:ブヨヤ大統領、副大統領に権限委譲へ
*イラク、水不足の懸念
*WHO「世界がん報告」
*元経済社会担当事務次長、死去
*東ティモール:国連が警察権限、委譲
*アナン事務総長は昨日、アルジャジーラ・テレビのインタビューに応じ、そのなかで、イラク戦争がすぐに終わる見通しが見えないとするとともに、安保理のアピールが停戦につながるよう期待を述べた。

*フレシェット副事務総長、安保理非公開協議でイラクの人道状況を説明した。協議後、安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表し、イラクの人々に人道援助が届かないことを懸念する旨表明した。

*ブルンジのブヨヤ大統領はこのたび、和平合意に従って、5月1日に副大統領にその権限を委譲する旨発表した。安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、これを歓迎した。

*イラクにおいて、水不足の事態が懸念されるなか、国連援助諸機関は本日、アピールを発し、衛生やその他の緊急事態に対処すべく、国連が先週だした22億ドルの援助資金拠出の求めに迅速かつ寛大に対応するよう訴えた。

*WHOは「世界がん報告」を発表。報告は、がん罹患率は毎年50%拡大し、2020年には新たに1500万人ががんを患うであろうと予測、煙草消費の削減、健康的な食事の促進など、世界的な公衆衛生の取り組みを求めた。

*元国連経済社会担当事務次長のPhilippe de Seynes氏(仏)が死去。享年93歳。

*東ティモールにおいて、国連はこのたび、警察任務権限を同国当局に委譲した。今後、東ティモールにおける治安および法執行については、同国の警察当局が全責任を負う。

2003年4月2日

*イラク南部、暑さで苦しむ子ども
*4月安保理議長、メキシコ大使
*拷問犠牲者信託基金、資金拠出求める
*リベリアからギニアへ避難民流入
*コンゴ:政府と反政府勢力、暫定政権創設に合意
*コートジボワール:事務総長、新たな国連活動を勧告
*UNMOVIC委員長、イラク人聴取に兵器発見の可能性と
*イラク南部において、子どもたちが暑さのため、死亡し、あるいは下痢に苦しみ始めるなか、国連援助諸機関によれば、きれいな水と緊急衛生物資の同地域への搬入パターンに向上がみられる。

*4月の安保理議長を務めるメキシコの国連大使は理事国を報道陣に対し、今月の活動計画について説明し、イラク情勢には深く関与し続けるとともに、朝鮮民主主義人民共和国の問題も議題にのぼる、と述べた。

*拷問犠牲者のための国連信託基金は2003年度の最低目標金額として、1300万ドルを設定しているが、第1四半期現在まだ、その10分の1にも達しっていない。同基金は本日、この目標金額に届くよう、政府やNGOに対し、資金の拠出を求めた。

*UNHCRによれば、リベリア北東部であった戦闘を逃れ、難民たちが隣国ギニアに流入した。このため、UNHCRは、新たに流入した難民7000人以上を同国国境地域から内陸部のキャンプへと移送しはじめた。

*コンゴ民主共和国政府と反政府諸勢力代表たちは、暫定政権/憲法の創設に最終合意した。アナン事務総長は、この合意が5年間の紛争の後、和平回復に向けて、同国の人々に最良のチャンスを与えるものだ、として歓迎の意を表明した。

*コートジボワール情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は和平合意の実施に向けて順調な進展を支援すべく、新たな国連活動、国連コートジボワール・ミッション(MINUCI)の創設を勧告した。

*UNMOVICのブリクス委員長は国連ラジオのインタビューにおいて、イラクの大量破壊兵器が存在したとして、イラク人科学者や軍事関係者らが秘密警察を恐れることなく発言することができたら、発見の可能性は最も高いであろう、との旨述べた。

2003年4月1日

*イラク:事務総長、査察団復帰への期待
*イラク:気温上昇、市民の健康への脅威
*イラクプログラム、優先物資明らかに
*コロンビア武装勢力のベネズエラ侵攻で避難民
*中東:事務総長、外交カルテットのロードマップを歓迎
*多言語主義調整官にタルーア事務次長
*事務総長、UNIKOM延長勧告
*アナン事務総長は国連査察団がイラクから退去しその活動が中断していることについて、査察団が最終的にはイラクに戻ることを願っている、と述べた。今朝、国連本部登庁時に記者団に語った。

*国連援助諸機関がイラク国内に人道物資を搬入すべく活動を続けるなか、水不足に加え、気温が上昇しはじめたことが市民の健康に対する新たな脅威として浮上している。

*国連イラクプログラム(OIP)は本日、イラクに対し、今後45日間にわたって、優先的に提供すべき人道物資を明らかにした。この物資は総額10億ドルを超える。

*コロンビアの不正規武装勢力がベネズエラに侵攻、両国国境沿いで武力衝突が発生し、ベネズエラの人々が百人単位で避難している。UNHCRはすべての戦闘者に対して、一般市民の権利を尊重するよう訴えた。

*アナン事務総長は昨日、国連本部を訪れたパレスチナ記者8人との会談において、国連、EU、ロシア連邦、米国の、所謂、外交カルテットが中東危機解決のためのロードマップの実施をすすめる決意を示していることについて触れ、この動きを喜んでいるとの旨述べた。

*アナン事務総長はこのたび、多言語主義に関連する問題について担当する調整官として、広報担当事務次長のシャシ・タルーア氏を任命した。

*国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)の活動に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同監視団の任期を3ヶ月間延長するよう勧告した。

2003年3月31日

*イラク:国連、援助物資搬入へ
*イラク:事務総長、アラブ諸国と会合
*日本、ミャンマーけし栽培根絶に援助金
*対ソマリア制裁委、報告書発表
*コンゴ:東部で反政府勢力の襲撃事件
*イスラエルで自爆テロ、発生
*イラク国境沿いに活動する国連援助諸機関は現在、人道援助物資を搬入する方法を検討しているところ。WFPは昨日、戦争開始以降初となる食糧物資をトルコからイラク北部に運び入れた。

*アナン事務総長は今週、国連加盟国の各地域グループと一連の会合を持つ予定であるが、それら会合を前に本日、アラブ諸国との会合を開き、イラク情勢についてブリーフィングを行うとともに、その見解を聴取した。

*国連はミャンマーのけし栽培根絶に向けた活動を展開しているが、日本政府はこのたび、シャン州におけるけし栽培農家の「代替開発」を支援するプロジェクトに対し、120万ドルの無償援助資金を提供する意向を表明した。

*対ソマリア制裁監視委員会(3人構成)は安保理宛報告書を発表し、制裁破りが続いていることを指摘し、違反者は処罰を受けることになることを明確に示すよう提案した。

*土曜日、コンゴ民主共和国の軍事構成に関する合意の成立後数時間もたたないうちに、反政府勢力RCDは敵対勢力RCD-KMLの支配下にある同国東部の2つの村落を襲撃し、制圧した。国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)は声明を発し、この挑発的襲撃を非難した。

*昨日、イスラエルのネタニアで自爆テロが発生した。ラーセン中東和平プロセス特別調整官は、これを卑劣な行為であるとして非難する声明を発表し、パレスチナの人々および指導層に対し、犯人を裁きにかけるよう求めた。

2003年3月30日

*イラク北部、あらたな避難民
*国連イラク人道調整官は本日、アンマンで記者団に対し、イラク北部において、紛争を逃れ、避難する人々があらたにでている、と述べた。

2003年3月29日

*アフガン:ブラヒミ特使、ICRC職員殺害を非難
*国連援助諸機関、ドナーに援助資金求める
*WHO専門家、SARSで死亡


*今週初めアフガニスタンで起こった赤十字国際委員会(ICRC)の水供給担当職員の殺害事件について、ブラヒミ事務総長特別代表は声明を発し、強く非難した。

*国連援助諸機関の代表たちは本日、ドナーに対し、イラク援助活動に必要な資金の提供を求めるアピールを発した。

*WHOの伝染病対策専門家、カルロ・ウルバニ博士(46)が本日、最近流行の重症急性呼吸器症候群(SARS)で死亡した。同症候群は、ウルバニ博士が初めて発見した。

2003年3月28日

*イラク石油食糧交換プログラム、修正
*事務総長、石油食糧交換プログラム修正に歓迎
*国連、人道援助に総額22億ドル求める
*事務総長、国連職員の献身と忠誠心たたえる
*コートジボワール:安保理、紛争当事者に和平合意遵守求める
*安保理:ブーゲンビル情勢の公開ブリーフィング
*シエラレオネ:安保理、UNAMSIL延長
*安保理は決議を全会一致で採択し、戦争勃発によって一時中断していたイラク石油食糧交換プログラムを一部修正し、今後45日間、アナン事務総長に対し、この活動の管理権限をより広範に与えることを決定した。

*アナン事務総長は上記決議採択後、国連が対イラク人道援助活動を速やかに行わなければならないとし、またイラク石油食糧交換プログラムの修正決議採択に歓迎の意を表明した。

*国連は本日、今後6ヶ月間にわたるイラクに対する緊急人道援助のために必要な資金として、総額22億ドルを求めるアピールを発した。うち、13億ドルは大規模食糧援助活動に向けられる。

*アナン事務総長は、国連職員に対する公開書簡において、「試練の時」に献身と忠誠心を示し続けていることをたたえた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、コートジボワールの紛争当事者に対し、和平合意の下の責任を果たすよう求めた。

*安保理公開ブリーフィングにおいて、政治問題担当事務次長がブーゲンビル情勢を説明。克服すべき諸課題はあるが、ブーゲンビル和平合意の年内完全実施は可能であると述べ、国際社会の支援の重要性を強調した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、マノ川地域の治安情勢に懸念を表明するとともに、国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)の任期を9月30日まで半年間延長した。

2003年3月27日

*イラク:安保理、公開会合
*国連諸機関現地職員、人道援助に最善尽くす
*アフガン:安保理、公開ブリーフィング
*イラク:ミサイル使用の証拠なし、とブリクス氏
*イラク:人権高等弁務官、人権の尊重訴える
*モイニハン米上院議員、死去
*アフガン:現地ジャーナリスト、退去命令
*安保理は、3月19日の開戦後初となるイラク問題に関する公開会合を終えた。70近くの国々が討論に参加し、軍事行動に関する意見の相違を超えて、イラクの人々に対する人道援助提供を訴えた。

*イラクにおいて、ユニセフやWHOなど、国連諸機関の3400人を数える現地職員たちが現在、同国市民に対し援助を提供すべく最善を尽くしている。

*安保理、アフガニスタン情勢に関する最新事務総長に関する公開ブリーフィングを開催。アナビ平和維持活動事務次長補は、過去一年間の進展を指摘しながらも、治安状況が依然改善しないことにより和平プロセスが脅かされていると述べ、治安部門の改革の重要性を訴えた。

*イラクが今戦争で射程150キロを超えるミサイルを使用したと伝えられることについて、国連本部で記者団に問われたブリクスUNMOVIC委員長はその証拠はないと述べた。また、生物化学兵器の使用については、もし使用されたならイラクが嘘をついていたことになり、この戦争に対する見方も変わってしまうことから、その可能性はないだろう旨のコメントをした。

*デメロ人権高等弁務官は人権委員会において、イラクの人々の状況に憂慮を表明するとともに、当事者に対し、その人権の尊重をあらためて訴えた。なお、これより前、人権委員会は、このイラク戦争の影響に関する特別会合を開催しないとの決定を行った。投票においては、数カ国が人権委はこの種の討論の場としてはふさわしくないとの理由をあげた。反対票を投じた国が25カ国、賛成は18カ国、棄権は7カ国であった。

*昨日、ダニエル・モイニハン米上院議員(元・米国連大使)が死去。アナン事務総長は同氏が国連の理想の唱道者であったとして、哀悼の意を表明した。

*3月19日、アフガニスタンにおいて、同国国籍のジャーナリストが殴打、逮捕されたうえ、同日、同国退去命令を受けていたと伝えられることについて、国連アフガニスタン・ミッション(UNAMA)は深刻な懸念を表明した。

2003年3月26日

*イラク:安保理、公開会合
*事務総長、イラク人道援助アピールへの対応求める
*事務総長、イラク戦争での市民犠牲者に憂慮
*バグダッド市場、空爆。
*人権委、開発に対する権利討議
*安保理、イラク問題について、公開会合を開催。アナン事務総長は冒頭演説、安保理に対して、共通の目標に向けて連帯し、国際社会に対し、人道援助アピールに迅速かつ寛大に対応するよう呼びかけた。

*安保理公開会合において、約70カ国の代表が参加し、その立場を表明する予定。イラクやマレーシア(非同盟諸国代表)、アラブ連盟は、自国に対する武力行使の不当性を訴えた。またギリシャ(EU代表)は国連が現在の危機中・後に中心的役割を果たさなければならない、と述べた。

*アナン事務総長は今朝、国連本部登庁時、記者団に対して、イラク戦争において市民の犠牲者がでていることに憂慮を表明。本日、国連援助諸機関長と会談し、状況が許し次第、イラクでの活動を復帰する計画について話しあった。

*バグダッド市内の市場に空爆が加えられ、多くの死傷者がでたと伝えられることについて、国連援助諸機関は深い懸念を表明し、その保護を訴えた。

*人権委員会、開発に対する権利について討議開始。セングプタ独立専門家はグローバリゼーションの広がりのなかで、公正で、諸権利に基づいた貿易政策を求めた。

2003年3月25日

*事務総長、ライス米大統領補佐官と会談
*イラク:安保理、公開会合へ
*事務総長、国連援助諸機関長を招請
*西サハラ:安保理、MINURSO任期延長
*イラク石油輸出、先週から大きく減少
*ILO事務局長再選
*アナン事務総長はライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談し、イラクの人道状況や援助条件などについて話し合った。

