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広島平和記念式典に寄せる国連事務総長メッセージ、広島、2011年8月6日

2011年08月06日

- セルジオ・ドアルテ国連軍縮担当上級代表が代読 -

8月6日が訪れる度、世界は、追悼、敬意、内省そして新たな決意の時を迎えます。

今日私たちは、1945年のあの運命の日に、この美しい街で起こった人類の大きな悲劇を思い出します。あの日犠牲となられた幾万もの男性、女性、そして子どもたちを追悼するとともに、あのような惨事が二度と繰り返されないようにと、若い世代に自らの体験を語ってきた被爆者の方々に敬意を表します。

今日は私たちが、これまでの世界、現在の世界、そして今後あるべき世界、つまり核兵器のない世界について考える機会でもあります。そして、あらん限りの理性、情熱そして想像力で、この目標を追求することを改めて決意する日です。

昨年、私は国連事務総長として初めて、この平和記念式典に参列しました。広島、長崎を訪れたことのある方々と同様に、私もあの時の訪問を決して忘れることはありません。

この訪問を通じて私は、国連憲章の目的と原則を全世界が厳守することの重要性をこれまで以上に確信しました。憲章には、武力による威嚇又は武力の行使を慎む義務、紛争を平和的手段により解決する責務、軍備縮小と軍備規制を遂行する必要性が謳(うた)われています。

核軍縮がとりわけ重要であるのは、もしそれを達成できなければ、その他の目標の達成も極めて危うくなるからです。国際平和と安全保障は、核軍縮のための前提条件ではありません。

そうではなく、検証された核軍縮こそが、国際平和と安全保障に大きく貢献するのであり、今すぐ遂行されるべきものなのです。真に平和な世界になってから着手されるべきものだという間違った認識によって後回しにすべきではありません。

これは、世界中の人々を結びつける大義です。今日の不完全な世界より、より人道的で平和な世界を築くという私たちの責任と共通の人間性を思い起こさせる大義です。

広島・長崎の市民、市政に携わる皆様が、日本国民とともに、長年にわたりこの大義を追求してこられた御努力に、深く敬意を表します。今日ここに、この偉大な目標が最終的に達成されるまで、皆さまと共に努力し続けることを改めて誓います。

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