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Dec 2024 Vol.108
「私たちは多国間主義を崖っぷちから救うためにここに集まりました」― これは今年9 月の国連総会ハイレベルウィークの「未来サミット」開会の冒頭スピーチで、アントニオ・グテーレス事務総長が力を込めた言葉です。「私は人生を通じて、人々は決して過去に同意しないと学びました。信頼を再構築するためには、現在から始めて、未来に目を向ける必要があります」とも述べています。
- 寄稿:「未来のための協定:多国間主義の新たな出発点」根本 かおる 国連広報センター所長
- グテーレス事務総長、日本被団協のノーベル平和賞受賞を祝福
- 人権条約と人権機関の役割について
- TOPICS@UN:インフォグラフィックスで見るSDGsの進捗2024ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Jun 2024 Vol.107
昨年10月7日にパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスなどがガザからイスラエル側に大規模なテロ攻撃を行い、多くの人々を殺害し人質に取ったことをきっかけに、イスラエルがガザを攻撃し、全面的な戦争に拡大しています。5月末の時点ですでに勃発から7カ月以上になりますが、収束する見通しはありません。人口が密集するガザへの全面的な攻撃で、死者はガザの人口の1.5パーセントにあたる3万5千人を上回りました。国連児童基金の発表では10分ごとに1人の子どもが死傷し、1万9千人もの子どもが孤児になってしまいました。
- 寄稿:「いま、歴史の転換点にあって」根本 かおる 国連広報センター所長
- 寄稿:「気候危機に直面する人々とコミュニティーを支援する『気候行動アカウント』」リサ・ドーテンOCHA ディレクター
- 大阪・関西万博「国連パビリオン」で奔走 浦野 翔太 国連グローバル・コミュニケーション局 アウトリーチ部 JPO
- ~退職のご挨拶~ 「国連職員として世界と日本を見続けた35年」
- TOPICS@UN:気候変動についての「思い込み」を検証する、JPO 派遣制度50周年、エネルギー移行のための重要鉱物に関するパネル、日本も参加ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Dec 2023 Vol.106
2023年は国連の78年の歴史において悲劇的な記録を刻む年となりました。紛争下で人道支援活動にあたる100人を超える国連職員が、1カ月余りという短い間に殺されたのです。
- SDGs後半戦に向けた決意
- 寄稿:「戦時下で情報の誠実性をどう守るか」メリッサ・フレミング国連事務次長(グローバル・コミュニケーション担当)
- ガザの居住区が消滅する「激しいショック」アドナン・アブ・ハスナ 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)報道官
- ~退職のご挨拶~ 35年間、たいへんお世話になりました。
- TOPICS@UNIC:「世界人権宣言」75周年記念ブログシリーズ、わかりやすい日本語で読む「世界人権宣言」、国連のAI諮問機関、日本から2人がメンバーに ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Jul 2023 Vol.105
「私のG7 各国首脳へ向けたメッセージは明確です。世界の至る所で経済状況が不確実さを増している中で、富裕国は世界の半分以上、つまり大多数の国々が深刻な財政危機に苦しんでいる事実を無視するわけにはいきません」G7 広島サミットに出席したアントニオ・グテーレス国連事務総長は、サミット終了後に臨んだ記者会見の冒頭、こう切り出しました。G7 サミットでのグテーレス事務総長のメッセージは、脆弱な立場に置かれた国々への「正義」ある財政出動と気候「正義」を中心に、「正義」が核にありました。
- 寄稿:「嘘が平和を壊すとき」メリッサ・フレミング国連事務次長(グローバル・コミュニケーション担当)
- 未来への希望をつづるシリーズ“日本から世界に伝えたいSDGs”
- アフリカの今と戦略コミュニケーション
斉藤 洋之 国連グローバル・コミュニケーション局アフリカ担当広報官 - 「1.5℃の約束」キャンペーン、2年目にキーワードは“野心”と“正義”
- TOPICS@UN:46年ぶり開催の国連水会議、SDGsを合言葉に、国連寄託図書館会議を開催、ヘイトスピーチについて基本情報を和訳しました、ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Dec 2022 Vol.104
今年の8月6日、アントニオ・グテーレス国連事務総長の姿は広島にありました。原爆投下から75年の節目となった2020年に訪問することを願っていましたが、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行に阻まれ、3年越しで叶った広島の式典への参列です。
