• プリント

シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第84号】3/4付資料

2015年03月08日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

*  * * * * * * * * *

ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第84号/201534

◆デ・ミストゥーラ特使、アレッポでの戦闘凍結に関する協議を継続

ステファン・デ・ミストゥーラ・シリア担当事務総長特使32、ダマスカスでシリア政府の担当者と会談し、アレッポでの戦闘凍結について話し合いました。

特使の和平への取り組みの一環として、現地の情勢を検証し、戦闘凍結が発表された場合、人道援助の大幅な増大を確保するためのミッションも、アレッポに派遣されています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/offthecuff/index.asp?cuff=3

 

◆国連人道問題担当事務次長、シリア危機の影響に関する協議のため、ヨルダンとレバノンを訪問

ヴァレリー・エイモス国連人道問題担当事務次長32、政府高官や人道パートナーとシリア危機の影響について話し合うため、4日間のヨルダン、レバノン歴訪を開始しました。アンマンで世界人道サミット中東・北アフリカ地域準備会合に出席したエイモス事務次長は、民間人の保護やアクセスの確保、国際人道・人権法の強化のあり方につき、新しいアイデアを出すよう求めました。事務次長は挨拶の中で、国境を越えて流入する難民を快く、寛大に受け入れたシリア近隣国を称えるとともに、この負担が受入国の公共サービスやインフラ、経済に緊張状態を及ぼしていることに留意しました。事務次長はまた、地域全体の人々と政府のほか、地域機関やNGOも、人道的対応に貢献していることも指摘しました。

-エイモス事務次長の発言は以下をご覧ください。

https://docs.unocha.org/sites/dms/Documents/3%20Mar%2015%20USG%20Amman%20WHS.pdf

 

◆国連高官、安全保障理事会に対し、暴力と蛮行がまったくの野放し状態で続く現状を報告

康京和(カン・ギョンファ)国連人道問題担当事務次長補226、安全保障理事会に対し、シリア紛争が5年目を迎える中で、暴力と蛮行が収まらず、処罰も全く行われていないことを報告しました。そして、すべての当事者が人口集中地域で爆発性兵器を無差別的に用いていることで、2月の死者はさらに増え、数千人が避難を余儀なくされていると指摘しました。

康事務次長補は安保理に対し、当事者の責任を問い、シリアでの人道アクセスを改善するため、 その権限の範囲内で全力を尽くすよう、強く促しました。「私たちは毎月、同じ違反行為を報告しています。紛争当事者は何ら処罰を受けないまま、民間人の拉致やアクセスの拒絶、援助車両からの必需品の略奪を繰り返しています。この悪循環を断たねばなりません」。事務次長補はこのように述べています。同じく安保理に報告を行ったアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、難民危機が転換点を迎えていることを強調するとともに、近隣国で登録されたシリア難民が380万人を超える中で、人道危機は既存の対応能力をはるかに上回る規模に達していると述べました。

-康 人道問題担当事務次長補の発言は以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/assistant-secretary-general-humanitarian-affairs-and-deputy-emergency

-グテーレス国連難民高等弁務官の発言は以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/un-high-commissioner-refugees-antonio-guterres-open-briefing

 

◆事務総長、人権問題への早期の取り組みで、シリアの惨事を回避できていた可能性を指摘

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長32、第28回人権理事会開会式にビデオ・メッセージを送り、国連には人権侵害を防ぐ権限と手段があると述べました。しかし、事務総長はその一方で、これら手段を利用するにあたっての最大の課題が、加盟国間の政治的コンセンサスの欠如にあると警告しました。「世界は、差別や不平等から抑圧、暴力的過激主義に至るまで、深刻な人権侵害に直面しています。私たちが共有する課題は、これらその他の侵害がそもそも起きないようにするため、はるかに多くの取り組みを積み重ねることです」。事務総長はこのように述べるとともに、シリア紛争に関し、国連が人権侵害に早期に取り組めていれば、人道的、政治的な大惨事を回避できたかもしれない事例のひとつであるとの見方を示しました。事務総長は加盟国に対し「国連が活動の仕方を変えることが大いに必要とされている中で、この変革を達成するため、それぞれの役割を果たす」よう呼びかけました。

-潘事務総長のビデオ・メッセージ(テキスト)は以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/statements/index.asp?nid=8427

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

* *** *

康京和(カン・ギョンファ)国連人道問題担当事務次長補は2月26日、安全保障理事会に対し、シリア紛争が5年目を迎える中で、暴力と蛮行が収まらず、処罰も全く行われていないことを報告した©UN Photo/Mark Garten
同じく安保理に報告を行ったアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、近隣国で登録されたシリア難民が380万人を超える中で、人道危機は既存の対応能力をはるかに上回る規模に達していると述べた©UN Photo/Mark Garten