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世界トイレデー(11月19日)事務総長メッセージ

プレスリリース 13-083-J 2013年11月19日

毎年、80万人以上の5歳に満たない子どもたちが下痢で不必要に命を落としています。その数は1分に1人を超えています。他にも無数の人々が重病に陥り、その多くが健康や発育への長期的な影響に苦しんでいます。その最大の原因は、劣悪な衛生状況です。全世界で適切な衛生施設を利用できない人々は約25億人に上ります。屋外で排便する人々も10億人を超えています。私たちはタブーを破り、衛生施設の普及を世界的な開発優先課題に据えなければなりません。

今年、正式行事として国連が初めて迎えた「世界トイレデー」は、この重要なテーマを中心に考える機会です。衛生は、人間と環境の健康にとって中心的な存在です。それは持続可能な開発や尊厳、機会の確保にも欠かせません。劣悪な水と衛生の状態により、開発途上国は年間約2,600億ドルの損害を被っていますが、この額はそれらすべての国々の国内総生産の1.5%に相当します。これに対し、1ドルの投資を行えば、人々の健康と生産性の改善により、その投資は5倍になって戻ってきます。学校にまともなトイレが備われば、女子の就学者は11%増加します。女性が個室トイレを利用できるようになれば、暴行を受けるおそれも低下します。

衛生対策は道徳的、経済的に急務であるにもかかわらず、その前進はあまりにもわずかで、しかも遅すぎます。私は今年、この理由から、2025年までに屋外排便をなくすための「Call to Action on Sanitation(衛生対策の実施の呼びかけ)」を立ち上げ、「Sanitation and Water for All(すべての人に衛生と水を)」や、ミレニアム開発目標(MDGs)達成期限の2015年に向けた「Sanitation Drive to 2015(衛生の推進2015)」など、既存の取り組みのさらなる促進を図っています。

適切な衛生施設を利用できない人々の割合を半減させるというMDG目標達成のめどは、まったく立っていません。すべての関係者が素早く具体的な成果を目指して連携することで、私たちの取り組みを早急に強化しなければなりません。また、2015年以降のことを考えれば、衛生をポスト2015年開発アジェンダの中心に据えることが不可欠です。高価な解決策や、最新技術を活用した解決策は必ずしも必要ではありません。すでに成功を収めている多くのモデルを採用、拡大することができるからです。私たちはまた、リスクにさらされたコミュニティを教育し、文化的な認識や、現代世界にそぐわない古くからの慣行を変革することにも努めなければなりません。

私たちが力を合わせ、トイレと衛生施設についてオープンかつ率直に話し合えば、人類の3分の1の健康と福祉を改善できるのです。それがまさに「世界トイレデー」の目標です。

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ー世界トイレデーについて、詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/en/events/toiletday/index.shtml