- 分断を乗り越え、共に行動を
- COP27の現場から見えた気候変動対策の本質
- 終わりの見えない脅威と対峙して
久保 拓人 国連地雷対策サービス部(UNMAS)事業管理チーフ - 「1.5℃の約束 ― いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」キャンペーン実施
- TOPICS@UN:国連本部のガイドツアー発足70周年、世界の人口80億人に、SDGs進捗概要ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Jun 2022 Vol.103
2022年2月24日は、第2次世界大戦以降の国際秩序の中核を担ってきた国連憲章に公然と違反してロシアがウクライナへの侵攻を開始した日として、のちの教科書に記されることになるでしょう。それ以降、この原稿を書いている6 月はじめで、国境を越えて安全を求めて逃れた難民と国内で避難している人々を合わせると、ウクライナの人口の実に3分の1にあたる1,400万を上回る人々が家を追われ、第2次世界大戦以降最も速いスピードで進行する「人々の強制移動」となっています。ロシアによる攻撃などによるウクライナの死傷者の数は、国連人権高等弁務官事務所が記録することができただけでも、5月29日現在で死者4,074人(うち子ども262人)、負傷者4,826人(うち子ども415人)に上り、実際にはこれよりもずっと多いと見られています。
- 国連は何ができるのか? ― 5つのよくある質問への回答
- ウクライナの危機はソーシャルメディアにとっての重要な分岐点
- 気候変動問題に取り組む専門家集団の一員として鈴木 健次郎 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局 プログラムオフィサー
- いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。
- TOPICS@UN:SDGsを合言葉に寄託図書館の研修会、リサイクルのまち「大崎町」動画を公開ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Dec 2021 Vol.102
今年9月の国連総会ハイレベルウィークで世界の注目を集めたのは、SDGs推進の機運を高める会合「SDGモーメント」に出席したK-PopグループBTSによるスピーチと音楽パフォーマンスでした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックでコンサートツアーが中止になるなど悲しい思いをしたと経験を共有しつつ、自分を見失いがちな状況にある世界の若者たちに寄り添い、一緒に乗り越えられると呼びかける強いメッセージでした。
- 世界は目を覚まさなければならない
- Googleと国連、検証済みの気候変動に関する情報の提供で協力
- 飢餓のない世界へ ― FAOの仕事場から日比 絵里子 国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所長
- SDG ZONE at TOKYO
- TOPICS@UN:#絶滅を選ぶなキャンペーン、軍縮がテーマの映像コンテストで日本から入賞ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Jun 2021 Vol.101
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンの開発が異例のスピードで進み、コロナ対策の切り札であるワクチン接種が世界的に行われています。6月13日の時点で、すでに世界で8億7,300万人が、少なくとも1回はワクチンの接種を受けるに至っています。しかしながら、変異株が猛威をふるい、感染の勢いがさらに増しています。世界の感染者は1億7,000万人を突破、死者も370万人を超えてしまいました。
- すべての人がともに取り組んでこそ
- 寄稿:最も必要とされる時代に、危機に瀕するジャーナリズム
- 等身大の仕事を通じて貢献する
茅野 龍馬 世界保健機関(WHO)
健康開発総合研究センター 医官 - 京都コングレス開催
- TOPICS@UN:パンデミックが浮き彫りにしたUHCの重要性、国連寄託図書館の研修会、開催ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Dec 2020 Vol.100
国連が創設75周年という節目を迎えた2020年は、世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行に大揺れした一年でした。保健・医療の危機を出発点としたCOVID-19は、瞬く間に社会・経済・人権・人道というあらゆる側面に大打撃を与える「人類の危機」に発展してしまいました。特にギリギリの生活を強いられてきた脆弱な立場にある人々や国々を一気に困窮に陥れ、私たちの社会経済のひずみがCOVID-19によって顕在化されたとも言えるでしょう。
