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持続可能な開発サミット、9月25-27日にニューヨークの国連本部で開催へ (概要)

プレスリリース 15-082-J 2015年09月17日

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人々と地球のために、私たちの世界を転換させよう

誰も置き去りにしない、新たな持続可能な開発アジェンダ

9月25日から27日にかけ、ニューヨークの国連本部で開催される「国連持続可能な開発サミット」には、161の加盟国の首脳が出席し、新たな野心的な持続可能な開発アジェンダを採択することになっています。この重要なアジェンダは、国際社会と各国政府が、今後15年間の繁栄と福祉の共有を促進するための出発点となるものです。

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は8月2日、サミットの成果文書に関する加盟国のコンセンサスができ上がったことを受け、今回の合意が「私たちの世界にとって歴史的な転換点が訪れたことを告げる普遍的、画期的かつ統合的なアジェンダを含んでいる」ことを明らかにしました。

「これは『人民のアジェンダ』であり、あらゆる場所のあらゆる次元で貧困に終止符を打ち、誰も置き去りにしないための行動計画となります」事務総長はこのように述べています。

193の国連加盟国が合意したアジェンダ案「Transforming Our World: 2030 Agenda for Sustainable Development(私たちの世界を転換する:持続可能な開発のための2030年アジェンダ)」は、宣言、17の持続可能な開発目標と169項目のターゲット、実施手段と新たなグローバル・パートナーシップに関するセクション、および、再検討とフォローアップの枠組みから構成されています。

このアジェンダは、貧しい国、豊かな国、中所得国を含め、あらゆる国々の行動を求める、独創性に富むものです。また、貧困に終止符を打つためには、経済成長を実現し、教育や保健、社会保障、雇用機会を含む幅広い社会的ニーズに対応する一方で、気候変動や環境保護にも取り組む計画が必要だという認識を示しています。さらに、不平等やインフラ、エネルギー、消費、生物多様性、海洋、産業化といった問題も取り扱っています。

この新しい持続可能な開発アジェンダは、エチオピアのアディスアベバで最近開催された「開発資金会議」の成果を土台としています。また、今年12月にパリで行われる新たな有意義かつ普遍的な気候協定に関する交渉にも好影響を与えることが期待されています。

 

人々と地球のためのグローバルな行動に向けた政府間協議プロセス

史上最大の成功を収めた貧困対策運動のきっかけとなった「ミレニアム開発目標(MDGs)」は、世界のリーダーが9月、採択する新たな持続可能な開発アジェンダのたたき台となっています。

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(地球サミット)」以来、世界は人間の福祉を実現する新たな経路として、持続可能な開発の道を歩むことを明らかにしました。「アジェンダ21」で提示された持続可能な開発という理念は、経済開発と、人々のニーズを充足し、環境を守る成長とのバランスをとらなければならないことを認識するものでした。

新たな持続可能な開発アジェンダは、2002年の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」の成果、2010年の「MDGsサミット」、2012年の「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」の成果、および、全世界の人々が示した見解を基に策定されています。

各国はMDGsの成功を認識し、リオ+20の成果文書「私たちが望む世界」の中で、一連の持続可能な開発目標を策定し、検討と適切な行動を仰ぐためのオープン・ワーキング・グループの設置に合意しました。

オープン・ワーキング・グループは1年以上に及ぶ包摂的かつ集中的な協議の末、17の具体的な目標と、これに関連する169項目のターゲットを提案しました。

2年以上にわたり行われた目標の内容に関する政府間交渉には、市民社会その他のステークホルダーからも数多くの意見が寄せられました。包摂的で透明性のある協議の結果、8月2日には、新たな持続可能な開発アジェンダに関する成果文書についてコンセンサスが成立しました。

この新しいアジェンダは、2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」で、世界のリーダーが正式に採択することになります。

 

持続可能な開発目標

目標1

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

目標4

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

目標6

すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

目標7

すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

目標8

すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

目標9

レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

目標10

国内および国家間の不平等を是正する

目標11

都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

目標12

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

目標13

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

目標14

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

目標15

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

目標16

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

目標17

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

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関連リンク: 持続可能な開発目標ファクトシートはこちらをご覧ください。