本文へスキップします。

  • プリント

ここから本文です。

国際チャリティー・デー(9月5日)事務総長メッセージ

プレスリリース 13-060-J 2013年09月05日

チャリティーは、国連の価値を堅持し、その活動を前進させるうえで重要な役割を果たします。労力や金銭の提供、地域社会や地球の裏側でのボランティア活動、対価を期待しない気遣いや親切といった形でのグローバルな連帯の表現は、調和の中での暮らしと、すべての人にとって平和な未来の構築という私たちに共通の目標の達成に役立ちます。

私は初の「国際チャリティー・デー」を祝えることを歓迎します。昨年、国連総会によって宣言されたこの国際デーは、極めて貧しく、弱い立場に置かれた人々のための活動に一生を捧げ、世界中で追随者が多かったマザー・テレサの死没日に因んで設けられたものです。

奇妙なことに、チャリティーは無駄、不適切、さらには受け取る側にとって屈辱であるかのようなイメージで敬遠されることがあります。ドナーがわざわざ「これはチャリティーではなく投資だ」と言い訳しなければならないこともあります。私たちはチャリティーをその精神に沿い、人間の状況を改善するための崇高な試みとして認識しようではありませんか。

私たちがミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取り組みを加速し、2015年以降の期間について大胆なアジェンダを定めようとする中で、チャリティーの果たす役割がさらに増大することはあっても、減少することは決してありません。

国連ボランティア計画(UNV)や国連児童基金(UNICEF)などの国連機関は、世界中の人々にとって参加の場となっています。総会は「国際チャリティー・デー」を設けるにあたり、教育や啓発活動を通じたチャリティーの奨励を要請しました。国連アカデミック・インパクトのASPIRE(教育を通じてイノベーションと改革を推進する学生行動)をはじめとする取り組みは、若い男女に対し、恵まれない若者たちが学校に通うための資金を得られるようにする責任を担うよう促しています。国連の人道機関は、一般からの義援金と政府からの寛大な拠出に依存しながら、自然災害、武力紛争その他の緊急事態を受けた救命活動を続けています。

この新しい国際デーにあたり、私は老若男女を問わず、世界各地の人々に対し、あらゆる人間に宿る慈善の心が命じる行動を起こすよう呼びかけます。

* *** *