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平和祈念式典に寄せる事務総長メッセージ(長崎、2016年8月9日)

プレスリリース 16-070-J 2016年08月09日

Photo: UNODA

Photo: UNODA

キム・ウォンス軍縮担当上級代表が代読

私は、71年前の長崎への原爆投下による惨劇で犠牲となった人々を悼むため、今年の平和祈念式典にお集まりになった皆様に対し、連帯の気持ちをお伝えしたいと思います。この式典を主催し、核兵器がもたらした恐ろしい人的被害を改めて私たちの心に刻もうとする長崎市の取り組みに、感謝いたします。

皆さんは、原爆で命を失ったり、その恐ろしい後遺症に苦しんだりした人々を追悼するため、ここに参集されました。しかし、皆さんの集いは、このような悲劇を二度と起こさないよう、あらゆる手を尽くさねばならないことを国際社会に再び強く印象づける機会でもあります。

長崎、そして全世界から集まった平和を愛する人々は、こうした犠牲者が、性別、年齢、宗教、思想、国籍に関係なく、無差別に人間を殺傷する兵器によって命を失ったことを想起するのです。

長崎は昔から、活気と多様性に満ちた街でした。私は2010年にこの地を訪れた際、街と人々の活力によって勇気づけられただけでなく、核兵器のない世界を作ろうという市民の決意に強い感銘を受けました。この取り組みを先頭に立って進めているのが、勇気ある被爆者の方々です。

被爆者の方々は声をひとつにして、「ノーモア、ネバーアゲイン」というメッセージを世界に伝えてきました。

このメッセージは、核兵器の廃絶という私たちが共有する目標を達成するまで、何度でも繰り返し伝えなければなりません。

被爆者の方々が高齢化する中で、新たな世代がピース・メッセンジャーの役割を担わねばならない時が来ています。

私は長崎の若き平和の創造者である皆さんに対し、核兵器によってもたらされた苦難が決して忘れ去られることのないよう、この課題に取り組むことを呼びかけます。仲間たちと一緒に、ぜひこのメッセージを全世界に広げてください。核兵器を作り出したのは皆さんではありませんが、これを最終的に廃絶する任務は、皆さんの世代が担えるのです。国連は皆さんとともに、核兵器のない世界の実現に取り組んでいきます。

核兵器の犠牲になられた方々のことを忘れず、すべての人にとってより安全で平和な未来を構築できるよう、ともに取り組むことを改めて誓おうではありませんか。

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