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第8回年次ゼロ・エミッション会議における事務総長メッセージ

プレスリリース 13-078-J 2013年11月08日

オスロ(ノルウェー)、2013年11月5日

このたび第8回年次ゼロ・エミッション会議でご挨拶できることをうれしく思います。

国連は幸いにも、皆様の多くと連携しながら、排出量削減に向けた取り組みを進めています。

皆様は今、歴史的な課題に直面しています。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は最新の報告書で、地球の平均気温が上昇していること、人間の活動がその主な原因であること、そして気候変動の影響が大きくなってきていることを確認したからです。明らかなことは3つあります。第1に、アクションを起こすことによる利益は、何もしないことによるコストをはるかに上回るということ。第2に、気候変動に取り組む技術的ソリューションは既に存在しているか、急速に生まれつつあること。そして第3に、その大小にかかわらず、国民経済と企業にとって絶好の機会が訪れているということです。

国際社会は今後2年間のうちに、あらゆる形態の極度の貧困を根絶し、世界を持続可能な軌道へと乗せることを目標とするポスト2015年開発アジェンダを策定することになっています。こうした目標の達成を支援するため、国連加盟国は、地球の平均気温の上昇を産業革命前の水準から摂氏2度以内に抑えるという意欲的な気候変動協定の締結に向けた取り組みも続けています。

この目標の成否は、私たちがどのようにエネルギーを生産、消費するかに大きくかかっています。国連が「Sustainable Energy for All(すべての人に持続可能なエネルギーを)」というイニシアティブを策定したのもこのためです。私たちは2030年を期限に、現代的なエネルギー源の完全普及、世界全体のエネルギー消費に占める再生エネルギーの割合の倍増、世界全体のエネルギー効率の改善率倍増という3つの目標を掲げています。私は先月、その達成に向けて、コペンハーゲンに「Energy Efficiency Hub(エネルギー効率拠点)」を立ち上げました。クリーンで効率的なエネルギーの全面的普及は、貧困の削減、ジェンダーの平等、公衆衛生、そして気候変動の緩和に欠かせないからです。

私が来年9月、政府、企業、金融、市民社会のリーダーを招いてニューヨークで開催を予定している「気候サミット」への皆様の力添えも歓迎します。このサミットの目標は、2015年の気候協定締結に向けて政治的意志を結集し、意欲的な気候変動対策の実施を促すことにあります。皆様が繰り出すイノベーションと実際的なソリューションは、重要な役割を果たすことになるでしょう。

ゼロ・エミッションは野心的かつ達成可能な目標です。皆様はまさに、待ったなしの取り組みの先頭に立っているのです。私は皆様が引き続き、パートナーシップの構築を通じ、今後数世代にわたって人々と地球に利益をもたらすソリューションを作り出されることを切に望みます。 

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