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科学における女性と女児の国際デー(2月11日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 22-005-J 2022年02月11日

今日、世界の科学、工学分野の研究者の中で女性が占める割合は、3人に1人に過ぎません。

女性と女児は、構造的、社会的な障壁により、科学の道に入り進むことを妨げられています。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行により、学校の休校から暴力の増加、家庭でのケア労働の大幅な負担増に至るまで、ジェンダーの不平等がさらに拡大しています。

ジェンダーの不平等は、埋もれたままの膨大な才能やイノベーションをこの世界から奪っています。科学やテクノロジーをすべての人に役立つようにするためには、女性の視点が必要です。

私たちは行動を起こすことができるし、起こさなければなりません。

テクノロジー、物理学、工学、数学を学ぶ女児で教室をいっぱいにする政策によって。

女性を育成し、研究所や研究機関、大学でリーダーとなる機会を確保することを目指す施策によって。

科学界における女性への差別や固定観念をなくそうという決意によって。

そして、少数派のコミュニティーの女性の機会を広げるための、より綿密な取り組みによって。

これらはすべて、人工知能(AI)という極めて重要な分野において特に重要です。

AI分野で働く女性の地位が低いことと、男性を標準とし、女性を例外と見なす不条理なジェンダー・バイアスがかかったアルゴリズムの間には、直接的な関係があります。

私たちには、あらゆる人に役立ち、ジェンダー平等をもたらす人工知能を開発する女性が、より多く必要です。

また、気候危機と環境危機に対処するために役立つキャリアを、若い女性科学者たちが追求することを妨げる風潮を反転させる必要もあります。

私はかつて工学を教えていました。個人的な経験から、若い女性と男性は同様に有能であり、科学に魅了され、アイデアにあふれ、この世界をより良いものにする気概に満ちていることを知っています。

若い女性と男性が公平な条件で、同等の教育と仕事の機会を獲得できるようにしなければなりません。

科学における女性と女児の国際デーにあたり、女性が真の可能性を実現でき、今日の女児が明日をリードする科学者やイノベーターとなり、すべての人にとって公平で持続可能な未来を具現する環境をつくり上げることを、すべての人に呼びかけます。

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