*安保理は今週水曜日、イラクに関する公開会合を開催する。イラク戦争が開始してから、安保理公開会合が開かれるのは初めて。イラク石油食糧交換プログラムが17日に停止した状況において、イラクの人々に対する人道援助継続に関する合意形成をはかる。

*アナン事務総長は明日、イラク人道危機への対応をはかるべく、国連援助諸機関の長を集めた会合を招請する。この会合を前に、国連イラク人道調整官スポークスマンは本日、同国南部の都市バスラで170万の住民が水不足から危機的状況に直面している、と警鐘を鳴らした。

*安保理は決議を全会一致で採択し、アナン事務総長の要請に応じて、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を5月31日まで、2ヶ月間延長した。

*国連イラク石油食糧交換プログラムが停止を余儀なくされたことで、同プログラムの下に行われたイラクの石油輸出量は先週のレベルの25%にまで減じた。

*ソマビアILO事務局長が本日、再選された。来年3月が2期目のスタートとなる。

2003年3月24日

*イラク:バスラ、人道危機の危険
*国連援助諸機関、イラクで援助活動に着手
*カシミールでテロ事件
*アフガニスタン:新学業年度開始
*ミャンマー:人権特別報告者、ミッション途中打ち切り
*23日、世界気象デー
*25日、拘束中/行方不明の国連職員との連帯デー
*世界結核デー
*ブーゲンビル:和平プロセス、大切に育む必要あり、と事務総長
*イラク南部の都市バスラが、人道危機に直面する危険があると伝えられる事態に対応し、アナン事務総長は、国連がイラクの人々のためあらゆる措置を講じるとし、同氏に対する水と電気の復旧のための緊急措置を求めた。また、紛争当事者に対し、戦争捕虜の人道的処遇を促した。今朝、国連本部登庁時に、記者団に質問に答え、語った。

*国連援助諸機関の現地職員らはイラク国内および国境周辺において、なかでも、水不足によって、170万の住民、特に、5歳に満たない10万の子どもが病気に倒れる危険が迫るバスラに焦点を当て、一般市民への援助活動に着手している。

*昨日、カシミールにおいて、テロが発生し、女性や子どもを含む、24人が殺害された。アナン事務総長は、この事件を卑怯なテロ行為だとし、強く非難する声明を発表した。

*アフガニスタンにおいて、新しい学業年度が始まった。ブラヒミ事務総長特別代表は、式典で演説し、同国各地で発生する学校への襲撃は許せない行為であるとして遺憾の意を示し、同国の人々に対し、こうした暴力に連帯して立ち向かうよう求めた。

*ピンヘイロ人権特別報告者はミャンマー訪問中、インセイン刑務所で収容者を聴取していたところ、面談室で盗聴器を見つけたことから、急遽この訪問を打ち切り、本日、同国を立ち去ることにした。

*3月23日は世界気象デー。総会議長は昨日、この国際デーにメッセージを寄せて、気候変動の影響を相殺すべく、気象専門家たちが技術や知識を持ち寄って、協力するよう呼びかけた。

*3月25日は、「拘束中あるいは行方不明の国連職員との連帯を示す国際デー」。1985年のこの日、元ジャーナリストで、ガーナ国連広報センター所長を務めるアレク・コレット氏がUNRWAの任務に就いているとき、ベイルート空港で武装グループに誘拐された。同氏の消息はいまだ不明。

*世界結核デー。アナン事務総長ら国連幹部はWHOの国際的プログラムの下、約1000万の患者の治療が完了したことを高く評価する一方で、感染者の70%を見つけ、そのうち85%を2005年までに治療を施す目標を達成すべく、努力を拡大するよう求めた。

*国連ブーゲンビル政治事務所(UNPOB)の活動に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長はブーゲンビルの和平プロセスがかつてなく強固なものであるとしつつも、大切に育んでいく必要があるとの旨述べた。

2003年3月23日

*イラク:国連諸機関、罪のない人々の保護訴える
*イラク戦争が始まり死傷者拡大の危険が高まるなか、イラク人道調整官など国連諸機関は全当事者に対し、罪のない人々を戦争の影響から保護するよう訴えた。

2003年3月22日

*イラク:専門家グループ、緊急人道援助継続めざす
*イラク北部への帰還難民増える
*イラク南部の「エデンの園」:UNEP、消失に警告
*国連水の日
*イラク石油食糧交換プログラムを修正し、イラクの人々に対して、緊急人道援助を継続すべく、安保理制裁委員会の議長を務めるドイツの主宰下、専門家グループは現在、決議案を準備している。

*国連がイラク各地において救済援助活動を強化しているなか、同国北部地域に帰還する避難民の数が増えている。UNHCRスポークスマンが明らかにした。

*聖書において「エデンの園」があったとされるイラク南部湿地帯の消失の事態について、UNEPは本日、強い警告を発して、戦後復興活動において、同地帯の生態系の扱いに特別の注意を払わなければならない、と述べた。

*3月22日は、「国連水の日」。アナン事務総長は、「青の革命」を起こし、水の管理と共有を向上させ、武力紛争を発生させるかわりに、水の不足と危機が世界の人々を連帯させるよう求めた。このメッセージは、第3回世界水フォーラムで、UNEP事務局長が代読した。

2003年3月21日

*イラク援助調整:事務総長、国連幹部と会談へ
*国際人種差別撤廃デー
*安保理、UNAMSIL段階的撤退に支持
*アナン事務総長は来週、ニューヨークで、UNDP、ユニセフ、UNHCR、OCHAなど国連人道援助担当幹部と会談し、イラクの人々に対する援助の調整について話し合う。

*国際人種差別撤廃デー。アナン事務総長はメッセージを発し、国際社会に対して、人種差別撤廃のために、広範な国内行動計画をつくるよう求めた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表して、UNAMSILの段階的撤退を求める事務総長勧告に支持を表明するとともに、撤退ペースは同国の警察・軍隊の治安維持能力を十分考慮して決めることに合意した。任期延長決議については、来週検討し、採択する予定。

*アフガニスタン情勢に関する事務総長報告、発表。同報告において、アナン事務総長は同国の和平プロセスにとって治安状況が深刻な課題として残っている、と述べた。

2003年3月20日

*イラク:事務総長、国際人道法遵守求める
*イラク:国連幹部職員、人権尊重求める
*安保理、イラク石油食糧交換プログラム修正協議へ
*人道機関の現地職員、イラクで活動継続
*中央アフリカ共和国:安保理、クーデター非難
*コンゴ:安保理、国連ミッション増員求める
*西サハラ:事務総長、MINURSOの2ヶ月延長提案
*アナン事務総長は、ビデオ収録メッセージにおいて、国連がイラクの人々に対する支援の提供のため、あらゆる措置を講じるとするとともに、紛争全当事者に対し、国際人道法を遵守するよう求めた。

*イラク戦争の開始にあたり、デメロ人権高等弁務官やベラミー・ユニセフ事務局長など、人道援助活動を担当する国連幹部職員は、人権を尊重し、最も弱い立場にある子どもたちを保護し、また、紛争を逃れる難民に国境を開放するよう訴えた。

*アナン事務総長は昨日、戦争中あるいは戦争後も、イラクに対する人道援助継続を可能にすべく、石油食糧交換プログラムに修正を加えることを提案する書簡を安保理に提出。安保理は今週金曜日、この書簡を討議する協議を開く予定。

*国連はすでにイラクから国際職員を退去させたが、WFPなどの人道機関の現地スタッフは同国に残り、活動を続けている。

*安保理議長は理事国を代表し報道声明を発表し、中央アフリカ共和国で15日に起こったクーデターとそれに伴う暴力・略奪事件を強く非難した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、事務総長に対して、コンゴ民主共和国の現地情勢の監視を支援すべく、国連軍事監視員および人道援助要員の増員をはかるよう要請した。

*西サハラ問題政治解決案を検討するさらなる時間的猶予を当事者に与えるべく、アナン事務総長は、最新報告の提出を延期するとともに、安保理に書簡を提出し、MINURSOの任期の2ヶ月延長を提案した。

2003年3月19日

*イラク:事務総長、人道危機の緩和努力求める
*イラク:国連査察団長、安保理で報告
*中東:ラーセン特使、安保理で報告
*UNMOVIC委員長、イラク武装解除の活動計画提示
*淡水:国際条約アトラス、出版
*イラク:国連職員、退去完了
*シエラレオネ:事務総長報告、発表
*イラク戦争の可能性が高まるなか、アナン事務総長は安保理会合で演説し、国際社会に対し、イラクの人々の直面する人道危機を緩和すべく、できる限りの努力を求めた。

*安保理において、UNMOVIC委員長およびIAEA事務局長がイラク査察について報告。理事国はイラクの武装解除について、それぞれ異なる立場を表明したが、戦争が起こった場合にはイラクの人々に及ぶ人道災害を防ぐ必要があると合意した。

*ラーセン中東和平特別調整官は安保理に対し、中東地域の情勢について報告し、パレスチナ首相の任命、外交カルテットのロードマップ提示、イスラエル政府の交渉復帰など、現在、地域を暴力と苦悩の淵から抜け出させる機会となる小さな窓が開いている旨述べた。

*ブリクスUNMOVIC委員長は査察活動の停止を余儀なくされ、戦争が間近に迫った様子に悲しみを表明するとともに、安保理に対し、イラク武装解除に向けた活動プログラムを提示した。

*「国連水の日」を記念し、UNEPはこのたび、FAOおよびオレゴン州立大学と共同で、「淡水に関する国際条約アトラス」を出版、河川流域めぐる対立が今後、国際紛争の要因となる可能性を指摘した。

*イラクから、国連職員の退去が完了。イラク石油輸出を監視していた要員たちが同国の完全な協力の下、本日、退去した。

*国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、同ミッションの段階的撤退を求めた。同時に、同国の安定は国連の支援なしに維持することは不可能であるとし、9月10日まで任期を半年間延長するよう勧告した。

2003年3月18日

*西アフリカ:小火器不拡散、安保理決議採択
*事務総長、傭兵活動統制に支援を訴える
*イラク:安保理で査察団長報告へ
*査察団活動停止は妥当でない、とUNMOVIC委員長
*クメール・ルージュ裁判:国連とカンボジア、法廷設置合意
*安保理は決議を全会一致で採択、小火器および軽兵器、傭兵活動の広がりが西アフリカの平和と安全に及ぼす影響に深い懸念を表明し、地域の国々に対し、それら兵器の取引や傭兵活動支援に関わる個人や組織を明らかにするため協力を強化するよう求めた。

*アナン事務総長は安保理会合(西アフリカの平和と安全を討議)で演説し、国際社会に対して、西アフリカの小火器拡散の原因をつくっている傭兵活動を統制するうえで、支援を惜しまないよう促した。

*国連がイラクから査察官を撤去させるなか、アンゴラ、カメルーン、ギニアなどの国々の外相は明日、安保理公開会合に出席して、イラク武装解除に向け残る主要課題について、UNMOVIC委員長およびIAEA事務局長の報告を聞く予定。

*ブリクスUNMOVIC委員長は国連特派員協会で報道陣からの質問に答え、国連査察団の活動を現段階で停止することは妥当ではない旨主張した。

*国連とカンボジアはこのたび、クメール・ルージュ指導者を裁く特別法廷設置に関する枠組み案について合意した。ハンス・コレル法務担当事務次長は国連本部で記者ブリーフィングし、それら指導者が高齢になっていることを指摘し、法廷設置を急ぐ必要がある旨述べた。

2003年3月17日

*イラク:事務総長、国連職員撤退の意向
*安保理、UNMOVIC/IAEAの報告聴取へ
*英米西、決議案採決求めず
*イスラエル、ガザに軍事攻撃
*人権高等弁務官、人権委で演説
*中央アフリカ共和国で、軍事クーデター
*イラク武装解除に関して、安保理の結束した行動が不可能となった事態を受け、アナン事務総長は本日、安保理非公開協議で、イラクから、UNMOVIC、IAEA、UNIKOMなどの国連職員の撤退をはかる意向を述べた。

*安保理は水曜日、ブリクスUNMOVIC委員長およびエルバラダイIAEA事務局長の報告を聴取し、イラク武装解除に向けて残る主要課題について討議する。

*英米西はイラクに対し最後通告を与える決議案の採決を求めないことを決め、この決定を発表した。また、これら3国は、イラク武装解除に向け独自の措置を講じる権利を保持するとの旨述べた。

*昨日から本日にかけて、イスラエルがガザ地区に軍事攻撃をしかけ、4歳の少女を含めて、少なくとも12人が死亡している事態について、アナン事務総長は強い遺憾の意を示した。

*デメロ人権高等弁務官は59回人権委員会で冒頭演説し、テロとの闘いが市民的・政治的権利に対する尊重を犠牲にしたものとならないよう警告した。

*中央アフリカ共和国において軍事クーデターが発生。アナン事務総長は非難声明を発表した。

2003年3月16日

*イラク:安保理、仏独露の共同宣言討議へ
*イラク:ミサイル廃棄進む
*WHO、原因不明の呼吸器疾患に注意喚起
*中東:米大統領、ロードマップについて声明
*コートジボワール:国民和解政府、初会合
*事務総長、グローバライゼーションについて講演
*フランス語番組「TV5」、国連本部で放映へ
*イラク問題について、安保理は月曜日、非公開協議を開催し、仏独露が発した共同宣言を討議する。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。本日、国連査察団の監督下、アルサムード2ミサイル3基などの廃棄が行われた。

*世界各地において、原因不明の呼吸器疾患が広がっていることについて、WHOは旅行者に注意を呼びかけた。

*米大統領はこのたび、パレスチナ首相就任が確認された時点で、中東外交カルテットの和平ロードマップをイスラエル・パレスチナの双方に示す旨の声明を発表した。アナン事務総長はこの声明を歓迎する旨述べた。

