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世界の先住民の国際デー(8月9日)に寄せる
潘基文国連事務総長メッセージ

プレスリリース 07/057-J 2007年08月09日

私たちはきょう、先住民の人々がその豊かな文明を通じて人類に貢献してきたことを祝します。私たちはまた、先住民と国連との間に存在してきた30年来のパートナーシップも祝います。このパートナーシップからは、2度にわたる「世界の先住民の国際の10年」、先住民の人権と基本的自由に関する特別報告者の設置、先住民問題に関する常設フォーラムなど、重要な国際的成果が生まれました。先住民の人々は今日、国連にしっかりと居場所を確保しています。

しかし、きょうはまた、差別、疎外、極端な貧困、紛争に苦しみ続ける先住民の人々に思いを馳せる日でもあります。こうした人々は、祖先から受け継いだ土地や生活手段をはく奪され、強制移住、信仰体系や文化、言語、そして生活様式の破壊、さらには滅亡の脅威にさえ直面しているのです。

国際社会は近年、先住民支援の必要性に対する認識を高めています。具体的には、国際基準を確立、推進し、先住民の人権尊重を固く守り、政策やプログラム、国レベルのプロジェクトにミレニアム開発目標(MDGs)をはじめとする国際的な開発課題を取り入れるとともに、環境と気候変動に関連する問題について、先住民の特別な管理権を強化するなどの策が講じられています。

目まぐるしい変化を遂げる今日の世界は、こうした問題に早急に取り組むことを私たちに求めています。先住民の全面的で実効的な参加という基本原則を指針としつつ、この取り組みを進めようではありませんか。そして、総会が「第2次世界の先住民の国際の10年」に選んだテーマ「行動と尊厳のパートナーシップ」を具体化してゆこうではありませんか。また、今年の国際デーにあたり、このテーマを私たちのモットーとし、着想の源としようではありませんか。