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潘基文(パン・ギムン)国連事務総長 演説 グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク主催昼食会 (2015年3月16日、東京)

プレスリリース 15-028-J 2015年03月16日

©UN Photo/Eskinder Debebe

©UN Photo/Eskinder Debebe

きょう皆様にお目にかかれたことを嬉しく思います。

私が皆様にお会いするのは、今回で5度目になります。

グローバル・コンパクトの諸原則の前進に向けた皆様の献身的な取り組みに深く感謝します。

持続可能かつ公平なビジネスの促進は、すべての人にとってよりよい世界をつくるという私たちの目標の中心でもあります。

私は今週これまで、第3回国連防災世界会議に参加していました。

グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GCJN)は、この重要なテーマを深く理解しています。

2011年3月の地震と津波による壊滅的な被害を受け、皆様はグローバル・コンパクトを通じ、世界の実業界に救援努力への支援を直ちに呼びかけました。

これこそまさに、よりよい世界をつくるための共有の責任という、グローバル・コンパクトの精神に適う対応でした。

このことに関連して、私の最優先課題のひとつである女性のエンパワーメントとジェンダーの平等につき、簡単にお話させていただきたいと思います。

私は先週、このテーマに関するグローバル・コンパクトのイベントで発言しました。

私はその時、ジェンダーの平等を達成するためには、企業をはじめとする全関係者の協調的な取り組みが必要だと述べました。

きょう、お集まりいただいた方々のほとんどは男性です。この状況は変えなければなりません。

この理由から、グローバル・コンパクトは今、企業に対し、毎年のサステナビリティ報告にジェンダーの平等という評価軸を取り入れるようお願いしています。

経済、社会、文化、政治の世界から女性と女児を排除する障壁の解消は、私たち全員の最優先課題とせねばなりません。

最善の解決策を採用し、落伍者を出さず、私たち全員が望む未来をともに構築してゆけるようにする道は、男女の完全な共同参画の実現を置いて他にありません。

私は皆様に対し、家庭でも職場でも、このメッセージを深く心に刻むよう、強くお願いします。

親愛なる友人の皆様、

私は皆様がグローバル・コンパクトを受け入れたように、女性のエンパワーメントという原則も受け入れていただけるものと確信しています。

皆様のネットワークは長年の間、日本の実業界に企業責任という理念を浸透させようと努めてこられました。

皆様の中には、国連その他との連携により、持続可能性を高めるとともに、より安全で健康、公平かつ強靭な未来に向けた私たちの前進を支援している方々も多くいらっしゃいます。

皆様が人権、生物多様性、報告などの重要課題について設置している数多くの分科会は、知識を共有し、喫緊の課題について協力しようという、グローバル・コンパクト参加者の固い決意の表れです。

私は「気候への配慮」イニシアティブに参画し、低炭素の未来に向けたイノベーションとアドボカシーに人一倍取り組んでいる方々に感謝したいと思います。

また、グローバル・コンパクトの日中韓ラウンドテーブルにおける皆様の重要なパートナーシップと、昨年のネットワーク会合の成功も称賛したいと思います。

皆様はこのような参画を通じ、国連の中心的目標に向けた前進に貢献しているのです。

親愛なる友人の皆様、

私は今後、皆様のネットワークの会員増大を切に望んでいます。

私たちに共通の取り組みへの参加をあらゆる規模の企業に呼びかけ、日本の仲間たちとともに、コンパクトの諸原則の遵守を主張していただきたいのです。

今がその時です。今年は、持続可能な未来に向けた行動があらゆる方面で起こされるからです。

今週は、各国が仙台の国連防災世界会議に参集しました。

国連は7月、アジスアベバで第3回開発資金国際会議を開催します。

9月には、ポスト2015開発枠組みに関する議論が、持続可能な開発に関する特別サミットでクライマックスを迎えます。

そして12月にはパリで、気候変動に関する有意義で普遍的な協定が採択される予定です。

企業は今後とも、これらすべてのフォーラムの成功と、その成果の実施に重要な役割を果たします。

皆様のネットワークが、日本の内外で、持続可能な開発に関するグローバルな目標の前進に向けたきっかけとなれることを期待しています。

日本には、長いイノベーションの歴史があります。そして私たちは、イノベーションに高い価値が置かれる時代に暮らしています。

皆様には、自らのビジネスと社会のためになる行動を取っていただく必要があります。

私は、皆様の参画と創造性があれば、グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワークが日本企業の持続可能な成長を進めるという役割を果たしながら、持続可能な未来をつくるうえで私たち全員が直面する課題への取り組みにも貢献できるものと確信しています。

私は、皆様が国連の目標を真剣に追求されていることを誇りにするとともに、皆様が実証済みの決意と支援によって、きっと世界を変えることができると信じています。

皆様のリーダーシップと支援に感謝いたします。

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オリジナル英文はこちらから