*コートジボワール国民和解政府が初会合を開催。安保理はこれを歓迎するとともに、全当事者に対し、今後の会合に参加するよう求めた。

*アナン事務総長は国連本部で講演し、多くの人々がグローバライゼーションの負の影響を受けたり、取り残されていると指摘し、勝ち組と負け組みがでず、グローバライゼーションが勝者のみを生むようなプロセスの形成を促した。

*国連とフランコフォン国際機関は、フランス語番組「TV5」を国連本部で放映することについて合意、署名した。

*安保理は14日、決議1466を全会一致で採択し、エチオピア/エリトリア和平プロセスに対する揺るぎないコミットメントを再確認し、UNMEEの任期を9月15日まで半年間延長した。

2003年3月13日

*イラク事務総長、安保理の統一行動求める
*放射性物質の安全:国際会議、閉幕
*イラク:ミサイル3基、弾頭7個廃棄
*コンゴの自然資源不法開発:専門家パネル、大湖地域へ
*人権委、17日に年次会合開始
*エイズ:事務総長、グローバル基金委員長と会談
*総会、9月16日に開幕へ
*安保理がイラク武装解除問題協議を継続するなか、アナン事務総長は安保理の統一した行動を再度呼びかけた。今朝、国連本部登庁時に記者団の質問に答えて。

*放射性物質の安全に関する国際会議(ウィーン)は閉幕するにあたって、放射性物質の安全の確保、その不法取引への対応を呼びかけた。

*イラクにおいて、国連査察団は本日、さらにミサイル3基および弾頭7個を廃棄した。これで、3月1日以降、廃棄したミサイルは61基、弾頭は35個となった。

*コンゴ民主共和国の自然資源不法開発に関する専門家パネル(5人構成)は今月、大湖地域を訪問し、最新の報告で自然資源の不法開発に関わると指摘を受けた企業、個人、政府との一連の会談を行う。本日、パネルは国連本部でこの訪問準備のための協議を行った。

*3月17日、人権委員会が第59回年次会合を開始する。会合開始日の来週月曜日には、ハイレベル会合(会期は4日間)を開く。人権委員会の場に各国政府首脳が集まり、人権問題について討議するのは初めて。

*アナン事務総長は、グローバル・エイズ基金のトンプソン委員長と会談し、エイズ危機に対する諸策への世界的支援拡大をめぐり、様々な問題を話し合った。

*総会は決議を採択し、第58回総会の開幕日を9月16日とした。一般演説は、9月23日から10月3日まで。

2003年3月12日

*セルビア首相、暗殺
*イラク:安保理、非理事国の意見聴取
*UNIKOM、周辺要員をクウェート市に引きあげ
*ソマリア:安保理、戦闘継続に遺憾
*北朝鮮:人道援助が急減
*アフリカ:平和定着会議、東京で
*セルビア共和国のジンジッチ首相が暗殺されたことについて、アナン事務総長は衝撃を受けたとし、悲しみを表明するとともに、犯罪者を裁きにかけるよう求めた。

*安保理は昨日に引き続いて、イラク問題について、公開会合を開催し、非理事国の意見を聴取した。ギリシャ(EU代表)、マラウィ(アフリカ諸国代表)などの国々は査察団に時間を与えるべきだとの意見を表明した。本日は、計25カ国が発言した。

*イラク・クウェート国境沿いに展開するUNIKOMはこのたび、周辺的作業に従事する要員を国境沿いからクウェート市に引き揚げさせた。

*安保理は公開会合で議長声明を発表し、ソマリアにおいて和平合意にもかかわらず戦闘が継続していることに強い遺憾の念を表明するとともに、紛争当事者を非難し、暴力即時停止および人道要員のための安全なアクセス確保を求めた。

*朝鮮民主主義人民共和国への人道援助が急減していることについて、ユニセフは、同国各地の診療所において医薬品もなくなり、子どもの健康面でみられた進展が消し去られることになると警鐘を鳴らし、援助を求める緊急アピールを発した。

*東京で、国際会議「アフリカにおける『平和の定着』を求めて」が開催。外務省・国際問題研究所の共催。アナン事務総長は同会議にメッセージを寄せ、アフリカの平和を確保するということは、同大陸の数多くの紛争を解決し、紛争の発生を未然に防ぐことのみにとどまらず、より広範な社会問題に取り組むということであるとの旨述べた。

2003年3月11日

*キプロス交渉、合意不成立
*イラク:事務総長、安保理の一体性の必要訴える
*安保理、イラク問題で非理事国からの意見聴取
*国際刑事裁判所、発足式典
*放射能テロ:ウィーンで国際会議
*リベリア:人道援助家3人殺害
*ハーグで行われていたキプロス両系指導者の交渉が、アナン事務総長の解決案について合意に達することなく終わった。アナン事務総長は深い悲しみの念を表明したが、同時にキプロスの人々に対し、事務総長が解決をあきらめていないことを知ってほしいと述べた。

*アナン事務総長はハーグで記者会見し、イラクの大量破壊兵器廃棄に向けて、安保理の一体性の必要を訴え、戦争は最後の手段であるべきだとの発言を繰り返した。

*非同盟諸国の要請により、安保理はイラク武装解除問題について、非理事国からの意見を聴取する会合を開いた。40カ国を越える代表から発言希望があるが、本日はマレーシア、イラク、クウェート、アラブ連盟など、28人がその立場を述べた。残りの代表たちには、明日、発言の場が与えられる。

*ハーグで、国際刑事裁判所の発足式典。アナン事務総長出席の下、判事18人の就任宣誓が行われた。刑事裁判所を設立したローマ規程は昨年7月1日に発効した。

*ウィーンで、核/放射能テロの可能性に関する国際会議、開催。エルバラダイIAEA事務局長は会議冒頭、演説し、国際社会に対し、テロリストが「汚い爆弾」を手に入れるのを防ぐべく、緊急の措置を講じるよう求めた。また、現在、旧ソ連の国々において、放射性物質の管理が不適切に行われているとして、警鐘を鳴らした。

*リベリアにおいて、人道援助活動家3人が殺害された事件について、アナン事務総長は非難声明を発表し、同国政府に対し、状況を調査し、犯罪者を裁きにかけるよう求めた。

2003年3月10日

*イラク:事務総長、平和的解決求める
*東ティモール:安保理、特別報告を討議
*キプロス:事務総長、両系指導者と会談
*コンゴ:ウガンダと反政府勢力、戦闘継続
*エチオピア/エリトリア:事務総長報告、発表
*アナン事務総長はハーグで記者会見し、イラクの大量破壊兵器廃棄問題の平和的解決を求め、戦争は「いかなるときも戦争は最後の手段」であり、国連には「最後まで、紛争の平和的解決を模索する義務がある」との旨述べた。

*安保理は、国連東ティモール支援団(UNMISET)に関する事務総長特別報告について会合を開催した。平和維持活動担当事務次長は最近の暴動事件や武装勢力増加などを指摘し、国際社会に警鐘を鳴らし、国連の軍事・警察要員の削減を遅らせるよう促した。

*ハーグにおいて、アナン事務総長はキプロスのギリシャ・トルコ両系指導者と会談し、統一キプロスのEU加盟を可能にするプランの受諾に向けて最後の働きかけを行った。

*コンゴ民主共和国において、ウガンダ軍とコンゴ愛国連合(UPC)がともにブニアを制圧下に置こうと対立を続けるなかで、国連は本日、緊張を静めて停戦への道を敷くべく、同地に派遣団を送った。

*国連エチオピア・エリトリア・ミッションに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、エチオピア・エリトリアの和平に進展がみられるとしたうえで、このプロセスが現在重大な段階にあり、国際社会は引き続き、国境画定を最終的なものにするため、支援を提供すべきである、と述べた。

2003年3月7日

*キプロス問題:事務総長、ハーグ入り(9日)
*イラク:国連査察団、活動を継続(9日)
*イラク:英米スペイン、修正決議案
*ブリクス委員長、安保理でイラク査察報告
*コンゴ:事務総長、暫定憲法草案の合意成立を歓迎
*アナン事務総長、ハーグ入り。月曜日、キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者と会談し、2月28日に自らが行った解決案に対する双方からの返答を受ける。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。本日、2基のアルサムード2ミサイルと11の弾頭を廃棄した。これまでに廃棄されたアルサムードは計46、弾頭は計16である。

*イラク問題について、英・米・スペインは、安保理に修正決議案を提出した。イラクに対し、3月17日を最終期限として、武装解除を要求するもの。
*UNMOVICのブリクス委員長は安保理閣僚級会合で、イラク兵器査察状況に関する報告を行い、イラク武装解除の達成には多くの課題が残されているが、この1ヶ月間の査察に対し、アルサムード2ミサイルの廃棄を開始するなど、イラクが積極的な協力姿勢をみせ、査察プロセスが大きな歩みを進めた旨述べた。

*昨日、南アフリカにおいて、コンゴ民主共和国の紛争当事者が暫定憲法草案に関連するすべての残る課題について合意を成立させたことについて、アナン事務総長は声明を発し、歓迎の意を示しながらも、同国における最近の権力抗争が新たな民族間の暴力につながりかねないことに警告を発した。

2003年3月6日

*反テロ委、開催
*イラク:安保理、金曜日に冷静に討議する機会
*事務総長、イスラエル軍の武力行使に遺憾の意
*スポーツを通じ、若者の環境保護の意識啓発
*東ティモール:韓国派遣平和維持兵、溺死事故
*安保理反テロ委、特別会合を開催。アナン事務総長は同会合で演説し、世界に対して、大量破壊兵器がテロリストの手にわたるのを防ぐために力をあわせるよう求めた。

*安保理反テロ委の特別会合は、反テロ活動に関する情報を共有、また活動の重複を回避して、地球規模の協力を強化していくことに合意し、その旨をコミュニケとして発表した。

*アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、イラク問題について、安保理は各メンバーが容易に妥協を許さない立場をとっているが、今週金曜日にブリクスUNMOVIC委員長の報告を聴取し、冷静に討議する機会がある旨述べた。

*アナン事務総長は声明を発し、このたびのガザ難民キャンプでのイスラエル軍の過剰な武力行使について、深い遺憾の意を表明した。

*UNEPはスポーツを通じて環境保護に対する若者の意識の啓発活動に取り組んでいく。今週、ケニアのナイロビで4000人の子どもたちを集めたイヴェントを行い、キャンペーンをスタートする。

*東ティモールにおいて、韓国の派遣する5人の国連平和維持兵が川を車で渡ろうとしたところ、急流に押し流されて溺死した。

2003年3月5日

*イスラエルで爆弾テロ
*パレスチナ経済に関する報告、刊行
*イラク:事務総長「国連による戦後統治計画なし」
*イラク:武装解除に向け残る課題を列挙へ
*ギニアビサウ:安保理、公正な選挙を訴え
*アナン事務総長は本日、イスラエルのハイファ市で起こった爆弾テロを強く非難、暴力の激化に懸念を示すとともに、イスラエル・パレスチナの双方に対し、緊急措置を講じるよう求めた。

*パレスチナ経済に関する国連と世銀の報告書刊行にあたり、ラーセン中東和平は、2つの国家樹立をもたらす政治解決の即時実施こそが、悪化したパレスチナ経済を復活させ、イスラエルを襲撃から保護する唯一の方法である、と述べた。

*アナン事務総長は、国連本部で記者団に対し、メディアで伝えられているようなイラク紛争後の国連による統治計画はないと述べ、国連活動としては今後予想される人道面などの問題に焦点があたる旨強調した。

*国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は国連本部で行った記者会見において、イラクが国連の要求に従い、大量破壊兵器の廃棄に取り組むうえで、残る29の課題を列挙したペーパーを今週中に発表する予定である、と述べた。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、ギニアビサウの政情不安を憂慮し、同国政府に対して、来る4月20日に予定されている選挙を公正で、透明性・信頼性のある方法で実施するよう訴えた。

2003年3月4日

*イラク:事務総長、前向きな動きを評価
*キプロス:事務総長、安保理にブリーフィング
*反テロ委、開催へ
*イラク:今週金曜日に安保理会合、公開に
*パレスチナ経済:国連と世銀、それぞれ報告書
*ICAO新事務局長、任命
*東ティモール:UNMISETに関する事務総長報告発表
*コンゴ:MONUC、イツルに調査団派遣へ
*アナン事務総長は、イラクがこのたびアルサムード2ミサイルを廃棄し、VX神経ガスと炭そ菌に関する詳細な情報を提供する申し出を行ったことについて、前向きな動きであると評価したが、同時に、もっと多くのことがなされなければならないとする国連査察団の見解も繰り返し述べた。本日、国連本部で記者団に語った。

*アナン事務総長は安保理に対し、非公開ブリーフィングを行い、先週のキプロス訪問について報告した。そのなかで、事務総長は、ハーグで行う予定のキプロス両系指導者との会談について、統一キプロスのEU加盟をもたらす問題解決の可能性について楽観視している旨述べた。

*今週木曜日、50を超える国際・地域・小地域機関の参加の下、安保理の対テロ委会合が開催される。委員長を務めるグリーンストック英大使は会合を前にUNラジオに対して、同委は反テロの世界的な取り組みの創出に務めるものである、と述べた。

*3月の安保理議長を務めるギニアのママディ大使は記者ブリーフィングを行い、当初、非公開で行う予定だった今週金曜日のイラク問題に関する安保理会合が、今朝の協議の結果、公開討論に変更となった旨明らかにした。

