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世界水の日(3月22日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 22-012-J 2022年03月22日

人類の水に対する需要は、拡大しています。過度の利用、汚染、気候変動により、水資源への圧力が高まっています。干ばつや熱波はより激しく、より頻繁に発生しています。海面上昇により、沿岸の帯水層への塩水浸入が進んでいます。地下水の帯水層は枯渇しつつあります。

水は、紛争だけでなく、協力のきっかけにもなりえます。私たちが協力し、世界の地下水供給を含む、すべての水資源の管理を改善することが不可欠です。地下水は目に見えませんが、無視することは許されません。岩や土壌に蓄えられた地下水は、液体の淡水として最大の水源です。地下水は、飲料水の供給、衛生システム、農業、工業、そして生態系を支えています。しかし、世界の帯水層の約20%が過剰に利用されています。

多くの場所において、私たちはこの貴重な水資源の貯蔵量すら把握していません。私たちは地下水源の探査、監視、分析を改善する必要があり、それによって地下水源を保護し、よりよく管理するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に近づくことができるのです。

来年開催される国連水会議は、持続可能な開発に向けた水に関する行動を活性化する決定的な機会になります。今年の「世界水の日」にあたり、セクター間、そして国境を越えた連携を強化することで、持続可能な形で人類と自然のニーズのバランスを取り、現在と将来の世代のために地下水を利用できるようにしていくことを決意しようではありませんか。

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