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世界食料デー(10月16日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 19-092-J 2019年10月16日

「世界食料デー」は、貧困をゼロにし、どこでも誰でも、栄養のある食料を手ごろな価格で手に入れられる世界を実現できるよう、地球規模の呼びかけを行う日です。

しかし今でも、8億2,000万人を超える人々が十分な食料を口にできていません。

また、気候緊急事態は食料の安定確保にとって、ますます大きな脅威となっています。

その一方で、20億人の男性、女性、そして子どもが太りすぎや肥満に陥っています。

不健康な食生活は、病気や死亡のリスクを大幅に高めます。

世界が毎年10億トンを超える食料を無駄にしている時に、飢餓が広まりを見せていることは受け入れがたい事実です。

温室効果ガス排出量の削減を含め、私たちの生産と消費のあり方を変えるべき時が来ています。

持続可能な開発目標(SDGs)をすべて達成するためには、食料システムの転換が欠かせません。

私はこうした理由から、SDGsを達成するための「行動の10年」の一環として、2021年に「食料システム・サミット」を招集したいと考えています。

飢餓のない世界の実現は、人類という一つの家族として、私たちが果たすべき責務なのです。

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