*明日、国連と世界銀行はそれぞれ、パレスチナ経済に対する紛争の影響に関する報告書を出版する。国連の報告書は「パレスチナ生産活動に対する閉鎖およびその他の移動制限の影響」、世銀の報告は「2年間のインティファーダ、閉鎖、パレスチナ経済危機」。

*国際民間航空機関(ICAO)の新事務局長に、アルジェリアのTa?eb Ch?rif氏が任命された。任期は3年。8月1日、現事務局長のペレイラ氏(ブラジル)にかわって、就任する。

*事務総長はこのたび、国連東ティモール支援団(UNMISET)に関する特別報告を発表。報告において、事務総長は、同国の治安情勢悪化を指摘し、UNMISETの軍事・警察要員の削減の凍結を求めた。

*国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)はこのたび、コンゴ民主共和国のイツリ地域を支配化に置く勢力と話し合いを行った。近いうちに、先週起こった暴力殺害事件を調査する派遣団を同地域に送る。

2003年3月3日

*イラク:アルサムード2を6基廃棄
*「欧州経済概況2003年」、発表
*たばこ:統制条約最終案、合意
*ガザ:イスラエル軍、UNRWA学校襲撃
*人権高等弁務官、ブルンジ訪問終える
*事務総長、G8コンタクトグループに演説へ
*イラクは本日、アルサムード2ミサイルをさらに6基廃棄した。UNMOVICのブリクス委員長が廃棄着手期限に設定した3月1日以降、これまでに廃棄されたミサイルは計16基となった。また国連査察団スポークスマンによれば、イラクはこのたび、すでに廃棄したと主張する炭疽菌と神経ガスVXについて、廃棄証明に関する報告を提出すると示唆した。

*欧州経済委員会(ECE)、「欧州経済概況2003年」を発表。同報告は、高まるイラク戦争の可能性により、西側諸国の経済成長が0.5%程度収縮した、とする。

*煙草統制枠組み条約のための第6回(最終)会合は金曜日、煙草課税、喫煙予防治療、不法取引、広告やスポンサー活動などの規制などをうたう条約最終案に合意し、終了した。WHOのブルントラント事務局長はこれについて、世界の人々の健康にとって、大きな一歩である、と賞賛した。

*ガザにおいて、UNRWAの運営する学校をイスラエル軍が襲撃。教室で席についていた12歳の少女が頭部に銃弾を受け重傷を負い、現在、シファ病院で集中治療を受けている。UNRWAはイスラエル軍の文民地域における無差別の武力行使に遺憾の意を表明した。

*デメロ人権高等弁務官は3日間にわたるブルンジ訪問を終えるにあたり、同国の全紛争当事者に対し、地域和平プロセスの推進、市民保護と子ども徴兵停止を訴えた。

*アナン事務総長は今週水曜日、ニューヨーク国連本部で開かれるG8コンタクトグループに対して、食糧安全保障、HIV/エイズ、ガバナンスの間の連関について演説する予定。

2003年3月2日

*イラク:アルサムード2ミサイル廃棄
*アフガン:治安懸念、帰還の阻害要因に
*アフガン:軍閥指導者、武装解除に向け話し合い
*イラクにおいて、UNMOVICミサイルチーム監視の下、アルサムード2ミサイル6基が廃棄された。

*ルベルス難民高等弁務官はカブールで記者団に対し、治安上の懸念が依然として、海外からのアフガニスタン人帰還の阻害要因となっている、と述べた。

*土曜日、アフガニスタン北部の軍閥指導者たちは、膠着状態に陥っている同地域の武装解除プロセス再開をめざし、話し合いを行った。

2003年3月1日

*イラク:アルサムード2ミサイル廃棄スタート
*リベリア:コンタクトグループ、停戦交渉促す
*イラクにおいて、UNMOVIC監視の下、アルサムード2ミサイルの廃棄作業がスタートした。本日は4基のミサイルの廃棄作業が実施された。

*リベリアに関する国際コンタクトグループはこのたび、ニューヨークでの会合を終え、リベリアの情勢に懸念を示し、同国政府と反政府勢力LURDの停戦交渉開始を促した。

2003年2月28日

*キプロス:両系指導者、3月10日再会談へ
*イラク:UNMOVIC委員長、ミサイル廃棄へのイラク同意評価
*リベリア:事務総長報告、発表
*キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者はアナン事務総長の求めに応じて、3月10日にハーグで再び会談し、統一キプロスのEU加盟を可能にする事務総長提案に対する最終的な回答を行う。

*ブリクスUNMOVIC委員長は、イラクがこのたびアルサムード2ミサイルの廃棄に同意したことについて、真の武装解除に向けた非常に意義あるものであると評価した。本日、国連本部に登庁する際、記者団に語った。

*リベリア情勢に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長はリベリアが平和と紛争の分かれ目にあり、同国の反政府勢力への支援が継続するなら、西アフリカ全体が経済的・人道的危機に直面することになる、と警鐘を鳴らした。

2003年2月27日

*イラク:国連のミサイル破壊要求に原則受諾
*キプロス:事務総長、両系指導者と会談
*北朝鮮:IAEAが核施設再稼動に遺憾
*イラク:兵器査察にミラージュ4投入
*オタワ条約の地雷廃棄期限、各国で遵守
*国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)によると、イラクは本日、国連の要求したアルサムード2ミサイルの破壊要求を原則受諾した。

*アナン事務総長は、キプロスの両系指導者と直接会談し、双方に対し、統一キプロスのEU加盟を実現させるべく、合意を成立させるよう働きかけた。

*IAEAは、北朝鮮が寧辺の原子炉再開したとの報道について、情報は未確認だが事実であれば遺憾であるとの声明を発した。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。今回初めて、ミラージュ4を使用して、空中からの査察を行った。

*1999年オタワ条約上の義務に従い、対人地雷廃棄対象国である45カ国中44カ国が、各国に保有する対人地雷を期限中に廃棄・処理を終了した。

2003年2月26日

*キプロス:事務総長、問題解決の緊急性を強調
*コンゴ:安保理、人権侵害を憂慮
*コートジボワール:事務総長、書簡で人権侵害調査を支持
*イラク:査察団、活動を継続
*INCB年次報告、薬物取引が経済成長を妨げると報告
*キプロス入りした事務総長は記者団に対して、統一キプロスがEUに加盟できるよう、昨年12月の提案に最終的な修正を加えたものに基づき、問題の解決を当事者に強く迫っていく旨、強調した。

*安保理、MONUCに関する事務総長報告について協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴにおける深刻な人権侵害に憂慮を示し、責任を有する者の処罰を求めるとともに、全当事者に対し、各支配地域の法と秩序の維持に努めるよう促した。

*アナン事務総長はこのたび、コートジボワールのバグボ大統領に書簡を送付し、同国で5ヶ月以上前に起こった内紛の際にみられた人権侵害を調査すべく、同大統領が求めていた国際調査委員会の設立を支持する旨伝えた。

*イラクにおいて、国連査察チームはミサイルや化学・医療施設および、核関連施設で査察を実施。UNMOVICはマスタード砲弾の破壊を再開、また生物兵器を破棄したとイラクが申告した諸施設に立ち入り、査察を行った。IAEAチームは、2人のイラク人技術者を聴取した。

*国際麻薬統制理事会(INCB)、年次報告を発表。同報告は、麻薬取引が開発途上国の長期的な経済成長を妨げるとし、不法薬物の合法化への動きに警鐘を鳴らした。

2003年2月26日

*キプロス:事務総長、問題解決の緊急性を強調
*コンゴ:安保理、人権侵害を憂慮
*コートジボワール:事務総長、書簡で人権侵害調査を支持
*イラク:査察団、活動を継続
*INCB年次報告、薬物取引が経済成長を妨げると報告
*キプロス入りした事務総長は記者団に対して、統一キプロスがEUに加盟できるよう、昨年12月の提案に最終的な修正を加えたものに基づき、問題の解決を当事者に強く迫っていく旨、強調した。

*安保理、MONUCに関する事務総長報告について協議。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コンゴにおける深刻な人権侵害に憂慮を示し、責任を有する者の処罰を求めるとともに、全当事者に対し、各支配地域の法と秩序の維持に努めるよう促した。

*アナン事務総長はこのたび、コートジボワールのバグボ大統領に書簡を送付し、同国で5ヶ月以上前に起こった内紛の際にみられた人権侵害を調査すべく、同大統領が求めていた国際調査委員会の設立を支持する旨伝えた。

*イラクにおいて、国連査察チームはミサイルや化学・医療施設および、核関連施設で査察を実施。UNMOVICはマスタード砲弾の破壊を再開、また生物兵器を破棄したとイラクが申告した諸施設に立ち入り、査察を行った。IAEAチームは、2人のイラク人技術者を聴取した。

*国際麻薬統制理事会(INCB)、年次報告を発表。同報告は、麻薬取引が開発途上国の長期的な経済成長を妨げるとし、不法薬物の合法化への動きに警鐘を鳴らした。

2003年2月25日

*イラク書簡に前向きな姿勢、とブリクス委員長
*事務総長、ギリシャ入り
*安保理、ストックホルム:プロセスに関する公開会合
*コートジボワールで、リベリア難民がデモを継続
*安全保障戦略には人権尊重をもとに、と人権高等弁務官
*コンゴ:和平合意の促進に向け、当事者が初会合
*ブリクスUNMOVIC委員長は、顧問委員会と協議後に行った記者会見において、イラクからのこのたびの書簡には、大量破壊兵器査察に関する同国の前向きな姿勢がみられるとの旨述べた。

*アナン事務総長、ギリシャ入り。アテネ到着時、記者団に対して、統一キプロスのEU加盟に関する合意を今月中に成立させるとの目標をあきらめずに追求することの重要性を強調した。

*安保理、ストックホルム・プロセスに関する公開会合。安保理議長は報道声明を発し、特定の国や組織に対して、一般市民や非制裁対象国などに対する意図せぬ影響を極力抑えながら、対象を絞った制裁を科することは有効な手段である、と歓迎の意を示した。

*アビジャンのUNHCR事務所前で、リベリア難民はコートジボワールからの避難や安全な場所への移送を求めて、2週間近くにわたり、デモを続けている。

*パキスタンで、「アジア太平洋地域・人権保護促進のための地域協力に関する第11会合」がスタート。デメロ人権高等弁務官は冒頭演説、誰ひとり安全ではないという感覚が存在する深刻な不安定時にあっても、安全保障のための包括的戦略は、法の支配と人権尊重をもとに練ることが可能であり、また、そうしなければならない、と述べた。

*昨日、南アフリカのプレトリアにおいて、コンゴ民主共和国の和平合意を進めるべく、国連/南アフリカ合同仲介チームの主催の下、同国紛争当事者が代表を派遣する2つの技術委員会が初会合を開催した。

2003年2月24日

*イラク:武装解除に向けて2つの決議案、安保理に
*イラク:事務総長、武装解除と査察協力を呼びかけ
*統一キプロスEU加盟は時間迫るが可能、と事務総長
*イラク:3月1日、ブリクス委員長査察報告
*アフガニスタン:安保理、治安向上対策の必要性を訴え
*安保理の非公開協議で、仏・独・露が、平和的解決へ向け査察継続を主張する覚書を提出。一方、米・英・西は、イラクが最後の機会を失したとする新たな決議案を提出した。これらは木曜日に討議される。

*アナン事務総長は、クアラルンプールで開催された非同盟諸国会議で声明を発して、対イラク戦争は不可避ではないとしたうえで、イラクに対して、武力解除および国連の査察に積極的に協力するよう改めて呼びかけた。

*アナン事務総長は、訪問中のトルコで記者団に対し、キプロスが統一してEUに4月に加盟する見込みについて、時間は迫っているが可能である旨述べた。

*ブリクスUNMOVIC委員長は、3月1日に予定するイラク国連査察に関する安保理報告について、"College of Commissioners"とニューヨークの国連本部で会談した。

*安保理の公開討議において、平和維持活動担当事務次長は、悪化しているアフガニスタン治安情勢の向上に向けた対策が即時必要であるとの見解を述べた。

2003年2月21日

*イラク査察:ミサイルシステムに焦点(23日)
*東京でアフガニスタン支援会合(23日)
*コンゴ:事務総長、平和維持活動強化の必要指摘
*イラク:査察団長、アルサムード2ミサイル破棄命令へ
*コートジボアール:安保理、和平合意即時実施求める
*IAEA事務局長、イラン入り


*イラクにおいて、国連査察団は活動を継続。UNMOVICは、同国のミサイルシステムに焦点を当てた査察を行った。(23日)

*土曜日、東京でアフガニスタン支援国会合開催。ブラヒミ事務総長特別代表は同会合で演説し、援助国に対して、アフガニスタンの元兵士の武装解除を支援するよう促した。(23日)

*アフリカ・フランス首脳会議出席のためパリを訪問中のアナン事務総長は本日、コンゴ民主共和国東部において武装グループが勢力を広げていることから、同国に展開する国連平和維持活動の強化の必要を指摘した。

*UNMOVICのブリクス委員長は本日にもイラクに対し、安保理決議によって禁じられた射程150キロを超えるアルサムード2ミサイルの破棄を命じるとみられる。

*安保理議長は報道声明を発して、コートジボアールが西アフリカ地域に及ぼす人道的・経済的影響に深い憂慮を示し、同国のすべての政治勢力に対し、先月フランスで成立した和平合意を即時に実施するよう求めた。

*IAEAのエルバラダイ事務局長は、3日間の予定で、イランを訪問。まずは、同国当局が建設中のウラン濃縮施設とする場所を訪れた。

2003年2月20日

*反テロ委、行動計画に合意
*中東: 和平カルテット、暴力の連鎖に強い懸念
*事務総長、アフリカのエイズ撲滅と和平の支援を世界にアピール
*水産養殖産業が急成長-FAOレポート
*イラク:ミサイル施設を査察
*国連反テロ委員会(CTC)はこのたび、テロ脅威に対抗する加盟国を支援する行動計画に合意した。安保理の公開ブリーフィングにおいて、安保理議長が、この合意について明らかにした。

