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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第32号】2/27付資料

2014年03月03日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第32号/2014227

◆事務総長、総会に人権状況を報告

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長225、3つの国連機関の長および緊急援助副調整官とともに総会に出席し、シリアの人道状況について報告しました。この報告は、安全保障理事会(安保理)が2月22日、全当事者に対し、支障のない人道援助アクセスを認めるよう要求する決議を採択したことを受けて行われたものです。「3年間もほとんど援助を受けられていない北東部の住民、数十万人に援助を提供する必要があります。国連はすでに、困窮したシリアの人々に食料援助、安全な水、避難所、医薬品を届けるため、懸命の取り組みを行っています。私たちは数百万人に支援を提供していますが、それでも不十分です。…私たちは今回の決議を履行し、人道状況を改善すべく、全力を尽くしていきます」。事務総長はこのように述べました。そして、シリア国内はもとより、難民を受け入れている近隣諸国での対応についても資金を提供するよう、国際社会に改めて訴えかけました。

-事務総長の報告は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/infocus/sgspeeches/statments_full.asp?statID=2147#.Uw4hxYXyL-s

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官も人道ニーズの高まりを強調し、3年にわたる紛争により、シリアがアフガニスタンを越え、世界最大の難民流出国になりつつあることを総会に報告しました。そして、レバノン、トルコ、ヨルダン、イラク、エジプトの各国が、世界史上最悪の部類に属する紛争から逃れようとするシリア人を毎日数百人、場合によっては数千人のペースで受け入れ続けていることを強調しました。

-難民高等弁務官の報告は以下をご覧ください。

http://www.unhcr.org/530cc5f19.html

 

◆シリアの子どもたちを支援する「失われた世代にしないために」キャンペーンが発足

国連児童基金(UNICEF)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、マーシー・コア、セーブ・ザ・チルドレンおよびワールド・ビジョンは224、一般向けのアピールを発出し、シリア危機が子どもたちに及ぼしている破滅的な影響に対して怒りの声を上げるよう強く促しました。シリアと近隣諸国で被災した子どもたちの数が550万人に近づく中で、5つの組織は、子どもたちの苦難を終わらせ、その教育と保護への投資を増やさなければ、シリアだけでなく、地域全体で失われた世代が生まれることになると警告しました。そして、一般市民に対し、サイトhttp:www.change.orgで展開されている大規模な行動要求に加わるよう呼びかけました。

-詳しくは以下をご覧ください

http://www.change.org/petitions/world-leaders-take-action-don-t-let-the-childrenofsyria-lose-another-year-to-bloodshed-and-suffering-6

-合同プレスリリースは以下をご覧ください

http://www.unicef.org/media/media_72703.html

 

◆シリアから「マスタード・ガス」を搬出

化学兵器禁止機関(OPCW)・国連合同査察団226、硫黄マスタード(通称「マスタード・ガス」)の備蓄分がシリア国外に搬出されたことを明らかにしました。シグリッド・カーグ特別調整官は記者声明の中で、シリアの化学兵器全廃に向けた重要な一歩として、今回の搬出を歓迎しました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://opcw.unmissions.org/Default.aspx?tabid=6576&ctl=Details&mid=10358&ItemID=22858&language=en-US

 

3度目の交渉に向けた外交努力を継続

国連報道官は225の記者会見で、シリア政府と反体制派によるジュネーブでの交渉再開に向けた外交努力につき、最新の情報を提供しました。報道官は記者団に対し、ラクダール・ブラヒミ共同特別代表をはじめとする関係者が、できる限り早期の交渉再開を確保するため、懸命な努力を続けていると述べつつ、その日程はまだ決定していないことを明らかにしました。

-国連報道官のブリーフィングは以下をご覧ください。

http://www.un.org/News/briefings/docs//2014/db140225.doc.htm

 

主な国連ニュース記事

UNRWA事務局長、ヤルムーク・キャンプへの円滑な人道援助提供の必要性を改めて強調

2月25日 –前日、UNRWAによる人道援助物資の配給が再開されたシリアのヤルムーク・パレスチナ難民キャンプを訪問したフィリッポ・グランディ 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務総長は、そこで目にした光景にショックを受けたと述べました。「私はきょう、深く心が痛む光景を目にし、動揺を感じています。私が話を聞いたパレスチナ難民は、厳しい試練からトラウマを抱えており、食料や医療をはじめとする支援を直ちに必要としていることが明らかな人々も多くいました。私はきょう見聞きしたことは、人道アクセスに関する安保理決議2139の適時性と、全当事者が確実に決議を履行することの必要性を物語っています」。事務局長はこのように語っています。

http://www.unrwa.org/crisis-in-yarmouk

 

栄養不良:レバノンで難民の子どもたちに忍び寄る脅威

ガジエ(レバノン)、2月25日 – ここはレバノン南部ガジエにある避難所。ファトメーさん、モナさん、シハムさん、トゥルキアさん、レイラさんをはじめとする女性たちは、紛争勃発前のシリア・アラブ共和国での暮らしを振り返っています。彼女たちの記憶に残っているのは、オレンジの木に囲まれた美しい石造りの家々や、一人ひとりの子ども部屋、大きくなった子どもたちのための大学、幼い子どもたちが通う学校、そして食料です。

http://www.unicef.org/infobycountry/lebanon_72711.html

  

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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事務総長は2月25日、総会でシリアの人道状況について報告を行った。困窮したシリアの人々に食料援助、安全な水、医療品などを届け、人道状況の改善に向けてさらに全力を尽くすと述べた。写真はダマスカスのヤルムーク難民キャンプ©UNRWA
OPCW国連合同査察団を率いるシグリッド・カーグ特別調整官©OPCW
マスタード・ガスの備蓄分がシリア国外に搬出されたことについて、カーグ特別調整官は「化学兵器全廃に向けた重要な一歩」として歓迎した©OPCW-UN Joint Mission