- 創設から75年、初のバーチャル国連総会
- コミュニケーションの分野でも“より良い復興”を
- 21世紀における犯罪をどう捉え、防止するか
加藤 美和
国連薬物犯罪事務所(UNODC)事業局長 - Dateline UNが見つめた国連のあゆみ
- TOPICS@UN:国連WFPにノーベル平和賞、SDGメディア・コンパクト 日本から33社に、ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Apr 2020 Vol.99
2020年を東京オリンピック・パラリンピック大会の年として迎えた方も多いことでしょう。しかし今や2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の年として記憶されることは間違いなさそうです。COVID-19 は、人々の命を奪い健康を損なうだけでなく、日常生活をあらゆる形で変えています。特定の品物の供給不足、休校や在宅勤務に伴う「通常業務」の変更、個人や企業の収入減、こうした変化と先行きの不透明さがもたらす不安とストレス。女性、外国人、障がい者、貧困層にいる人々など、特に脆弱な立場に置かれる人々はさらに大きな打撃を受け、開発途上国が受ける影響も甚大だと予測されます。
- ジェンダー平等:世界の現状
- SDGsとメディア
ジェンダー平等への意識は足りていますか? - 子どもたちが夢を追える世界の実現のために 小笠原 稔 国際労働機関 児童労働撲滅プロジェクトCTA
- 国連寄託図書館研修会議 ~図書館はどのようにSDGsに取り組んでいるのか~
- TOPICS@UN:私たちの未来について「対話」を、ポラード事務次長、ユース担当事務総長特使の訪日ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Nov 2019 Vol.98
「若者はあなたたちの裏切りに気づき始めています。すべての未来の世代の目があなたたちに向けられています。あなたたちが私たちを見捨てるのであれば、私たちは絶対に許しません」
スウェーデン出身の16歳の気候活動家、グレタ・トゥーンベリさんは9月23日、「気候行動サミット」の開会に集う政府首脳、ビジネスリーダー、市民社会の代表らを前にこのように述べ、各国の気候変動対策が十分でないことを時に痛烈に批判しながら訴えました。
- 行動と遂行のための10年に向けてより具体的な計画と、より大きな野心を
- 一緒に世界を変えていこう“大量生産・大量消費・大量廃棄”を見つめ直しませんか
- すべての終着点であるゴミの現場に学ぶ 星野 幸代 国連ハビタット福岡本部 本部長補佐官
- 多方向な交流を生み出す広報をめざして
- TOPICS@UN:SDGメディア・コンパクト、日本から8社に、SDGsトレイン 東でも西でも“出発進行!”ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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May 2019 Vol.97
4年に1度 首脳級で行われるSDGsの点検会合である「SDGサミット」が9月24・25日にニューヨークの国連本部で開催されます。その前日の23日には、アントニオ・グテーレス事務総長の呼びかけで「気候行動サミット」が開かれ、まさにSDGsの推進と気候変動対策とが車軸の両輪であることを示しています。
- 気候行動:ファッションとスポーツ
COP24で立ち上がった2つの枠組み - 捨てるなら、もらわない ~広がるプラスチック汚染を食い止めるために~
- 陸上自衛官、国連で働く。
冨永 敦 国連平和活動局(UNDPO)軍事部軍事計画課 - 若者の感度で より良い世界の構築を!
- TOPICS@UN:UNICインターンシップの動画ができました、ハローキティがSDGsを応援します~!ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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Nov 2018 Vol.96
今年8月のアントニオ・グテーレス事務総長の訪日は歴史を刻むものとなりました。被爆73周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典への参列は、初めての国連事務総長による長崎の式典への出席でした。
- 若者のカメラに収められた日本のSDGs
SDGs学生フォトコンテスト2018 - 私たちの未来は連帯にかかっている
~第73回国連総会ハイレベルウィーク~ - インターンシップを通して見た国連
山田 怜 外務省 総合外交政策局 国連企画調整課 - 試練に直面するパレスチナ難民
- TOPICS@UN:「きかんしゃトーマス」SDGsで国連とコラボ、“やめよう、プラスチック汚染”ほか
- 根本かおる所長の国連だより
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