*国連と米、露、EUの中東和平カルテットは、中東地域における暴力の連鎖に深い憂慮を示し、暴力の即時停止をあらためて求める旨の声明を発表した。アナン国連事務総長もこの声明を歓迎した。

*アナン事務総長はアフリカ・フランス首脳会議で演説、「アフリカのHIV/エイズおよびガバナンスに関する委員会」の発足を発表した。また、同地域の開発問題に関連して、コートジボワールでの紛争に言及し、和平への世界的支援も求めた。

*FAOがこのたびまとめた報告書によると、水産養殖産業は今や、動物性食品生産業を上回る勢いで急成長している。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。UNMOVICは、アルサムード2ミサイル開発関連施設5カ所に立ち入り、査察を行った。

2003年2月19日

*イラク:安保理、公開討論
*中東:事務総長、暴力の激化に憂慮
*北朝鮮:安保理、IAEA書簡を専門家に
*事務総長、ローマ訪問終える
*イラク:国連査察団、活動継続
*事務総長、IFADで演説
*リベリア:事務総長、制裁監視パネル委員を任命
*安保理は昨日に続いて、イラク武装解除の問題に関して、公開討論を開催し、30カ国を超える国々から意見を聴取した。

*アナン事務総長は声明を発して、中東における暴力の激化に憂慮を示すとともに、紛争当事者に対し、国際法を尊重し、対立を平和的に解決するよう求めた。

*安保理は、IAEAから朝鮮民主主義人民共和国問題を付託された件について、非公開協議を開催。協議後、安保理議長は報道陣に対し、討議を開始する前に、IAEA書簡を専門家に検討させる、と述べた。

*アナン事務総長、ローマ訪問終える。IFADの25周年会合で演説した後、記者団に対し、イラク戦争は不可避ではないとの考えを繰り返し述べた。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。IAEAは技術者の非公開聴取を行い、UNMOVICのミサイル、化学・生物兵器などのチームが諸施設に立ち入り、査察を行った。

*アナン事務総長はIFAD25周年会合で演説し、地理的・イデオロギー的境界を越えて、グローバルなパートナーシップを拡大し飢餓との闘いを進めるとともに、アフリカの「緑の革命」を実現し、食糧自給を可能にするよう求めた。

*アナン事務総長は、対リベリア制裁監視・専門家パネルのメンバー4人を任命した。このパネルは近く、リベリアおよび近隣諸国を訪問し、3ヶ月滞在し、同国に対する制裁の遵守状況を監視する。この専門家パネルの設置は、安保理が先月、全会一致で決議1458を採択し、承認した。

2003年2月18日

*イラク:安保理、非理事国から意見聴取
*イラク:安保理決議にタイムリミットなし、と事務総長
*パレスチナ改革:ロンドンで会議
*イラク:U2偵察機による査察実施
*バイオ技術の恩恵に格差、FAO訴える
*キプロス国旗・国歌、応募作品1000超える
*安保理、公開会合を開催。イラク武装解除の進め方について、討論に参加する非理事国60カ国以上のうち、20を超える非理事国の意見を聴取し、閉会した。明日、会合を再開、残る国々からの意見を聴取する。

*アナン事務総長は、イタリアのベルルスコーニ首相との会談後の記者団に対する発言で、イラクにおける国連査察団の活動は安保理が継続中止を決定するまで引き続いて行われる、と述べた。そして、安保理の諸決議にはタイムリミットはないこと、どのくらいの時間が必要かについて、安保理で討議が進行中であることを強調した。

*ロンドンで、パレスチナ改革に関するアドホック連絡委が開催した。ラーセン中東和平プロセス担当調整官は演説、パレスチナ人とイスラエル人の苦悩は政治解決を通じてしか解決できない、と述べた。

*国連査察団は昨日、初めて米国のU2偵察機を使ったイラク上空からの査察を実施した。

*FAO事務局長はこのたび、声明を発し、バイオ技術の恩恵が貧しい国と豊かな国で平等に享受されず、その格差が広がりつつある、と述べた。

*新しいキプロス国旗・国歌を募集したところ、国連に対し、個人、学校、デザイン会社等から、これまでに1000以上の応募作品が届いている。

2003年2月17日

*イラク:IAEA、イラク人技術者を聴取
*WHO、運動促進の取り組みを開始
*イラク:15日、16日と査察活動を継続
*アフガン:WFP、高エネルギービスケット配布
*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。IAEAは本日、疑惑のかかるアルミニウム菅調達の問題に関連して、イラク人技術者の非公開聴取を行った。

*WHOは本日、運動を促進するため、世界的取り組み"Move for Health"を開始した。ブルントラントWHO事務局長は、第1回国際スポーツ発達会議(スイス)で演説、これが慢性病と不健康な食事、運動不足の関係の懸念を反映したものである、と指摘した。

*イラクにおいて、UNMOVIC生物兵器チームは、食料加工施設などに立ち入り、査察を行った。(16日)

*WFPは、アフガニスタンの子どもたちに対し、インドから無償提供された高エネルギービスケット1万トン近くを配布する計画を発表した。(16日)

*15日、イラクにおいて、国連査察団は活動継続。UNMOVICはミサイル・生物兵器・化学兵器チームが、IAEAは4チームが諸施設に立ち入り、査察を行った。

2003年2月14日

*イラク:さらなる「証拠」提出が必要
*イラク:安保理でIAEA報告
*事務総長、平和に向けメッセージ
*イラク:安保理、今後について協議
*イラク:査察継続
*キプロス:事務総長、合意成立を希望
*中東:依然として「非常に危険」
*中東:事務総長、アラファト長官の声明を歓迎
*安保理外相級協議において、UNMOVICのブリクス委員長は、大量破壊兵器を保持しない「確たる証拠」をイラクが提示する必要があると報告した。

*エルバラダイIAEA事務局長は、安保理外相級協議で、イラク核査察の結論を出すにはまだ調査が必要であると述べた。

*アナン事務総長は、米国メイン州のコンコーディア大学で本日行われた第15回ノーベル平和賞フォーラムに寄せたメッセージの中で、平和実現のためには一人ひとりが働きかけることが大切であるとの旨述べた。

*安保理では、イラク査察報告をうけ各国が今後の対応について協議。仏、独、中などが査察を継続すべきであると主張、米、英、西は武力行使を視野に入れた発言をした。

*イラクにおいて、UNMOVICによる査察継続。イラク人科学者の聴取は実現しなかったものの、軍倉庫を含むいくつかの施設の査察が行なわれた。

*デ・ソト事務総長特別顧問は、デンクタシュ・北キプロス大統領とクレリデス・キプロス大統領との会談のためキプロス島へ向かった。今月末までに、両当事者の間で合意が成立することをアナン事務総長は希望していると述べた。

*アナン事務総長は、パレスチナ・イスラエル間で続く紛争が依然として「非常に危険な」状態にあると警告し、平和的解決へのロードマップを提示した。

*アナン事務総長は、パレスチナ自治政府のアラファト議長が首相を任命し、また、国連、EU、露、米が示したロードマップを受け入れる旨を表明したことを歓迎した。

2003年2月13日

*中東:政治担当次長、安保理ブリーフィング
*コンゴ:平和維持活動担当次長、情勢説明
*イラク:人道担当次長、人道援助プランを説明
*コロンビア:安保理、爆弾攻撃を非難
*事務総長、欧州歴訪へ
*国連と市民社会:有識者パネル設置
*イラク:査察継続
*安保理において、政治問題担当事務次長は中東情勢について説明し、包括的な地域和平への最善の道は依然、国連・EU・ロシア・米国の4者が示した路程表に従って歩みを進めることである旨述べた。

*安保理において、平和維持活動担当事務次長はコンゴ民主共和国の情勢について説明、停戦協定の成立にもかかわらず、同国で激しい戦闘が継続していることに深い憂慮を表明した。

*大島賢三人道問題担当事務次長は国連本部で記者会見し、対イラク戦争が不可避なものではないとの事務総長の考えを強調したうえで、武力紛争に至った際の同国への人道援助のプランについて説明した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、コロンビアのボゴタで先週起こった爆弾攻撃を強く非難し、この攻撃は国際の平和と安全に脅威を与えるテロ行為である、と述べた。

*ボリビアにおいて、昨日、暴力事件が発生したことについて、アナン事務総長は懸念を表明し、死者がでたことを悼んだ。

*アナン事務総長は今週、2週間にわたる欧州歴訪をスタートする。ギリシャ、イタリア、フランスなどを訪問する。

*アナン事務総長はこのたび、国連と市民社会の関係を検討する有識者パネルを設置した。議長は、ブラジルのコルドソ元大統領が務める。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。IAEAは本日、イラク技術者の聴取を行った。

2003年2月12日

*イラク:金曜日の安保理会合、非理事国に公開
*IAEA、北朝鮮問題を安保理に付託へ
*事務総長、キプロス訪問を検討
*非植民地化委、スタート
*安保理、アンゴラ政府の和平合意実施措置を歓迎
*ミャンマー:事務総長、野党メンバー逮捕に懸念
*イラク:国連査察団、活動継続
*コートジボワール:人道特使、記者会見
*安保理は本日、今週金曜日に行われる予定のUNMOVIC/IAEA査察ブリーフィングを、非理事国に公開とすることを決めた。また、来週、フォローアップ公開会合を開き、その他の国連加盟国に対し、意見を述べる機会を与えることにも合意した。

*IAEAは理事会を開き、朝鮮民主主義人民共和国の保障措置不遵守に深い憂慮を表明し、同問題を安保理および総会に付託することを決定した。

*アナン事務総長は現在、キプロスおよび周辺地域を今月末までに訪問する可能性を検討している。

*非植民地化委員会が本日、スタート。アナン事務総長は冒頭演説、非自治地域であった東ティモールが主権国家として国連加盟を果たしたことを例にあげ、非植民地化プロセスの再活性化の必要を強調した。

*安保理議長は報道声明を発表し、アンゴラ政府がルサカ議定書の実施に向け講じた措置を歓迎した。また、2月15日に任期満了を迎える国連アンゴラ・ミッション(UNMA)に関する事務総長報告についても、歓迎の意を表明した。

*ミャンマー政府がこのたび、野党のメンバー12人を逮捕したことについて、アナン事務総長は懸念を表明するとともに、対話こそが和解への鍵である旨訴えた。

*イラクにおいて、国連査察団が活動継続。IAEAはイラク人科学者の聴取に成功した。UNMOVICはイラク生物科学者の聴取を試みたが、この科学者は聴取方法に不満を述べ、聴取を拒否。

*西アフリカ諸国訪問を終えた事務総長人道特使Carolyn McAskie氏はジュネーブで記者会見し、リベリアと国境を接するコートジボワール西部が依然として、暴力の継続により、最も懸念される地域である旨述べた。

2003年2月11日

*イラク:国連査察団、活動継続
*ロンドンで、道路の安全に関する会議
*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。UNMOVICは生物科学者ひとりの聴取を試みたが、聴取方法への同意を拒まれ、この聴取は実現しなかった。

*道路の安全性向上に取り組む会議が、ロンドンで開催された。WHOや各国代表、専門家が集まり、交通事故を減らすための戦略について話し合った。因みに、2004年の世界保健デーのテーマは「安全な道路」、また、WHOと世銀は共同で、交通事故傷害防止に関する報告書を発表する予定。

2003年2月10日

*UNRWA事務局長、パレスチナ難民援助資金求める
*事務総長、臨時の対イラク人道援助プラン説明へ
*イラク:国連査察活動、継続
*事務総長人道特使、西アフリカ歴訪終了
*アンゴラ:事務総長報告、発表
*アフガン:国際治安部隊、指揮権委譲式
*ピーター・ハンセンUNRWA事務局長は、世界の関心がイラク情勢に集まるなか、西岸やガザのパレスチナ難民の援助資金がまもなく底をついているとし、国際社会に緊急拠出を求めた。

*アナン事務総長は今週木曜日、安保理メンバーに対して非公式ブリーフィングを行い、イラク戦争が起こった際に備えた、臨時の国連対イラク人道援助プランについて説明する予定。

*イラクにおいて、国連査察団は活動を継続した。UNMOVICミサイル・生物・化学兵器などのチームとIAEAがそれぞれ、諸施設に立ち入り、査察を行った。

*事務総長人道特使(コートジボワール担当)のCarolyn McAskie氏は本日、マリ訪問を終了、1ヶ月近くに及んだ西アフリカ5カ国歴訪を終えた。これら諸国訪問中、同氏は各国指導者に対し、地域を脅かす暴力に終止符をうつべく、協力するよう求めた。

*国連アンゴラ・ミッションに関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は、アンゴラが持続的な平和達成をめざした幾度にもわたる失敗を経て、ようやく今、政治・社会経済復興への確固たる道を歩みはじめたとの旨述べた。

*アフガニスタンのカブールで、国際治安部隊の指揮権をトルコからドイツ・オランダに委譲する式典が行われた。ブラヒミ事務総長特別代表はこの式典に出席、演説し、アフガニスタンの人々が国際社会の貢献に感謝しているとの旨述べた。

2003年2月7日

*イラク:イラク、武装解除に積極姿勢
*事務総長、安保理の連帯の必要を強調
*コロンビアで自爆テロ
*イラク:国連査察団、活動継続
*コンゴ:元戦闘員、ルワンダへ帰還
*UNMOVICのブリクス委員長は本日、IAEA事務局長とともに、イラク当局者と会談を行った後、バグダッドで記者会見し、同国が生物兵器やミサイルの開発に関連する資料を国連に引き渡すなど、武装解除により真剣に取り組むようになった兆候がみられるとの旨述べた。

