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世界自閉症啓発デー(4月2日)に寄せる潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ

プレスリリース 09-013-J 2009年04月02日

国連総会は4月2日を「世界自閉症啓発デー」に指定することで、自閉症に対する理解を深める国際的な取り組みの強化に貢献しました。今年はこの日を記念し、国連ファミリーとパートナーが総出で、講演会やブリーフィング、上映会、演奏会、テレビ会議、展覧会その他の活動を開催します。

自閉症を抱える子どもたちや大人が充足した意義ある生活を送れるよう行動を求める声が、このように世界中で高まっていることを、私は歓迎します。それは達成困難な夢ではありません。自閉症について正しい認識を広め、このますます大きな課題に対する社会の理解を深めれば、必ず実現できるのです。

私はこの目標の達成に向け、日々努力を続ける思いやりのある人々の姿を目にしてきました。国連は昨年、自閉症の領域を含む様々な障害を抱えるメンバーが結成したロックバンドRudely Interruptedのコンサートを主催しました。その温かな心に響く歌で、観客は総立ちとなり、パフォーマンスを心から楽しむその姿は、障害を持つ人々が世界にどれだけ貢献できるかをまざまざと見せつけました。

リードボーカルのローリー・バーンサイドさんの言葉は特に印象的です。「何か障害を抱える子どもたちにアドバイスできるとすれば、それは障害があることであきらめるな、ということでしょう。それを弱みではなく、逆に強みとして使えばよいのです。赤信号の後には、少しは黄色があっても青信号がたくさん待っているはず。赤信号は少しの試練と考えればいいでしょう。青や黄色のほうが多いことは確かですから」

世界自閉症啓発デーにあたり、この精神を大切にし、共有していこうではありませんか。そして、自閉症を抱える子どもたちや大人がどこでも、その潜在的能力をいかんなく発揮し、社会に貢献するために必要な支援的環境を得られるよう、世界的な取り組みをさらに進めようではありませんか。