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世界気象の日(3月23日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 20-016-J 2020年03月23日

気候と水との間には切っても切れないつながりがあります。水は地表から蒸発して大気に至り、そこで凝縮されて雲となり、地球の隅々へと運ばれて行きます。やがて雲は雨や雪を降らせることにより、新鮮な水を地上の土地、河川、湖水、氷河などに戻します。このようにして私たちの地球で生命が支えられているのです。気候は水循環を促し、水循環が気候を決定づけます。

この循環は当たり前のものだと思われがちです。しかしこれは、世界が取り組む持続可能な開発目標(SDGs)の多くの目標、たとえば飢餓の撲滅、健康と福祉の確保、生産性のある産業の促進、住み続けられるまちづくり、すべての人に安価でクリーンなエネルギーの可能性を開放することなどの中核にあるものなのです。

気候変動は地球の水循環を破壊し、世界中の水の配分を変えてしまいます。その結果、ある場所では洪水が多くなり、別の場所では長期化した干ばつが多発します。地球は持続不可能な水利用の影響による水循環の問題にすでに直面し、世界人口の半分以上が少なくとも年に1カ月は深刻な水不足に陥っています。世界の水需要が増え続ける中で、重大な水危機が起きています。

だからこそ、今年の「世界気象の日」と「世界水の日」は気候と水というテーマを共有しています。調和のとれた持続可能なやり方で気候と水を管理することにより、水供給の予測、監視、管理を向上させ、水の過剰、不足、汚染などの問題に立ち向かう緊急のニーズに対応する必要があります。測定できないことを管理することはできません。水文学(地球上の水循環を主な対象とする地球科学の一分野)的監視と予測の向上は、効果的な水管理政策と洪水・干ばつへの早期警戒サービスを支えるため不可欠です。

今年の「世界気象の日」にあたり、気候と水の切っても切れないつながりと水循環の重要性を大切にしようではありませんか。気象学会と水文学界を支える取り組みを強化し、水資源の効率的管理を促進しましょう。水の一滴一滴を数えましょう、どの一滴も大切なのですから。

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