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1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー(4月7日)15周年に寄せる潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ

プレスリリース 09-016-J 2009年04月07日

今年の「1994年のルワンダにおけるジェノサイドを考える国際デー」にあたり、ルワンダ人自身の目から見たジェノサイドについて考えてみましょう。

殺人者たちから何百もの人々をかくまった男性。いまだに罪の記憶にさいなまれる殺人者。夫と3人の息子が犠牲となり自ら命を絶とうとした女性。こうした人々は今どこにいるのでしょうか。

国連は、国連広報局による「ルワンダの展望:生存、和解、寛容、および希望のイメージ」プロジェクトを通じて彼らの物語を記録しました。(http://www.un.org/preventgenocide/rwanda/visions.shtml 参照)

多くの人々の命を救った英雄はその勇気に対して賞を贈られました。罪の意識にさいなまれていた殺人者は、生き残った遺族に許しを請いました。あの被害者、すなわち自ら命を絶とうとした女性は、彼の懇願を聞き入れ、そこに癒しを見出しました。

これらの心打たれる報告、そして他にも多くの物語が、和解への道を歩む国を表現しています。遺族の響きわたる声は他の言葉で言い表せない感情を私たちの心に呼び起こします。しかし80万人以上もの罪のない犠牲者の沈黙は、今でも私たち集団としての良心を苦しめています。

国連は未来の悲劇を防止するための重要な任務を継続しています。紛争防止に向けた取り組みを強化し、調停能力を高めてきました。私たちは紛争に巻き込まれた民間人を守るため、一層の努力をしています。ルワンダ国際刑事裁判所や他の国際裁判所は、世界が重大な国際人権・人道法違反に対する免責を認めないという強力なメッセージを発しています。ジェノサイド防止に関する事務総長特別顧問は、潜在的問題の兆候が見られないか世界を監視しています。そして「保護する責任」の原理が、国連の予防、保護、対応、および再建のメカニズムの土台となっています。

ジェノサイド防止は集団的責任です。この難題に対処してこそ、私たちは遺族の強固な意志に応え、15年前にルワンダで亡くなった人々を心から追悼することができるのです。