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第68回国連総会における事務総長の開会挨拶(ニューヨーク、2013年9月17日)

プレスリリース 13-064-J 2013年09月23日

総会の新しい会期の開幕を皆様とともに迎えられることを大変うれしく思います。

議長、この機会をお借りして、総会議長という重要な職務に就かれましたことを、改めて心からお祝いします。私たちが今後、グローバルな課題への取り組みに努め、全世界で数十億を数える人々の期待に応えていくうえで、私は議長のグローバルなビジョンに基づくリーダーシップを頼りにしています。その期待とは、すべての人にとって尊厳ある暮らしを実現することに他なりません。議長もぜひ私を頼りにしてください。

各国代表の皆様、期待ははっきりと感じられています。私たちは極めて重要な作業に取りかかろうとしているのです。

2015年という達成期限が近づく中で、私たちはミレニアム開発目標(MDGs)の達成をいかに加速するかに焦点を絞ります。企業、市民社会、慈善団体が一堂に会し、MDGsの成功例を披露することになっています。

私たちは、ポスト2015年開発アジェンダの設定に向けた取り組みを本格化させます。その一環となる持続可能な開発に向けた一連の目標は、MDGsと同様、この新時代の複雑な課題に取り組み、全世界の人々の想像力を結集したものになることが期待されます。

よって私は、ジョン・アッシュ総会議長がポスト2015アジェンダに向けた「お膳立て」を一般討論のテーマに選ばれたことを歓迎します。

議長はまた、第68回総会の会期中に開催予定のハイレベル協議とテーマ別討議の議題として、6つのテーマを提示されました。私はこの議長の決定を支持します。

また、私たちは第68回総会で、2014年の「小島嶼開発途上国会議」に向けた準備を進めるほか、繁栄と機会に満ちた将来を構築するための決定や投資を私たちに求める全世界の人々の期待に応えるため、その他幅広い重要な作業にも取りかかります。

障害者と移住に関しては、重要な総会ハイレベル協議が行われます。

私たちは平和と安全保障に関する数多くの緊急課題にも注力します。

各国代表の皆様、私は気候変動に関するハイレベル・サミット会合の招集も予定しています。私は皆様の全面的な支持を期待するとともに、各国の指導者の参加をお願いしたいと思います。具体的な日程については、総会議長および一般委員会との密接な協議により決定します。

皆様、シリアは間違いなく、国際社会が直面する最大の危機となっており、一般討論期間中の演説や会合でも大きく取り扱われることでしょう。これは当然のことです。総会には、シリア危機の解決と被害への対応に向けた私たちの取り組みにおいて果たすべき役割と、発言する権利があります。私はこの会合の終了直後に、これについて報告を行うことになっています。

シリアが国際社会にとって最大の危機であることは確かです。しかし同時に、私たちはより大きな全体像、すなわち地域紛争やグローバルな動きも見る必要があります。地域紛争や和平の問題については、国連が今年になってコンゴ民主共和国とアフリカ大湖地域において仲介した和平合意に関する監視メカニズムの会合を開催します。

国連、欧州連合(EU)、ロシア、米国からなる中東カルテットは、最近になって再開されたイスラエル・パレスチナ間の交渉を支援するため、1年以上の活動休止を経て、再び会合を開きます。

私たちは、イエメンとミャンマーの移行をいかに支援するか、また、最近になって選挙が行われたマリの安定をいかに定着させるかについても話し合います。

最後に、私たちはウィーン世界人権会議の開催20周年を祝います。この会議は、国連人権高等弁務官のポスト創設につながりました。

議長、各国代表の方々、皆様、

臨時の総会議場は、改修中の由緒ある議場に比べ、美しさと雰囲気に欠けるかもしれませんが、一番大切なのは、私たちがここで何をするかです。この演壇で私たちが話したことを、全世界の人々にとっての具体的な進歩という形に変えていくための懸命な努力こそが重要なのです。

そうした考えから、私はこの極めて重要な第68回総会の会期中、アッシュ議長の有能なリーダーシップと運営手腕に期待しています。そして私は何よりも、議長が就任にあたり約束された「断固たる決意」に期待しています。それこそまさに、この重大な時期に私たちが必要としているものだからです。

先ほども少し触れたとおり、総会議場は「キャピタル・マスター・プラン」の一環として改修中であり、現在は閉鎖されています。私は各国の代表団、特にここを訪れる指導者の方々に、この臨時の総会議場にがっかりされないようお願いします。たった1週間の辛抱です。来年の今頃までには必ず、指導者の方々が新装された総会議場で討論を繰り広げられることをお約束します。皆様にはぜひ、このメッセージを伝えていただきたいと思います。

各国代表の皆様、あらゆる課題で必要な成功を収められるよう、力を合わせて取り組んでいこうではありませんか。

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