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世界人口デー(7月11日)事務総長メッセージ

プレスリリース 13-040-J 2013年07月11日

女児の教育、健康および権利の忠実な擁護者として、また、若い女性に世界を変える力があることを常に信じる者として、今年の「世界人口デー」が思春期の妊娠をメインテーマとすることを歓迎します。取り扱いが難しいこの問題について、世界の関心を向ける必要があるからです。

毎年、1,600万人の十代女性が出産していますが、その中には妊娠を計画する機会がなかった女性があまりにも多くいます。妊娠や出産の際の合併症は、産科瘻孔などの深刻な障害につながりかねないばかりか、これら弱い立場にいる若年女性にとって最大の死因となっています。また、安全性を欠く妊娠中絶による十代女性の傷病や死亡も多くなっています。

私たちはこうした問題に取り組むため、女児を小学校に通わせ、思春期を通じてよい教育を受けられるようにしなければなりません。教育を受けた女性は、婚期を遅らせ、準備ができるまで出産を控え、より健康な子どもを産み、より高い所得を稼げる可能性が高くなります。

また、私たちは思春期の男女に年齢に見合った適切かつ包括的な性教育を行わなければなりません。若い女性が母親になることを望むかどうか、そして、いつそれを望むかを決定できるようにするためには、こうした教育が特に重要となります。私たちはさらに、家族計画やHIVを含む性感染症の予防と治療をカバーする包括的な性と生殖に関する保健サービスを提供しなければなりません。女性が必要とする母子保健サービスの保障も必要です。

私たちが十代の女性の教育、健康、福祉に十分な関心と資源を向ければ、これらの女性はやがて、社会にプラスの変革をもたらすさらに大きな勢力となり、その影響は今後何世代にも及ぶことでしょう。今年の「世界人口デー」にあたり、十代の女性がその潜在能力を発揮し、私たちの共有の未来に貢献できるよう支援することを誓おうではありませんか。

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