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2006砂漠と砂漠化に関する国際年
~アナン国連事務総長が中間報告書を総会に提出~

プレスリリース 05/091-J 2005年11月10日

「2006砂漠と砂漠化に関する国際年(IYDD)」の準備状況に関するコフィー・アナン国連事務総長の中間報告書が2005年11月2日、国連総会に提出されました。この国際年は、全世界で甚大な環境、社会、経済コストをもたらしている砂漠化を食い止めることを目指して、第58回総会において宣言されたものです。

IYDDは、国際的な環境課題における乾燥地問題への注目と重要性を高めるとともに、この問題が持つ真の意味でグローバルな性質を浮き彫りにする大事な機会です。あらゆる国々と市民社会組織には、この国際年を記念する特別の取り組みが求められており、全世界でその準備が本格的に進んでいるところです。

中間報告書は、砂漠化をテーマに、土地劣化と貧困との重要な結びつきを強調することをねらいとして地方、国内、国際レベルで計画中のさまざまなイベントを紹介しています。以下の主な分野の問題について、大がかりな取り組みが予定されています。

若者と砂漠化 バマコ(マリ)
女性と砂漠化 北京(中国)
砂漠化と移住 アルメリア(スペイン)
市民社会と砂漠化 モンペリエ(フランス)
科学と砂漠化 チュニス(チュニジア)およびナイロビ(ケニア)
貧困、飢餓と砂漠化 ジュネーブ(スイス)

 

国際年の最後を飾るイベントとして、アルジェリア政府は「砂漠化、移住、安全保障」をテーマに、各国首脳によるサミットを主催する予定です。

IYDDはまた、独特の生態系、数千年の歴史を誇る自然の生息地、そして世界でも有数の活気あふれる文明の発祥地として、砂漠をたたえる機会ともなります。報告書は、計画中の多くの文化的行事について詳しく紹介しており、世界の砂漠の豊かな社会的・文化的側面が描き出されることが期待されます。

報告書の提出と並行して午後に行われた関連行事には、国際年の名誉スポークスパーソンの中から2人が出席しました。アルジェリアのシェリフ・ラフマニ環境大臣と、ブルガリアが世界に誇るサッカー選手で、ゴールデンブーツ賞も受賞したフリスト・ストイチコフ氏です。名誉スポークスパーソンは一年を通じて国際年を支え、協力していきます。

ストイチコフ氏は、「このメッセージを将来の世代に広めていきたい。特に、国家を超えて共鳴し、人々を一つにまとめることができる、世界でもっとも力と友愛に満ちたサッカーというスポーツを通じてメッセージを伝えたい」と述べました。この関連で、アフリカをはじめ砂漠化の影響を受けている国々の選手と、ヨーロッパの選手との間で、サッカーの親善試合を行う計画もあります。

一方、ラフマニ大臣は、IYDDを「砂漠に暮らし、砂漠化の被害を受ける地域の生物多様性や知識、伝統を守る」機会とする必要性を強調しました。

メディアの方々へ:
さらに詳しい情報については、www.iydd2006.orgをご覧になるか、Joyce Hannah(電話:(+49-228) 815 2857)までお問い合わせください。

 

昨年の総会決議はこちら