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南スーダン危機:事務総長の安保理での発言(ニューヨーク、2013年12月24日)

プレスリリース 13-096-J 2013年12月26日

最初に、南スーダンにおける危機の高まりに取り組む安全保障理事会(安保理)の行動と関与に感謝します。

私たち全員が、ここ数日間の動向を深く憂慮しています。

法的手続きを踏まない処刑や大量殺りくを含め、特定の民族を標的とする暴力も報告されています。

避難する民間人も増大と拡大の一途をたどっており、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)の基地には、約4万5,000人が保護を求めて避難しています。

私は南スーダンのすべてのコミュニティに対し、改めて自制を求めます。

この紛争を武力で解決することはできません。これは政治的危機であるため、平和的、政治的な解決が必要です。

私たちは地域の指導者や現地の当事者と密接に連携しながら、交渉の基礎を築こうと努めています。

同時に、私はUNMISSが民間人保護という中心的な任務を遂行できる手段を確保する決意でいます。

私は、戦闘行為の即時停止と対話の開始を求め、全当事者にUNMISSとの全面的協力を要求するとともに、他の国連ミッションからの追加的な兵員、警察官および後方支援によって一時的な保護能力の強化を認可する、きょうの決議を歓迎します。

私は地域の多くの指導者と協議しました。その取り組みと極めて重要な支援に感謝の念を示したいと思います。

要員と資産の一時的な移動に合意した兵員・警察提供国にも感謝します。私たちはその他の国連ミッションとの間で、この移動によってそれぞれの任務に支障が出ることがないよう、密接な調整を行っています。

私は、国連の勇敢な平和維持要員と、非常に困難な状況下で、民間人の保護、人道援助の提供および人権状況の監視に貢献しているすべての国連要員に賛辞を送ります。

過去1週間で、2人の平和維持要員が命を失い、1人が負傷しました。国際労働機関(ILO)の職員も1人死亡しています。きょうもジョングレイ州ボルの国連基地で、UNMISS要員3人が負傷しました。

民間人と国連平和維持要員に対する攻撃は直ちに停止しなければなりません。

国連はこれらの事件と、重大な人権侵害や人道に対する罪の報告について調査します。その責任者には、個人的な責任を問います。犯人は全世界に注目されていることを知るべきです。

人権は国連の取り組みの土台となるものです。私は緊急に国連の南スーダンにおける人権擁護能力を強化しているところです。

私は、きょう安保理が示した切迫感と集団的決意を歓迎します。

私は安保理その他の加盟国が引き続き、これら追加的な兵員と支援要素のタイムリーな展開を確保するために必要な要員、装備および後方支援を提供する役割をそれぞれ果たすものと信じています。

そうした支援がなければ、国連事務局は必要な追加能力を迅速に展開することができません。

引き続き支援があったとしても、UNMISSの保護能力を一夜にして強化することはできません。

追加的能力があったとしても、南スーダンで窮地に立たされたすべての民間人を保護することは不可能です。

紛争を終結させる責任は当事者にあります。

結局のところ、政治的対話のほかに解決策はありません。

私は終始、サルバ・キール大統領と反体制派指導者に対し、交渉の場につき、この危機を政治的に解決する方法を探るよう呼びかけてきました。

どのような見解の相違があったとしても、この新生国家を飲み込んでいる暴力を正当化できるものなどありません。

当事者は直ちに、民族間抗争であろうとなかろうと、暴力の継続を容認することは到底できないというメッセージを、それぞれの支持者に大きな声で、はっきりと伝えるよう全力を尽くさなければなりません。

南スーダンの指導者は今こそ、国民と世界に対し、長い独立闘争を経て生まれた自国の統一を維持する決意を示すべきなのです。

ありがとうございました。

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南スーダン危機について安保理で発言する潘基文(パン・ギムン)事務総長)©UN Photo/Paulo Filgueiras
武力衝突が続く南スーダンでは、約4万5,000人の市民が国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)の基地に避難している(12月24日現在)©UN Photo/UNMISS
UNMISSの平和維持要員は市民を保護し、衛生設備をつくり、医療支援を行って対応している©UN Photo/UNMISS
UNMISS を率いるヒルデ・ジョンソン事務総長特別代表©UN Photo/Paulo Filgueiras