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アフリカ・デー(5月25日)に寄せる
潘基文国連事務総長メッセージ

プレスリリース 07/028-J 2007年05月25日

アフリカ・デーは毎年、アフリカの展望について考えを巡らせ、その問題を吟味し、その成果を認識する絶好の機会といえます。

アフリカ開発のための新パートナーシップとそのピアレビュー・メカニズムをはじめとするイニシアティブは、私たちがアフリカ大陸の再生に向けた重要課題に取り組みを集中させることに大きく役立ちました。また、汎アフリカ議会やアフリカ連合平和安全保障理事会などの機構を通じ、アフリカの諸政府や諸民族も、自らが抱える大きな課題に取り組むべく、効果的かつ具体的な行動を起こす決意をさらに固めています。さらに、多くのアフリカ諸国で近年、持続的経済成長が見られることも、明るい動きといえます。

しかし私は、広い範囲で惨禍を抱え続けているアフリカの苦悩といら立ちも、よく理解しています。極端な貧困と、基礎教育や保健医療、十分な栄養が得られないことが相まって、優秀で有望なアフリカの若者数百万人が、その潜在能力を発揮できずにいます。しかも、HIV/エイズの破壊的な影響により、これまでの開発の成果が後退し始めているのです。

コンゴ民主共和国での歴史的な民主選挙や、コートジボワールでの和平プロセスの進展をはじめ、アフリカでの平和定着に向けた重要な前進を歓迎します。しかし、アフリカに依然として残る紛争地帯では今でも、武力対立によって民間人に悲劇的な被害が及んでいます。ダルフールでは、国連とアフリカ連合が共同で、和平プロセスの復活と平和維持の強化に努めているにもかかわらず、暴力によっておびただしい数の人命が失われています。ソマリア情勢も再び混迷を深め、長引く国内危機の政治的解決が喫緊の課題として浮かび上がっています。

アフリカでの貧困、疾病、非識字対策を実質的に前進させる取り組みの一環として、援助の増額と改善、債務帳消し、より公正な貿易などを通じ、ミレニアム開発目標の達成を目指すグローバル・パートナーシップを強化しようではありませんか。そして、平和と安全の推進にアフリカの制度的メカニズムを全面的に活用することにより、破壊的な地域紛争の解決に全力を尽くそうではありませんか。そして、特にアフリカ女性のエンパワーメントにより、人権尊重の改善に粘り強く取り組もうではありませんか。

私は今年のアフリカ・デーに当たり、アフリカの国連に対する多大な貢献を称えるとともに、アフリカ連合の活動に対する国連の支持を改めて表明します。また、戦争のある場所に平和を、貧困のある場所に繁栄を、絶望のある場所に希望をもたらせるよう、国連がアフリカのパートナーとしてしっかりと取り組んでゆくことをお約束します。