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平和記念式典に寄せる事務総長メッセージ(広島、2015年8月6日)

プレスリリース 15-063-J 2015年08月06日

キム・ウォンス 軍縮担当上級代表代行が代読

広島の被爆70周年を記念する厳粛な平和記念式典に御参列の皆様に、このメッセージをお送りできることを光栄に思います。主催者並びに本日この式典に参列されている皆様に対し感謝の意を表します。この式典は、広島から世界中のあらゆる人々の心に響き渡り、核兵器廃絶を確実に達成するため早急に行動を起こす必要があることを思い起こさせるに違いありません。

紛争において核兵器が初めて使用されてから70年が経過しましたが、この粛々とした式典は、あの日亡くなった数万人の方々を追悼するとともに、その後耐え難い苦難を経験してきた被爆者の方々に敬意を払うものです。国連は、被爆者の方々と心を一つにし、核兵器のない世界という被爆者の理想を実現していく決意を固めています。

私自身、5年前に広島を訪れた際、その思いは一層強いものとなりました。被爆者の方々とお会いし、被爆の実相や今なお残る影響を目にしたことを私は一生忘れないでしょう。人類が引き起こしたこの壊滅的な悲劇を生き抜いた人々の勇気に、私は深く心を動かされました。「被爆者」は単なる生存者ではありません。被爆者は比類なき平和の擁護者です。彼らはその悲惨な体験から、世界の不安化を招くこの無差別兵器が廃絶される日がいつの日か訪れるという希望のメッセージを生み出したのです。

私は被爆者の方々の勇敢さに敬意を表するとともに、核の脅威のない、より安全かつ平和な世界を実現するという我々の共通の大義を推し進めていく決意を新たにしています。

今年は国連創設70周年でもあります。国連総会で初めて採択された決議には、原子爆弾の使用に対する世界の憂慮が反映されていました。皆様が被爆の記憶を継承して下さっているように、国際社会も核兵器が廃絶されるまで尽力し続けなくてはなりません。

皆様のスローガンに賛同します。「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」

被爆後数カ月は、「広島には75年間は草木も生えないだろう」と言われていました。70年経った今、活気溢れる広島は、その市民の回復力を証明し、人類の不屈の精神を象徴する都市となっています。広島は世界に勇気を与えており、国際社会は核兵器のない世界を実現することにより広島の経験を生かす責務を負っています。

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