*アナン事務総長は本日、ウィリアム&メアリー大学(バージニア州)で名誉博士号を授与された。アナン事務総長は授与式典で演説し、イラク武装解除にあたって、安保理が次の措置を検討するなか、同理事会が連帯することの重要性を強調。そして、イラクに対する武力行使の前に、すべての平和的手段が試みられるべきである旨述べた。

*コロンビアの社交クラブで、自爆テロ発生。アナン事務総長はこのテロ行為に深い衝撃を受けた旨表明、この自爆テロを非難し、暴力が同国の紛争を悪化させると警告した。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。国連査察団は6日のイラク人聴取に続き、本日、さらに3人の聴取を行った。

*コンゴ民主共和国において、国連ミッションは、元戦闘員の自発的動員解除プログラムを継続しているが、本日、9人の元戦闘員をその家族とともに、ルワンダへと帰還させた。

2003年2月6日

*イラク:UNMOVIC委員長、ブレア英首相と会談
*事務総長、軍縮諮問委で演説
*コソボ:UNMIK代表、安保理ブリーフィング
*安保理議長声明、コソボの進展歓迎
*HABITAT、無償援助受け、都市情報収集
*西アフリカ:ECOWAS首脳会議、子ども保護うたう
*対アルカイダ制裁委、メンバー5人再任
*UNMOVICのブリクス委員長はロンドンで英国のブレア首相やストロー外相と会談し、イラク問題について話し合った。同委員長とエルバラダイIAEA事務局長は来週土曜日、イラクに入り、同国当局者と2日間にわたる話し合いを行う。

*アナン事務総長は軍縮諮問委員会で演説し、軍縮促進において市民社会の関与を深める方策に話し合いの焦点を当てる必要を指摘した。

*国連コソボ行政ミッション(UNMIK)のMichael Steiner代表は安保理ブリーフィングを行い、UNMICのこの一年間の優先課題は犯罪率を抑え、経済を発展させ、多民族社会を構築するなど、人々の生活向上に焦点を当てることである旨述べた。

*安保理は議長声明を発表し、2002年にコソボが進展を遂げたことを歓迎、その経済発展と犯罪防止に向けた国連活動への支持を表明した。

*HABITATはこのたび、環境システム研究所(ESRI)から1500万ドルの無償援助を受けた。開発途上国1000都市の情報を収集、分析するコンピューター・システムを導入するのに役立てる。

*ECOWAS首脳会議(セネガル)で採択された最終コミュニケにおいて、西アフリカ地域の首脳らは地域の子どもたちに対する暴力に憂慮を表明、各国に対し、オトゥヌ事務総長特使の呼びかけに応じ、子どもを保護するよう訴えた。

*アナン事務総長は、対アルカイダ制裁監視委員会の専門家5人をもう一年の任期で再任した。

2003年2月5日

*イラク:パウエル米国務長官、演説
*仏、独、中国、ロシアなど、国連査察継続を支持
*イラクの決議遵守、残された時間少ない、と英国など
*イラク戦争、まだ不可避ではない、と事務総長
*イラク、反駁演説
*パウエル米国務長官、安保理外相級会合でイラクの大量破壊兵器開発を裏付ける確たる証拠だとし、衛生写真や通信傍受記録など、米国の機密情報を開示した。

*上記安保理会合において、米国務長官の証拠提示に続き、仏、独、中国、ロシアなどの常任理事国やカメルーン、メキシコなどの非常任理事国が発言し、国連査察継続に対する強い支持を表明するとともに、イラクに対し、査察への積極的な協力を求めた。

*上記会合において、英、ブルガリア、スペインなどの理事国は、イラクの武装解除要求遵守を待つ時間はなくなりつつあると警告し、安保理の国際の平和と維持に対する責任を果たす必要を指摘した。

*安保理会合後、議長を務めたフィッシャー独外相が昼食会を主催。アナン事務総長は、この昼食会の後、記者団に対して、イラク戦争はまだ不可避ではないと信じるとしたが、同時に、イラクが安保理決議に完全かつ積極的に遵守しなければならないとの旨述べた。

*イラクは上記安保理会合で、米国務長官の演説に反駁し、イラクが引き続き国連査察団に全面的に協力する用意があるとの旨述べた。

2003年2月4日

*2月の安保理議長、ドイツ
*UNMOVIC委員長、特派員協会ブリーフィング
*コートジボワール:安保理決議、和平合意遵守求める
*エイズ:ネパールで国連会議
*イラク:国連査察活動、継続
*軍縮諮問委が2月5日―7日、非公開会合開催
*2月の安保理議長国は、ドイツ。ドイツの国連大使は本日記者会見し、明日の米国務長官によるブリーフィングがこの1ヶ月間における安保理初のハイライトとなるとの旨述べた。

*UNMOVICのブリクス委員長は本日、国連特派員協会(UNCA)にブリーフィングし、バグダッドが国連査察団への協力姿勢を見せるため、大量破壊兵器のないことを示す信頼に足る証拠をだすことが重要であるとの旨述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、コートジボワールの主権や領土保全への強いコミットメントを再確認し、同国のすべての政治勢力に対し、先月フランスで成立した和平合意を遅滞なく完全遵守するよう求めた。

*ネパールで、エイズ会議開催。会議を共催したユニセフとUNAIDSの両事務局長は演説において、南アジアに蔓延するHIV/エイズへの緊急対策の必要を訴えた。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。UNMOVICは本日もイラク人の聴取を試みたが、付添い人なしの聴取を固辞され、実現しなかった。

*軍縮諮問委員会は2月5日―7日、国連本部で非公開会合を開催する。同委員会は、年2回会合を開き、軍縮問題について、事務総長の助言することを任務とする。

2003年2月3日

*北朝鮮:事務総長、追加的人道援助要請決める
*アフガン:国連、アヘン経済に関する報告書を発表
*コートジボワール:事務総長、和平求める
*レバノン南部:国連、撤退ライン侵犯に憂慮
*人権高等弁務官、欧州歴訪
*国連ナイロビ事務所拡張工事、スタート
*IAEA、来週、理事国開催へ
*個人特使のモーリス・ストロングからの報告を受けたアナン事務総長は、朝鮮民主主義人民共和国への人道援助を継続すべく、主要援助国に対して、同国への追加的支援を要請することを決めた。

*国連薬物犯罪事務所はこのたび、「アフガニスタンにおけるアヘン経済:国際的な問題」と題する報告書を出版した。様々なグローバル・アクターがアフガニスタン新政府と協力し、同国の人々がアヘン経済と克服できるよう支援しなければならない、と報告は訴える。

*アナン事務総長はコートジボワールの暴力を非難し、同国の人々に対して、和平合意を具体的な平和への第一歩とするよう求めた。

*レバノン南部の撤退ラインにおいて、イスラエルが空域侵害を引き続き犯し、さらに、この数日間で回数が増えていることについて、国連は深い憂慮を表明した。

*デメロ人権高等弁務官は明日、ベルギー、フランス、スペインの欧州3カ国歴訪の旅に出発する。

*アフリカの主要な国連本部である国連ナイロビ事務所(UNON)の拡張プロジェクトがスタート。この事務所拡大により、事務所があるケニアの経済に好影響が期待される。

*IAEAは来週、理事会を開き、朝鮮民主主義人民共和国の状況について話し合う。

2003年2月1日

*アフガン:国連、新生児破傷風の根絶めざす(2日)
*米スペースシャトル、墜落
*イラク:国連査察団、活動継続
*コソボ:事務総長特別代表、ミトロビツァ指導者と会談


*国連はアフガニスタンにおいて、新生児破傷風の根絶をめざした活動を開始した。同国では、出産施設が整備されていないことなどが原因で、毎年、1万1000人以上の新生児が破傷風に罹り、死亡している(2日)。

*米スペースシャトル・コロンビア、空中分解し、墜落した。アナン事務総長は哀悼の意を表明するとともに、この事故はすべての人類にとっての損失である旨述べた。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。査察団は本日、イラク市民の非公開聴取を試みたが、付き添い人なしの聴取を拒まれたため、実現しなかった。

*コソボ担当事務総長特別代表のMichael Steiner氏は、ミトロビツァ市で、同市議会指導者と会談し、地域の安定と開発について話し合った。

2003年1月30日

*安保理、来週イラク協議へ
*安保理、子ども兵士の使用停止求める
*国連報告、暴力防止のヒント
*ネパール:事務総長、政府と毛派の停戦歓迎
*国連査察団、イラク人2人の聴取試みる
*安保理は2月5日、会合を開催し、イラク情勢に関する討議を行う。アナン事務総長は今朝、国連本部登庁時、記者団に対し、パウエル米国務長官がこの会合でどのような説明を行うかについて、安保理メンバーの関心が高まっている、と述べた。

*安保理は決議を全会一致で採択し、国際的義務に違反し、子ども兵士を使っている武力紛争の全当事者に対し、そうした慣行を即時にやめるよう求めた。

*国連はこのたび、若者の暴力、子どもや高齢者に対する虐待、性的暴力など、人々の間で起こる日常的な暴力をなくそうと努力している地域コミュニティーや政府を支援すべく、その解決をはかる専門的な手引書「Guide to United Nations Resources and Activities for the Prevention of Interpersonal Violence」を出版した。

*ネパール政府と毛派は昨日、停戦に合意し、あわせて政府が全当事者協議を行う意向を発表した。アナン事務総長はこれを歓迎する意を述べた。

*イラクにおいて、国連査察団、活動を継続。UNMOVICは本日、イラク人2人の非公開聴取を試みたが、2人とも、それぞれ同伴者の参加を求めたため、結局、実施されなかった。

*ロシア連邦とウクライナ、国境に関する合意に署名。アナン事務総長はこの合意を歓迎した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、当事者に対し、事務総長の解決案を検討する時間を与えるべく、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期を2ヶ月間延長した。

*安保理は決議1461を全会一致で採択し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任期を7月31日まで半年間延長した。

2003年1月29日

*イラク:安保理、非公開協議
*米大統領、エイズ対策に150億ドル
*イラク:国連査察団、活動継続
*アフガン:UNEP、紛争後環境評価報告を発表
*コンゴ平和維持:中国、工作部隊を派遣
*タリバン制裁監視委、対象リストに2人を追加
*キプロス:国連事務所、白い粉郵便物受ける
*安保理は非公開協議を開催し、イラク情勢を討議した。協議の前、IAEAのエルバラダイ事務局長は記者団に対して、核査察については進展があるとするとともに、結論をだすにはもう少し時間が必要である、と述べた。また、化学・生物兵器は別問題であるとし、それら兵器査察についても同様の進展がみられる必要がある、と指摘した。

*ブッシュ米大統領は昨夜一般教書演説を行い、その中で、世界のエイズ対策支援のために総額150億ドルを拠出する旨述べた。アナン事務総長は本日、これを歓迎する意を表明した。

*イラクにおいて国連査察団は活動を継続。UNMOVICの生物兵器やミサイル担当チームが様々な場所の立ち入り査察を行ったほか、IAEAの3チームがそれぞれ、査察を行った。

*国連環境計画(UNEP)はアフガニスタン政府と協力し、「紛争後環境評価報告」を作成、発表した。報告は、アフガニスタンの20年に及ぶ紛争は同国の環境を大きく損ない、復興努力に大きな阻害要因となっている、と述べる。

*中国軍の工作部隊176人がこのたび、国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)に派遣される。昨年12月現在、中国は東ティモールに文民警察官69人を派遣した他、7つの国連平和維持活動に要員を派遣している。

*安保理の対タリバン制裁監視委はこのたび、Riduan Nurjaman Samuddin とIqbal Mohamad Abdurrahmanの2人を新たに制裁対象リストに加えた。

*キプロスにおいて、事務総長特別顧問事務所は本日、有毒性の疑いのある白い粉が入った郵便物を受け取った。治安担当職員は即時、厳戒態勢に入った他、現在、サンプル検査が行われている。

2003年1月28日

*コートジボワール:安保理、非公開会合を開催
*事務総長、安保理でコートジボワール情勢を説明
*安保理、対リベリア制裁監視パネル設置
*安保理、ダイヤ認証スキーム支持
*イラク:国連査察団、活動継続
*キプロス:事務総長顧問、トルコ政府高官と会談
*安保理、コートジボワールに関する非公開会合を開催。協議後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、コートジボワールで4ヶ月に及んだ内戦を終結させる合意が成立したことについて満足の意を示し、当事者に対し、建設的に、遅滞なく、和平合意を実施し、さらなる暴力を避けるよう促した。

*コートジボワールの和平について話し合う会議(パリ)から戻ったアナン事務総長は、上記安保理会合に対し、同国の情勢についてブリーフィングを行った。

*安保理は決議1458を全会一致で採択し、対リベリア制裁の遵守を監視する専門家パネルを再設置した。

*安保理は決議を全会一致で採択し、ダイヤモンド原石の不法取引と武力紛争激化の関係に憂慮し、グローバルなダイヤモンド認証スキームへの支持を表明した。

*イラクにおいて、国連査察団は活動を継続。なお、UNMOVICが申し入れていたイラク人聴取については、これらの人々がイラク当局者の同席なしの聴取を拒否しているため、実現していない。

*アルバロ・デソト事務総長特別顧問は、アンカラでトルコ政府高官と会談し、キプロス問題について話し合う。

2003年1月27日

*イラク:査察団長、安保理に報告
*査察団は必要な時間を与えられるべき、と事務総長
*安保理、水曜日にイラク協議
*イラク:査察団、活動を継続
*UNIKOM、クウェート監視員に銃口向けられる
*アフガン:司法改革委、UNDPとタイアップ
*UNMOVICのブリクス委員長は安保理公開会合で、イラクでこれまでに行った兵器査察について報告。同委員長はイラクが査察におおむね協力しているとしながらも、情報提供や同国主要人物の聴取をより積極的に認めるべきである、と述べた。

