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日本語訳(非公式)ができましたのでお知らせします
国際非暴力デー(2007年10月2日)

プレスリリース 07/074-J 2007年10月01日

2007年10月2日は第1回「国際非暴力デー」として記念されます。10月2日はインド独立運動の指導者であり、かつ非暴力の哲学と実践の先駆者であるマハトマ・ガンジーの誕生日に当たります。

この記念日を定めた2007年6月15日の総会決議A/61/271によると、「非暴力デー」は「教育や国民意識を高める運動を通して非暴力のメッセージを広める」ための機会となるもので、決議は「非暴力の原則の普遍的意義」および「平和、寛容、理解および非暴力の文化を実現する」意思を再確認しています。

共同提案140カ国を代表して総会に決議を提出するにあたり、インドのアナンド・シャルマ外務大臣は、幅広いかつ多様な国々が決議の共同提案国となったことは、マハトマ・ガンジーに対する普遍的尊重および彼の哲学がもつ恒久的意義を反映したものである、と述べるとともに、故ガンジー自身の言葉を引用して、「非暴力は人類に残された最大の力である。それは、人類が発明した最大の破壊兵器よりもさらに強力である」と述べました。

国連本部での活動
国連本部で行われる主要な記念活動は、10月2日、午前9時30分から10時まで行われる非公式な総会本会議で、事務総長が声明を発表します。非政府機関のためのブリーフィングは、10月11日に広報局によって行われます。

非暴力の定義
非暴力の原則(非暴力抵抗としても知られています)は、社会変革または政治変革を達成するために物理的暴力を使用することを拒否することです。しばしば「普通の人々の政治」といわれるように、この形態の社会闘争は、一般大衆によって世界各地の社会正義のためのキャンペーンで採用されてきました。

非暴力抵抗に関する優れた学者であるジーン・シャープ教授は、「非暴力行動の政治」と題する彼の著書の中で、非暴力について次のように定義しています。

「非暴力行動とは、無抵抗や服従を拒否する人々や闘争は不可欠だと考える人々が、暴力に訴えることなく闘争を行うことのできる一つのテクニックである。非暴力行動は、闘争を回避もしくは無視することではない。それは、いかに効果的に行動するか、特にいかに効果的に権力を行使するかの問題に対する一つの回答である」

非暴力はしばしば平和主義と同義語として用いられる一方、20世紀半ば以降、この言葉は、戦争反対に重点を置かない多くの社会改革運動によって採用されてきました。

非暴力理論の一つの基本教義は、支配者の権力は人民の同意に基づくものである、ということで、したがって、非暴力は、一般大衆の同意と協力の撤回を通してそうした権力の弱体化を図ろうとするものです。

非暴力行動はおもに3つのカテゴリーに分けることができます。

- 行進やデモなどを含む、抗議と説得、 
- 協力拒否、そして 
- たとえば封鎖や占拠などの非暴力介入

マハトマ・ガンジーの生涯とリーダーシップ
ガンジーは、インドを独立に導いた人ですが、世界の各地で市民的権利や社会変革を求める非暴力運動のよりどころとなってきました。ガンジーは、その生涯を通して、抑圧的な状況の下にあっても、また克服できないような挑戦に直面しても、非暴力という信念は貫きました。

一般大衆によるイギリスの法律への不服従運動の奨励や歴史的意義をもつ1930年の塩の行進など、彼の行動を裏付ける理論は、「正しい手段は、正しい結果をもたらす」ということでした。すなわち、平和な社会を実現するために暴力に訴えることは不合理である、ということです。彼が信じていたことは、植民地からの自由を獲得するために暴力や憎悪に訴えてはならない、ということでした。

「絶望を感じる時、すべての歴史を通じて、真実と愛の道が常に勝利を収めたことを思い出す。暴君や殺人者の存在は、時に打ち勝ち難いように見える時もあるが、 最後には彼らが必ず滅びてしまう。そのことを考えなさい、いつでも。

たとえ全体主義の名の下に行われようと、 
また自由と民主主義の聖なる名の下に行われようと、 
狂気に満ちた破壊は死者や孤児、家のない人々にとってはみな同じである。

「眼には眼を」は世界全体を盲目にしてしまう。

私には、死んでもいいという大儀は数多くあるが、 
相手を殺してもいいという大儀は一つもない」

マハトマ・ガンジー:「真実による実験の物語」、1927