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2014年国連中東和平国際メディア・セミナーに寄せる事務総長メッセージ(東京、2014年6月9~10日)

プレスリリース 14-037-J 2014年06月09日

ピーター・ラウンスキ=ティーフェンタール広報担当事務次長、セミナー開幕時に代読

中東和平国際セミナーの参加者の皆様にご挨拶申し上げます。日本国外務省、および上智大学がセミナーの共催者となっていただきましたことに感謝いたします。中東和平達成の取り組みへの日本の関与を称賛いたします。

昨年のセミナーに向けた私のメッセージでは、中東和平プロセスの新たな希望について述べました。直接対話の再開が歓迎すべき進展であり、イスラエルとパレスチナの和平に向けた唯一の道であるという私の確信を繰り返しました。

以後の集中的な外交努力によっても、私たちが望んだ成果が上がっていないことを残念に思います。現在、二国家共存案の交渉も再び行き詰っています。しかしながら、国際的な取り組みが停止したということではありません。私は当事者と国際社会に対し、ひたむきかつ建設的な努力を続け、前進するための有意な道を見つけるよう繰り返し訴えてきました。

当事者は現在のこの中断を利用し、直接交渉の再開を阻む一方的手段を取るのではなく、未来のための選択肢について検討するべきです。

パレスチナの和解と和平交渉を両立させることは可能です。和平合意の実現可能性において、パレスチナの統一は不可欠です。国連は、イスラエル国家の存続の権利、およびテロリズムと暴力の放棄を含め、パレスチナ解放機構のコミットメントの枠組内におけるパレスチナ統一に向けた取り組みを一貫して支持してきました。

国連は今も困窮する人々を支援する上で重要な役割を果たし続けています。たとえば国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、約500万人の登録パレスチナ難民に保護と支援を提供しています。

イスラエル・パレスチナ対話が中断している一方で、中東の安定を脅かすもう一つの危機、すなわちシリア紛争も治まる気配がありません。紛争により多くの劇的な人道的な惨劇が生じる中で、シリアのパレスチナ難民は再び移動を余儀なくされています。私は彼らの苦境を深く懸念しています。

今後も当事者および国際社会とともに、1967年に始まった占領を終結させ、パレスチナ国家を樹立して安全で承認された国境を隔ててイスラエルと平和共存できるようにさせ、中東に公正で永続的、かつ包括的な和平を確立することを目指して努力を続けていきます。

皆様の力も頼りにしています。ジャーナリスト、市民社会代表、学者、政策決定者である皆様は、透明性、説明責任、および市民参加を促進し、最も重要な問題に関する認識を形成するうえで、きわめて重要な役割を果たしています。

本セミナーの成功を願っております。

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