*アナン事務総長は国連本部で記者団に対し、イラクで活動する国連査察団は必要な時間を与えられるべきであるとしたが、イラクのより積極的な協力の必要性を強調した。

*IAEAのエルバラダイ事務局長は安保理に対して、イラクが核兵器開発プログラムを再開したことを示す証拠はこれまで見つかっていないとしたが、同時に、最終的な結論を下すためにはもう少し時間が必要である、と述べた。

*本日、UNMOVICおよびIAEAの長からイラクにおける査察状況について報告を受けた安保理は水曜日、この問題について協議をする。

*イラクにおいて、国連査察団は活動を継続。UNMOVICのミサイルや化学兵器チーム、IAEAチームが様々な場所に立ち入り査察を行った。

*イラク・クウェート国連非武装化地帯から数百メートルほど離れたチェックポイントで、クウェートの国境監視員が、国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)の監視員2人に近づき銃口を突きつけた後、UNIKOMの身分証を見ると、笑いながら、立ち去っていった。

*アフガン司法改革委員会と国連開発計画(UNDP)は昨日、アフガニスタンの司法システムを再建するための2年間プロジェクトに署名した。

2003年1月26日

*中東:事務総長、ガザでの暴力拡大に憂慮
*イラク:イラク人、UNMOVIC聴取を拒否
*コートジボワール和平:パリで首脳会議(25日)
*事務総長、シラク仏大統領と会談(24日)
*副事務総長、マックギル大学で講演(24日)
*コンゴ自然資源不法開発:安保理、調査パネルの任期延長(24日)
*キプロス:事務総長特使、ギリシャ首相と会談(24日)
*ガザ地区において暴力が拡大している事態について、アナン事務総長は声明において、憂慮を表明し、当事者に攻撃をやめるよう促すとともに、中東和平のために包括的なアプローチをとる必要を強調した。

*コートジボワール和平をめざす首脳会議、パリで開幕。アナン事務総長は冒頭演説で、同国各派による和平合意の履行、および国際社会の支援を求めた。

*安保理決議の下、UNMMOVICはこのたびイラク人聴取を試みたが、申し入れを行った人々がこれに応じず、聴取は実現しなかった(25日)。

*アナン事務総長は上記首脳会議を前に、フランスのシラク大統領らと会談し、コートジボワール和平について話し合った。(24日)

*フレシェット副事務総長はこのたび、マックギル大学(モントリオール)で講演、国連が世界の諸問題に対し、多角的アプローチのためのフォーラムとなる、と述べた。(24日)

*安保理は決議1457を全会一致で採択し、コンゴ民主共和国の自然資源不法開発について調査する専門家パネルの任期を半年間延長した。(24日)

*アルバロ・デソト事務総長特別顧問(キプロス担当)はアテネで、ギリシャ首相と会談した。(24日)

2003年1月23日

*UNMOVIC:コミッショナーたちが委員長と会談
*コートジボワール危機打開:パリで首脳会合
*レバノン南部:ヒズボラ、イスラエル拠点を攻撃
*グアテマラ:人権状況、悪化
*アフガニスタン北部:武器回収作業、膠着状態に
*西サハラ:安保理、MINURSO任期延長
*コンゴ人権侵害調査:MONUC、反政府勢力に反駁
*スーダン和平交渉、ナイロビで再開
*UNMOVICのコミッショナーたちは国連本部でUNMOVICのブリクス委員長と会談し、イラクでの査察状況について話し合った。

*コートジボワールの危機的事態を打開するための首脳会議が今週末、パリで開催される。アナン事務総長はこの交渉に出席すべく、ニューヨークを出発する。

*レバノン南部の撤退ラインを越えて、ヒズボラがこのたびイスラエル拠点を攻撃した。ラーセン中東和平担当特別調整官はこの度重なるブルーライン違反について、憂慮を表明した。

*ヒナ・ジナニ事務総長特別代表は人権委員会に対し、人権擁護者の状況に関する報告書を提出し、その中で、グアテマラの人権状況について、同国政府の積極的な努力は認めるものの、状況は悪化の一途を辿っている、と指摘した。

*アフガニスタン北部において進んでいた武器回収作業が、現地主要2派の意見の対立によって、膠着状態に陥った。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、当事者に対して、ジェームズ・ベーカー3世の和平提案を検討する時間的猶予を与えるべく、国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)の任期延長を決定した。

*コンゴ民主共和国のモンバサで起こった人権侵害事件の調査報告について、反政府勢力RCD-Nがこの報告が偏見に満ちたものであると指摘していたことに対し、MONUCはこの調査報告の客観性を訴えた。

*スーダン和平交渉がナイロビで再開。スーダンで活動する国連チームはこの交渉再開に歓迎の意を表明した。

2003年1月22日

*イラク:査察団長、一層の情報提供の必要を指摘
*メキシコ西部で大地震
*北朝鮮:人道支援、枯渇
*コートジボワール:事務総長特使、リベリア人難民キャンプ視察
*ブルンジ:国連、栄養不良の危機に協調戦略
*アフリカ特別顧問、年末まで続投
*イラクから国連本部に戻ったUNMOVICのブリクス委員長は記者団に対し、イラク政府との話し合いの結果、同国からの一層の協力の約束をとりつけたものの、同国がさらなる情報提供を行う必要がある、と述べた。

*昨夜、メキシコ西部で、大地震が発生し、多数の死傷者がでた。アナン事務総長は声明を発表し、国連に支援の用意がある、と述べた。これまでのところ、同国政府から支援の要請はない。

*朝鮮民主主義人民共和国訪問を終えて国連本部に戻ったモーリス・ストロング事務局長は記者団に対し、同国で人道援助を必要とする800万の人々への支援が枯渇している、と指摘した。

*事務総長特使Carolyn McAskie氏、コートジボワール視察訪問を継続。本日は、戦闘を逃れる7000人のリベリア人を収容する難民キャンプを訪れた。

*ブルンジにおいて人々が栄養不良の危機に直面している事態に受け、国連人道諸機関はこれに対する協調戦略を打ち出した。

*アナン事務総長はこのたび安保理議長に書簡を送付し、ソマリアやスーダンの和平努力の活性化を指摘、アフリカ担当特別顧問Mohamed Sahnoun氏を今年末まで引き続き同職に留め置く、と通告した。

2003年1月21日

*イラク:査察団、空弾頭発見場所を詳しく調査
*西岸:国連特使、イスラエルの破壊行為に憂慮
*南部アフリカ:国連、国際社会に危機への対処求める
*コートジボワール:パリで首脳会議
*WHO事務局長人事:候補5人に絞り込み
*ジュネーブ軍縮会議、スタート
*西サハラ:事務総長、MINURSO任期延長を勧告
*イラクにおいて、国連査察団は活動継続。査察団は、つい最近、空のロケット弾頭4個を発見した場所を訪れ、さらなる分析調査を行った。

*ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官は、イスラエル軍が西岸でパレスチナ人たちの住居や商業的資産を破壊したことについて、深刻な憂慮を表明した。

*国連主要機関およびその他の人道機関は声明を発し、国際社会に対し、南部アフリカで起こる干ばつやエイズなどの複合的要因による危機的事態への対処を求めた。

*アナン事務総長は、週末にパリで開催されるコートジボワールに関する共同首脳会議に出席するため、フランスに向かった。フランス政府の参加要請を受けた。

*ブルントラント氏の後を引き継ぐWHOの次期事務局長候補が現在、5人に絞られた。今、候補に残っているのは、Julio Frenk(メキシコ),Jong Wook Lee(韓国),Pascoal Manuel Mocumbi(モザンビーク), Peter Piot(ベルギー),Ismail Sallam(エジプト)。

*ジュネーブ軍縮会議、2003年会期をスタート。アナン事務総長はメッセージを寄せて、軍縮に関して世界で唯一の多国間交渉の場である同会議が、この数年間の交渉の行き詰まり状態を打破し、実質的作業を再開するよう訴えた。

*国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)に関する事務総長報告、発表。報告において、事務総長はMINURSOの任期を2ヶ月間延長するよう勧告した。

2003年1月20日

*テロ:安保理外相会合、開催
*テロ:事務総長、国連の役割拡大を指摘
*イラク:国連査察団への協力約束
*人権委:議長にリビア選出
*旧ユーゴ裁:前セルビア大統領、初公判へ
*UNMIK代表:権限委譲の準備あり、と
*事務総長特使、北朝鮮高官と協議終える
*イラク:国連特使、行方不明クウェート人協議
*安保理は外相レベル会合を開催し、テロ問題を討議。決議を全会一致で採択し、すべての国に対し、テロ支援を防ぐために緊急の行動をとり、安保理関連決議に従うよう求めた。

*アナン事務総長は上記安保理会合で演説、国連は効果的な国際基準を設定し、テロ行為を防ぐため、役割を拡大しなければならない、と述べた。

*国連とイラクは、2日間にわたる協議を終えた後、共同声明を発表。そのなかで、イラクは、国連査察団に一層の協力を行うことを約束した。

*国連人権委員会において、議長選出のための秘密投票が行われ、リビアが議長国に選出された。賛成33カ国、反対3カ国、棄権17カ国。これまで、人権委員会の議長国は全会一致で選ばれてきており、投票による選出は初めてのこと。第59回人権委の会期は3月17日から4月25日まで。

*前セルビア大統領Milan Milutinovic氏は本日、ハーグの旧ユーゴ国際刑事裁判所に移送された。近いうちに、人道に対する罪などについて、同裁判所の初公判に出頭する。

*UNMIKのMichael Steiner代表は今夜コソボのテレビ局が放映した演説において、自身に与えられた権限をコソボに委譲する準備はあるとする一方、コソボが権限委譲への備えをもっと真剣に行うよう条件をだした。

*モーリス・ストロング事務総長特別顧問は、朝鮮民主主義人民共和国の高官との4日間にわたる協議を終え、北京に戻った。

*ユリ・ウォロンツォフ国連高レベル調整官は、バグダッドでイラク高官と行っていた、イラク侵攻後に行方不明となったクウェート人や、クウェート資産返還の問題についての協議を終え、クウェートに入った。

2003年1月17日

*安保理、対タリバン制裁を強化
*リベリア:安保理、紛争終結を求める
*イラク:査察団、継続を活動
*タイプフェースデザイン展、国連本部で開始
*OCHA、ソマリアの子どもについて報告
*グルジア監視団、事務総長報告発表
*安保理は全会一致で決議を採択し、オサマ・ビン・ラディンやアルカイダ、タリバンに対する制裁措置を強化した。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、リベリア政府および反政府勢力に対し、現在の紛争を収束し、平和的選挙の実施に向けて尽力するよう促した。

*イラクにおいて、国連査察団が活動継続。本日、UNMOVIC査察団は、氷製造工場や、かつてフェノールや塩素を製造していた工場に立ち入り、査察を行った。

*タイプフェースデザイン展、国連本部でスタート。文明間の対話年担当の事務総長個人代表は開幕演説し、この展示が世界の国境を壊し、人々の間のコミュニケーションをより良くするに役立つよう希望を表明した。

*国連人道調整事務所(OCHA)は「心の溝、親を離れたソマリアの子どもたちの体験」と題する報告書を発行した。より良い生活を期待して海外にでたソマリアの子どもたちが深刻な心理的およびアイデンティティの問題に直面し、売春を強制される場合もある、と報告した。

*国連グルジア監視団(UNOMIG)に関する事務総長報告、発表。アブハジア(グルジア)の将来の地位に関する交渉が昨年遅遅として進まなかったことを指摘し、UNOMIGの任期を半年間延長するよう勧告した。

2003年1月16日

*UNMOVIC委員長、欧州訪問
*中東:政治担当事務次長、安保理ブリーフィング
*ベネズエラ:事務総長、チャベス大統領と会談
*イラク:国連査察団、活動を継続
*事務総長、G77議長引継ぎ式で演説
*イラク:賠償委、5億9700万ドル支払い
*キプロス:事務総長特使、ギリシャ外相と会談
*西サハラ:事務総長特使、アルジェリア大統領と会談
*UNMOVICのブリクス委員長はニューヨークからバグダッドに戻る途中、欧州に立ち寄り、ソラナEU高等代表らと意見交換した。会談後、ブリクス委員長は、イラク軍事攻撃を回避するためには、同国が国連査察団により積極的な協力を行わなければならない、と述べた。

*プレンダガスト政治担当事務次長は安保理に対し、中東問題に関するブリーフィングを行い、米国、EU、ロシア、国連の4者が2国家平和的共存の原則に基づき、解決を図ろうとしていることについて、国際社会には明確なコンセンサスが存在する、と述べた。

*過去一年間G77議長国を務めたベネズエラは本日、国連本部において、次年度の議長役をモロッコに引き渡した。アナン事務総長はこの機会を捉えて、同国のチャベス大統領と会談、G77や同国の情勢等について話し合った。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続。UNMOVIC査察チームは本日、同国の貯蔵地域で空の化学兵器弾道11個と、精査を要する弾道1個を発見した。

*G77議長国引継ぎ式典において、アナン事務総長は演説し、同グループに対して、開発およびグローバリゼーションなどへの対処に深く影響を及ぼす諸問題により大きい関心を払うよう求めた。

*国連賠償委員会は、イラクのクウェート侵攻による損害補償を求める327件の賠償請求に応じるべく、17カ国政府と1国際機関に対して、5億9700万ドルを超える額の賠償金を支払った。

