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国際障害者デーに寄せる国連事務総長メッセージ

プレスリリース 10-099-J 2010年12月03日

今年の「国際障害者デー」は「約束を守ろう:障害者の課題をミレニアム開発目標(MDGs)の中心に」をテーマとしています。

9月のMDGサミットで世界の指導者が行った約束の中には、障害を持つ人々の生活を向上させることが含まれています。

家族、友人、隣人など、私たちの周囲には障害者を持つ人々がいます。実際のところ、身体、精神、感覚障害は非常に多く見られ、世界人口の約10%がその影響を受けています。

障害と貧困の間にも、強い相関関係があります。開発途上国で暮らす貧困層のおよそ20%は障害者です。世界的に見ても、障害者の失業率は相対的に高く、十分な教育や保健医療を受けられないことも少なくありません。多くの社会では、障害者がその存在さえ無視され、自らのコミュニティからも切り離されて、孤独に暮らしています。

このような障壁にもかかわらず、障害者は強い勇気と不屈の精神を示してきました。しかし私たちは、こうして人間として最高の成果を達成した人々に感銘を受け続ける中でも、絶望的な状況の中で暮らし、障害を持たない市民が享受している権利や特権、機会を奪われている人々が直面する困難を忘れてはなりません。

各国政府は障害者の支援にさらに取り組む必要があります。そのためには、「障害者の権利に関する国連条約」を履行しなければなりません。そして、障害者のニーズを各国のミレニアム開発目標(MDGs)の関連課題に取り入れなければなりません。世界の指導者は、MDGサミットで採択した行動計画で、現状の取り組みが不十分であることを認識しました。

今年の国際デーにあたり、障害者のエンパワーメントを図ることを目標とする法律や政策、プログラムがなければ、貧困、病気、差別との闘いに勝利はないことを認識しようではありませんか。障害者コミュニティに対し、これら目標達成への期待を裏切らないことを誓おうではありませんか。そして、2015年という国際的に合意された期限までに目標を達成するため、障害者を単なる受益者ではなく、変革をもたらす貴重なアクターとして、私たちの今後5年間の活動に取り込んでいこうではありませんか。