*アルバロ・デソト事務総長特別顧問は本日、アテネで、ギリシャ外相らと会談し、キプロス問題について話し合った。

*ジェームズ・ベーカー3世・事務総長個人代表はアルジェリア大統領らと会談し、安保理の提示した和平案について話し合った。

2003年1月15日

*コンゴ:安保理、プレトリア合意の実施求める
*コンゴ:国連、人権侵害を裏付ける証拠を確認
*キプロス:両系指導者、直接会談
*イラク:UNMOVIC委員長、ニューヨーク発つ
*ユニセフ:ケニア義務教育無償化支援
*事務総長、UNIFIL延長を勧告
*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、コンゴ民主共和国の全当事者に対し、昨年12月7日のプレトリア合意を遅滞なく実施するよう求め、人権、国際人道法、安全保障、国民の福祉を尊重するよう訴えた。

*国連コンゴ共和国ミッションが本日発表したところによれば、コンゴ民主共和国北部において、兵士や武力勢力が深刻な人権侵害を犯していると伝えられる事態について、国連調査団はこのたび、安保理および人権高等弁務官に対し、これを裏付ける証拠があった、と確認する中間報告を行った。

*キプロスのギリシャ・トルコ両系指導者は同島において、デソト事務総長特別顧問同席の下、直接会談した。

*UNMOVICのハンス・ブリクス委員長は本日、ニューヨークを出発し、欧州を訪問する。バグダッド入りする前、欧州の高官らと会談を予定し、イラク問題について話し合う。

*ケニア政府がこのたび、義務教育の無償化を決めたことを受けて、ユニセフは本日、これを支援すべく、250万ドルを拠出する旨発表した。

*国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に関する事務総長報告、発表。報告において、アナン事務総長は同軍を7月31日まで半年間延長するよう勧告した。

2003年1月14日

*事務総長、今年初の記者会見
*イラク:事務総長、戦争を語るのは時期尚早
*中東:ラーセン特使、ロンドン会議に参加
*北朝鮮:事務総長、外交解決可能と
*2003年は好機の年、と事務総長
*武力紛争下の子ども保護:安保理、公開討論
*キプロス:事務総長、解決案協議進める決意
*クメール・ルージュ裁判:特別法廷設置協議、終わる
*アナン事務総長はニューヨーク国連本部で、今年初の記者会見を行った。イラク問題について、大量破壊兵器が見つからない場合の同国への軍事攻撃の可能性を問われた事務総長は、査察団の安保理への報告前に戦争について語るのは時期尚早である、と述べた。

*ラーセン中東和平プロセス調整官は、パレスチナ改革に関するロンドン会議に参加。同調整官は和平プロセスを進めるために、会議が非常に重要である、と強調した。

*アナン事務総長は記者会見で、朝鮮民主主義人民共和国の核開発問題について発言し、外交による解決が可能であるとの楽観的見方を示した。

*アナン事務総長は記者会見において、多くの課題が山積するなかにおいても、2003年は国際社会にとって好機の年とすることができる、と述べた。キプロス統一、スーダン内戦終結、コンゴ民主共和国の沈静化については、解決が間近いとし、また、イラク、朝鮮半島、イスラエル・パレスチナにおいても、解決は可能であると信じる、との姿勢を示した。

*安保理は公開会合を開き、武力紛争下の子ども保護の問題について討議した。アナン事務総長は冒頭演説において、子ども兵士を使い続ける政府や反乱分子の名を列挙、公表し、その責任を問う姿勢を明確に打ち出すことの重要性を指摘した。

*アナン事務総長は年頭の記者会見において、キプロス問題について触れ、2月28日までに合意を達成するため、解決案に関する協議を進めるとの決意を示した。

*クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置をめぐり、アナン事務総長とソク・アン・カンボジア上級相が昨日話し合い、今回の国連とカンボジア間の協議は終わった。

2003年1月13日

*中東:事務総長、相次ぐ流血事件に憂慮
*キプロス:事務総長顧問、同国訪問
*イラク:国連査察団、活動継続
*クメール・ルージュ裁判:カンボジア代表団長、事務総長と会談
*エジプト6企業、グローバル・コンパクト参加
*週末、中東において流血事件が相次ぎ、少なくとも9人のパレスチナ人と2人のイスラエル人が死亡した。アナン事務総長は暴力の拡大とイスラエル人・パレスチナ人の犠牲者が増えていることについて、深刻な憂慮を表明した。

*アルバロ・デソト事務総長顧問は、キプロスの両系指導者との交渉のため、同国を訪問。キプロスのEU加盟前に、同国紛争当事者に包括的合意を達成させることをめざす。

*イラクにおいて、国連査察団が活動を継続した。UNMOVICの化学・生物兵器チームや、IAEAチームはバグダッド市内のバグダッド大学や技術大学等に立ち入り、査察を行った。

*クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置をめぐる協議において、カンボジア代表団を率いるソク・アン上級相は本日、アナン事務総長と会談した。

*エジプトの6企業がこのたび、アナン事務総長が立ち上げたグローバル・コンパクトに参加した。この6企業は、Sonac Societe Nationale du Commerce、Talaat Mostafa Group、Modico、Orascom Construction、the Americana Group。

2003年1月10日

*初の女性、国連文民警察顧問に
*チェチェン:ロシアNGO代表、無事解放
*アナン事務総長はこのたび、国連平和維持活動局の文民警察顧問に初の女性を任命した。今回抜擢されたのは、インドの警察機構の上級職を務めるキラン・ベディ氏。

*昨年7月にチェチェンで誘拐・拘束されていたロシアのNGOの代表、ニーナ・ダヴィドヴィッチ氏がこのたび、無事解放された。大島賢三緊急援助調整官はこれを歓迎する意を表明した。

2003年1月9日

*イラク:兵器製造の証拠見つからず
*イラク:安保理、査察団に支持表明
*世界経済見通し、発表
*イラク:査察団、活動継続
*ゴラン高原:イスラエル防衛軍、シリア人射殺
*クメール・ルージュ裁判:国連とカンボジア、協議
*東ティモール、ユネスコ加盟へ
*コンゴ:MONUC、人権侵害調査へ
*UNMOVIC委員長およびIAEA事務局長は安保理ブリーフィング後、記者団に対して、イラクの申告書には未回答の部分が相当あるが、同地で活動する査察団は未だ、兵器製造の証拠を見つけていないとの旨述べた。

*国連イラク査察団長のブリーフィングの後、安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表し、査察団の活動に対し、全面的支持を表明した。

*「世界経済状況・見通し、2003年」、発表。2001-02年の株価や技術投資の落ち込みの後もなお、マクロ経済リスクや不確実性が続き、世界経済の高度成長軌道への道を阻害するであろう、と報告は指摘した。

*イラクにおいて、国連査察団は本日も、査察を継続。UNMOVICのミサイル・チームが3施設に、生物・化学兵器チームがそれぞれ、1施設に立ち入り、査察したほか、IAEAも1施設を査察した。

*ゴラン高原において、イスラエル防衛軍(IDF)が昨日、シリア人1人に発砲したほか、もう1人を拘束した。国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が報告した。

*クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置問題について、国連とカンボジアは、3回目の協議を行った。明日、第4回協議を行う予定。

*東ティモールのグスマン大統領はこのたび、ユネスコの松浦事務局長に書簡を送り、同国際機関に加盟する意思を示した。

*コンゴ民主共和国の北東部において、恣意的処刑や深刻な人権侵害が行われていると伝えられる事態を受けて、MONUCはこのたび、調査のために、専門家チームを同地に派遣した。

2003年1月8日

*国連とカンボジア、特別法廷設置協議
*イラク:査察団長、安保理ブリーフィング
*チャドと中央アフリカ共和国、共同委開催へ
*中東:国連特使、サウジアラビアで同国外相と会談
*アフリカ/エイズ:国連特使、アフリカ視察
*クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置について、国連とカンボジアは、協議を再開した。協議は今週月曜日に再開したが、カンボジア側の要請によって、昨日中断していた。

*UNMOVICのブリクス委員長と、IAEAのエルバラダイ事務局長は火曜日、イラクでの査察状況について、ブリーフィングする。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発表、チャドと中央アフリカ共和国がガボンで共同委員会を開催すると決めたことについて歓迎の意を示し、両国に対し、2国間関係の実質的進展をはかるため、同委を活用するよう促した。

*ラーセン中東和平プロセス担当調整官はサウジアラビアにおいて、同国外相らと会談し、中東和平のための取り組みについて話し合った。

*アフリカHIV/エイズ担当事務総長特使ステファン・ルイス氏はこのたび、アフリカ南部の視察を行ったが、本日、国連本部で記者会見し、この視察旅行を通じ、アフリカと国際社会の協調努力こそがエイズとの闘いに有効であるとの思いを強くした、と述べた。

2003年1月7日

*イラク:査察団、初のヘリ使用
*エチオピア・エリトリア:安保理、国境画定への協力求める
*中央アフリカ共和国:事務総長報告、発表
*北朝鮮:IAEA、安保理付託まで数週間
*キプロス交渉:技術委員会、開始
*イラクにおいて、UNMOVICの化学兵器チーム(15人構成)は初めて、ヘリコプターを使い、化学兵器製造疑惑のある施設を訪れ、査察を行った。

*安保理議長は理事国を代表して報道声明を発し、エチオピアとエリトリア両国に対し、国境画定作業を円滑に進めるべく、国連ミッションおよび国境画定委に全面協力するよう促した。

*国連中央アフリカ共和国平和建設支援事務所(BONUCA)に関する事務総長報告、発表。この報告において、アナン事務総長は中央アフリカ共和国が現在、憂慮すべき状況にある、とした。そして、同国北部において、反政府武装勢力が存在し、住民が治安悪化の被害を受けている状況は、すべて不安定要因であり、緊張を高め、平和回復努力を阻害する、と警告を発した。

*IAEAは昨日、朝鮮民主主義人民共和国に対し、保証措置の遵守を求める決議を採択したことについて、IAEAスポークスマンは本日、同問題が安保理に付託されるまでに、わずか数週間しかない、と述べた。

*キプロスにおいて、各種の条約および法律に関する2つのアドホック技術委員会が会合を開始。国連が議長を務める。

2003年1月6日

*北朝鮮:IAEA緊急理事会、保証措置遵守求める
*テルアビブで自爆テロ
*イラク:国連査察団、活動継続
*クメール・ルージュ裁判:国連、カンボジア協議開始
*安保理:1月の議長国は仏
*英国政治家ジェンキンス氏、死去
*UNAMSIL:事務総長報告、発表
*IAEA緊急理事会は本日、決議を採択し、朝鮮民主主義人民共和国が引き続き、非協力的姿勢をとるようであれば、安保理に付託せざるを得ないとして、保証措置の遵守を求めた。

*アナン事務総長は声明を発表し、テルアビブでこのたび起こった自爆テロについて、道徳的に許しがたく、まったく正当化できないものである、と強く非難した。

*テルアビブでの自爆テロについて、ラーセン中東和平プロセス担当特別調整官もまた、非難するとともに、イスラエルに対し、自制を促し、報復行動をやめるよう訴えた。

*イラクにおいて、国連兵器査察団は活動を継続。UNMOVICの生物・化学兵器チーム、およびミサイル・チーム、またIAEAのチームが国内の各施設に立ち入り、査察を行った。

*クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置に関して、国連とカンボジア代表が協議を開始した。

*安保理の1月の議長国は、フランス。同国のジャン=マルク大使は本日、イラク、中東、アフリカが引き続き、安保理の主要議題となるであろう、と見通しを述べた。

*英国の政治家、ロイ・ジェンキンス氏が死去。享年82歳。アナン事務総長は声明を発し、哀悼の意を表明した。

*国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に関する事務総長報告、発表。コートジボワールにおける紛争がリベリアやシエラレオネの元武装グループの関与により、シエラレオネ近隣諸国の紛争の性格を複雑化している、と指摘した。

2003年1月3日

*カンボジア特別法廷:国連との協議再開へ
*北朝鮮:IAEA理事会、報告を聴取へ
*イラク:査察活動、続く
*ソロモン諸島:サイクロン被害調査
*コンゴ:最近、7万人が住居失う
*来週、カンボジアと国連との間で、クメール・ルージュを裁く特別法廷の設置に関する協議が再開する。国連側はハンス・コレル法務担当事務次長が、カンボジア側は、ソク・アン上級相が交渉団を率いる。

*IAEA理事会は来週月曜日、エルバラダイ事務局長から、朝鮮民主主義人民共和国に関する報告を聴取する予定。

*イラクにおいて、UNMOVICの査察チームは本日も、さまざまな大量破壊兵器の製造疑惑のある施設に立ち入り、査察を行った。

*昨年暮れにサイクロンに襲われ甚大な被害のでたソロモン諸島に対して、国連は本日、災害支援調整チームを派遣した。

*国連が本日発表したところによれば、コンゴ民主共和国の北東部において、最近、7万人以上が住処を失った。

2003年1月2日

*安保理:非常任理事5か国、交替
*10カ国が分担金を完納
*ジョセフ・コナー氏、退任
*アンゴラ、チリ、ドイツ、パキスタン、スペインの5カ国が、安保理メンバーに加わる。コロンビア、アイルランド、モーリシャス、ノルウェー、シンガポールにかわって、非常任理事国の2年間の任期を開始した。

*新年が明け、本日現在、アルメニア、バングラデシュ、ベラルーシ、コンゴ、ホンジュラス、ラトビア、マリ、セネガル、シエラレオネ、ウクライナの10カ国がすでに今年度分の分担金を完納した。

*8年間にわたって、国連管理担当事務次長を務めたジョセフ・コナー氏がこのたび、退職した。かわって、前WFP事務局長のキャサリン・バーティーニ氏が同ポストに就く。